ストーリーを教えてもらうスレ Part20at CSALOON
ストーリーを教えてもらうスレ Part20 - 暇つぶし2ch176:すうぱあかぐや姫1/2
08/05/22 20:11:36
竹取の翁の子孫、竹取ススキの家に巨大なタケノコが降りてきた。
そこから現れた『かぐや姫』は、竹取家に伝わるかぐや姫の(きったない字の)置手紙を盾に
ススキの家に居座ってしまう。
かぐや姫は、基本的に自給自足で単調な月の食生活に飽きて地球へやってきたのだった。
乱暴者で大飯食らいの居候との生活に不安を覚えるススキだったが、大騒ぎしながら暮らすうちに
なんだかんだで姉妹のように仲良くなっていく。

ほぼ読み切りがたのギャグ漫画なので、あとは人物紹介で。

かぐや姫
月世界人。長い黒髪に古風な着物の(自称)美少女(設定は十人並と思われる)。
食いしん坊でがさつ。言葉遣いも乱暴で、一人称はかろうじて「私」だが、あとは「~だぜい」「~だろ」「~でい」等ほとんど男。
態度は悪いが結構友達思い。
男性に免疫がなかったり、足を出すのを恥じらったり(月のしきたり)、桃太郎を意識したり、女らしい面もある。
タケノコを出し、操ることができる(飛ばして攻撃する、芸をさせる、お遣いに行かせる)。
髪を好きなだけ伸ばせる。触手のように動かすことも可能。
羽衣があれば、速くはないが空も飛べる。
専用のロケット、通信機、ベッドは等持ち物はタケノコ型が多い。

竹取ススキ
地球人。小学五年生の女の子。
竹取の翁の(弟の)子孫。そのおかげでかぐや姫に居座られ、その他月の住人たちに迷惑をかけられることもしばしば。
文句を言いつつも宇宙人連中をそれなりにもてなしたり、逆にわがままを言ったりもする。
家はブティック。デザイナーのパパと料理上手なママとの三人家族。

177:すうぱあかぐや姫2/2
08/05/22 20:14:18
はまぐり姫
月世界人。かぐや姫の友達。
抜けていてはまぐりを出すくらいしか能がないため、よく「のーなし」「大ぼけ」と罵られている。
おっとり型で言葉も丁寧だが意外とちゃっかり。食い意地も張っている。
おまけに思い込みも激しいので基本的にトラブルメーカー。

女神様(アマテラス)
月の女神様。月世界人(おとぎ話の登場人物)は彼女を筆頭に女性だけで暮らしている。
発明好きで、かぐや姫のロケットも彼女が作った。
弟のスサノオ(火星の衛星で男性たちをまとめている)とは凄まじく仲が悪い。

桃太郎
月世界人。
スサノオに倣ってか月の女性たちとは仲が悪かったが、一度戦ってからかぐや姫の友達になる。
桃を出せる。かぐや姫に比べれば頭がよくて常識人。

金太郎
月世界人。
桃太郎の友達。なんでも切れるマサカリを持っている。ペットのクマは宇宙も飛べる。セリフが少ない。

その他、かぐや姫に求婚してきたナルシス王子(名前に反して顔は落書きのぞうさん)、どケチで人のものを平気でちょろまかすはちかつぎ姫等。

最終回は、かぐや姫へのラブレターの差出人がはまぐりのボケでわからなくなってしまい、疑われて憤慨した桃太郎と三人で手紙の主を捜す話でした。
特に最終回らしい感じでもないので、打ち切りかも……。

178:マロン名無しさん
08/05/22 20:42:26
ろまんがが完結したので続きを。

喜稔が童貞を捨てた相手は、同じ組織に所属していた殺し屋・紅梅であった。
紅梅は妖艶な美女であったが大変無骨な性格で、
セックスしたのも「練習用の板」になってあげただけでしかなかった。
それでも喜稔はそれなりに紅梅を思っていたのだが、紅梅は任務に失敗して帰らぬ人となってしまった。
その紅梅が組織のバイオテクノロジーによって、馬型(まくまくたちのような姿)になって甦り、喜稔のもとに現れた。
紅梅は、態度は淡々としていたものの、内心は喜稔のことをちゃんと思っていたらしく、
二人はいい感じになり、紅梅も宝塚家で暮らすようになった。

色々あって菊花は、優秀への自分の思いは恋愛感情ではなく、
自分が本当に恋心を抱いている相手はコンチだということに気付いた。
一方コンチもまた、菊花への恋愛感情を自覚するようになる。
だが殺人鬼であった自分がそんな感情を持ってはいけないとコンチは悩み、
出奔しようとしたり記憶喪失になったりとグダグダする。
(その際に、コンチの母親は悪い人たちに人身売買されていたこと、その客=コンチの父が日本人であることが発覚する)
記憶が戻るが相変わらずグダグダしたまま、そして五年後

宝塚家では、菊花とコンチの結婚式が行われるところだった。
コンチは五年以内に死ぬと予言されていた言葉通り、一年ほど前に一回死んだのだが、
菊花にボコボコに殴られたために奇跡的に蘇生した。
コンチが死んだのは、コンチの父親になにかをされたせいらしいが詳細は不明。
会場には皐月と優駿、喜稔と紅梅(バイオマスターに新たな体を与えられ幼女状態)も来ている。

ぽろりと漏らした発言から、実は出来ちゃった結婚で、
はじめてセックスをしたのは菊花14歳・コンチ25歳の時だと判明したために、
菊花の父が怒りだし、会場を逃げ出す菊花とコンチ。
たどり着いた先は菊花の母の墓だった。
その前で、菊花の母への思いは恋心ではなく母性に惹かれただけで
自分が愛しているのは今までもこれからも菊花だけだとコンチが告げてほのぼのとして終わる。

>>176 あさりちゃんの人かー懐かしい

179:マロン名無しさん
08/05/24 12:49:31 ZgbLelKF
今年に入ってから一度もまとめサイト更新されてないな
大丈夫か?

180:マロン名無しさん
08/05/24 12:52:37
まとめサイトは管理人の負担が大きすぎるからなあ。私生活忙しいなら仕方あるまい。
アフィもなしじゃモチベーション保つのも大変だしな

181:マロン名無しさん
08/05/24 16:37:48
開設してからだいぶ経ってるし
そろそろ代替わりの時期じゃないか?
大抵のまとめサイトは数年経つと
管理人の事情が変わってきたりして辛くなるらしいし。
長くやってると辛くても言い出せないことも多いらしい。

182:マロン名無しさん
08/05/24 17:29:40
管理人が1人だと辛いよな

183:マロン名無しさん
08/05/25 17:42:09
アフィ利用すればいいのに

184:マロン名無しさん
08/05/25 18:37:56
そういう問題でない場合もあるからなぁ

185:かりん 1/3
08/05/25 23:32:28
最近完結したし、補完リクされてるので最後の方だけ書いてみた。
あらすじと人物紹介はまとめサイト参照。

吸血鬼ならぬ増血鬼な女子高生のかりん。そのクラスメイトで純朴真面目少年の雨水君。
いろいろすったもんだあった末、二人はようやく相思相愛になって恋人同士になる。
暫くはイチャラブで平和な生活を送る二人だったが、他の吸血鬼一族達に不穏な動きが。

実は、吸血鬼達はここ数百年で次第に血が衰えてきており、滅亡の危機に陥っていた。
吸血鬼達の間に子供が全く産まれなくなっていたのである。
そんな中、たった一組だけ子供を産み続けている吸血鬼の夫婦がいた。
かりん達の両親である、マーカー家である。

マーカー家には何か秘密があると、他の吸血達が隠れて調査をしたところ、その秘密が判明する。
マーカー家は、その血の中に吸血鬼達の命の源"プシュケー"の力を抱えていたのだ。
吸血鬼にとって、血とは命の源。だからこそ通常の吸血鬼は人間を噛みその血を吸う。
だが、プシュケーはその命の源たる血を吸うのではなく自らの体内で作り出して他人に与える特殊な吸血鬼。
その血を飲むことで古来から吸血鬼達は血族の力を繁栄させてきていた。

しかし、そんなプシュケーは千年近く前に行方不明になっていた。
何千年も代々命を繋ぐ道具として吸血鬼達に飼われていたプシュケー。
そんなプシュケーを可哀想に想ったマーカー家の先祖が、千年近く前に誘拐して外の世界へ助け出していたのだ。
そして、かりんこそがそんなプシュケーの力を受け継ぐ唯一の吸血鬼だったのである。

186:かりん 2/3
08/05/25 23:37:17
かりんの血を手に入れれば衰退してしまった吸血鬼の力を取り戻すことができるかもしれない。
そう信じた他の吸血鬼一族達は総出でかりんを誘拐することに成功。
そして、他の吸血鬼の男をあてがってプシュケーの血を残そうと画策する。

当然、それに激怒するかりんの家族達と雨水君。
協力して吸血鬼達のアジトに乗り込み、死闘を演じたあとなんとかかりんを救出する。
諦めきれない他の吸血鬼達だったが、なんとかりんのプシュケーの力が消滅していることが後日判明する。
何千年も吸血鬼達の命の素として生きてきたプシュケーの力も、最後のプシュケーたるかりんの元で遂に消滅してしまったのだそうだ。

がっくり来る吸血鬼達だったが、そんな中吸血鬼の女性に念願の子供ができたことが判明(ちなみに父親はかりんの兄貴)。
何だかんだ言って、まだ完全に吸血鬼の血は衰退しきった訳ではないようだ。
一方、プシュケーの力を失ったかりんは、吸血鬼としての力も失いつつあった。
このままでは、近い内にかりんは完全な人間になるだろう。

そこで、かりんの家族達はかりんの吸血鬼としての記憶を完全に消去することを決断する。
太陽の下では暮らしていけず、夜の世界で何百年も生きることができる吸血鬼と、数十年で死んでしまう人間とが共存することはできない。
かりんが人間になるのなら、吸血鬼である自分達の存在は邪魔なだけだ。

こうして、かりんは吸血鬼に関する全ての記憶を失うことに。
あんなに大好きだった家族の記憶を一切失っているかりんに対し、彼女の家族に替わって守り続けることを雨水君は決意する。
そして、かりんにプロポーズをして、かりんも涙を流しながらそれを受け入れるのだった。

187:かりん 3/3
08/05/25 23:38:50
それから時は流れて―。

かりんと雨水君は結婚し、二人の間には元気で活発な女の子が産まれる。
ファザコン過ぎる娘に振り回されながらも、幸せそうな様子のかりん。
そんな彼女達を、ずっと、影ながら優しく見守り続ける吸血鬼一家の姿があった。

―ずっと、ずっと見守り続けているから。あなたたちの幸せを―

おしまい。

あと幾つか外伝的短編があるが単行本に収録されるのかは不明。以上。

188:マロン名無しさん
08/05/25 23:51:04
「ヨイコノミライ」を簡単にでいいので
最後までお願いします


189:マロン名無しさん
08/05/26 00:06:39
ZOMBIE-LOANをなるべく詳細にお願いします

190:マロン名無しさん
08/05/26 17:51:03
「かりん」乙です。ちょうど知りたかったんだ

191:マロン名無しさん
08/05/27 18:21:14
おつ

192:マロン名無しさん
08/05/28 17:46:16
「荒野の少年イサム」をお願いします

193:マロン名無しさん
08/05/31 01:53:25
します

194:マロン名無しさん
08/05/31 16:14:46 6qh6DSrm
>>64
「君に届け」椎名軽穂1~6巻(以下続刊)

主要登場人物
黒沼爽子…陰気な見た目だが中身は純粋で素直。成績はトップクラス
風早翔太…気さくで爽やかな人気者の少年。爽子のことが好き
吉田千鶴…ちづ。大雑把で明るく義理人情に厚いスポーティな女の子。
矢野あやね…色っぽい見た目とは裏腹にクールで頭が良い。ツッコミ役。
真田龍…マイペースで無口。ちづの幼馴染。野球部所属。家はラーメン屋。
荒井一市…クラスの副担任で野球部監督。俺様気質。

もう夏だというのに高校一年生の黒沼爽子には未だに友人がいない
というのも爽子は見た目がすごく陰気なのだ
真っ黒な長髪、暗い目つき、青白い肌、笑うとまさにホラー。
そのせいか、周囲から霊感が強い、暗い、目があったら呪われると噂されている。
小学校以来の渾名も「貞子(@リング)」と筋金入り。
そんな彼女だが、内面はとても良い子で一日一膳がモットー。
皆のやりたがらないクラス委員や雑用も進んでやることにしている。

周囲に怯えられないようになりたい彼女の目標は、クラスメイトの風早翔太。
男女ともに人気がある明るく爽やかで優しい少年だ。
彼だけは爽子に皆と同じように挨拶したり、優しくしてくれる。
爽子の良いところにも風早は気付いていて、爽子が周囲と交わるきっかけも
作ってくれたり、もっと人に気持ちを伝えたほうがいいと言ってくれる。

195:君に届け
08/05/31 16:15:57
風早が主催する肝試しに誘われた爽子は、同じクラスの吉田と矢野が、
「肝試しで貞子がお化け役をやれば盛り上がる」と言ってるのを聞いてしまう。
普通なら怒りそうな会話に、爽子は自らお化け役を志願する。
そんなこと嫌々やらなくてもいいと二人は言うが、爽子は風早に言われたことを
思い出し、別に嫌々でなく人の役に立つことが嬉しい、と本音を言う。
風早の言うとおりにしたことで、二人に自分のことを分かってもらえたし、
少し仲良くなれた。お礼を言う爽子に、自分は何もしてないと風早は照れる。

肝試しは爽子のお化け役効果で大成功に終わる。
しかし風早が肝試しのときもサボって爽子と一緒にいたことから
「貞子が風早にせまっている」と噂が立ち、悪ノリしたクラスメイトが
「肝試し最下位の罰ゲームとして貞子と一週間付き合え」と言い出す。
それが罰ゲームなんて黒沼に失礼だ、と本気で爽子を庇う風早に、クラスメイト達の
見る目が変わっていく。
このままでは風早に悪い噂が立つと案じた爽子は、風早は自分にも皆と同じように
優しいだけで、自分が風早に惹かれてただけだと言い、そのまま教室を去った。
その日は一学期最後の日だった。
本当のことを言ったから後悔はしていないけれど、夏休みが開けたら今までのように
接してもらえなくなるかもしれない。そう考えると涙が止まらなかった。

先生の手伝いのために、夏休みに学校に来た爽子を風早が待っていた。
クラスの皆が謝ってたことを伝える風早に、普通の態度で接してくれたと爽子は感動する。
そんな爽子に風早は、自分のことを黒沼は分かってないと言う。
夏休みも爽子に会えると思っていいんだよね?と告白を受けるような言葉を告げる。
風早はまだ入学前に、道に迷っていたところを爽子に助けられたことがあり、
それで風早もずっと爽子のことを気にしていたのだった。

