08/09/22 21:47:33
「いまの時間なら バスに乗ればスッゴイ美人が見られるわよ ときどきいっしょになるのv」
仙台坂経由というバスの表示を見て、どこかで聞いたような・・とうさぎ。
「そうです!例のウワサの“魔の六時のバス”と同じ路線ですよ ココは
乗らないほうがいいですよ!うさぎさんっ」
どこから出てきたのかわからない海野の制止を無視し、バスに乗り込む二人。
「ホラ うさぎちゃん あのT.A.女学院の制服のコよ」その美貌にポーっとなってしまったうさぎは、
その美少女のあとを追いかけるように火川神社前でバスを降りるが、彼女を見失ってしまう。
うさぎが神社の鳥居をくぐると、突如二匹のカラスが襲いかかってきた。
――感じる――!!ただならぬ妖気 もののけか?
カラスに襲われている何者かをみて、レイは確信する。
―とうとうきたか 神聖なるこの神社に災いをもたらす輩――ゆるしませぬ!
「悪霊たいさ―んっっ」レイによって顔面にお札を貼られたうさぎは伸びてしまった。
「あ あれっ?オンナノコ!?」
間違えてしまいましたわ、と頭を下げるレイ。―フォボスとディモスは普段は人なんかおそったりしませんのに。
追っかけてきた彼女は巫女さんだったのか、と納得のうさぎ。
「ウチのみいが帰ってきますように」
参拝している女性に、レイはみいちゃんがどうかしたのかと声をかける。
「みいが行方不明で・・・いま 子どもたちが“魔の六時のバス“なんてウワサしてるでしょ?みいはこの神社の前からバス乗ってたし
このヘンはむかしから物騒だし 誘拐かも・・・あ 別にレイちゃんちの神社が物騒なんていってるワケじゃないのよ」
(なあに?あの巫女さんたら 顔色ひとつ かえないで)
(火野さんのおじいちゃんとこのレイちゃんは変わり者なのヘンな祈祷はするわ カラスは 飼うわ 霊感もあるらしいわよ)
ヒソヒソ話の内容にルナが反応する。―フシギな力をもつ 冷静な少女
―高貴な顔だち 流れるようなモノゴシ ―神につかえる身――まさかプリンセス!?
見送りにきたレイは語る。
「―仙台坂上は 五本の坂があつまってる めずらしい場所なんですわ