07/08/11 12:13:25
ペルセウス座流星群が8/13にピークだとか。で、思いついたネタ。
LMEで流星群鑑賞会をすることに。流れ星にそれぞれ願い事。
キョーコ…早くショータローに復讐出来ますように。
モー子さん…仕事がたくさん来ますように。
リーダー…キョーコちゃんと少しでも話せますように。
社さん…蓮とキョーコちゃんの仲が進みますように。
蓮…最上さんの笑顔が見れますように。
ローリィ…誠一の攻略方法がわかりますように。
378:マロン名無しさん
07/08/11 16:26:54
ローリィって勘をたよりに生きてきたらしいから、
ゲームも勘をたよりにやってたのかな?
379:マロン名無しさん
07/08/12 10:16:40
いいえ。>>378のお嬢さん。
勘と愛をたよりに生きてきました。
でもゲームは勘だけでやっております。
byローリィ
380:マロン名無しさん
07/08/12 12:57:58
誠一最強説浮上
381:マロン名無しさん
07/08/12 21:24:51
夢の中で本棚整理してたら、スキビ40巻になってた…
驚愕と嬉しさで目覚ましました…どんだけorz
382:マロン名無しさん
07/08/12 21:32:37
恋人同士になった蓮とキョーコ。
お互いに名前で呼びたいけど、タイミング逃して名字を呼ぶことになる。
心の中ではいつも名前で呼んでいる二人だった。
なんて想像した。
383:382
07/08/12 21:43:03
リロってなかった。
>>381
スキビ40巻、すごいね。正夢にならないといいなぁ。
384:マロン名無しさん
07/08/12 22:00:18
>>331だが今度はちょっとよさげな夢だった。
なんとなくしか覚えていないが、
蓮とキョーコの仲にじれたモー子さんが、キョーコをどこかに閉じ込め、そこに蓮をおびき出すという内容だった気がする。
キョーコは混乱していたがなんかいい雰囲気になったような気がする。
>>332サンありがと。
>>382
不器用なふたりってのもいいな。
プロポーズのタイミングを延々つかめないヘタ蓮とかでもいい。
385:マロン名無しさん
07/08/13 15:52:48
ナガサワマサミとニノミヤの交際発覚記事に、蓮キョを想像して萌えた。
386:マロン名無しさん
07/08/13 20:04:15
>>385
私も蓮キョで想像したよ。
新聞ちらっと読んだけど、人目を避けて家で過ごしてたとか。
387:マロン名無しさん
07/08/13 20:16:20
あの2人も四歳差だね。>ニノミヤナガサワ
2年間もばれなかったってすごいね。って、すごいのか?よくわからん。
同じ四歳差だけど、蓮キョの方が蓮が大人っぽくて、年齢差ありそうなカップル。
蓮キョは結婚するまで隠し通したりして。
388:マロン名無しさん
07/08/13 22:31:10
蓮のしているネックレスってなんか紋章みたい。
ジュリがどこかの国の王族でまじに蓮は王子だったりして。
謎はいつ分かるんだろうか。
389:マロン名無しさん
07/08/13 22:45:07
本当に王子だったら (n‘∀‘)ηステキー!
キョーコ、王女になれるぞっ。
豚切りですいません。こっそりSS投下していきます。
結婚どころか交際する以前の話になってしまい、大将視点なので萌えもあるかどうかが怪しい……
一応蓮キョものです。大将ファンに向けて。多分4レスぐらいで。
390:1
07/08/13 22:46:11
三日前、おかみさんに「キョーコちゃんが大変にお世話になっている方をお招きするから、よろしくね、あんた」と
告げられて、だるまや大将は、愛用の刺し身包丁を研いでいた。ネタも築地で仕入れてきたとびっきりの新鮮な魚だ。
脂ののったトロや、夏には刺し身が一番美味しい秋刀魚、他には吸い物をつくろうと香りふくよかなマツタケも用意した。
キョーコの仕事が終わって、だるまやのお客も引けてくる、夜の十時頃に会食をする予定だった。
開店まで時間はまだある。テレビを見ておこうとリモコンを押した。
大将は、肝心の客人の素性を全く知らなかった。
テレビといえば、ニュースや野球中継、大相撲、ノド自慢、大河ドラマ、たまに新婚さんいらっさいを見るぐらいだ。
芸能人にはとんと弱い。辛うじて、キョーコ出演のドラマを見るが、それもおかみさんに編集してもらって、
キョーコが出てくるシーンだけを見ている。はっきり言ってドラマの筋書きはわからない。
「確か、敦賀蓮さん、だったな」
新聞のテレビ欄をじっと見つめる。ワイドショーの見出しから敦賀蓮の名前を見つけた。
さっそくチャンネルを切り替える。
騒々しい効果音と共に、女性リポーターが登場した。
『はい、こちらは今人気絶好調のDMの撮影現場におりまーす。すごい。逸美ちゃん、顔小さい可愛い。あ、貴島さん。
