08/08/02 10:35:04
>>838の続き
私は自分の才能を呪いながらも少し落ち着くため冷蔵庫の中にあるキンキンに冷えたビールに手をかける
これを飲むことによって震えが止まり精神を統一出来る
私の相棒だ
よし
書こう
全てをこの身に任せて飛ぶんだ
私は落ち着いていた
描こうと決意して十時間
この12時53分29秒…いずれ歴史の教科書に載ることだろう
そして私はペンを走らせる
新しい世界を今こそ開くときが来たんだ
突然私の手が止まった
何があった？…全く動かないぞ？
ペンも紙も酒もある…これ以上一体何が……いや、これはもしやっ
…そうだった
この時気がついてしまった
私はストーリーを書いたことなかったんだった
なんてことだ…まさかこんな誤算があるとは世界はどこまで私を試すのか…いいだろう…どこまでも付き合ってやろう
しかし敵は強大で残酷だった
私がいくらペンを走らせようと必ず三文字目で止まってしまう
強い…今だかってこれ以上の敵に出会った事はない
私は腰が抜け、ただ目の前の敵を見て恐怖する
これは夢だ…幻だ…
本当の恐怖が目の前にあった
そして私はペンをおいた
再び手は震えだし呼吸すらままならない中私は確信した