196:君に届け
08/05/31 16:18:26
と、ここまでが第一話。この時点では読切だったものがその後連載化。

二人は↑で両思いになったように見えるが
爽子の告白は「尊敬している」という意味だったことが発覚し、風早の告白は
意図が伝わらず不発に終わる。
その後少しずつ、人間関係を築いていき、そこで新たな問題に直面したり
青春真っ盛りな出来事もあったり、という漫画。
あくまで日常もので全体に一本道のストーリーという感じではないので
ざっと説明するのは難しい。

197:マロン名無しさん
08/05/31 18:35:30
絵柄はいい感じだがストーリーはめちゃくちゃありがちっぽいな


198:マロン名無しさん
08/05/31 19:31:03
>192
3悪は死ぬ。

199:マロン名無しさん
08/05/31 20:23:46
ウルトラジャンプで連載してる「クロスロオド」をお願いします。
粗筋を聞きましたがイマイチ分かり難いので、出来るだけ詳しくお願いします。

200:マロン名無しさん
08/05/31 21:37:44
>>194-196
乙です

201:マロン名無しさん
08/06/02 13:37:39 +s7w4unL
保守

202:マロン名無しさん
08/06/06 00:15:56
保守

203:マロン名無しさん
08/06/07 18:11:47
CLOTH ROAD(クロスロオド)をお願いします

204:マロン名無しさん
08/06/07 21:58:14
>>203
そのリクエストは4レス前で既出です

205:マロン名無しさん
08/06/08 05:03:45
未解決からヤミと帽子と本の旅人をまとめていたが
あまりの端折りっぷりに何をかいていいかわからなく……

端的に纏めると
・居なくなった姉を探していたら布切れになっていた。本体は姉を探して既に居ない。
・他人に乗り移りながら姉を探していろんな世界を旅するうちに自分の感情が本体の物だと気付く。
・姉は創造女神の化身だった。自分は世界を収めた図書館の管理人の使い魔のひとりらしい。
・管理人と姉は創造神をとりあった仲で姉妹。使い魔の本体は創造神の残した力。
・悪者を退治したせいで管理人分裂。姉探索を本体に任せ、管理人を探すことに。
・分身をあつめて管理人復活。主人公は創造神のレプリカの体を授かる。
・主人公に残った神の残滓が告げる「役目の為に姉を選んだがお前の事も好きだった」
・旅をして管理人に惚れた主人公が、分身でも残滓でもない自分の感情で告白。
・新婚モードの管理人とラブエロ生活。本体も姉をみつけてめでたしめでたし。

結論。ゲーム買った方がいい。
端折り方間違えててあちこちついていけない。

一応詳細テキストも作ってるけど需要無ければむしろデビチルまとめます

206:マロン名無しさん
08/06/08 12:47:33
本体って言葉の意味がよくわかりません・・・
詳細版があるならそっち読みたいです

207:マロン名無しさん
08/06/08 17:48:06
>>205
これ、ゲームを知ってる人にしかわからないまとめじゃないかな。
知らない人にはさっぱりわからん。

208:マロン名無しさん
08/06/08 18:54:51
漫画の方もゲームやってないとおいていかれるんだ……
ゲームやってなかったから涙目
了解、詳細版まとめるよ

209:ヤミと帽子と本の旅人~ロマンス~
08/06/08 21:56:08
居なくなった初美を探して家をでた葉月は気付くと巨大な図書館にいた。
初美の事を思う葉月の前にオリエンタルな風貌の少年が現れ
彼女が仲違いした事を無かったことに出来るという。
そこは世界を一冊づつ本にして収めている図書館。
その中には葉月が初美と仲違いする前のifの世界もある。
葉月はifではなく元の世界に戻る事を願うが、その本はは壊れてしまっていた。
失われたページを探し旅立つ事にした葉月。
少年は葉月にまぎれた異物を切り離すと姿を消した。

主人公は気がつくと葉月から切り離され床に転がっていた。
飼ってっていたインコのケンと迷子らしい小人の幼女に出会い、
今の自分が布切れに過ぎない事を知る。
初美は自分の義姉で、嫁候補で…彼女に謝る為に旅立つ事を決意する。
幼女に着込まれたまま彼女の赴くままに本の世界へ引き込まれる。

目覚めると棺桶の中にいて自分の上で女性が腰を振っていた。
ドロッセルハウスト―稀代の錬金術の末弟子―それが今の自分だった。
召還した魂の代わりに死体に入ってしまったのだと女性―リツコは言う。
主人公は彼女の助手として彼女が家庭教師をしているマリエル姫と会う。
姫が気にしたのは日本刀―元の世界から持ち込めた唯一の物。
絵をかくという姫のアトリエに案内されたが
そこに居着いた悪魔の退治を依頼され逃げ出してしまう。

気がつくとそこは図書館で…弾き出されただけで欠片は見つからず。
ちびに引きづられ駅に向かい別の図書館へと移動する。
女悪魔に宿った主人公は主の妹ミルカとセイレンと共に孤島で暮らす。
セイレンに不信感を抱く主人公、だがミルカを見失ってしまい……
気が付くとまた本からはじき出されていた。

夜行列車の世界では宝石商の男に宿るも主導権の無い意識にすぎず、
男が同室の男装の麗人に手を出すのに抗うこともなくつきあわさた。
宇宙庭園の世界では小間使ロボのエロスケに身を宿す。

210:ヤミと帽子と本の旅人~ロマンス~
08/06/08 21:59:20
竹取の世界では狐のメイリンに会い、実体の無い自分を認めてもらう。
メイリンに連れられて会った藤姫は初美に瓜二つだった。
だが、藤姫は耳で捉えられる声で主人公に語りかける―初美は心でしか話す事ができなかった。
初美の事を思い出していた主人公は、自分が「葉月」では無い事に気付く。
悩む主人公をメイリンと藤姫は励まし、旅へと送り出した。

図書館に戻った3人は同じように初美を探す葉月を見つける。
彼女に近寄ろうとした瞬間、主人公を切り離した少年が現れる。
少年―アーヤは主人公にコゲ、幼女にチビと名をつけ、コゲの正体について語り始める。
図書館の司書である「ヤミ」、彼女の持つ帽子をジョウ=ハーリーという。
帽子は「狩人」という分身を持ち、コゲは本体から切り離された迷子の狩人だという。
狩人の役目は異分子の排除とイブの警護。
イブは人を作った女神であり、世界を支配できる力を与えるという。
初美こそがそのイブであり、藤姫もちびもイブの化身。

失われたイブの欠片を探すよう促されるが、自身の感情が偽りと知ったコゲは悩む。
共に行くことを望む葉月。
アーヤは、コゲにアルカディアに行くことを勧めた―そこに求める答えがある。

アルカディアについたコゲはまた葉月の中に入っていた。
初美を、自らの答えを求めて街をさまよう。

一方、統治者であるガルガンチュアの元にはヤミのリリスが訪れていた。
彼女はガルガンチュアにイブの欠片を捜索させていたが成果はあがらない。
不意にリリスの体の自由が効かなくなる。
炊き込められた香がリリスの力を奪い暴走した帽子が彼女を陵辱する。
帽子の力を使えばイブの欠片を集めるのもたやすい。
ガルガンチュアはそんなリリスを嘲笑し、帽子の力を奪おうとする。
リリスは言う。力があっても得られない

211:ヤミと帽子と本の旅人~ロマンス~
08/06/08 22:09:51
※変な所で切れた('A`)

物がある―大切な人―ヤミ―

コゲは誰かの声をきいた。
構わず先を急いだコゲはガルガンチュアの元にたどり着く。
コゲの姿を見たリリスは彼を何故か「ヤミ」とよぶ。
先の声の主は彼女だったようだ。

目を話した隙にガルガンチュアの手に落ちかけるチビ。
慌てて割ってはいるコゲが香を倒しリリスの束縛が解かれる。
一応礼を言うリリスをそっちのけでチビを追う2人に彼女はへそを曲げる。
親しげに見えるリリスとちびだが、リリスはイブを嫌っているといった。
2人は姉妹なのだという。

力を持つというリリスにコゲは経緯を話し自身の意義を問う。
リリスは言う。ヤミとは役職の名だが個人―神「ヤミ=ヤーマ」の名でもある。
コゲにヤミの気配を感じるリリス。
それはコゲが狩人であることを差し引いても……

先刻から放置されていたガルガンチュアは
既に手に入れていたイブの欠片を使いちびを奪おうとする。
手元に剣もなく為す術のないコゲ。
気がつくと部屋は荒れていてガルガンチュアの姿も無く
―コゲもちびもリリスが助けてくれたのだ。
力を使い過ぎたリリスは小さな姿に分裂する。
リリスはコゲの初美を思う気持ちの真意を問う。
それは葉月の記憶ではあったが、狩人の本能はイブを守る。
リリスは言う。
葉月の記憶に関係なく、コゲの感情はコゲのものなのだと。


212:ヤミと帽子と本の旅人~ロマンス~
08/06/08 22:12:12
イブの欠片探しをちびと葉月に任せ、コゲはリリスの分身を探し始める。
リリスの分身は個性も様々で……全てを集め漸くリリスは復活する。
手伝った礼にリリスはコゲにヤミ=ヤーマ人形の体を与える。
コゲの中にあった幼いイブとリリス、そして見守るヤミの記憶。
ヤミは今意識体であり、力の為に自我が希薄になった彼は力を帽子に与え異なる存在になった。
リリスはヤミの妻になる筈だったがヤミはイブと結ばれ、
それが子孫繁栄のためとはいえリリスは納得出来ていなかった。

リリスを抱き寄せるコゲ。その口を借りてヤミは告げる。
ヤミは己の宿命故リリスを選ぶ事は出来なかった、彼女には自由に生きて欲しがった……と。
そしてコゲは自分の言葉としてリリスに好きだと告げる。
彼女の見せる多彩な表情にいつの間にか惹かれていた。彼女と出会う事―それが自分の存在意義。
リリスもまた―

ヤミとして生き始めたコゲの元にエプロン姿のリリスが現れる。
彼女に呼ばれてヤミが置いた本―タイトルは「ヤミと帽子と本の旅人」

・おまけ
足の踏み場もない程散らかった部屋を片付けるヤミ。
お冷やを口にし作業に戻るヤミにリリスは手伝う事を提案するが、
愛の巣を作るのはオスの仕事とヤミは1人作業に戻る。

茶化すケンちゃんを絞めた後、リリスは今の生活を不思議に思う。
違う物を求めていた2人が惹かれあい結ばれた事。
ケンちゃんはそれすらも神の作った必然ではないかと言った。

リリスはヤミを手伝いに向かう。
夫婦の共同作業と言う言葉に照れるヤミをケンちゃんは溜め息混じりに見ていた。

葉月は元の世界で初美と再会していた。
2人の幸せを願うヤミにリリスは2人よりもっと幸せになると宣言した。

213:マロン名無しさん
08/06/09 06:05:23
乙です。>>205と合わせて読んで、大体の筋はわかったように思えます。
でもわかんないとこがいくつかあります。

初美とか葉月とか言う人はどういう人で、それまでどういう暮らしをしてて、
彼らの「家」というのはどういうところにあったんでしょうか。

「オリエンタルな風貌の少年」とは結局何者だったんでしょうか?

「アルカディア」というのは何でしょうか?本の中の世界の一つの名前でしょうか?

>一方、統治者であるガルガンチュアの元にはヤミのリリスが訪れていた。
の「ヤミのリリス」ってどういう意味なのでしょうか?

>コゲの中にあった幼いイブとリリス
というところの意味もよくわかりません

214:ヤミと帽子と本の旅人~ロマンス~
08/06/09 18:58:38
>>213
解りにくくてごめん

>初美と葉月
(恐らく)現代日本で暮らしていた血の繋がらない姉妹。
#wikiまでひっくり返したら他作品に葉月の実兄がいることを確認。

>アーヤ
彼についてはキャラ紹介すらなし。
#ノベルとかwikiとか確認したらアダム(ヤミ=ヤーマ)に匹敵する存在とか
#ケンちゃんの正体(乾闥婆)の主とか書いてあった。
#同メーカーのBLゲーに出てる模様。そっちでわかるのかな。

>アルカディア
願いがかなうという理想郷。リリスが彼女の為に作った本(世界)。
ラストの愛の巣はこの世界にある。

>ヤミのリリス
ここの「ヤミ」は固有名詞ではなく司書の役職名。
「司書」であるリリスの記述の方がよかったかな…。

>コゲの中にあった~
コゲは帽子=ヤミの司書としての力の一部。
リリスとイブを作ったのはアダム(ヤミ)なので
彼女達の成長を見守っていたヤミの記憶の一部がコゲにも残っていた。
っていうか読点の位置が悪いんだな(;´・ω・`)

215:CROTH ROAD 1
08/06/09 19:20:12
>>199 >>203

「CROTH ROAD」 脚本/倉田英之 漫画/Okama 
ウルトラジャンプ掲載 1~6巻(以下続刊)

繊業革命とナノ・テクノロジーにより、コンピューターは繊維状まで極小化され生地と糸となり
人々の"服"となった時代。服飾ブランドが絶大な権力を握り、7つのトップブランドが星を支配。
服を造るデザイナーと、その機能を使いこなすモデルが時代の寵児となった世界。
その構造は貧富の差を生み、人々はモデル同士が様々な機能を内蔵したドレスを纏って
戦う「ウォーキング」で不満を発散させていた。

貧困街でデザイナーを目指す少年ファーガス。だが現実は三流モデルに酷使され、
親代わりの師匠グスタフは酒に溺れ、淡い恋心を抱く娼婦ペルリヌが客を取るのを見ても何も出来ない日々。
「僕は・・・一生ここからでられないのかな・・・」

ある日、グスタフが病に倒れ治療には莫大な費用が必要となる。自棄になるファーガス。そんな彼の前に現れる少女ジェニファー。
彼女はファーガスの双子の姉(妹?)で、慈善施設に捨てられていた赤子の双子は別々に育てられていた。
そして養母の死を機に、唯一の肉親のファーガスに会いに来たのだった。明るく前向きなジェニファーは事情を知ると
自分がモデル、ファーガスがデザイナーとなって「ウォーキング」に出場し治療費を稼ぐことを提案。
当初は乗る気でなかったファーガスも、覚悟を決め挑戦。元モデルのペルリヌの特訓を経て「ウォーキング」に参戦するジェニファー。

対戦相手は凄腕の流れ者モデルの美々介。圧倒的な実力差に防戦一方のジェニファー。第一ラウンドは凌ぐも、ドレスは大破し修復不可能に。
そこへ現れるグスタフ。一枚の布と作戦をファーガスに託す。急造のドレスで戦いに挑むジェニファー。意表を付く力技で奇跡的に美々介に勝利する。