手を振ってくださっていますー。あ、今話題になっている新人京子さんもいますね、迫力ありすぎです』
キョーコが映った場面で、大将は姿勢を正した。まじめに台本に向き合っている姿にうんうんと頷く。
『そしてそして今日のズームアップ。敦賀蓮さんでーす。きゃー、こんな間近でお会いできるなんてぇ』
リポーターの黄色い声にも、大将はぴくりと片眉を動かしたが、それ以上に画面いっぱいに映った敦賀蓮に
表情を曇らせた。優しい笑顔、深く響く声。てんぱっている女性リポーターをフォローする気遣い。
(こいつは女を泣かせる……絶対だ)
大将の中では、キョーコを世話するというからには、南島三郎や、太川きよし、里目幸太郎ぐらいの大御所の
人間だと思っていたのだ。まさか若い男とは。女性リポーターのうっとりとした顔に拳を握りしめ、テレビを消した。
391:2
07/08/13 22:48:58
弄ばれるに決まっている。
大将は、開店してからも悶々として板場に立っていた。
「大将、どうしたんだい。腹でも下しちまったかい? えれー怖い顔しとるぞ」
近所の常連に指摘されて、ぶるぶると首を振った。
お客さんをおざなりにして何をしていると自身を叱咤して、料理に集中する。
「大将、最近キョーコちゃん、テレビで大活躍だね。しっかりしたいい子だ。きっと大女優になるぞ」
キョーコが褒められて、大将の表情がやわらぐ。
「いえ。まだまだ半人前ですから」
「なーに、言ってるの。おれんとこの娘なんてさ、お父さんあっち行って、話しかけるな、だぞ。
男なんかできちゃってさ、本当、男親って虚しいよ。キョーコちゃんも芸能人だから、イケメンっていうのかい、
色男に引っかかっちまわないよう気をつけるんだぜ」
大将の顔が再び青ざめた。
(女房の奴は、あの若造がお世話になっている人だと説明してたが、まさか……)
「おい、大将?」
「ただいま帰りました、大将、おかみさん」
裏口から、キョーコの声が聞こえ、そしてテレビでも聞いた男の声も聞こえた。
「すみません、お邪魔します」
「あらあら、敦賀さん表から入ってくだされば良かったのに」
「私もそうおすすめしたんですが、他のお客様にご迷惑をかけるもしれないって」
「まぁ、気を遣って頂いてすみませんね」
「いいえ、俺こそ、今日はお招き頂きありがとうございます」
蓮のお辞儀に、おかみさんが頬を染めて笑い、キョーコがにこにこと嬉しそうにしている。
大将はマツタケを握りつぶしそうになった。
392:3
07/08/13 22:50:47
「本当においしかったです。ごちそうさまでした」
カウンターの大将に蓮が会釈する。大将は無言で軽く頭を下げた。
「最上さんは大将に料理を習ったりしたの?」
「そんな、滅相もないです」
「そう。この間作ってくれたごはんも美味しかったから、習っているのかなと思って」
(な、なんだと……この野郎っ、飯を作ってもらっただ?)
大半の客が二次会へとスナックやカラオケ屋に移動し、気心のしれた常連客がカウンターで熱燗をちびりちびりと
やっていた。蓮が席についた時には若い客はとうに他の店へ流れていたし、一時はサイン攻めで騒がしくなったが、
蓮がやんわりとプライベートだからと上手に断ってから、いつものだるまやの雰囲気に戻った。
静かになったおかげで、キョーコと蓮のやり取りがはっきりと聞こえてくる。
「敦賀さんが食べなさ過ぎだから、おなかが空いてて何でも美味しく感じるんですよ」
キョーコが食事について説教じみたことを始めると、ほらほらとおかみさんが緑茶を蓮に差し出した。
「敦賀さん、お酒もお召し上がっていってくださいな。車でいらっしゃったっていいますけど、
キョーコちゃんの隣の部屋空いてますから、泊まっていってくださっていいんですよ。狭いですけど」
「いや、そこまでご厄介になるわけには」
「ほら、キョーコちゃんもお誘いしたらどうだい? 好きな先輩なんだろう?」
393:4
07/08/13 22:51:47
「お、おかみさんっ。す、好きとかではなくて、敦賀さんは尊敬している先輩です」
キョーコがきっぱりと言い放ったのを見て、大将は知らず知らずのうちに大きく頷いていた。
「なんだい、好きじゃないけど尊敬している先輩なのかい、嫌いで尊敬なのかい」
「き、嫌いなわけ、ありません。す、好きですけど」
「ちょっぴり好きだとでも言うのかい。けちだね」
「け、けちって……おかみさん。そ、そりゃ、だ、だ、大好きですよ?」
蓮を上目遣いに見るキョーコ。
「ほ、ほら、おかみさんが変なことをいうから、敦賀さんが無表情に! お、怒ってます?」
「……いや」
一部始終を端から見ていた大将は、ふと思った。
(弄ばれているのは、こいつの方じゃないか……?)
無表情を装っているが、キョーコの言動にわずかだが、青くなったり赤くなったりを繰り返している。
(本気で惚れているのか?)
