仲村佳樹作品SS&妄想スレ7at CSALOON
仲村佳樹作品SS&妄想スレ7 - 暇つぶし2ch962:マロン名無しさん
08/08/19 19:55:05
ちょっと妄想

グー○ルの新機能、スト○ートビューで蓮は自宅のまわりを見る。
マンションの駐車場から車が出てくるところが映っていて、
車内には自分とキョーコらしき人物の姿があった。
顔のあたりはぼやかしてあるのではっきりはわからないが、
車の車種や服装を見て自分とキョーコだと蓮は確信する。
画像を保存した後、グー○ルに削除依頼。

963:マロン名無しさん
08/08/21 08:57:33
今回のナツ憑依のキョーコを蓮が見たら・・・と想像したかったんだけど、
想像の中でも社さんがキャーキャー騒いでてうざかったw
それにしてもナツキョーコ(メイク済み)はすごく綺麗だよなぁ
もしあのままナツを演じるなら、いじめ役っていうマイナスイメージを差し引いても
人気急上昇して男性ファンがどっと増えそう。そういう心配をして
やきもきする蓮てのを見たいぞ

964:マロン名無しさん
08/08/21 21:04:27
8月21日移転
(anime3 → changi)

本スレ
仲村佳樹 スキップ・ビート! ACT.30
スレリンク(gcomic板)

965:965
08/08/22 11:36:54
保守を兼ねて投下。全11レス予定。無駄に長くてすみません(汗)
現在の原作の進行とは全くクロスしません。
ちょっとじれったい、切ない系を目指しました。
蓮→キョ、視点が交互に入れ替わります。

あと、投下後に新スレ立てに行ってきます。

966:965 1/11-K
08/08/22 11:37:24
「お疲れ様でした。お先に失礼しまーす!」
監督やスタッフ、共演者の方々に挨拶を済ませて控え室に戻った私は、
早々に未緒のメイクを落とす。
「ん、リセット完了!」
ああ今日も忙しかったなぁなどとぼやきながら荷物をまとめていたら、
急激な眠気に襲われた。
「あれ…?最近撮りが重なってたから疲れたのかな……。」
その呟きの途中で、私の意識は吸い込まれるように沈んでいった。

967:965 2/11-R
08/08/22 11:37:57
「じゃあな、蓮。俺はここから直帰するけど、お前も寄り道せずに帰るんだぞ!」
マネージャーの社さんがそんな軽口を言いながら一足先に撮影スタジオを後にするのを、
俺は軽い会釈で見送った。
もう間もなく日付が変わろうかという時間だ。
身支度を整えた俺も帰宅するためにスタジオの出口へと向かった。

今日の撮影が全て終わったスタジオには、もう必要最小限の灯りしか点いていない。
メインとなる中央通路は煌々と明るいが、枝分かれするように延びている横の通路は
既に灯りが消されていて薄暗い。
そのおかげで、とある控え室の扉の隙間から漏れる光に気が付いた。
「あれ?あそこ、最上さんの控え室じゃなかったっけ?」
思わずそんな呟きがこぼれたが、でも彼女はもう2時間ほど前にあがっているはず。
几帳面なあの子にしては珍しく電気を消し忘れたのかと、軽い気持ちで
その部屋へと足を向けた。

「京子様」とネームプレートの入った控え室の前に立ってみると、やはり灯りは
この部屋から漏れていた。念の為ノックをしてみるが、案の定返事はない。
電気を消しておこうと扉を開け、何気なく部屋の奥に視線を向けてぎょっとした。
部屋の奥は一段高く畳敷きになっていて着替えなどができるようになっているが、
その畳の上に投げ出された人の足が見えたのだ。

968:965 3/11-R
08/08/22 11:38:29
慌てて近寄ってみると、そこには最上さんが壁に凭れ少し俯いた状態で座り込んでいた。
「最上さん?どうした!?具合でも悪いの?」
呼びかけてみても反応がない。
咄嗟に呼吸や脈拍などを確認してみるが、異常は感じられなかった。
……寝てる、のか?
俺は小さく溜め息をひとつ吐いて、彼女を起こすための行動に出た。
「最上さん、最上さん!こんなところで寝てると風邪を引くよ!」
先ほどより少し大きめの声をかけてみるが、僅かに眉を寄せるだけで起きる気配はない。
揺すり起こそうと手を伸ばし、しかし彼女の肩に触れる直前、指が止まる。