216:CROTH ROAD 2
08/06/09 19:28:59
かくして治療費は出来たが、グスタフの症状は既に手遅れに。死期を悟ったグスタフはファーガスと共に工房へ。
最後に弟子の成長を見れた事を喜ぶグスタフ。そして自分が持参した布は、双子が捨てられていた時包まっていたもので
一流のデザイナーにしか作れない逸品で、両親の手掛かりだと告げる。泣き崩れるファーガスにグスタフは
自らを磨くための旅に出ることを命じ、工房から叩き出すと火を放ち炎に包まれる。グスタフの葬儀後、墓標に立つファーガス。
悲惨な末路だった師の人生に、意味があったのか思い悩む。そこへ街の人々が次々墓標に訪れ、口々にグスタフとその服への感謝を告げる。
その光景に心打たれるファーガス。そして双子は唯一の手掛かりの布を手に、両親探しの旅へ出発する。

大都市ビスコースへ到着した双子。早速、街の誇る検索システムで布の情報を検索する。
が、有史以来全ての布データを調べても情報が得られなかった。更に場に偶然居合わせた
デザイナーの姉パカテロと、モデルの妹クエンティンのムーリネ姉妹が布に魅せられ、
半ば脅迫する形で布の譲渡を要求。そして布の所有権を賭け「ウォーキング」で勝負をする事態に。

一心同体の信頼関係で結ばれた姉妹に対して、未だパートナーとして噛み合わない双子。
姉妹の完璧な連携に苦戦する。その最中、激しく言い争い互いの本音をぶつけ合う双子。
「あいつらに私たちの"仲の悪さ"を見せつけてやりましょ!」
本心から衝突することで、更なる信頼関係を築いた双子は姉妹の連携を打ち破り勝利する。

布の情報を得るため、更なる大都市を目指し旅立つ双子。その直前ファーガスは、ビスコース到着時から
何故か気になっていた中古のウォーキング・クローゼットのパンサーを調査。すると、そのAIのポシェットは
断片的ではあるが布の事を知っていた。双子はパンサーを購入し、7つのトップブランドの一つ"ロイヤルカストラート"を目指す。


ここ迄で2巻分です。続きは近日中に。


217:マロン名無しさん
08/06/10 18:38:39
服で闘うっていまいち想像がつかんな
服が変形してガンダムになるのか

218:マロン名無しさん
08/06/10 19:07:42
カードバトルや料理対決と似たようなもんじゃね?
実際にやってることは地味だが、
演出では化け物召還したり火山爆発したりスペクタルになるとかさ。

219:マロン名無しさん
08/06/10 21:25:25
>>217 >>216
ドレス=自在に変化する繊維(ナノマシン)の集合体なので、振袖が刃物になったり、解けて糸の結界になったり
高速移動を可能にしたり、全身が重火器の塊と化したりと様々。それらの制御に使うのがドレス各所のターミナルボタンで
その中枢がコアボタン。「ウォーキング」の基本ルールは、コアボタンが破壊されるか
戦闘不能になったら負け。デザイナーは試合中、ドレスの補助操作と修理・整備が担当。
戦闘は人体解体ショーがあったりと結構エグいよ。

220:マロン名無しさん
08/06/10 22:18:54
要するに、デザインに気を使ったパワードスーツか

221:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/11 18:38:57
長くなったのでとりあえず1巻分だけ。
もっと纏めたほうがよければそうします…

配達屋は悪魔達の攻撃から必死に逃げていた。
手にした荷物を彼のもとに届ける為に。

2000/07/31 東京 国立原宿小学校。
甲斐刹那は毎度のように幼馴染の要未来と揉めていた。
強くなる、病死した母との約束。なのに、刹那は未来にすら勝てない。
前日から世界を覆った黒い霧のせいで夏だというのに雪が降り出していた。
自宅に戻った刹那の前に爆発音と共に男が転がり込んでくる。
男は刹那に荷物を届けた後、絶命する。
男を追ってきた悪魔―ナイトメアの狙いは箱と刹那の父親の形見。
倒壊した柱で殴りかかるが、悪魔はそれを奪うと刹那の胸を貫いた。
夢……?全身をめぐる激痛がそれが現実だと告げる。
それらを奪われた瞬間、強くなりたいという思いが刹那を覚醒させる。
荷物と柱が炎上し、中から現れた銃が刹那の手の中に収まった。
壁ごと悪魔を吹き飛ばしたそこには、クールと名乗るケルベロスが居た。
彼は刹那のパートナーだといい、魔界を救う為に同行を願った。
悪魔が攻撃を放った瞬間、魔界への扉が開く。
クールが悪魔を撃退し、2人は魔界へと旅立つ。
未来、そして幼馴染の高城ゼットもまた、動きはじめた事態を感じていた。

刹那が手にした銃―デビライザーは悪魔の封印と召還を行う。
封印にはそれだけではなくヴィネコンという装置が必要だった。
魔界についた刹那はアイスランドの街フロストタウンを訪れる。
刹那が選ばれた理由、父親の形見は7つあるメシアの角の一つだという。
角はヒトミとあわせることでノルンの鍵になる。魔王の狙いはそれだった。
再び襲いくるナイトメア、クールの動きを封じられデビライザーを奪われた刹那。
窮地を救ったのは未来だった。彼女はグリフォンのベールを召還し敵を一掃する。
自分だけが選ばれた「デビルチルドレン」出ないことを知り刹那は臍をまげる。
2人が揉めている間に、周囲は魔王軍に包囲されていた。

222:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/11 18:39:44
ヘル城に捕らえられた4人。他の3人は尋問の為拷問され、刹那は己の無力を呪う。
いつのまにか牢の中に悪魔の少女が現れ、カウントダウンを始める。
カウントと共に要塞が爆発し、城内は騒然とし始めた。
少女はゴールデン盗賊団首領の娘、ダイアナと名乗った。
彼女の仲間に助け出され、デビライザーを回収に向かった一行は2人分のヴィネコンを発見する。
盗賊団にその場を任せ、彼らのアジトへ向かう4人を更に追っ手が追走する。
その時、追っ手と共に橇が大破。
舞い上がる雪煙から現れたのはフェンリル―ケルベロス一族の仇でクールの育ての親―
かつて、大魔王の命によりフェンリルの隊は反乱分子であるケルベロスを皆殺しにした。
クールの母も息子を安全な場所に誘導すると彼を守って焼死。
怒りに任せフェンリルを襲ったクールは軽くいなされるが、
彼が渾身の想いで放った最後の一撃はフェンリルの腕を焼き重傷を負わせた。
漸く見つけた力、フェンリルは部下のガルムと共に魔王軍を脱け配下を皆殺しにする。
来る革命の為、フェンリルはクールに戦う術を授けた。
彼らを理解できない刹那の甘さに、フェンリルは容赦ない一撃を加える。
今後の動きを思慮する一行……翌朝、目覚めるとフェンリルとダイアナの姿は無く―

手負いで帰還した盗賊団のダストは彼らを叱責する。
再びダイアナの奪還に向かう彼らに刹那と未来は汚名返上を願った。
ヘル城では配下のラタトスが失態の重責を咎められていた。
ラタトスはケルベロス一族の件の隊長である白い悪魔の話をフェンリルに匂わせる。
クールは言う。自分の村はいずれ魔王軍に滅ぼされた、その流れから逃れなくてはならない。
牢の中のダイアナに、フェンリルは手荒い扱いを詫びる。
刹那と未来はバイクで正面からヘル城へ乗り込む。
崩壊する城、その存在に固執していたヘルは激昂するがフェンリルに粉砕される。
フェンリルの手によって自由になったダイアナを発見した刹那たち。
ラタトスを撃退し、崩壊する城から脱出する一行。
彼らの前にフェンリルが現れ、ヘルから奪ったメシアの鍵を投げ渡した。

223:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/11 19:20:25
↑「メシアの鍵」は「ノルンの鍵」の誤り(´・ω・`)

ファンリルから受け取った鍵は2本。刹那の角と対になるヒトミは未来の物だった。
刹那は未来の事を何も知らない事に気付く。
街を襲う雪崩、総攻撃で壁を作ろうとするが雪は街を飲み込んで止まった。
雪崩と共に現れたヘル、クールの攻撃ではびくともしない。
やむなく崖におびき出そうとする途中、刹那は角を落としてしまうが気付かない。
崖からヘルを落す作戦は、怒りで自失していたように見えたヘルに通じなかった。
ダストは身を呈してヘルに一撃を与えるが、ヒビを入れただけで致命傷を与えられない。
彼の仲間であるネコマタは自らをヒビに向け放つように刹那に懇願する。
ダストの死を無駄にしないで―その想いに刹那は答える。
ネコマタの身体が襤褸切れのように宙を舞い……ヘルの身体に風穴が開いた。
崩れ落ちるヘルにまきこまれて崖から落ちかける未来。
その腕を掴んだ刹那の手の甲を未来はメシアの角で貫いた。
フェンリルはガルムと合流し、ゼットは大魔王の元に現れる。
ダイアナをフロストタウンの住人に預けたクールは彼女との再会を誓う―来世での―
未来を失った事で刹那は自失していた。クールの叱責も届かず……

とりあえずここまで

224:マロン名無しさん
08/06/12 00:14:45
乙です

225:マロン名無しさん
08/06/13 22:04:53
デビチル乙
あれ、やけにグロかった記憶があるなぁ・・

226:マロン名無しさん
08/06/14 01:45:28
>>223
GJ
勝手に補足
>その腕を掴んだ刹那の手の甲を未来はメシアの角で貫いた。
ってのは、刹那が落ちる未来を助け上げようとするんだけど、
刹那ごと落ちそうになったから角で刺して無理やり手を離させたということ。

227:マロン名無しさん
08/06/14 02:21:25
>>153-155
闘ってないと思うけど
世界が復活したその後サタンも神の軍団と同じ力を持っていて
それが原因でバイオレンスジャックが始まる

228:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/14 02:46:45
2巻分できますた。漫画で見ていただきたいグロさ。
>>226補足乙です。
この調子で行くと相当長くなるなぁ……

2000年冬―東京。
関東を襲った震度7の大地震により東京は壊滅状態になっていた。

未来が目を覚ますとベールが風呂の用意をしていた。
その背には悪魔の羽の紋章が刻まれている。
右手の回復を確認し、未来は気合を入れた。
風呂から戻るとそこにはゼットがいた―彼女を保護したのは彼だった。
意識不明の重体から短期間での回復に驚いてみせるゼットに未来はその存在自体を問う。
ゼットは笑って見せるだけ―未来は刹那のことを思った。

マーブルランド―ウエストロック。
ガンマン風の魔物が駆け込み、客は怪訝な視線を向けた。
マスターから受け取った水を飲み干すと、男はラセツ族が乗っ取られた事を告げた。
ラセツ族へ単身乗り込んだのは―刹那。
クールが放つ火球を合図にラセツ族は一気に刹那へと飛びかかる。

既にゼットの姿は無く―未来は刹那と長期離れた事が無かった事に気付く。
2人がまだ幼かった時、未来はデビライザーと共にベールを授けられた。
母はまだ幼い彼女に、いざという時は己と引き換えにでも刹那の命を守るように伝えた。
そして襲撃―その日未来が帰った時には自宅は既に炎に包まれていた。

単身飛び込んだ刹那は召還したザントマン達と共にラセツ達を蹴散らしていく。

229:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/14 02:48:33
泣き出しそうな空を見上げるゼット―晴れ間は長くは続かない。
未来は翌朝の出発を告げる。
ゼットは問う。たった一人で戦うのか、誰かのレールに乗りつづけるのか、何の為に生きているのか。
未来は答える。一人じゃない。みんなを―刹那を守る為に戦いつづける、ただ刹那に会いたい。
ゼットに請い、一人になった未来は川辺で一人泣いた。
一頻り泣いて……水面に映った自分の酷い顔に未来は吹き出した。
ベールと共に未来は旅立つ―あのバカに会いに。

遂にラセツの王ビビサナと対峙した刹那。
サラマンダーは彼を狙う刃から身を呈してかばい―呼び出したミズチが側近ごと王を吹き飛ばす。
男は警戒を呼びかける―あれがデビルチルドレン―。
王に銃口を向けたまま刹那は宣言した―「俺を殺してみろ!」

フェンリルはアバドン―裏切り者を追い詰めていた。
彼の行動で死んだ者の中にはあの配達屋も居た。
ガルムが残された家族の事を保証し、フェンリルによって壁に赤い華が咲いた。
刹那がラセツを抑えた事が知らせれる。
増えつづける裏切り者―一刻の猶予も無い。

クールは男からフェンリルの来訪を聞いた―ガンマン風のその男の名をワトーという。
刹那の部屋は蛻の殻で、驚いた二人に上方から声がかかる。
梁に捕まりトレーニングする刹那―彼の背中にも悪魔の羽の刻印がある。
マーブルランドはデーバ、ラセツ、シュラの三族により統治されている。
シュラは傍観し漁夫の利の姿勢。
一方デーバはアバドンからの情報を元に戒厳令を出した。
策謀に長けたデーバは軍事力に胡坐したシュラよりも厄介。
ビビサナは刹那が血の歴史の上に三王による均衡を崩した目的を問う。
刹那が見下ろした視線の先で未来が呟く―人殺し―

230:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/14 02:49:37
シュラは一人の少女を刺客として送り込む。
素性の知れない彼女を失う事は彼らの戦力に影響しない。
ラセツの街は宴に浮かれていた。
友好的な態度を示す人々に刹那は喜ぶが、クールとワトーはこの宴が逃避と鼓舞に過ぎないと告げる。
無理をする刹那を心配するクール―その頃、刺客は王の寝室に侵入していた。
刃を構えようとする王を彼女の配下であるアスモデウスとデモゴルゴンが挟み撃ちにする。
崩れ落ちる王―襲撃の報はラセツの本陣を混乱に陥れた。
刺客を追う刹那、彼の目に追い詰められた少女は未来に見えた。
少女の呼んだヴァンオーはラセツ族を次々と仕留める。
刹那はミズチによる氷撃で不意を尽きその隙に兵がヴァンオーを仕留める。
デモゴルゴンはラセツ兵を縦にしてミズチの顎を引き裂き、その隙にクール達がデモゴルゴンを仕留める。
配下を失った少女が放つ刃をザントマンが砕くがその頭部をアスモデウスが粉砕する。
クールとアスモデウスの一撃が互いを吹き飛ばし……クールが最後に放った一撃から刹那は少女を身を呈して守った。
殺すなと言う刹那、殺せと言う少女、血の海と化した戦場は正に修羅場だった。
ビビサナの死を知ったデーバは出陣。いよいよ開戦の時を迎えた。

デーバの先発隊がラセツ領に差し掛かる頃、王を失ったラセツではラセツオーがその場を取り仕切っていた。
焦るラセツオーを嗜めるワトー―現状では負けは見えている。体制を整えろ!既に手は打った―と。
意識を取り戻した刹那は少女の無事を気にした。
少女は無傷で拘束されている―だが助けてどうする?