大将は、熱燗が沸いているのにも気がつかず呆然と立ち尽くしていた。
394:5
07/08/13 22:52:50
結局、蓮はお酒を飲まずに帰ることになった。
キョーコは借りていた台本を返さなければと、二階にある自室に上っていった。
おかみさんは、空いたテーブルの上を片付け始めている。
「おい、あんた」
大将は蓮を手招きして、ぼそりと告げた。
「あんたは自制心が強いようだが、言っておく。指一本触れるんじゃないぞ」
蓮は目を丸くした。
「傷つくのは結局、女の方だ」
蓮は微笑んだ。
「ええ。ですから今日はアルコールを控えました。酔って、彼女の部屋になだれ込んでは洒落にならない」
「……おいっ」
大将は思わず包丁を持ち上げていた。
「大丈夫。俺は……、彼女をどうこうするとか考えてませんから、考えても、できません」
寂しそうな若者の瞳に、大将は一瞬声を失った。
「……ぐらいは許してやる」
「え」
「時々飯を食うぐらいは許してやる。ただし」
「指一本触れるな? ですね」
「いや、そういうしけた面をするな。飯は楽しく食うもんだ」
大将はキョーコの足音を聞いて、口を閉ざした。
「敦賀さん、お待たせしました。大将、おかみさん。車の前までお見送りしてきます」
「本当に、ご馳走になってありがとうございました」
「いいえ、こちらこそ何のお構いもできなくて」
「おい、あんた。まあ、……また、食いにこい」
「はい、是非」
二人が外へと出て、おかみさんが大将に向かって微笑んだ。
「何を話したんですか?」
「まあ、男同士の話だ」
「あら、そう」
おかみさんはそっけなく返したが、楽しそうに後片付けを始めていた。大将は、急にキョーコの花嫁姿を想像して
ちょっぴり寂しくなったが、まあ、そう悪くもないだろうと、愛用の包丁の手入れを始めた。
395:マロン名無しさん
07/08/13 22:53:53
ラブラブな話でなくてごめんなさい。
蓮キョ交際発覚したら、さみしんぼな大将を妄想してしまいました。
カップル誕生で、社さんやローリィの反応は想像できるけど、他のキャラがどうなんだろう?
逸美ちゃんは蓮のこと好きそうだし、ショックだろうか? モー子さんは?などと考えてしまう。
松には悔しがって欲しいですが。
396:マロン名無しさん
07/08/13 23:27:02
GJ~(^O^)/!!
夜中に声出してウケてしまいました!!
いいなあ大将目線。
マツタケ握りつぶしと『弄ばれてるのはこいつの方じゃないか?』吹きましたw
GJ~
397:マロン名無しさん
07/08/13 23:54:39
GJ!
キョーコを思う親心、いいなぁ(´∀`)
心配したり、動揺したりする大将大好きだ。
そして、キョーコに(内心)振り回されてる蓮も。
男2人の会話もすごくよかった。
>酔って、彼女の部屋になだれ込んでは洒落にならない
萌えた。
398:マロン名無しさん
07/08/13 23:56:38
GJ!!
おかみさん、もっとつっこんでキョーコに聞いてと思った。
399:マロン名無しさん
07/08/14 00:17:08
GJー!
ちょwwマツタケw
400:マロン名無しさん
07/08/14 21:41:53
長○まさみは役のために丸坊主にしたことがあるとか。
キョーコが丸坊主にしたら以外と可愛いかもしれない。
401:マロン名無しさん
07/08/15 01:07:21
あのキラキラおめめで丸坊主はキツイww
402:マロン名無しさん
07/08/15 01:15:57
しんえもんさん役はもちろん蓮だよね。
顎が。
403:マロン名無しさん
07/08/15 09:12:41
れ、蓮は割れてはないぞ、割れては。
404:マロン名無しさん
07/08/15 13:01:39
たしか、格闘家の武蔵は新右衛門さんの子孫だったはず。
以前、トリビアの泉(だったかな?)で紹介してた。
405:マロン名無しさん
07/08/16 00:09:22
へぇ~~新右衛門さんって実在したんだ。
顎割れしてたのかな?
>>403 ですよね~。長いだけですよね
406:マロン名無しさん
07/08/16 19:09:23
芸能人の熱愛報道を見て思ったこと。
ほとんどの芸能事務所はFAXでコメントするけど、
LMEの場合はローリィ自ら記者会見開いてコメントしそう。
1巻のローリィ初登場シーンみたいな感じで…。
407:マロン名無しさん
07/08/16 19:13:03
>>406
会見を開くというよりプロデュース?