─彼女への思いを自覚して以来、その気持ちは日に日に大きく育っていくばかりで、
彼女の姿を見ればその髪に、肩に、そしてその唇に、触れて抱きしめたい衝動を覚えた。
その衝動を笑顔の仮面で隠しているが、いつその仮面が剥がれ落ちてしまうか
もう自分でもわからない状態だった。

それなのに。
ついさっきは咄嗟のことだったから大丈夫だったけれど、今また彼女に触れてしまうと
今度はそのまま抱きしめてしまいそうで、肩に触れるのすら躊躇われた。
─わずかに触れた彼女の肌を、もっと感じたいとこみ上げる欲望が、
自分の内(なか)にあるのを確かに感じるのだから。

しかしそんな逡巡は数瞬で切り捨て、ひとつ深呼吸をして気持ちを切り換える。
そして肩に手をかけ揺すってみるが、キョーコはう~んと唸ったきりで
目を覚ましそうになかった。
『残して行くわけにはいかないし……仕方ない、送るか。』
俺はそっと彼女の躯を抱き上げた。

969:965 4/11-K
08/08/22 11:38:53
顔に光が当たった刺激で、私はぼんやりと覚醒した。
現状を認識する前に、ふわりとした高揚感を感じたと思ったら
そのままじんわりとした暖かさと香りに包まれた。

ん…この感じ……好きだなぁ……。
敦賀さんの胸に抱き締められてるみたいで、気持ち い い ……。

ふわふわとした意識のまま、常ならば赤面して暴れてしまうようなことを考え、
しかし私はそのまま、再び眠りの淵へと沈んでしまった。
まさか本当に敦賀さんに抱き上げられているなんて思いもせずに。

970:965 5/11-R
08/08/22 11:39:22
「……好き………つるがさ……」
抱き上げた彼女が少し身じろぎ、目を覚ましたかと顔を覗き込んだところに
とんでもない彼女の呟きが耳に入って俺は固まってしまった。

え…?俺を好きだといった…?
ぐるぐると頭の中を様々な思いが駆け巡る。
いやいやいやいや。きっと彼女のことだ。
「ところてんは黒蜜と酢醤油のどちらが好きですか、敦賀さん?」とか
夢の中でそんなことを言っているだけに違いない。

必死に気を静め、しかしあまりの衝撃をやり過ごした脱力感から、
一段高くなっている畳の縁に彼女を抱いたまま座り込んでしまった。
はぁーーーーーっ。
盛大な溜め息が出る。腕に彼女を抱いていなければ頭を抱えてしまいたいところだ。
きっと俺は今、すごく情けない顔をしているだろう。
もし社さんが見たら、また「敦賀蓮のイメージってものがあるんだから」と
お小言を食らうこと必至に違いない。

全く…どうしてくれようかこの娘は。

この日本の芸能界で、自分の実力でそれなりの立場に立っているという自負がある、
そんな俺を無意識の行動ひとつでこんなにもうろたえさせ、自分でも気付いて
いなかった面を引き出される。
最近俺は、そんな自分に驚きっぱなしだ。

そんな発見をさせてくれたお礼と、俺を驚かせてばかりいることに対する
お仕置きをしたい、そんな気持ちがむくむくと湧き上がってきた。
膝に乗せている彼女を片腕で支え、空いた片手でそっと彼女の頬を撫でる。
いつかのように親指でゆっくりと彼女の唇に触れ、そしてそのまま
自分の唇を彼女のそれに重ねた。

971:965 6/11-R
08/08/22 11:39:55
─そっと触れるだけのキス。
彼女の吐息を自らの唇に感じながら、そうっと唇を離す。
離れる瞬間、自分の唇が震えていることに気が付き、柄にもなく
ひどく緊張していたことを知る。
─何がお仕置きだ。好きな子にキスひとつするのにこんなに緊張するなんて、
まるで中学生のガキみたいじゃないか。
知らず識らず苦い笑いが唇を歪ませる。