出陣に向け兵を鼓舞するデーバ王インドラの元に先発隊全滅の報が告げられる。
生き残った兵が見たのは白い悪魔―ラセツ領へとフェンリル隊が到着した。
娘は名をエレジーという。大魔王の捨てた娘だとフェンリルは言った。
フェンリルは彼女を筆頭にしての進軍を決める。
反対するラセツオーに指揮権は既に無かった。
既に戦局はラセツvsデーバではなく魔王vs反乱軍の狼煙となっていた。
その意味で娘である彼女が長となるのは効果的だった。
エレジーは反抗的な態度を見せるが協力しなければ彼女の首を掲げるまで。
彼女はアスモデウスの同行を条件に承諾する。

231:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/14 02:52:07
翌朝、家族の出陣を見送るラセツの民の中でエレジーは刹那の身を案じた。
王となったエレジーを従えフェンリルは一同を鼓舞したが
当の彼女は滅びを確信していた。決戦の地はサウスロード。
フェンリルは手負いのアスモデウスをデビライザーに収める事を指示。
守られるだけの存在を嫌うエレジーは自らも先陣に加わる。
夜明けと共にデーバオーの砲撃、戦いの火蓋が落とされる。

エレジーはインドラの首を求め単身デーバ陣に飛び込むが刹那に諌められる。
裏切りに気付いたデーバ軍は彼女を狙い打ち、刹那もまた捕らえられ―
窮地を救った味方兵も頭をぶち抜かれて倒れる。本陣へ向かうラセツ軍。
脚を取られたエレジーを刹那が救い、
駆け寄った味方兵の千切れた手から剣を受け取り止めを刺す。
死ぬのか怖くないというエレジーを刹那は叱責した。
本陣へ向かう一行の傍で敵も見方も命を、自我を失っていく。
崖の上のデーバ本陣から網が放たれ
崖を上るラセツの兵たちは網を伝う電撃とインドラの砲撃に倒れる。
撤退を決めた瞬間―対崖の上にシュラの一軍が姿を現した。

シュラの王ヴリトラは動かない。戦況を見定めるまで動く気配が無い。
フェンリルは先にデーバを叩くことを指示したが
動揺したラセツ兵達はデーバから狙い撃ちされる。
エレジーの放った一撃はデーバの本陣を横一閃に薙ぎ払った。
エレジーの提案した戦局を変える方法―アスモデウスに乗り本陣へ突っ込む。
彼女は刹那に顔を寄せ瞳を覗き込む―刹那が見ているのは彼女ではない。
代替か、望まずに生まれ捨てられた自分は死んでいるのと同じ、
死んでいく兵を前に刹那が彼女を助けようとするのは偽善にすぎない。
クールは言う、彼女を総て理解はできないが、彼女も彼らを理解していない。
全ては救えなくてもやれることはやる、大切な人に会う為に。
エレジーは死んでなんか居ない―刹那はそう続けた。

232:真・女神転生 デビルチルドレン
08/06/14 02:53:43
彼女の代わりに2人がアスモデウスの背に乗る。チャンスは1回。
全軍で援護するがデーバ軍の総攻撃に撃墜されそうになる。
網が無ければ全員で突入出来る―エレジーは単身デーバ軍の流す電流を逆流させる。
しかし力及ばず―電撃を食らったエレジーの体から光の柱が昇る。
彼女から伸びた光の帯がラセツを守りデーバを、そして傍観していたシュラを襲う。
龍はフェンリルすらも狙うが、彼はそれを撃退する。
跡形も無くなった戦場でガルムは勝利に酔ったが、
フェンリルはこれを超える力と戦う現実に苦渋を浮かべる。
エレジーはそれでも死ねない己の身を呪った。

とりあえずここまで('A`)
ばっさばっさ死んでいく描写は不必要だったかな……
児童誌に連載してたんだぜ、これ。

233:マロン名無しさん
08/06/14 11:26:09
デビチルまた乙
コミックボンボンで連載している漫画はエロがあったり、グロがあったりするからな・・w

234:子供たちは夜の住人
08/06/15 05:40:46
未解決のものから

子供たちは夜の住人 高河ゆん

地上とは鏡のような存在である「御獄界」では太陽を「四天王」と呼ばれる悪魔が
それぞれ入った四本の柱で支えていた。それを女たらしでフェミニストだが
強大な魔力を持つ大悪魔・柴(さい)が実の母親である
まりあ(下級淫魔、ちょっと白痴っぽい)の願いで悪魔を開放してしまう
このままでは太陽が落ちてしまうので、この世界を統べる存在である将軍の命令で
人間界に四天王を捕まえに行く柴。

一方人間界では両親を事故で無くした由美と湊の高輪姉弟が住んでいた。
ひょんな事から弟の湊と出会う柴。実は湊の身体は黄金律といって
左右完全対称の身体で悪魔はその体液を吸収すると絶大な力を得る
湊に狙いを付ける柴だが、姉である勝気な由美に阻止され
とりあえず高輪家に居候する事に
(一応最終目標は湊を食べる事だが涙を舐めたりするキスだけでパワーアップする)

由美と契約によって一体化している土の能力を持つ四天王、道麻と
炎の能力を持つ炎路が加わり、擬似家族が形成されて…というコメディっぽい話。

ちなみに柴の父親は神父の竜でまりあを間違って契約で呼び出してしまったが
お互いに一目惚れし、愛し合っていたが事故で他界している。

最後は将軍になりすましていた偽者を柴が倒し、太陽を小さく分割して解決する

235:子供たちは夜の住人
08/06/15 06:03:04
登場キャラ


人間である神父の竜と下級淫魔のまりあから生まれた大悪魔
気まぐれで適当な性格(悪魔はみんなそういうもんらしい)だが魔力は凄い
フェミニストで女好きだが美形だったら男もまんざらではないらしい

高輪湊(みなと)
高輪姉弟の弟。普通の高校生。両親を事故で泣くし姉と
二人で暮らしている。左右対称の黄金律の肉体を持つために悪魔に狙われまくる
常識人で柴や悪魔に困惑している

高輪由美
高輪姉弟の姉。勝気な性格で一家の母親代わりの存在。
土の力を持つ道麻と契約によって一体化している
湊の肉体を狙う柴をホモだとちょっと誤解している

道麻
土の力を持つ四天王の一人。女性。由美と契約により一体化している
一体化することで由美が死ねば道麻も死に、常に身体の一部が繋がっている必要がある
(髪の毛一本でも可)温厚で真面目かつ義理堅い

236:子供たちは夜の住人
08/06/15 06:03:50
炎路
炎の力を持つ四天王の一人。女性。気まぐれで我侭。柴と戦うが意気投合し
高輪家の居候になる。

雷…四天王の一人。男性。雪を大事にしている。柴と戦うが負けて行方をくらます
雪…四天王の一人。男性。雷を大事にしている。柴に負け雷と共に行方をくらます。美少年

まりあ
下級淫魔で美貌かつほとんど白痴に近い知能を持つが、バカでパープーと言われる
神父の竜と愛し合い柴を生む。竜の魔法によって守護されているため手を出せない


人間の神父で強大な魔力と黄金律の肉体を持つ。意外に意地悪で粗野な性格。
間違った召還で出現したまりあに一目惚れし愛し合っていたが事故死する。柴は父親似

八部衆…一座・二葉・三輪・四門・五目・六道・七重・八尾
柴の愛人兼下僕で普段はアクセサリーのような形であり、人間型になる。
能力は一人一人では四天王に遠く及ばないが合体する事で竜に変身する

将軍
御獄界を統べる存在。生真面目で気まぐれな柴やわがままで何も考えてないまりあに
苦労している。偽者になりすまされトカゲにされてしまう

237:マロン名無しさん
08/06/15 10:52:00 OQfaNOnt
乙です。

238:マロン名無しさん
08/06/15 21:36:35
彼女たちのエクス・デイ
薬師アルジャン

を簡潔に教えてください

239:マロン名無しさん
08/06/15 22:29:32
スクールランブル
電波オデッセイ
花になれっ!

お願いします

240:マロン名無しさん
08/06/15 22:56:49
ARIA 天野こずえ
おおまかに起こったことを順にお願いします。

241:マロン名無しさん
08/06/16 01:01:41
>>240
おおまかでいいのなら今からやるよ……
AQUAもいるかい?

242:ARIA
08/06/16 02:43:13
AQUA1~ARIA5まで 存外に面倒だったのでとりあえずここまで。
1行が1話、一段落が1巻分。

灯里、火星に到着。ウンディーネ(ゴンドラ漕ぎ)の会社アリアカンパニーに就職する。
灯里の漕ぎ方が逆向きであることが判明。アリシアに憧れる藍華と友人に。
高潮で街が水没。買い物に出て帰れなくなった灯里、藍華の部屋にお泊り。
月に一度居なくなるアリア社長、後を追うも迷子に。
藍華、シングル(半人前)に昇格。アリシアとピクニックに行った灯里、それが実は試験で無事合格。

灯里初めて客を乗せる。初めての客はサラマンダー(気候管理者)見習の暁。
アリア社長、片づけを手伝えず拗ねて家出。結局寂しくなって戻り2人は気付かず。
出店で夜光鈴を買う灯里。1ヶ月たち期限が切れるが灯里のそれは結晶になって残る。
アニメヒーローに憧れるアリア社長、失敗を重ねるが遂に幼女に人形を届ける。
花火を見に暁の居る浮島へ。灯里、本物の花火に感動する。
番外(時間軸はARIA3巻以降):
風邪で寝込んでいた藍華、抜け出すも自分の居ない世界に疎外感。灯里とアリスお見舞いに。

娘夫婦とはぐれた老人を案内。科学文明化されてない世界の好さを解って貰う。
衣替えと共に一日がかりで舟の掃除。灯里と藍華,アリシアのようなウンディーネになると約束。
互いに待ち人の来ない灯里と暁。灯里のペースに巻き込まれ、気付くと6時間が経過。
3人で稲荷大社を観光に。狐の嫁入りと遭遇し、持っていたお稲荷さんを手渡す。
昇級試験の噂もある舟のレースに参加した灯里達。マイペースな灯里は丸一日かけてゴール。

冬が近づくと現れる雪虫。彼らが旅立った後、初雪が降り始める。
灯里、初めての温泉へ。夜、アリシアの秘密の露天風呂で月見酒。
アリア社長の観察日記。袋に入るのとヒメ社長が好きで、お風呂は嫌いで、物には強気で。
ノーム(重力管理者)のアルと友人に。藍華、大人びた彼の魅力に惹かれる。
大晦日。それまでの一年を思い返しながら、皆で初日の出を迎える。
カーニバルの主役カサノバの正体を探る2人。猫妖精である彼に見入られた灯里をアリア社長が引き戻す。

243:ARIA
08/06/16 02:45:32
まだ中学生のウンディーネ見習い、アリス。負けず嫌いの藍華が勝負を挑むが灯里が花畑に戦線放棄して結局敗北。
廃線の線路と放棄された車両。社長の悪戯で夜桜の下で朽ちた車体に灯りが灯る。
代舟に隠された宝の暗号。いくつも隠されたそれが示したのはとびっきりの絶景。
アリシアに対抗心を燃やす晃。藍華がウンディーネになったきっかけはアリシアだが、灯里は藍華と晃の信頼関係に憧れる。
高潮の日、アリシアに想いを伝えたい暁は灯里と薔薇を集める。結局薔薇は水面に散らばるが暁は付き合わせた礼にその一輪を手渡す。

無人島への招待状はアリア社長からの贈り物。5人のウンディーネはつかの間のバカンスを楽しむ。
暑い昼間、夜光鈴を買いに出た灯里は猫の集まる店に迷い込む。それは暑さがみせた白昼夢だったのか。
方向音痴のシルフ(風追配達人)、ウッディー。彼を手伝った報酬に灯里が得た物、上空からのとびっきりの夕焼け。
伝説のウンディーネであるグランマに教えを乞う見習3人組。大切なのは世界の全てを楽しむこと。
3人だけで屋形船を出す事になった見習い娘。彼女達のもてなしに招待されたみんなは満足してその出会いに感謝する。

火星に着て最初に出会った郵便屋を手伝う事になった灯里。数日後、彼女の元に一通の手紙が届く。
アリスの先輩であるアテナはドジっ子で。彼女を今一尊敬できてなかったアリスだが、ある時彼女の無言の気配りに気付く。
流星群の夜、灯里と藍華はアルを伴って民家の屋上で。いつのまにか2人っきりになった藍華はアルの言動にドギマギ。
晃の厳しい指導を受ける三人娘。満潮に閉じ込められてしまい晃の叱責に怯えるが、晃は彼女達のその後の精一杯の努力を評価する。
カフェ・フロリアンでアリシアを待つ灯里は大柄な男性と同席に。広場と待ち時間を満喫した後、戻ったアリシアが彼が店長だと教えた。

眠くなったので残りは後日(´・ω・`)

今気付いたけどまとめの「暗号名(コードネーム)はBF」って
あ行じゃなくてか行だよね

244:マロン名無しさん
08/06/16 02:55:23
それに気付くとは…大した奴だ

245:電波オデッセイ
08/06/16 15:49:27
電波オデッセイいきます
結構暗い話に見えるけど基本電波ギャグです

主人公の原スミ子は幼児期のトラウマや世界との違和感が原因で
ひきこもりで不登校を続ける女子中学生だが、ある日所謂「デンパ」である
オデッセイという白衣でメガネの優しそうな青年が彼女の脳内で話しかけてくる。
彼曰く全ての人間はこの星に来た観光客であり、
いつかはビザが切れてどこかに帰らなくてはならない。
そして持ち帰れるのは思い出(オミヤゲ)だけだと言う事を告げられた原は
「オミヤゲ」を探す為に引きこもりを脱出し学校に通うようになった

原は別人のように元気に暴走しまくり、周囲の人間を巻き込んで皆でパーティーや
色々とイベントを企画して楽しむが、周囲の皆もそれぞれ苦悩やトラウマを抱えていた。

原の親友のトモちゃんこと丘本トモ子は心優しい少女だが太っていてそれを気にしている。
いつも痩せてスリムになった自分を想像しているが、太っている母親の心無い一言で
追い詰められ拒食症になりかけるが、オデッセイの力を借りた原が
トモちゃんの夢の中で入って励まし、そして母親の想いを知りトモちゃんは元気になる