登場時のバックダンサー、衣装、BGMなどすべて大喜びで。
蓮とキョーコの熱愛報道に至っては
「ようやくスクープしてくれたか!」といつもの5割り増しで張り切り派手になりそうだ。
社長のコメントの後で会見予定の本人たちは恥ずかしくて居たたまれなくなったり。
408:マロン名無しさん
07/08/16 20:16:05
>>407
ローリィなら絶対やりそうだね。
蓮とキョーコ本人達は穴があったら入りたい心境だろうな。
409:マロン名無しさん
07/08/17 00:16:04
>>400
あれって、特殊メイクなのかと思ってた。
本当に丸めたのだとしたら、すごいなぁ。女優魂って感じだ。
確か、セカチュ○だよね。
セカチ○ウで共演するのもいいかも。
蓮が数年後の主人公役で、キョーコが美人薄命な彼女役。
キョーコだったら、本当に丸めそうだ。
キョーコより、蓮の方がキョーコの髪を惜しんだりして。
「こんなに短くなって…君って子は…」
410:400
07/08/17 11:01:19
>>409
うん、セ○チュウ。
長○まさみがト○オの番組「メ○トレG」に出た時に言ってた。
もし、キョーコが誕生日がダークムーン撮影中だったら、
みんなに祝ってもらえそう。キョーコ感激して泣きまくりだろうな。
411:マロン名無しさん
07/08/17 23:13:38
流れを読まずに改編ニュース投下。
今や若手映画俳優として実力、人気ナンバーワンと言い切ってもいい敦賀蓮と
独特のキャラクターで映画女優としても活躍の場をどんどん広げている京子が
恋人同士になってデートをしている映像が公開される。
といっても、映画やテレビドラマではない。
2人が恋人同士というシチュエーションのムニクロのCMだ。
どこかへ出かけようとする恋人同士の2人。
「公園でボートなんかいいかな」と思いつき、自分たちのペースで過ごす秋の休日が始まる。
テーマは「微笑ましい恋人同士の日常」だ。
「朝編」「昼編」「夕編」「夜編」と4つのストーリーが展開される。
また、CMとは違った映像と結末を加えた特別篇もムニクロのWebサイトで公開されることになっている。
京子が、敦賀にいきなりキスをするシーンもほほえましい。
映像作品としても質の高いショートムービーに仕上がっていて、2人が主演の長編映画も観たくなる。
CMのオンエアは全国で一部を除き8月17日から。「特別編」のWeb上映は8月17日から
URLリンク(www.muniqlo.com)
関連情報: 敦賀蓮 / 京子
元記事:
URLリンク(cinematoday.jp)
412:マロン名無しさん
07/08/17 23:36:08
あか
413:マロン名無しさん
07/08/18 02:44:40
興醒めするレスでホントゴメン(´・ω・`)
セカチューで実際に坊主頭にしたのは綾瀬○るかだったと思う…
414:マロン名無しさん
07/08/18 02:52:21
>>411
> 京子が、敦賀にいきなりキスをするシーンもほほえましい。
素で驚く蓮が浮かんだ(*´д`*)ムハァ
415:マロン名無しさん
07/08/18 12:29:06
>>411
GJ!!
いろいろ想像してニヤニヤしちゃったよ。
416:マロン名無しさん
07/08/18 12:46:21
>>413
長○まさみは映画版。
綾瀬○るかはドラマ版。
417:マロン名無しさん
07/08/19 22:51:05
心霊番組に参加することになった蓮キョの話です。初めに謝っておきます。リーダーごめんなさいorz
全13レス予定です。こっそり投下。
418:1
07/08/19 22:52:15
心霊特集の特番の台本を椹に渡されて、キョーコはそのおどろおどろしい赤い本をまじまじと見た。
「……なぜ、私に?」
「ああ。君の未緒役にほれ込んで、番組プロデューサーが是非ゲスト出演をして欲しいと依頼してきたんだがな」
「ま、まさか、未緒の姿で出るんですか?」
未緒の役柄は愛しているが、それはあくまでダークムーン劇中でのことで、いつでもどこでも観衆に
未緒を求められてはとキョーコも困惑していた。
「いや、プロデューサーは素でいいと言っていたぞ……まぁ、君らしくていいじゃないか。きっと視聴率が上がると
期待されているんだろう。気合を入れるんだぞ、はっはっはっ、君の売りになる勝負どころだ」
「……さ、椹さん。……そ、それはまた、どういう意味ですかぁあああっ」
椹に向かって、怨キョが『であえであえ』『出動だー!』とひょこひょこと頭から飛び出そうとする寸前、
彼の次の言葉がキョーコを我に戻した。
「あ。蓮も出ることになったから。同じ事務所とはいえ、まーた代マネの時みたいに迷惑なんか掛けるんじゃないぞっ」
椹の説教も半ば聞き流してしまい、キョーコは『親ビンあいつこえーよ』『前に同士が何匹浄化されたと思ってるっ』
『やめてぇ』とがくがく震える怨キョを頭に乗せたまま戦慄していた。
(何故、何故、敦賀さんとあろう方が心霊番組に?!)
419:2
07/08/19 22:53:35
「え、あー。まぁ、面白そうだなと思って、かな」
心霊番組の打ち合わせに向かう途中、蓮は天井を斜め上に見上げながら、キョーコの質問に答えた。
「でも社さんのお話ですと、あのバカ男……ビーグルのレイノが渡米しなければ、あいつが本来出演してた番組に、
その、敦賀さんが穴埋め的に出演することになったって……。だってだって敦賀さんだったら、もっともっと沢山の
お芝居やモデルやCMや……すごいオファーがあるのに……どうしてそんな」
(私だったら、舞台やドラマに、もっと役者として身になるようなお仕事を選ぶのに)
蓮に微かな嫉妬を抱いて、キョーコは一人落ち込んだ。
(バカキョーコ。なんて生意気なことを考えてるのっ。きっと敦賀さんはこうした一見他愛もないお仕事から
何か役者のためになるようなヒントを日々得ているのよ! そうに決まっているわ! 私も見習わないと!)