DarkMoonの撮影は間もなく終わる。そうすれば彼女と会う機会はなくなり、
また何ヶ月も見かけることすら出来なくなるだろう。
そうしたらこの気持ちはどうなるんだろう?
今までの“彼女達”のように心が離れ、思い出になるのだろうか。
─きっとそうはならない。今以上に思いが募り、胸を焦がすだろう。
そう確信めいた予感がする。
でも。自分はまだ……。

「う…ん…」
気付かぬ内に力が入ってしまったようで、彼女がいやいやをするように首を振り、
その動きにハッと我に返る。
いけない。今は彼女を送り届けないと。
俺は頭を振って気持ちを切り替えると、彼女の躯を抱え直して控え室をあとにした。

972:965 7/11-K
08/08/22 11:40:20
心地よい振動と、微かに聞こえるエンジン音に誘われるように目が覚めた。
「えっ……。あれ?敦賀さん…?あれ???」
私、どうしちゃったんでしょうか?
運転中の敦賀さんに恐る恐る現況を確認する。
敦賀さんは「控え室で寝ちゃってるのを見つけたから、送ろうと思って。」と
笑顔で事も無げに仰ってくれたけれど、迷惑をかけまくっているこの状況に
私は今すぐ土下座で詫びたい衝動に駆られた。

助手席に腰掛けたまま、土下座の代わりにペコペコと繰り返し下げようとした頭を
片手で押さえられて「もうすぐ着くからそれまで休んでていいよ。」と言い含められる。
逆らえるはずもなく、かといって言われた通りに再び寝ることができるわけもなく、
大人しく振動に身を任せることにした。

シートで揺られながら、そっと横目で敦賀さんの顔を窺う。
私がこうして車に乗っているということは、つまり敦賀さんに抱えられたってことなのかと、
そこに思いが至り、恥ずかしさに顔に血が上るのを感じる。
─この人のことだから、いつかみたいに何食わぬ顔して平然と
お、お、お姫様抱っこ、した、のかな…。

973:965 8/11-K
08/08/22 11:40:43
自分の中でお姫様抱っこといえば、それこそ物語の王子様が愛しいお姫様を抱き上げる、
そんな特別な時のものだ。
それを一度ならず今回も…?
いやいや、フェミニストな敦賀さんにとってお姫様抱っこなんて、段差で手を
差し伸べるのと同じくらい当たり前のことで、特別なものではないのだ。
だから例え今夜もそうだったとしても、私のことを特別扱いしたわけじゃない。

ちくり。

小さな小さな棘が心に刺さった、そんな気がした。
え?何で?
敦賀さんにとって私が特別な女の子であるはずなんてないのは、わかりきっていることだ。
…いいえ待って。敦賀さんを本気で怒らせることが出来るという意味では
特別かもしれない…。かつて大魔王と化した敦賀さんを思い出し、思わずぞっとする。
そういえばあの時だって……──。
そうやって、私は心に刺さった棘のことを考えないように、目を逸らすように、
次々と他愛もないことを考え続けた。

974:965 9/11-R
08/08/22 11:41:05
車の中で目を覚ました最上さんが平謝りしようとするのを手で制して、
着くまで休んでていいよと声をかけると、彼女は大人しくシートに身を沈めた。
ちらりと横目で窺っていると、顔色を赤くしたり青くしたりまるで信号機のようだ。
─…一体何を考えているんだか。
俺が、このまま君を連れ去りたいと考えていると知ったら、君はその顔色を
赤くするだろうか…いややっぱり青くなるんだろうな……。
埒も無い自分の考えに苦笑が浮かびそうになった時、車はいつもの場所に辿り着いた。

何度も頭を下げながら帰って行く最上さんを見送り、車の中に戻る。
彼女が消えた方角を見つめたまま、自分の唇にそっと触れる。
寝ている彼女にキスをした、その時に感じた吐息の甘さが思い出された。
─馬鹿だな、俺は。
ハンドルに顔を伏せて自嘲する。
キスなんてしてしまえば、ますます欲が出てしまうことなんて
わかりきっていたじゃないか。

頭ではこれ以上はいけないと分かっていても、心と体が裏切る。
本心を自分に見せ付けるかのように止まらない。
それでもこれ以上はとブレーキをかけようと足掻く自分もいる。
─それにしてもよくあそこで止まれたよな、俺。
“敦賀蓮”の自制心に心から拍手を贈りたい気分だ。