246:電波オデッセイ
08/06/16 15:50:01
学級委員で原の事を何かと気にかけている幼馴染のキタモリの想い人である
野川美千代は文学少女で本や作文が好きな大人しい少女だが、実は体が弱く
病気がちで一年年上だった。そんな彼女はある日、一生懸命書いた作文が
尊敬する甲野先生に誰かの作文を写したと誤解され悪い点数を付けられた事から
先生に嫌われたと思い込みショックを受けて学校を休んでしまう
必死に闘病していた子供時代のトラウマが蘇り苦しむ美千代
そんな彼女を姿を見たキタモリは自分が原の言うオデッセイになると
オデッセイの名前で手紙を出す。その手紙に励まされる美千代
そしてキタモリの涙を見た甲野先生が美千代に話しかけ謝罪し美千代は元気になる

247:電波オデッセイ
08/06/16 15:50:29
皆で遊んだり充実した生活を送っていた原だが、そんなある日、二人暮しだった
母親が失踪してしまい一人家に残される原。(元々ネグレクト気味だった)
とりあえず生活の為に別れた父親のレコードを学校で売る原
本当はレアもののレコードを価値を知らずに売っていた原だったが
音楽少年のハセガワの勧めでレコード屋に売りに行き当座の生活費を稼ぐ
それを見ていたハセガワの事が好きな少女、チカの怒りを買い
原はイジメに合ってしまう。いつも元気な原だったがチカたちのイジメで
子供時代のトラウマがぶり返し落ち込んでしまう。
オデッセイに「自分でどうにもならない事は誰かに任せればいい」と励まされた原は
元気を取り戻し、イジメの原因を探り真相を突き止める。チカの家に行く原。
チカは優しいお婆ちゃんや普通に恵まれた家庭に住み、
何一つ不自由ない生活を送っていた。その中で手に入れられないものや
いらだちを喚き散らす事でしか発散できないチカに対し原はチカをボコボコにし
「私がいたいと思えばそれが立派なチケットなんだよ!」と叫ぶ
チカも怒りを発散させお互いに苛立ちを発散させあう。
チカはハセガワに告白するが玉砕する

248:電波オデッセイ
08/06/16 15:50:50
学級委員で地味で生真面目なキタモリはある日嫌味な教師の前で
英単語を間違え好きな女の子の前でオタク呼ばわりされてしまう。
風貌がオタクっぽい為にクラスメイトにバカにされ完全に自信を無くすキタモリ。
キタモリは本来それほど勉強は得意でもないが、必死にガリ勉して
今の成績を維持していた。自信を完全に喪失するキタモリ。
原たちが励ますために開いた花火パーティーとキタモリが
片思いする美千代の言葉で励まされるキタモリ

楽しい毎日を送るが、相変わらず母親は戻らず
時折子供時代のトラウマがぶりかえす原。
血まみれで泣いている子供の頃の自分の幻を見てしまう
オデッセイにまだ向き合わない方がいいと言われる。
「見るとあの子の痛みを思い出す」ため。

その頃、美千代も病気で入院してた頃の子供時代のトラウマに苦しんでいた。
体調を崩し入院する美千代。一年留年していた美千代は進学が難しくなった事で
みんなが自分を忘れてしまうと苦しんでいたが、担任教師である甲野先生の
励ましで子供時代のトラウマと向き合う事ができるようになる。
そんな野川の姿を見て、子供時代のトラウマの痛みを多少理解する原だった。

249:電波オデッセイ
08/06/16 15:51:24
そんなこんなで卒業し高校生になった原。キタモリは進学校に進み
トモちゃんは女子高に進んだ。原はキタモリと同じ学校の定時制に通いつつ
コンビニでバイトしながら生計を立てていた。そんなある日、原の元に
いなくなったはずの父親が現れる。父親は母親に原が死んだと聞かされており
原が一人で暮らしていた事も知らずにいた。父親に失踪した母親が
実は死んだ事を聞かされる原。とりあえず父親と二人で暮らす事にするが
独り言のようにあれこれと話しかける父。父親になる自信がなく
気づいたら家庭自体がなくなっていたと後悔していた。
父親が唯一父親らしい事をしようとと必死で当てた
公団住宅(今住んでる場所)を見上げる原。

原と父親は原が死んだと周囲に言っていた母親の真意を確かめるため
母の故郷へと向かう。空き家となった母の実家に泊まる原と父親
仏壇にスミ子とかかれた遺骨入れを見つける。母親は精神を病んでおり
母親の中で原は死んだ事になっていた。遺骨入れを開けると
中からおもちゃやボロボロの人形が見つかる。母親は原を見捨てたのではなく
原の子供時代のトラウマで自分を責め娘は死んだと思い込み精神を病んでいたのだった。
そして死期の近い原の祖父に会い、母親が最期まで原を気にかけていた事を知る
原は子供時代のトラウマと向き合いトラウマを励まし克服する
そして母親の幻を見た原はいつか母親の元に行った時
母親に自分が経験し、出会ったたくさんのオミヤゲを手渡す事を誓うのだった

250:電波オデッセイ
08/06/16 16:07:41
登場人物

原スミ子
主人公。女子中学生。基本元気で暴走しまくりの電波女と呼ばれるが
オデッセイに出会う(?)まではひきこもりで不登校を続けていた
公団住宅に母親(途中で失踪する)と二人暮しで多少ネグレクト気味で育つ
子供の頃のトラウマが泣いている自分の姿として見える。
ちなみに子供の頃のトラウマは母親にネグレクト気味に育てられたせいで
身だしなみができずに小学生の頃にイジメられていた事と
はっきりとは明言されていないが小学生の頃にレイプされ
その様子をロリータビデオとして売られていたこと
(体を傷つけられ裸で股間から血を流している描写がある)
多少おせっかい焼きだが基本自分のできる事だけをやる主義で
あまり押し付けがましいや説教臭い事はしない

オデッセイ
原の妄想の中にいる存在。白衣でメガネの優しそうな男性。
原に優しく、的確なアドバイスをする。人はみなこの星に来た観光客だといい
オミヤゲ(思い出)をたくさん見つける事を勧める

キタモリ
原の幼馴染で同級生。学級委員。地味で生真面目で融通が利かない性格だが
基本面倒見が良く原の事を気にかけている(恋愛感情はない)
野川美千代の事が好き。見た目がオタクっぽいのでバカにされつつもイジラレキャラ
一応優等生だが必死に勉強している

トモちゃん
丘本トモ子。原の幼馴染で親友。ちょっと小太りだが心優しくて夢見がちな少女
太ってる事をコンプレックスに思っている。ちょっと男の子は苦手
太ってるのは母親も太ってるからだと思い落ち込んで拒食症気味になるが
原の励ましで回復する

251:電波オデッセイ
08/06/16 16:17:09
野川美千代
キタモリの想い人。童顔だが体が弱く一年留年してるため一つ年上。
心優しい文学少女だが字がヘタなのと体が弱いのがコンプレックス。
担任の甲野先生を尊敬している。病気がちで進学が難しくなり
子供の頃の病気が酷かった時の自分がトラウマとして出てくるが
キタモリや甲野先生の励ましもあり元気を取り戻す

甲野先生
担任の先生。優しくて生徒想いの教師で原たちの事をあれこれ気にかけている。
2年留年しているため野川に共感され尊敬されている。
作中では明言されていないがすげこま君に出ている昆虫マニアのくぬぎと同一人物

ハセガワ
クラスメートでクールな音楽少年。原との仲を誤解される。中学生に興味はないらしい

PG
ハセガワの友達。エロい事に興味しんしんでPGとは読んでたエロ本の名前。

チカ
クラスメートでハセガワの事が好き。ハセガワとの仲を誤解して原をイジめる。
何一つ不自由ない家庭に育つがワガママというより不満を喚き散らす事でしか
発散する方法を知らない人間だった。原にボコられ心情を吐露し
ハセガワに告白するがフラれる

252:電波オデッセイ
08/06/16 16:25:44
原の父親
金髪でロッカー風。音楽好きで家に大量のレコード等を残す。
学生結婚し父親になる自信がなくのらりくらりとした態度を取っているうちに
家庭崩壊した事を後悔している。原は死んだと聞かされていた。
結構適当な性格で計画性があんまりない。

原の母親
原と二人暮しだったが失踪してしまう。ネグレクト気味で
原の事件のせいで原を嫌っていると思っていたが
本当は自分を責め精神を病んでいた。周囲には原は死んだと言っている
うちに本当に死んでしまったと思い込み失踪する。死んだと思い込んでいる
原の事を最期まで気にかけていた。現在は故人。

253:マロン名無しさん
08/06/16 17:26:46
>>242-243
ありがとうごさいます!
続き待ってます!

254:ARIA
08/06/16 21:19:32
>>242-243の続きいきます。ARIA6巻~

先輩3人の出会いの話。いつか今のように過ごせなくなる事を恐れるアリスと、あの時も楽しかったけど今も好いというアテナ。
暁の兄の依頼でヴェネツィアン硝子を運ぶ灯里。文献から蘇らせたそれを偽者と呼ばれ落ち込む徒弟に、他人ではなく自分がどう思うかが大事だと灯里は言った。
アリシアはどんな大人になりたかったのか。転がした雪だまが大きな塊になるまで、不意に集まってきて手伝ってくれる人々。そんな人に彼女はなりたかったのだと言った。
アリスが見つけた火星猫の子猫、まぁくん。内緒で飼っていた事はすぐにばれて、子猫はオレンジプラネットの新しい社長として就任する。
アリア社長に貰った猫だけの鉄道の切符。切符を無くした子猫にそれを渡した灯里は、乗車できなかった代わりに車掌姿の猫妖精から額に判子を貰う。
番外:
念願の異世界に迷い込んだアリア社長。そこはみんなの性別の逆転した世界で。社長は元の世界に戻れた事を心の底から喜んだ。

アリシアのようになりたくて髪を伸ばしていた藍華。焦がして短くなってしまった髪に落ち込む藍華に、晃は藍華は藍華にしかなれないウンディーネになれと言った。
停電の日、怖くて寝れない灯里につきあって社に泊まるアリシア。普段は気付かない世界の一面に灯里は感動する。
サラブレット故に同期に溶け込めないアリス。他人を怖がる彼女にアテナは他人は自分を映す鏡、まずは自分から笑ってみせろと解く。
妙に知り合いの多い灯里。その秘密を探る2人は灯里の動向を観察し、彼女の居心地のよさと突飛さが新しい発見を導くからだと気付く。
髪を切ってからアルに会いに行けない藍華。2人に背中を押され差し入れを口実に会いに行った彼女にアルは短いのもお似合いですよと言った。
番外:
自分が人造人間だと信じる幼い暁。兄にからかわれ疑心暗鬼になる彼を母は自分にそうするように皆にも確認すればいいと言った。

255:ARIA
08/06/16 21:20:45
早起きした朝、舟を繋ぐ彩色パリーナの老朽に気付いた灯里は、アリシアに言われ新しいアリアカンパニーの彩色パリーナを作成する。
アリスの今日の自分ルールは影だけを踏んで帰ること。手出しをするアテナに正義の味方気取りは寄せというが、彼女はアリスの味方気取りなのだと言った。
幼い暁が度胸勝負をして兄貴と認めた相手、それが実は晃で。灯里は自分だけが関われない事を寂しく思うが、晃は彼女も今は輪の中だと言った。
藍華が自分への羨望だと思っていた視線は晃への嫉妬交じりの中傷で。許せないと泣く藍華に晃は彼女がないてくれただけで十分だと言った。
枯井戸の中に落ちた藍華とアル。アルの話す一番近いが故に互いに影響を与え合う月と母星に藍華は自分と彼の事を思った。
番外:
姫屋のエースだった若き日のグランマ。彼女は海を見つづける猫に惹かれ、彼のいた場所で彼を社長にしてアリアカンパニーを作った。

アリシアの裏誕生日に尋ねて着た晃とアテナ。戻らない彼女に諦めかけた時、会合を終えた彼女の舟が灯里達の前に現れる。
サンタも魔女も信じられなくなったアリス。彼女の為にアテナは魔女の姿で彼女の願いを叶えてみせる。
見習でも出来る渡し舟の仕事。他社の見習達と共に仕事をしながら、何度試験に落ちたとしても諦めずに一人前を目指す事を誓い合う。
うつりかわる四季を思う灯里。その全てに隠れた魅力を見出す彼女を、アリシアは本当のスノー・ホワイトと称した。
灯里を叱らないアリシア。理由を問うアリスに叱るのではなく導く事で失敗を学び、自分自身も成長したいと彼女は答えた。
星占いの結果に振り回される暁。占いはその日を素敵にするきっかけに過ぎないと灯里は言った。

256:ARIA
08/06/16 21:24:00
天賦の才に恵まれなかった晃。一人だけシングルだった彼女を変えたのは幼い藍華のくれた薔薇の花弁を足した四葉のクローバー。
海との結婚式に使う指輪。灯里は暁から偶然に、藍華はアルから、アリスはウッディーからせがんで。ウンディーネになってよかったと灯里は再確認した。
七不思議全てを体験した灯里。それは猫妖精との別れを示し、彼が最後に与えてくれたペンダントを宝物にする。
久々の完全休日。無くしたと思っていた小物入れを見つけた灯里はアリア社長と休日を満喫する。
アリスが学校を卒業した翌日、アテナとピクニックに出かけた彼女はダブルからプリマへと一段飛びに昇格する。彼女に与えられた二つ名は「黄昏の姫君」

と、いったところで最終巻が行方不明。
見つかったら続きいきますね。ゴメス。

>>244
ARIA既出じゃないか確認して、つい。単行本全巻持ってるので。

257:マロン名無しさん
08/06/16 22:14:06
>>245->>252
電波ギャグ・・・?この設定で?
一家離散とか虐待とか母の死とかレイプとかいじめとか、
めちゃくちゃ重そうに思えるが・・・
よくこんなんでギャグ漫画描けるな。すげえな作者

258:マロン名無しさん
08/06/16 23:11:17
「まりちゃん」シリーズお願いします。
いろんなシリーズがあるがどれがどれだか分らないので簡易でもいいので分るようにお願いします。

259:マロン名無しさん
08/06/16 23:28:11
>>257
主人公の原が電波ポジティブ系でさっぱりした性格だからなあ
明るいギャグパートがあって鬱シリアス要素が入ってくる感じ

260:マロン名無しさん
08/06/16 23:34:32
スクールランブルを天満中心でお願いします

261:マロン名無しさん
08/06/17 00:11:09
>>254-256
お疲れさまです!