奮起したキョーコは、蓮と共にミーティングルームに入り、見知った顔と出会って驚いた。
「や。京子ちゃん。元気ぃ? って一週間前にも会ったけどさぁ」
笑顔全開、ブリッジロックのリーダー・光だ。
(え。えぇええええ?!)
キョーコは慌てながら、がさごそと後じさりし、蓮の胸に当たって立ち止まった。
頭上の蓮を見上げ、頭の隅で冷静に考える。
自分は、光の番組の気まぐれロックでニワトリの坊役として出演している。
光からすれば話のはずみで、坊のことに触れるかもしれない。しかし、感の鋭い蓮の前で、
そんな話題を出すわけにはいかない。さんざん蓮に偉そうにしてきた坊の正体がキョーコだと知れたら……。
(大魔王が降臨するわ、確実に)
「隣に座ろう、京子ちゃん」
「え、あ、はい」
(ど、どうしよう~)
ぶるぶると頭を振り、蓮と光に挟まれて、キョーコは半ば意識を失いながら椅子に座った。
420:3
07/08/19 22:54:47
「同じ事務所らしいけど、……最上さん、彼と知り合いなの? 一週間前にも会ったって」
プロデューサーを待っている間、キョーコは生きた心地がしなかった。
「あ。え。その。石橋、光先輩は……」
光は突然立ち上がり、頭を下げた。
「初めまして。ご挨拶が遅れてすいません。まだまだ若輩者ではありますが、同じLMEで
バンドをしていますブリッジロックの石橋光といいます。京子ちゃ、京子さんは、実は俺たちの番組で」
「あーあー、あの、はい。あの、あの、私、番組の盛り上げ役をしてたりするんですけど……実は」
『観客役で笑ったり怒ったり野次入れたりするんです』
とキョーコは光に聞こえないようにして、コショコショと蓮の耳元で囁いた。
「な」
いきなり息を吹きかけられるように近づかれた蓮は、キョーコを弾みで抱き締めないように
習慣になった腕組みで素早く構えた。頬に可愛らしい唇が触れそうになったが、すぐに無表情になる。
「あー、うん。最上さん。ラブミー部員とはいえ、本当にいろんな仕事をこなしているね」
光が、蓮の虚ろな言葉に頷いた。
「本当そうなんですよ。京子ちゃんは可愛い女の子なのに、なんでニワトリ」
「きゃぁああ、庭には二羽ニワトリがいる庭には二羽ニワトリがいる庭には二羽ニワトリがいるーっ!」
無礼になることも何も考えず、キョーコは蓮の耳を両手で塞いでいた。
キョーコの顔や胸までもがますます近づいたようになり、蓮は辛うじて残った理性で仰け反った。
「も、最上さん。今日は一体どうしたの……? 演技でキスの練習でもするつもり?」
「あ」
蓮の頭を抱えるように引き寄せていた自分に気づいて、血の気が失せていく。
(私ったら、なんてマネを敦賀さんに!)
蓮の両耳から手を離し、キョーコはすとんと椅子に座り込んだ。
(自分の保身のために、先輩を愚弄する態度をとって。その前には嫉妬したりして、バカだわ)
涙目になったキョーコに、蓮はぎくりとした。
「も、最上、さん?」
(そ、そうよ。もうすべて白状してしまおう!)
「敦賀さん、実は……」
421:4
07/08/19 22:56:25
「やー、待たせてすまんね」
ミーティングルームのドアを髭面のプロデューサーが大きな音を立てて入ってきた。
キョーコの開きかけた唇を咄嗟に、蓮が指で押さえていた。
「こ、この話はまた後で」
光の目には、日本一いい男の格好良い(??)動作に見えたろうが、無表情を装っている蓮にとっては内心、
プロデューサーナイスタイミング!と感謝し、また自分の自制心を自分で褒めてやりたい気分だった。
(危なかった……本当にやばかった……)
蓮は自分から罠に掛かるような真似をして、今回の心霊特集の仕事を引き受けたことを半ば後悔し始めていた。
実のところ、初めは全くやる気はなかったのだが、キョーコが出演すると聞き、さらに―。
「で、石橋君と京子ちゃんの二人で心霊スポットに行ってきてもらいたいわけだ」
「え。本当に京子ちゃんと二人でですか?」
きらきらと目を輝かす青年に、蓮の眉間に皺が寄っていた。
「途中まではスタッフも同行するけど、肝心の場所へはハンディカメラで映してきてもらいたい」
「実際事故が絶たないトンネルの中へでしょう? 幽霊うんぬんよりも単純に考えて交通の面で危険ではないですか」
蓮がもっともらしいことをしれっと提言した。
「ああ、そうだねぇ。真夜中だから通行する車もないかと思うんだけど。でも敦賀君には、スタジオでVTR見て
コメントしてもらえればいいんだ。だから現場の心配は無用だよ」
「スタジオでコメントだけ、ですか……」
蓮は思案するように、プロデューサーの顔を正面に見た。
それから、にやりと笑った。
「面白くないですね。どうせなら俺もその心霊スポットに行っても構いませんか?」
「え。敦賀君が? 事務所的にNGなんじゃないの?」
「構いませんよ、俺は」
プロデューサーは髭を撫でて数秒考え込んだが、手を打ってGOサインを出した。
422:5
07/08/19 22:59:34
「でも、トンネルの中に入るのはやっぱり石橋君と京子ちゃんだからね」
LME的に万が一、敦賀蓮が恐怖で醜態をさらしては一大事になるなどという以上に、抱かれたい男№1が
新人の女タレントとべったりくっついた映像を放送しても、視聴率はとれないと踏んでいるからだ。
「敦賀さん、大丈夫です。私が必ずや使命を果たして参ります」