─いつか……。もしいつか俺が自分を許せる日が来たら。
その時はどうか君の傍にいさせて?
彼女の消えた暗闇を祈るように見つめ、未練を断ち切るように
空の月を見上げてから、俺はアクセルを踏み込んだ。

975:965 10/11-K
08/08/22 11:41:28
帰宅が深夜になってしまった私を、おかみさんの心配そうな顔とお小言が待っていた。
心配をかけてしまった申し訳なさと、それだけ自分を思ってくれる優しさに心が満たされる。
「それにしても、」とおかみさんがお小言を終えて別の話を振ってきた。
「本当は男の人と会ってたんじゃないのかい?」
おかみさんはちょっと意地の悪そうな笑いを浮かべてそんなことを言う。

「やだ、おかみさん。敦賀さんはそんなんじゃないですよ。」
体の前で両手を振りながらそう返した私に、おかみさんのにやにや笑いが深まった。
「敦賀さん、ね…。あの色男かい。」
そーかそーかと口の中で呟きながら私の肩をポンポンと軽く叩き、
応援するからね、などとよくわからないことを言いながら
おかみさんは自室に向かってしまう。

「もう、おかみさんたら!違いますってば!」
慌てて言葉を返すと、おかみさんはひらひらと手を振りながら
「早く休むんだよ」という言葉を残して自室に入ってしまった。
「もう…本当に違うのに……。」
小声で呟きながら、おかみさんの後を追うように自分の部屋へと向かう。
部屋に入り、着替えるために上着を脱いで初めて気が付いた。
「この香り…敦賀さんの…。」
私の服には敦賀さんの香水の匂いが移っていた。
そうか、おかみさんてばこれに気が付いてたんだ…。

976:965 11/11-K
08/08/22 11:41:55
その残り香はまだ傍に敦賀さんがいるようで、更に香りの沁み付いた
服を纏っているという事実に、まるで抱き締められているような錯覚を起こす。
その感覚は軽井沢での、敦賀さんに抱き締められた、あの出来事を鮮やかに
脳裏に蘇らせた。
カーッと頬に血が上り、熱くなる。
何だかすごく恥ずかしくなって、少し乱暴に服を脱ぎ捨てて着替えた。

いつもなら心が安らぐはずの敦賀セラピーも、今夜はなぜか逆に落ち着かなくなる。
─……ううん、本当はわかってる。私、敦賀さんのこと…。
でも、まだ、ダメ。まだ、怖い。
だからお願い。まだ気付かせないで。まだ、気付かない振りをさせて…。

窓から空を見上げ誰にともなく祈る私を、月だけが見ていた──。

977:965
08/08/22 11:42:17
以上です。
拙い文章でお目汚し失礼しました。

978:マロン名無しさん
08/08/22 11:49:33
次スレ
仲村佳樹作品SS&妄想スレ8
スレリンク(csaloon板)

979:マロン名無しさん
08/08/22 21:54:41
GJ!!よかったです。
>「ところてんは黒蜜と酢醤油のどちらが好きですか、敦賀さん?」
キョーコなら言いそうで笑った。

スレ立て乙です。

980:マロン名無しさん
08/08/23 17:24:41
GJ!&スレ立て乙!
面白かったよ!
早くこんな風にキョーコ自覚が進んでいけばいいのに。


981:965
08/08/25 13:00:09
GJコールありがとうございます。(次スレに書いてくれた方も)
まだSSビギナーなのですが、長い文章を纏める力が足りないことを痛感しました。
もっと精進したいと思います。

982:マロン名無しさん
08/08/26 02:52:24
日常ほのぼのネタ妄想
高層階のマンション等に住んでると袋物(ポテチとか)は膨らんじゃって開けにくいけど、、
そのことをわかってないキョーコが蓮の部屋でポップコーンを手で開封しようとして、
なかなか開かないので力一杯袋の口を引いたら、破裂する勢いで袋が開いて
頭からポップコーンを被っちゃって大笑い。次からはちゃんとハサミを使うようになったけど
その度に思い出し笑いをする蓮と、蓮に笑われるたびに恥ずかしくなって
赤くなっちゃうキョーコ


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