262:CROTH ROAD 3
08/06/18 19:21:59
>>216の続き

ロイヤルカストラートへ向かう列車に乗り込むファーガスとジェニファー。
突如路線に割り込んでくる一台の列車。それはカストラートのトップモデル、ジェーン・メイの専用列車だった。
その傲慢さに怒ったジェニファーは、メイの信者と一触即発に。そこに現れ一瞬で場を収めるメイ。
その華麗さにジェニファーは魅了される。

ブランド名を冠した首都に到着し浮かれる双子。だが、メイから贈られた花が原因で逮捕されてしまう。
容疑は晴れ釈放されるが、所持品の布がカストラートの上層部の目に留まり、ファーガスは引き続き投獄され双子は離れ離れに。

カストラートの本社に連行されたファーガスは、囚われの老デザイナー・トーガと対面。トーガは例の布を作ったデザイナーで
師グスタフの友人、そして双子の父の師匠だと名乗る。そしてファーガスに「母親に会わせる」と言い、カストラート中枢へと案内する。

一方、見知らぬ地でファーガスを救う術も無く途方にくれるジェニファー。
唯一の希望を抱きメイの屋敷へ。メイに救いを求めるジェニファーは、使用人に門前払いを食らう。
だが門前で粘るジャニファーに興味を抱いたメイに、屋敷内に招き入れられる。

中枢へ向かう道中、トーガはファーガスに両親と布に関する因縁を語る。

30年前、織業革命に伴う環境破壊で星を覆うオーロ層が破壊。生命の生存の危機に晒された星を救うため
ブランドの垣根を越え、トーガ達デザイナーが召集。宇宙からの有害な光線から生命を守るため"星に服を着せる"という計画が実行された。
だが計画は困難を極め、進展が無いまま10年が経過。そこへ現れたのが狂気の天才デザイナー・ガーメント。一気に計画を進展させると
最も開発に難航した制御中枢に"人間=モデル"を使うことを提案。当時超一流のトップモデルだったアルジャンヌが選抜され
以降星は一人の女性の服に包み護られる。そしてガーメントとアルジャンヌこそ、双子の両親だった。

ガーメントが双子をサポートパーツに考えてることを知ったアルジャンヌは、グスタフに双子を託し市井へ逃れさせる。
そして計画が完遂すると、ガーメントはトーガから布に関する記憶を消し失踪したのだった


263:CROTH ROAD 4
08/06/18 19:40:26
全ての事情を知ったファーガスは、カストラート中枢で母アルジャンヌと対面。
星を覆う服と融合した異形の姿を目にしたファーガスは、思わず呟いてしまう。
「・・・・バケモノ・・・」
その一言はアルジャンヌを激しく傷つける。

一方メイの屋敷に招き入れられたジェニファーは、ファーガスの救助をメイに懇願。その願いの対価として試練を課すメイ。
傷だらけになりながらも、ジェニファーは試練を突破する。

依然カストラートに拘留されるファーガスは、自身の失言を悔やみ落ち込む。
そんなファーガスにトーガは、アルジャンヌの肉体が限界に近づいている事、それを救うにはガーメントを超える布を作り
アルジャンヌに着せる事、それを成し得る事が母への贖罪だと告げ、ファーガスに己が全ての技術を叩き込むと宣言。それに応えるファーガス。
そしてメイの使者を通じファーガスの決意を知ったジェニファーは、自分も成長を決意しメイに弟子入りする。

その頃カストラート上層部では、メイとの不仲から、美々介が発掘した少女ジュリエットを
トップモデルに乗り換えることを決断。密かに動き出す。

そして十ヶ月が経過。それぞれめざましい成長を遂げるファーガスとジェニファー。
時を同じくして、7つのトップブランドの覇権を競うバトル「クロスロオド」がカストラートにて開催される。

アルジャンヌへ着せる布を作り上げ、中枢へ向かうファーガス。契約解除をカストラートから告げられ、行動を起こすメイに同行するジェニファー。
そして7大ブランドのトップモデルによるバトルロワイアル「クロスロオド」が開戦する。激しい混戦の中、突如会場に乱入するメイ。
圧倒的な実力でモデル達を次々に駆逐。その混乱に乗じてファーガスの元に向かうジェニファー。残る一人となったジュリエットと激しく交戦するメイ。
幼くして自分と互角に戦うジュリエットに驚愕する。
「・・・驚いたな この娘天才だ・・・・」

母に渾身の作の布を差し出すファーガス。その時カストラート上空に現れる巨大飛行船。
そこから現れたのは失踪していたガーメントと、ジャーブラを筆頭とするモデル軍団。
大混乱に陥るカストラート。メイはモデル軍団に捕獲され、ガーメントはカストラートの防御システムを無力化し本社中枢へと向かう。


264:CROTH ROAD 5
08/06/18 19:47:42
その影響で激しく苦しむアルジャンヌ。自分の布が受け入れられない事態に当惑するファーガス。そこへ到着するジェニファー、そしてガーメント。
アルジャンヌへの新たな布を持参したガーメントは、実子の双子を目の当たりにしても「凡人」と蔑み興味を失う。
そして差し出された二枚の布から、アルジャンヌが選んだのはガーメントの布だった。新たな布を取り込んだアルジャンヌは仮死状態に。
ガーメントは十七ヶ月後に、彼女を救う布を完成させ現れると宣言し立ち去る。

アルジャンヌが節約モードへ移行したことでカストラートに異変が。上空を覆っていた布が効力を失い、有害な宇宙線が全土に降り注ぎ環境が激変。
環境対応チップを持たない建物、人々の服すらも崩壊し始める。崩れ始めた本社ビルから脱出を促すジェニファー。
母が自分ではなく、父の布を選んだことの敗北感から立ち直れないファーガス。そんな彼を殴り激しく叱責するジェニファー。
「いい? 人生もね クロスロオドもね 最後に勝ったものが勝ちなのよ!」
母に別れを告げ、ファーガスを担ぎ脱出するジェニファー。それに続くトーガは呟く。
「お前にそっくりだな アルジャンヌ・・・」
それを聞き微笑むアルジャンヌ。

一日にして極寒の廃墟と化したカストラート。その瓦礫の上に身体をガーメント達に調査され、無残に打ち捨てられるメイ。
それでも全ての希望を失った人々を前に優雅に振舞い、カストラートでの最後のステージを飾る。

265:CROTH ROAD 6
08/06/18 19:53:02
脱出した後も、依然として立ち直れないファーガス。励ますジェニファーに吼える。
「世界なんて無駄だ!人生なんて無駄だ!僕なんて無駄な生き物だ!」
その時、瓦礫の中から現れるパンサー。扉が開かれ内から無数の服が放出される。
それはファーガスが十ヶ月の修行中に作り続けた服だった。
その服は、全てを失い寒さに震える人々に笑顔をもたらす。その笑顔に、自分の存在価値を見出すファーガス。

一方ジェニファーはメイから「クロスロオド」を妨害し、全ブランドのお尋ね者となった自分と一緒に居るべきではないと別れを告げられる。
悲しむジェニファーに、ステージでの再会を誓い姿を消すメイ。そしてトーガはファーガスに、十七ヵ月後ガーメントがもたらすのは
アルジェンヌの命と引き換えの世界の崩壊であり、父を超え世界を救うため修行の旅に出ることを促す。

カストラートから旅立つ双子。そこに7大ブランドの一つ"ユニイズム"のトップモデル・カピスルが接触。双子をユニイズムへと招待する。


ここまでで4巻分です。続きは近日中に。


266:マロン名無しさん
08/06/21 01:46:54
なかなか燃える展開だな
なんで服である必要があるんだ?と気づいてしまうと
なんかマヌケな話に思えてくるのが難点だが

267:CROTH ROAD 7
08/06/22 19:11:10
>>265の続き

ユニイズムに招かれるファーガスとジェニファー。新参ブランドながら九億の人口を誇り
全世界の88%の服を作る下請工場の集合体であるユニイズム。その膨大な情報網から
ガーメントが起こした異変を解決した者こそ、世界の覇権を握る存在であり
ユニイズムがそれを成すには、双子の協力が必要と判断。紳士的ながら、脅迫する形で協力を要請。
更にそれに反発したジェニファーのエネルギッシュな遺伝子を欲したカピスルは、ジェニファーに求婚する。

その頃、7大ブランドの一つ"ニケ"に突如現れるガーメント。スポーツ部門に特化したニケの施設に目を付けたガーメントは
ジャーブラ達モデル強化のためニケ制圧を宣言。トップモデルのマチュピチュが応戦するも敗北。
かくしてニケはガーメントの支配下に置かれる。

ユニイズムとカピスルの要請に、双子は自身が世界を回ることが重要だと考え拒絶。
自由を賭け、カピスルとジェニファーは専用スーツを纏っての水泳・自転車・マラソンから成る競争「トライアスロン」で対決することに。
ステージ上の戦闘「ウォーキング」と違い、様々な環境に対応した競技用の"戦わない服"の製作に苦悩するファーガス。
試合直前でようやくスーツを仕上げる。

そして試合開始。必死でコースをこなすジェニファーに対して、余裕でクリアするカピスル。ゴール目前で力尽きるジェニファーを見て
勝利を確信するカピスル。だがスーツの機能を、最後の一糸まで使い倒したジェニファーが逆転勝利する。
そこへ7大ブランド"チャリオット"のトップモデル・アルヴァロが特使としてユニイズムに参上する。


268:CROTH ROAD 8
08/06/22 19:16:51
一方ニケを制圧したガーメントは、アルジャンヌに捧げる布の構想を得るため散歩へ。
そこでカストラートから脱出した、美々介とジュリエットに遭遇。
一目でジュリエットの才能を見抜いたガーメントは、美々介を排除し強引に仲間にする。

ユニイズム上層部と協議するアルヴァロ。軍事国家であるチャリオットは、ガーメントを世界の脅威と考え
トップブランドによる同盟軍の組織を提案。ガーメント討伐へ動き出し、実子である双子へも協力を要請する。
それに同意した二人は、次の交渉ブランド"世楽"へと同行する。

その頃ニケでは、同盟軍の斥候として派遣された香りを武器とする"グラウンドダーク"のトップモデル・フェロの
精神ガス攻撃によりガーメントが昏睡。フェロは発見され投獄されるも、それは内部へ侵入するための策略だった。
時間差で仕掛けたガスが発動し、混乱するジャーブラ達。それに乗じ脱獄したフェロは、マチュピチュと共にガーメント拉致へと動き出す。
トップモデル二人の奇襲に苦戦するジャーブラ達。だが捨て身の反撃でこれを撃退。
マチュピチュは逃亡するも、フェロは重傷を負い捕らえられる。

昏睡から回復したガーメントは、ニケ周囲に展開する同盟軍に宣戦布告。世界を覆うアルジャンヌの服の機能を流用し
同盟軍を殲滅する。その戦乱に紛れ、フェロを救出するマチュピチュ。が、逃走中ジュリエットと遭遇し戦闘に。
連携でジュリエットを追い詰める二人だが、その逆鱗に触れ惨殺される。ライバル関係にありながら
互いを命懸けで助け合った二人の行為を、理解できないジュリエット。


269:CROTH ROAD 9
08/06/22 19:22:10
一方、世楽に到着した一行。応対したのはトップモデルの馬琴。アルヴァロの提案を、価値観の相違から拒否。
激しい口論となる。その最中、何処かへ向かうパンサー。それを追った双子は、機織り工房でパンサーと酷似し共鳴するヤツフサと
そのAI・式部と遭遇。式部はポシェットに、自分は同じ図面を元に作られた"姉"だと名乗る。そして主人の元へ案内する。

工房深部に進む一行。永らくの鎖国で、独自の進化を遂げた世楽のテクノロジー"からくり"に驚愕するファーガス。
そして最深部で世楽の老デザイナー・源内と対面。双子の素性を知ると源内は、自分はかつて世楽に漂着した
幼いガーメントを拾った育ての親だと告げる。

フェロ達の死と、先行部隊の壊滅を知り総力を集結させる同盟軍。
ガーメント討伐に意欲を燃やす。一方ガーメント達は、余裕で食事を楽しむ。
そしてガーメントは、モデル達を人間兵器に編み上げることを宣言する。


ここまでで6巻分+最新話です。


270:マロン名無しさん
08/06/22 21:26:12
乙でしたー!

271:マロン名無しさん
08/06/24 00:25:22
クロスロオドの人、乙
なんか面白そうだな


272:ARIA
08/06/24 01:52:43
お待たせしました。>>242-243,254-256の続きいきます。

人形を連れた老人に出会う灯里。彼は彼女達は人の憧れと恐怖を受けて、微笑み、憂い続けるのだと言った。
アリスと比較される藍華を気にかける晃。先を越された事でスリップストリームに入ったようだという藍華に晃は通り名の一覧を投げ渡した。
プリマになり2人となかなか会えないアリス。きっかけを失ったと言う彼女に新作ピザを口実にやってきた2人は彼女の存在がきっかけだと言った。
「薔薇の女王」になった藍華は同時に支店長に就任。灯里も昇級試験を受け…彼女との出会いに感謝するアリシアが与えた通り名は「遥かなる蒼」
アリシアは灯里のプリマ昇進と共に寿退社。変化を恐れていた灯里は、変化そこがみんなとの出会いになり、素敵な明日に繋がるのだと気付く。

最終話
予約の客は現場を引退した郵便屋で。彼は彼女が予期した通りの立派なウンディーネになったと祝福する。
シャッターの下りた社内には楽しかった過去の幻影がつまっていた。いつかの幻影に背中を押され灯里はシャッターを開け放つ。
ウッディーは実家で鶏を飼い始め、藍華は支店長として充実した日々を送り、一人前になったアルは背も伸びて今でも藍華と仲良しで、
暁も一人前になり灯里を尋ねてくる回数が増え、アリスは3人で揃って休暇をとることを当面の目標として、アテナはオペラデビューを果たし、
晃の活躍は今も藍華の誇りで、アリシアは舟協会の要職についてグランマを補佐し―そんな報告を書いたメールの受取人は実は猫妖精で。
時は過ぎて、かつての灯里のように制服を着て現れた新入社員のアイの姿を見て、アリシアがそうしたように灯里は微笑んでみせた。

以上。お待たせしました。
補足しておくと最終話で新入社員として入社したアイはアニメ版での灯里のメール相手で地球住まいの少女。
原作の灯里はメールの相手が誰だかは知りません。他の不明点があればどうぞ。

スリップストリーム調べるのに2日かかた…さて、次はデビチルの続きだ!

273:マロン名無しさん
08/06/27 00:30:27 H30Tm4Tc
保守

274:マロン名無しさん
08/06/28 01:00:07
>>272
ありがとうございます!
乙かれさまでした。

275:マロン名無しさん
08/06/28 04:03:04
 柴田昌弘「レディ・シャッフル」を
お願いします。

276:マロン名無しさん
08/07/01 01:01:44
保守

277:マロン名無しさん
08/07/02 03:04:48
ちょっと古いけどラノベの「スクラップドプリンセス」お願いします
途中までは読んでいたんですが
最後あたりを教えて下さい

278:マロン名無しさん
08/07/02 13:24:51
>>277
ヒント:板違い
誘導しようとしたけどラノベ板には無いっぽい?