鉢巻をして、ロケバスから飛び降りたキョーコの顔に怯えなど一切なかった。かえって生き生きとしている。
怨キョが活発な動きを見せていた。
『邪悪な気配がする~あのトンネルよっ。いざトンネルへ』
『いいえ、あの男からもよっ! いい気出してる~。今日は浄化もされずにすみそうねっ』
きゃっきゃっきゃっきゃっとキョーコの頭上で戯れている。
「石橋さん……だ、大丈夫、ですか?」
車酔いの上、リーダー・光は恐怖で青ざめていた。
「京子ちゃん、ここって本当、やばそうだよね……いや、道中すでにやばい気がしてたんだけど」
ハンディカメラを持つ光の手が震えている。
「カメラ、私が持ちましょうか? それとも今回は私一人で行ってきましょうか?」
「何言ってるの、大丈夫。何があっても、俺が、俺が京子ちゃんを守ってみせる」
そのセリフに周囲の温度が一気に下がった。光は、やたらに背後が寒いと振り返り、蓮の紳士スマイルと出会った。
「石橋君。どうかしたかい。具合でも……?」
「い、いえ。それほどでも……」
と言いながらも光の顔からはどんどんと血の気が失せていく。
「じゃあ。私が先頭に立って、手をとって行きましょうか? しっかりガードします」
キョーコが気遣いのつもりで言った言葉が、さらに気温低下を招く。
「おい、何だか寒くねぇかー」
「やばくねぇ」
スタッフたちもTシャツから出た腕をさすり出している。
怨キョたちも小躍りしている。
『絶好調ぉおおお!』
『親ビン早く早く~』
スタッフたちはきょろきょろと見回して、ふと視線を止めた。
「な、何気に、京子ちゃんと敦賀君の周囲から冷気が漂ってないか……?」
「き、気のせいだろう?」
スタッフたちは引きつり笑い、本能的に見ない振りをした。
423:6
07/08/19 23:01:00
そして、とうとう光がその場にどっと倒れた。
「ちょっ、おい、石橋君っ」
スタッフが慌てて彼を囲むが、すでに白目を剥いて気絶している。
「おい、どうするよ。とりあえず息はあるけど。この状態じゃ、無理じゃないか?」
「京子ちゃん一人、トンネルの中に入ってもらうか?」
「えー、女の子一人でか? きつくねぇ?」
スタッフが揉め始めた時、蓮が挙手した。
「俺が代わりに行きましょうか? もし、最上……京子さんと二人の絵が使えない映像だったら、
俺が一人で入っていきますけど」
「え。敦賀君が……」
顔を見合わせる三人のスタッフは、プロデューサーの指示を得ようとケータイを取り出したが、圏外だった。
都内から離れていて、そうそうロケ現場にはこれるものではない。ましてや敦賀蓮のスケジュールは多忙だ。
仕方がない。
「と、とりあえず、敦賀君と京子ちゃんで入ってもらって……、悪いんだけど、敦賀君一人の映像も
もう一回撮らせてくれる?」
「ええ、構いませんよ」
蓮はさわやかに笑った。
424:7
07/08/19 23:02:07
キョーコは蓮と並んで緊張していた。
(うっわー、どうしよう、まさか敦賀さんが一緒にトンネルの中に入るなんて~)
「最上さん、大丈夫? 怖くない?」
「いいえ、これしきの事で!」
「……なんだ、つまらないな」
「え」
思わず出た本音に、蓮は咳払いをした。
「いや、もっと怖いところかと考えていたけど、結構あっさり入れたなと思って」
水が染み出た天井を見上げて、キョーコは頷いた。
「私……、霊感というか霊感に似た感覚はあるんですけど、あんまり大したことないですよ?」
怨キョたちをたぐって、キョーコは首を傾げる。
『おっかしーな、さっきまで美味しそうな気配まんまんだったのにぃ』
『この隣の男からもなんか、さっきまでの勢いが感じられないぞっ』
「うーん。さっきの石橋君に霊がとりついてしまって、ここにはいないのか?」
「あー、でも、その霊っていうのは、石橋さんには憑かない気がします。
このトンネルって男に二股かけられていた女性が自殺した場所で、カップルでくると必ず女の子の
方へ霊障が出るって。だから石橋さんは……あの、敦賀さん?」
蓮が持っていたハンディカメラを下げ、キョーコの手を引いていた。
「スタッフは何を考えている。女の子って、君が危ないじゃないか」
「あ、私でしたら大丈夫です。ほら。ぴんぴんしてますっ」
「今は平気でも後から大変なことになるかもしれないんだぞ」
蓮は見えない敵から守るかのようにして、キョーコの肩を自分のほうへ引き寄せた。
(ち、近すぎますっ、やだ、敦賀さんの甘い香りが……や)
胸板に顔を埋めるようになって、キョーコは恥ずかしいと赤面した。
425:8
07/08/19 23:03:29
その時、トンネルの奥から冷たい声が聞こえてきた。
『……うら、めしい……、お前が、に、く、らしい……、人の気も、知らない…で……』
この世のものではない声。キョーコはとっさに蓮の持ったカメラを奪った。
「最上さんっ!」
怨キョたちがもぞもぞと活動し始める。
『来たわ来たわ来たわ~』
『我らの出番がようやく巡ってきた!』
『今こそ』
『今こそ』
『今こそ大決戦を』
長い髪の女の霊に向かって、怨キョたちが群がる。
『二股ぐらいで何をちょこざいな』
『親ビンなんか恋人とでさえ見てもらってなかったんだっ』
『親ビン不憫っ』
己の分身の勝手な暴走に、キョーコは頭を抱えた。
「えーいっ! 私はね、恋人に裏切られたからってとっとと自殺するあなたに負けるわけにはいかないのよっ!