279:マロン名無しさん
08/07/02 20:09:39
無くてもアウトです

280:マロン名無しさん
08/07/02 20:49:02
生活板に結末を聞くスレみたいなのがあった

281:マロン名無しさん
08/07/03 11:29:17
あの映画・小説・ドラマ,etc.の結末が知りたい 14
スレリンク(kankon板)

これだね。

282:マロン名無しさん
08/07/06 01:34:57
ここは商業誌に載ったものやコミックスになっているもの以外でも
リクエストしていいんでしょうか?
たとえばWEBコミックとか同人誌とか・・・
まとめサイト管理人さんの意見を知りたいです。

283:マロン名無しさん
08/07/06 02:17:48
いないよ管理人さん

284:マロン名無しさん
08/07/06 02:37:00
構わないと思うが答えは期待したらいかんな
過疎だし

285:マロン名無しさん
08/07/06 13:00:07
板的に考えて同人はアウトなのでは・・・

286:マロン名無しさん
08/07/06 14:32:06
まとめサイト消えた?

287:マロン名無しさん
08/07/06 14:52:48
鯖落ちでは

288:マロン名無しさん
08/07/06 15:49:04
潰された可能性もある。
それで何度か移転してるよね。

289:マロン名無しさん
08/07/06 23:01:09
捨てプリ
 パシフィカは実の兄フォルシスに刺され死んだ後、マウゼル教の神の
元へ。実はこの世界は人間の文明の発達による暴走を恐れた宇宙人によって作られた人類の「檻」でマウゼル教の神はその監視を任された元人間。パシフィカに世界の今後を決めてもらうため呼び出した。
 パシフィカは世界をあるべき姿に戻すことを選び、「神」は世界を
開放して消滅。パシフィカ復活。フォルシスの即位とか何やかんやあって、皆日常に戻ってED。うろ覚えだがこんな感じだったかと。

290:マロン名無しさん
08/07/07 03:32:00
>>277への反応っぽいが、ラノベは板違いなのでここでやられても困る

291:マロン名無しさん
08/07/07 15:13:25
リクエスト

作品名:帰ってください(語尾に『!』『。』が付いたと思う)
手塚賞受賞作(準入選だったかな)で作者は助野嘉昭

教えてもらうのはストーリーの流れ程度でいいです
(例えばワンピースなら、
『海賊を夢見る主人公ルフィが悪魔の実を食べ能力者になり、仲間と共に海賊王を目指す話』
程度で・・・
造語は注釈をいれてくれると助かります)

よろしくお願いします

292:マロン名無しさん
08/07/09 00:07:09
こないだ読み返したので、>>62の『月に叢雲花に風』やってみる。せっかくなので全体を

293:月に叢雲花に風1
08/07/09 00:09:08
『月に叢雲花に風』 津寺里可子 全15巻

女子高生の天竜若菜は、明るくてかわいくて優しい、どこにでもいる普通の女の子。
ある日ふとしたことから、代々天竜家の跡継ぎを守護してきたという妖怪、
雨男「叢雲」の姿が見えるようになる。
基本的には、若菜と彼女を取り巻く妖怪たちの、コメディあり、せつなさありの日常を描く一話完結物です。
おおまかな流れでは若菜の恋と、叢雲とその天敵の戦いが展開します。


294:月に叢雲花に風2
08/07/09 00:10:27
~1巻~
第1話『月に叢雲花に風』
若菜は、ボーイフレンドの矢部と初めてキスをした日から、妖怪雨男・叢雲の姿が見えるようになる。
天竜家の子孫を代々護ってきた叢雲は、若菜が生まれた時からずっと傍で見守ってきたと言う。
若菜以外の人間には見えず、いつも後ろをついてくる叢雲。矢部を快く思っていないような叢雲に
度々デートを邪魔され、若菜は反発する。ある日トラックに轢かれそうになった若菜を、叢雲はその身を
挺してかばう。若菜は感謝と共に彼の守護を受け入れ、不思議な日常が始まる。

第2話『鬼燐』
人間に育てられた雄狐のかすがと、人間に家族を殺された雌狐のもえぎ。
許婚同士の二人のいざこざに若菜が巻き込まれる。
かすがともえぎは和解し結婚。狐の小さな群れは山奥へ移住する。
去る前に、群れの老狐が若菜に「叢雲は龍だ」と教えるが、雨男だと言う叢雲の言葉を疑わない若菜。

第3話『おともだち』
変死者が続発する交差点。そこを通った若菜は、着物姿の子供・すずを見つける。
昔庄屋で子守をしていたすずは、濡れ衣をかけられ庄屋を追い出され、今の交差点のある場所で死んだ。
一人ぼっちのさみしさから、そこを通る通行人を次々と取り殺していたのだ。
若菜の優しさにふれ、すずは雨の中に溶けて消える。

第4話『神鳥』
龍である叢雲は昔、龍を喰らう鳥の神・ガルーダに力の源である珠を奪われ、日本に逃れ雨男に身をやつした。
その仇敵ガルーダが、叢雲のもとに現れる。目的は己が食べつくして絶滅寸前の龍を繁殖させる為に、雌龍を
探し、雄龍である叢雲を手に入れること。人間に化けて若菜に近づき利用しようとするが、若菜の反撃に合い、
神である自分は人間を傷つけるわけにはいかないと、いったん退く。
若菜を危険に巻き込みたくない叢雲は、自分の本性やガルーダとの関係を若菜に話せないと苦悩する。
若菜もまた、矢部に「俺と妖怪どっちが大切?」と聞かれたことや、デート中だった矢部を振り切って
ガルーダに襲われていた叢雲を助けに走ったことなどから、叢雲と矢部の間で揺れることになる。

295:月に叢雲花に風3
08/07/09 00:13:19
第5話『誕生日』
クリスマス。若菜は家の前で小猿を拾う。深夜、その猿が巨大化して若菜を襲う。
猿の妖怪と人間の間に生まれた血塊。彼は自らを世に送り出した妖怪と人間のどちらをも激しく憎悪する。
だが、若菜と叢雲の言葉に心を動かされた血塊は、優しかった母を思い出し、人間の姿を取り戻した後
静かに消えてゆく。

~2巻~
第6話『異形の恋』
若菜のことを「若菜姫」と呼ぶ蜘蛛男・不破が現れる。不破は昔の芝居の大道具であったハリボテの蜘蛛で、
芝居の登場人物である「若菜姫」に恋をしていた。何度公演を繰り返しても、筋書きの中で人間と結ばれていた
「若菜姫」。異形の者と人間とは相見えない、と語る叢雲。実らぬ恋情を若菜にぶつけようとする不破だが、
若菜との会話により幻の恋に別れを告げ、以降は若菜本人を「姫」と呼んで慕うようになる。

第7話『アリア』
寒い冬の日。見知らぬ美女に会っている叢雲。若菜は無意識のうちに嫉妬するが、その美女は、以前叢雲が
菌につかれていたところを救って土の中に戻した蝉の精だった。歌いたいと願い続け、結局外に出ることが
叶わなかった彼女は、真冬の朝、たった一度の舞台を歌い上げて消える。

第8話『日々是好日』
矢部の幼馴染・武井は、幼い頃天狗と取引をして、自分の為にのみ使える神通力を得ていた。
己の力を過信する武井は、いじめられっこだった昔矢部に助けられた借りを返そうとして、叢雲に戦いを挑む。
結果は惨敗で、武井はその戦いの最中巻き込まれた若菜を助けるために力を使い、神通力を失う。
追ってきた矢部の前に初めて見えるように姿を現す叢雲。矢部は叢雲に、「若菜はあんたにはわたさない」と
宣言する。一方反省した武井は、若菜に謝罪の手紙を書く中で、叢雲と龍との関連に気づく。

296:月に叢雲花に風4
08/07/09 00:15:50
第9話『夜啼き』
人間に殺された鳥の妖怪が、人間を次々と襲う事件が起きた。その鳥たちのまとめ役は、若菜が子供の頃助けた
九官鳥・くろだった。若菜に再会したくろは、若菜に愛を告げ、天国へ飛び立って行く。
その騒動の中、叢雲の旧友である日本の鳥族の束ね・鳥総(とぶさ)の暁が訪ねてくる。
暁は、同じ種でありながら逆らい続けた鳥族の王・ガルーダに、時が来るまで叢雲を見張るよう
命ぜられていた。自身や日本の鳥族の命を盾に取られ、友である叢雲を裏切ることに暁は苦悩する。

~3巻~
第10話『終の栖』
ペンションを経営する田舎の祖父を訪れた若菜は、そこで香港の女優、チェン・リーと出会う。
彼女は南海龍王の娘だった。はるか昔、成人したら迎えられるはずだった、父王と二人の腹違いの兄たちが
住む宮殿がガルーダによって壊滅。一緒に大陸の湖で暮らしていた母も、鳴蛇という妖怪に追われ天に昇った
ところをガルーダに殺された。
ペンションの近くの湖に住み着いていた、母の仇である鳴蛇を倒したリーは、まだ見ぬ兄二人の生存を信じ、
探し続けるという。叢雲はリーが自分の妹であると知りながら、何も告げないのだった。

第11話『僕は僕を忘れない』
行方不明だった天竜の祖父が夜に家の前に現れて消えた、と暁から教えられた若菜は、長野の祖父の家へ向かう。
そこには、青年の姿をした祖父がいた。しばらくするうちに、少年、幼児へとどんどん退行していく祖父。
戦時中に餓死寸前だった祖父に、日本兵の姿をとった叢雲が己の肉を与えたため、死期を前にした祖父に
不思議な力が働いていたのだ。戦争の悲惨な体験によって失っていた戦前の記憶を、叢雲に再会したことで
取り戻した祖父は、老人の姿に戻り、「戦友」に感謝を告げた。

297:月に叢雲花に風5
08/07/09 00:17:25
第12話『失楽園』
人間が破壊した自然を元に戻すために、人に苗を突き刺し、その人間性のままの植物に変えて回る芭蕉の精。
若菜は彼によって、桜の木にされてしまう。昔芭蕉に思いを寄せられたが、振ったために植物に変えられた
遊女葛城が極楽鳥の精として蘇り、「木になった者が一番愛している者の血をかければ元に戻る」と矢部に
助言する。自信のない矢部は叢雲に助力を求め、二人同時に桜の木に血をかける。若菜は元に戻り、芭蕉と
葛城も思いを確かめ合う。木になっていた間の記憶がない若菜は、矢部と叢雲の険悪な空気に首を傾げる。

第13話『月の爪』
若菜は小学校時代の友人・少夜から久しぶりに連絡をもらう。オフィスビル最上階の広くて殺風景な部屋で
暮らす少夜。小さい頃から幽霊や妖怪が見え、周りから疎まれていた彼女は、若菜の後ろにいつも居る叢雲に
思いを寄せていた。少夜が小さい頃話しかけていたのは、自分ではなく叢雲だったと気づく若菜。
会社社長で忙しく自分に物を与えるだけの父に反発し、父の再婚相手の弟に幼い頃から関係を強要されても
孤独感からそれを断ち切れないでいる屈折した少夜。だが、屈託なく友人として接してくる若菜や、オフィス
ビルの敷地にある岩につく一つ目の巨人・一丸の物言わぬ優しさに触れ、少夜は心を開く。

~4巻~
第14話『天使』
ある日叢雲の元に、ガルーダ付きの天上の楽師・プラティーシャが現れる。彼は、自分の命は叢雲の命運に
かかっているという。彼ははるか昔、ガルーダによって戯れに叢雲の龍の珠をその身に埋め込まれていた。
その際に目も潰された。迷子の天女・シシュを拾い、その子を育てながら静かに暮らしていた楽師だったが、
ガルーダが叢雲を見つけたと聞いて、逃げるよう忠告に降り立ったのだ。そんな中、流れの天女から、シシュが
ガルーダに征伐されたと聞く。止めるシシュを振り切って地上に来たこと、年頃になった養い子の自分に寄せる
思いに応えられなかったこと。楽師は自責の念とガルーダに対する憎悪を募らせ、若菜を守るために逃げない
と言う叢雲と共に、地上でその時を待つことを決意する。

298:月に叢雲花に風6
08/07/09 00:18:55
第15話『遠の眠り』
叢雲の知り合いの妖怪・逆髪が営む骨董品屋で、若菜は可愛い着物を手に入れる。その着物から手だけが現れ、
何かを伝えようとしていると感じた若菜は、着物をはおり、自分にとりつかせる。
手の主は、歌舞伎役者で女形の吉三郎。恋人だった武家の男に、男らしくなっていく容姿を厭われて捨てられ、
相手の名前を彫った腕を切り落とされ命を落としたという。いつまでもきれいな女でいたかったと嘆く吉三郎は、
若菜の先祖と一緒に吉三郎の舞台を見たことがある叢雲に、美しい姫姿をずっと覚えていると告げられ成仏した。

第16話『暁と闇』
叢雲が見えるようになってから、矢部との仲がうまくいかない若菜。矢部のことに関しては、叢雲とも
ギクシャクしてしまう。最近ずっと矢部とのデートを駄目にしていて謝りたいと思っていた若菜は、ある夜
楽師が持つ龍の珠の、願いを叶える力によって矢部の部屋に瞬間移動してしまう。薄い夜着一枚の若菜に
心揺れる矢部だったが、若菜が叢雲を振り切って自分の元に来たわけではないと、衝動を押さえ込み、何も
せずに若菜を家まで送る。「ずっと気づかないでいてほしい。後ろにいるのが妖怪でも、男だってことに」
と矢部は願う。

第17話『ふたつの顔』
河童・ひかげと、彼と手の皮一枚でつながった美女・ひなた。ひかげはその昔、川辺の屋敷に住む姫であった
ひなたを好きになり、彼女を殺して、手を肉で繋げることによってひなたを蘇生させ、喧嘩をしながらも
二人で一緒に仲良く暮らしてきた。彼らと知り合った若菜は、座敷童のような彼らの、家探しに協力する。
品の良い老女が一人で住む古い家に落ち着いた二人。だが、優しい老女を愛し、人間に執着を見せるひなたに
焦りを覚えたひかげは、家に火をかけ、ここを出ようと誘う。ひなたは繋がった手を切り落として老女を助け
出すが、ひかげと繋がりが解けた以上もう生きられない。二人は一緒に火の中に戻っていった。