悪いけど、この世の未練ばっさり切ってカメラにおさまってちょうだい!!」
『親ビン格好いい!』
『さぁああ、ものども集え集え~』
『ぐるぐる巻きだ~ぐるぐる巻き~』
嬉々として女幽霊に攻撃を仕掛ける怨キョたちの後ろから、キョーコはカメラを構える。
女幽霊も観念するかと思いきや、蓮に注目して哄笑した。
426:9
07/08/19 23:04:46
『女が無理なら、男を道連れにしてやる!』
怨キョを振り切りながら浮かび上がった幽霊の前に、キョーコが立ち塞がる。
「……あなたねぇ、敦賀さんに何を無礼千万な真似を!!」
(最上さん、一体何が見えているんだ……)
キョーコの視線の先をとらえるが、蓮には霞みも見えやしなかった。
『いい男。今回は、本気で行くわよ!』
女幽霊は、蓮をうっとりと見つめて怨キョたちの壁を壊して、キョーコを突き飛ばした。
「最上さん!?」
「平気です、それより敦賀さんにお怪我は」
「俺のことはいいから。女の子に怪我をさせるわけにはいかない。後ろに下がって。
でも、まさか本当に、幽霊が……?」
呻きながら立ち上がろうとするキョーコを支え、蓮は空中を睨みつけた。
フェミニストである蓮だが、女性とはいえ殺気に満ちた霊に大切なキョーコを傷つけられるわけにはいかなかった。
「空気みたいな存在を殴るわけにもいかないし」
蓮はひとまず、今回の心霊特集に参加すると知ってマリアに大量に貰ったお守りの一部をポケットから
取り出した。黒魔術白魔術仏教神教キリスト教ヒンズー教などなどと無国籍に集められた品々を
地面に並べて、キョーコに問うた。
「どれが彼女を成仏させることができるかな?」
「え。だめ、敦賀さん全然効き目がありません。それより後ろに!」
キョーコが飛び出して蓮の肩にしがみ付いた。
「……最上、さん?」
ぴくんと背中が動いて、キョーコが蓮を振り仰いだ。
「……あら、大丈夫よ、敦賀さん。それより早くここを出ましょう?」
キョーコの胸が、腕を組んだ蓮に押し付けられる。
やわらかくて気持ちいいなと片隅で思ったが、感動が沸いてこなかった。
「君、誰? 最上さんじゃないね?」
蓮の顔が曇った。
427:マロン名無しさん
07/08/19 23:07:10
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 私怨 !!! |
|_________|
∧∧ ||
( ゚д゚ )||
/ づ Φ
428:10
07/08/19 23:07:26
「何言っているのよ。私よ、敦賀さん」
蓮の目が細められる。
「へぇぇ? そう?」
声が低くトンネル内に響き渡る。
「ふざけるな。俺を本気で怒らせたいのか」
キョーコ、というよりもキョーコの中にいるらしき女幽霊が顔を引きつらせた。
「な、なに、よ。そんなんで、びびると思っているの、怨霊の私がっ!」
「やっぱり、とり憑いたのか……とっとと彼女に身体を返してほしいんだが?」
蓮の顔はすでに凶悪犯そのもの、大魔王絶賛降臨中だった。
女幽霊は恐怖にキョーコの身体を震わせたが、辛うじてキョーコの肉体の中に踏みとどまった。
「せ、せっかく身体を手に入れたのに、みすみす逃すものですか!」
それでも大魔王・蓮が近づくと、魂が抜け出るようで必死で自身を抱きしめて頭を振っている。
「最上さんは、どこにいる?」
「ふっ、私の代わりにトンネルの天井に張り付いているわよ」
蓮の気がぴりぴりと放たれる。
「どうして彼女なんだ。俺の方にとり憑けばよかっただろう?」
「ち、近づかないで! 近づくならこの子を殺す!」
蓮は歩を進め、にっこりと笑った。
「別にとって食おうというわけじゃないよ。―最上さん。聞こえているんだろう? 早く身体に
戻ってこないとどうなるか?」
『ひぇぇえええっ』
紳士スマイルを天井から見下ろしていた幽体キョーコはがくがくと震えた。
(なんてこと、あの幽霊のせいで私が大魔王の餌食になるじゃないの!! どうしてくれるの?!)