299:月に叢雲花に風7
08/07/09 00:20:24
~5巻~
第18話『姫と私』
ある朝目覚めると男になっていた若菜。犯人はフェラーリに乗って突然現れたド派手な男。彼は叢雲の兄と
名乗り、乙姫の話し相手をすれば元に戻すと言って、若菜たちを竜宮城に連れて行く。叢雲と二人になった
兄・瑞慶は、父王の名を継ぎ王国を再建するため、叢雲に協力を求める。叢雲はそれを拒み、二人は戦い出す。
そこに現れた若菜を見て、兄は若菜を女に戻すことを条件に、叢雲を取り込もうとする。事情はわからない
ながらも、力ずくで意思を通そうとする兄に若菜は反発し、「女の子にもどらなくていい!」と叫ぶ。
決意して言ったものの、叢雲とともに放り出された浜辺で後悔に涙を流す若菜。結局、再び現れた兄は若菜を
元に戻し、叢雲に「あきらめないからな」と告げ去っていく。

第19話『薬』
神を超える力を欲し、神々の霊酒アムリタを盗んだ罪で地の底へ堕とされたアスラ。彼は薬にも秀でた楽師を
捕らえ、不死の霊薬を作らせようとする。叢雲を監視するために、秘密裏に自分の片目を楽師に預けていた暁は、
その危機を知り駆けつける。楽師が囚われた場所で酒造りをしている狢から助けを求められた若菜、叢雲、
兄、不破も楽師を助けようとするが、若菜と狢を盾に取られ、成り行きを静観することになる。できあがった
霊薬を、致死量と知りながら飲むアスラ。元は楽師と同族であったアスラは、ガルーダに囲われる楽師を
愛していて、神を倒すためにアムリタを盗んだのだと告白する。一緒に自由になろうと告げ、楽師が薬を飲むの
を見届けて、アスラは消えていく。しかし、身のうちに龍の珠を持つかぎり、楽師は死ねないのだった。

第20話『月射病』
ある夜現れて若菜を襲い、叢雲に纏わり付く首だけの女。彼女は、最近若菜が知り合った近所の地味なOL・
須磨子だった。月に憑かれた須磨子は、夜になると不満や欲求の固まりである首だけの姿となって、内向的な
昼間の自分に代わって、好きになった男性やその恋人を殺していたのだ。若菜の説得により、本来の須磨子
である胴体がやって来て自ら首を切り離す。首は月に吸い込まれていき、元に戻った須磨子は、自分の犯した
殺人が夢ではなかったと知り、警察に自首する。

300:月に叢雲花に風の登場人物1
08/07/09 00:24:47
<主人公>
天竜若菜…普通の女子高生。明るい。優しい。可愛い。ちょっぴりドジ。
     サラサラストレートヘア。制服はセーラー服。

<若菜の周りの妖怪たち>
叢雲………妖怪雨男。先祖代々天竜家の跡継ぎを守護してきたが、女の子の跡継ぎは若菜が初めて。
     長髪黒髪で着物を着ている。いつも傘を持っている。
     初期数話はお茶目な性格だったが、だんだん無愛想な堅物に。
     実は龍で南海龍王の第二子。

叢雲の兄…しょちゅう現れては、若菜を男に変えたり、困った悪戯をしていく叢雲の兄。
     金髪縦ロールで派手な服装。カメが変化したフェラーリに乗っている。
     普段は明るくてチャラチャラした感じだが、実際は高慢で計算高い性格。
     千年前に父王がガルーダに敗れてからは、イギリスに逃れ生き延びてきた。    
     南海龍王の第一子。名前は瑞慶。

チェン・リー …香港で女優をしている。日本にもファンが多い。
     迫力のある黒髪の美女。普段は宝珠に力を封じて、人間のフリをしている。
     会ったことのない二人の兄を探している。
     南海龍王の第三子。

不破………蜘蛛男。元は芝居の大道具として作られたハリボテの蜘蛛。
     短髪で黒いサングラス&黒のスーツ。
     若菜を「姫」と呼び慕っている。普段は矢部の家に居候している。

鳥総の暁…日本の鳥族の束ね役。叢雲の旧友。翼の生えた、ワイルドな外見。
     ガルーダに脅され、自分の片目を楽師に預け、叢雲を監視している。
     月夜野の狢が作る酒をいつも飲んでいる。

301:月に叢雲花に風の登場人物2
08/07/09 00:25:54
楽師………ガルーダ付きの楽師。ガンダルヴァ族。名前はプラティーシャ。
     翼の生えた、天使のような美しい男性。優しくて穏やかな性格。
     ガルーダによって叢雲の龍の珠を身体に埋め込まれ、目を潰された。

ガルーダ…鳥族の王。天上在住。
     龍族の奴隷にされていた母親の恨みから、神々に頼んで龍を食物とする身体にしてもらった。
     龍に対しては残虐だが、人間は傷つけない。

<若菜の周りの人間たち>
矢部………若菜の彼氏。サッカー部所属。爽やかスポーツマン。

武井………矢部の幼馴染。鋭いところがある。美少年。
     矢部を気にかけ、若菜との仲を取り持とうとする。

少夜子……若菜の友達。初登場時はいろいろあったが、以降は若菜の親友として出てくる。
     父親とも和解しつつある。普段はメンズの服を愛用。

302:月に叢雲花に風
08/07/09 00:34:49
ごめんなさい。<続く>書き忘れた

303:マロン名無しさん
08/07/11 23:34:53 2Ng9YrOw
樋野まつりの「とらわれの身の上」をお願いします。

304:マロン名無しさん
08/07/12 00:38:35
>>302
乙!
思わず読み込んでしまった


305:とらわれの身の上
08/07/12 15:31:48
>>303
大学生の黒石恵(男)は、昴上家の執事として代々仕えてきた黒石家に生まれるが、
当主とその家族は、12年前に事故で行方不明となっていた。
失踪宣告により死亡が認定され、当主の遺言で昴上家の屋敷を含む莫大な遺産が
黒石家に転がり込み、優雅な大学生活をしていた恵。
しかし、ある日突然昴上家当主の娘・鈴花(17歳)が中国で見つかり、帰国する。
両親は中国奥地で流行り病にかかり、鈴花が5つの頃死亡したらしい。

恵の父は大喜びするが、恵は折角の遺産がフイになってしまい反発する。
だが、鈴花と目があった途端、無意識に動悸がして、傅いてしまったのだった。
黒石家の人間には、実は昴上家の下僕として生きるよう、呪いがかかっていたのだった。
代々昴上家に仕えてきた一族と違い、今まで昴上家の人間に免疫がなかった恵は、
それまでの反動で、鈴花と目が合うことで、「下僕発作」とも言うべき豹変が起こるように
なってしまう。
「姫(※鈴花)のためなら、この黒石恵、たとえ火の中水の中。」
(ハッ!何言ってるんだ俺!?)といった感じで臭い台詞を吐くようになってしまう。

鈴花は庶民的ながらも可愛く育っていたが、中国生活が長いせいで日本語も不自由だし、
日本での生活も慣れないために、色々恵は手助けすることになり、段々とお互い恋愛感情が
芽生えていくのだが、いつも「下僕発作」が起き、上手くいかない。

黒石家は室町時代に世間を賑わせた大盗賊・黒猫丸の子孫で、ある武家から
「昇竜の掛け軸」を盗みそれを広げたところ、護り神である竜神が現れ、黒猫丸の子々孫々
百代先まで続く呪いをかけたのだ。
【我が守護する昂上一族に、お前達は身も心もささげ、死ぬまで仕えるがよい】

その掛け軸をあっさり手に入れ、竜神から「契約」を果たせば呪いは解けると言われた二人は
竜神の力の源である宝玉を探すために中国に行く。
んで、あっさり呪いを解いて終わり。

306:マロン名無しさん
08/07/12 16:52:42 6MLx3s2F
乙です
アニメとかにしたら受けそうな話だ

307:月に叢雲花に風8
08/07/12 17:44:55
第21話『妖つ影』
若菜の元に現れた不思議な影。それは少年に姿を変え、プルマディと名乗った。龍に教えを乞うため、バリ島
から師の呪術で魂だけやって来たという。暁と、龍の珠を持つ楽師は警戒する。天真爛漫なプルマディと仲良く
なる若菜。その会話の中で若菜は、以前会ったガルーダが龍を食べるということを初めて知る。龍の珠を持た
ない叢雲から気をそらせるため、兄が龍の姿を現す。それにつられ、プルマディの師がやって来るが、彼は
汚れた邪術を使い、自分の野望の為に龍を捕らえてガルーダに捧げようとしていた。自分自身はすでに師に
殺され、剥がれた皮を影絵の人形に加工する妖術によって存在していたと知るプルマディ。彼は師を術で燃やし、
自らの影絵人形も火にくべる。そして若菜に好意を告げ消えていった。

~6巻~
第22話『蜘蛛の糸』
病院の廃病棟に住み着く、幼い少女の姿をした蜘蛛の妖怪に不破が捕らえられる。死んだ人間から抜け出た魂の
化身である白い蝶を食べ続けた少女は、それらが卵になってもうすぐ自分から生まれてくるのだと語る。
少女は、不破を助けに来た若菜を、子供に与える養分にするのだと言って襲おうとする。寂しい少女に
同情しかけていた不破だったが、その姿を見て胎を決め、少女を撃退する。自分が食べた無数の魂が、天から
黄金の糸となって降り注ぐなか、少女は静かに息を引き取った。

第23話『黒い水』
夏祭りに来た若菜。少夜子と別れ、一人になった若菜は、神社の息子で気の触れた金魚マニアに拉致される。
黒い水の中で変種の人間を作るという彼の妄想の下、若菜は神社の地下の真っ暗な洞窟に閉じ込められる。
出口を求め彷徨い歩くうちに、若菜は少夜子に言われた言葉を思い出す。天竜家の跡継ぎを守護する叢雲とは、
若菜が子供を生んだ時点で関係が切れる。それでもいいのかと。歩き疲れた若菜はその場で眠ってしまう。
助けに来た叢雲は眠る若菜に呆れるが、寝言で自分の名を呼ばれ苦悩する。目覚めた若菜は叢雲にすがり、
どうしていつも助けてくれるの、いつまであたしといられるの、と詰問する。叢雲は何も言わずに若菜の唇に
指で触れた。若菜の中で、言葉にならない何かが、はっきりと形になろうとしていた。

308:月に叢雲花に風9
08/07/12 17:46:19
第24話『花の亡骸』
楽師がシシュの形見の羽衣を手にしているところに若菜が訪れ、恋の相談を持ちかけてくる。娘と若菜を重ねる
楽師。楽師は若菜に羽衣を着せ掛ける。そこにシシュに思いを寄せていた、天人のユーディアスが現れる。
ユーディアスは楽師の複雑な事情を知らず、楽師のことを「寵愛を受けておきながらガルーダ様を裏切り、
シシュの一途な気持ちを踏みにじり地上に逃げ出した卑怯者」と憎悪をむき出しにし攻撃する。その時、羽衣を
纏った若菜にシシュの魂が乗り移り、ユーディアスを説得する。そして、これがあると楽師様が苦しむから、と
いうシシュの懇願を受け入れ、ユーディアスはシシュの羽衣と共に天へ帰っていく。ユーディアスの攻撃を
甘んじて受けていた楽師は、ボロボロになりながら、亡くなった娘への後悔の涙を流す。

第25話『月夜雨夜』
自分の話をして相手の話を聞く。そのうち相手を好きになり、相手に成り代わりたくなって、相手の顔を剥いで
自分の顔に付け替える。獺の太郎丸は顔のない妖怪だった。好きな相手の顔を得ても、殺してしまっては返事は
返ってこない。若菜を好きになった太郎丸は、若菜の顔ではなく、叢雲の顔を得て若菜と暮らそうと画策する。
叢雲と対決した太郎丸だが、叢雲の呼んだ雷に打たれ、何もない真っ黒な顔で何処かへ去っていく。

~7巻~
第26話『百年の孤独』
オフィス街のビルの上、街に侵入する邪気を防ぐために守護神としておかれた女戦士の像・金剛。彼女は、長い
間守ってきたにも関らず自分を顧みようともしない人間たちに復讐しようとしていた。だが、若菜の優しさや、
金剛の寂しさを見抜く一丸(13話)の思いやり、若菜の父を守護してオフィス街に通っていた頃ただ一人金剛に
気付いていた叢雲の言葉などから、彼女はまた石像に戻って街の守護を務めることを決心する。
そして、若菜はそのビルの前を通るたび、金剛に手を振り声をかけるのだった。

309:月に叢雲花に風10
08/07/12 17:47:30
第27話『左側の夢』
矢部とデートの日。若菜は兄の悪戯でまた男になってしまう。生まれた子供を見せに来た狐のかすがが若菜に
化けて代わりを務めてくれるということで、「若菜の従兄弟の橋蔵」として若菜も遊園地に同行する。
矢部はそこでかすがから事情を聞くが、そのことは言わずに、「橋蔵」に恋敵叢雲のことを語る。「奴は若菜に
近づく男が気に入らない。何故なら奴は若菜のことが―」言いかける矢部を不破が遮る。俺の左側はお前の為に
空けてあると若菜に伝えてほしい、と「橋蔵」に告げて矢部は帰っていく。付き合う前に矢部の左側を夢見て
いた自分とはもう違うことを感じる若菜。叢雲の好きになった女性は左側にいてくれた? と尋ねる若菜に、
叢雲は「好きな女はいつも正面だ」と返す。

第28話『眠れる怪物』
最近龍について気になる若菜。ある日骨董屋・逆髪の店で、昔刑死した罪人・貞八から剥がされた、龍の刺青が
彫られた皮を見せられ、それに取り憑かれてしまう。身体に龍の刺青を浮き上がらせ、貞八の霊の元に導かれる
若菜。強い奴を倒して龍になると豪語する貞八を、叢雲は龍の姿に変化して倒した。本当は雨男じゃなくて龍
だったの? と叢雲に詰め寄る若菜。だが、楽師の力を借りれば何にでも変化できると説明され納得する。
実際は楽師はほとんど力を貸しておらず、叢雲の龍の本能が長い時を経て、奪われた珠の代わりに新しい力を
徐々にため込んでいると気付く楽師。

第29話『夕星』
ある夜現れた翼の生えた少年・夕星(ゆうずつ)。彼は、子供の居ない梟が死ぬまで抱いていた土の塊から生まれ
た妖怪だった。周りの精気を吸い取って、預けられた先の巣穴を全滅させてしまう夕星の面倒を暁がみていた。
暁を自分の一番星と呼び執着する夕星は、暁が好きな酒を造る狢、暁が会いに来る叢雲など、暁の周囲に居る者
全てを消そうとする。だが、昔は仲間の鳥の命を奪っていた暁が、頭領になってからは大地の気を吸い込んだ
酒だけで生き、仲間の命を奪うのを止めたこと、自分はそんな暁の命を吸い取って生きてきたこと、自分の中で
大事だったのは暁ではなく自分自身だったことを叢雲に教えられる夕星。彼は誰の力も借りないで生きられる
よう、いつか自分が暁の中で一番輝く星になれるよう、成長を誓って飛び立っていく。



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