それでもどう肉体に戻っていいのか、初幽体離脱体験のキョーコはうろたえるばかりであった。
429:11
07/08/19 23:08:38
しばらくキョーコを見ていた蓮だが、一向に変化は起こらなかった。
いつも見ているキョーコと同じ身体なのに、雰囲気が全く違った。彼女の愛らしさが感じられない。
恐怖しながらも蓮を艶っぽく見る視線がまず、彼女のものではない。誘うような唇。
(……そうか)
女幽霊の視線を受けて、蓮は笑った。
「最上さん、早く戻ってこないと大変なことになるよ」
蓮は殺気を抑えて、キョーコの肉体に近づいた。彼女の肩に手を回し、顎を上向けさせる。
そして唇を人差し指でゆっくりとなぞる。
女幽霊は微笑んだ。
「ようやく私を受け入れる気になったのね。一緒に楽しみましょう?」
蓮の薄い背中に腕を回し、目を閉じる。蓮が、顔を傾けて、キョーコの顔をした女幽霊に唇を重ねようとしていた。
(やっ……いくら私の意識がないとはいえ、そんなの!)
キョーコは自分の唇の危機に焦りながら、胸の奥がちくりと痛んだことに気がついていなかった。
『そんなのいやぁああああ!』
「んっ」
キョーコは、自分の腕が誰かの大きな背中に回されていると、自分の背中にも誰かの大きな手が添えられていると
感じ取った。それから、唇にやわらかい感触があるということを。
薄目を開けて、キョーコは涙目で仰け反った。
蓮が、いた。何故か微笑んでいる。
「……早く戻ってこないから、大変なことになったよ」
蓮の甘い香りと唇の感触に、キョーコは腰が抜けた。
(き、キスしちゃった、敦賀さんと! 敦賀さんと!)
「……や、も、もう戻ってますから、放してくださーい!」
キョーコの叫びに、トンネルの外から声がかけられた。
「京子、ちゃん?」
トンネルの入り口で、光の顔は固まっていた。
ぴったりと密着、抱き合う二人。赤面するキョーコ。
蓮の唇には、キョーコと同じ淡いピンクのルージュがうっすらついている。そして―。
「え。……え?」
430:マロン名無しさん
07/08/19 23:08:40
つ④wktk
431:12
07/08/19 23:10:14
突然の閃光。
外で待っていたスタッフは「なんだなんだ」と慌て始めた。急いでトンネルへ駆けつけようとしたが、
キョーコと蓮、光が無事出てきたので、ほっと胸を撫で下ろした。
「な、何があったんだ」
うつろな光が無言でハンディカメラを手渡した。
「え。ど、どうしたんだ、石橋君、石橋君?!」
「京子ちゃん? 敦賀君? 一体」
目を回したキョーコを蓮がお姫様だっこをして、困ったように笑っている。
「……幽霊が浄化されてしまったようです」
「「「えぇええええ?!」」」
「もう、心霊スポットではなくなりました。ロケ続行不可能です。戻りましょう」
腑に落ちぬままスタッフたちは、ロケバスでハンディカメラを見て驚愕した。
出だしから半ばまでの映像では、心霊番組らしい会話をしているのに関わらず、だんだんと趣旨が
変わってきていた。霊感のあるスタッフが映像をじっと見て一言。
「妖怪戦争?」
「何、言ってんの」
スタッフAは映像の途中で、女幽霊が京子や蓮より放たれている「何か」に苦しんでいると微かに見たらしいが、
「何か」の正体まではわからなかったようだ。
スタッフBの関心は、最後の映像というよりも音声の方で、地面に転がったカメラが拾った会話から、
京子と蓮がただならぬ関係ではないかと勘ぐっていた。
「いや、幽霊にのっとられたとはいえ、こんな色っぽい会話するか?」
スタッフCは冷静に、突っ込んだ。
「どうして幽霊が浄化されたんだ? 京子ちゃんや敦賀君が何かしたのか?」
432:13
07/08/19 23:11:26
「この石橋さんという方の力ですね」
後日、スタッフが○○教の上よし子師の元を訪れてカメラの映像を見てもらったところ、事の真相が明らかになった。
リーダー・光がトンネルの中で見た光景は、再び蓮が混乱するキョーコに口付けをした瞬間だった。
キョーコがぎゅっと目をつむったまま、蓮のキスを受け入れている場面に、光の意識がはじけた。
光が失恋という滂沱の涙を流した時、女幽霊が今までのわだかまりを解き放ったという。
「女性の幽霊の元恋人だった方が、石橋さんに似ていたんでしょう。彼が失恋の苦しみを味わったと思って
心安らかにあの世へ向かわれたのだと思います」
スタッフたちは光の心中を思い、そっと涙を流した。
一方の蓮とキョーコは―。
「……私の元に、○○教の上よし子さんという方から入信のお誘いがあったんですが、敦賀さんにも?」
「うん、修行を積めば、凄腕の霊媒師になれると力説された」
同じテレビ局での仕事を終え、時間帯が重なったことでキョーコは帰り道、蓮の車で送ってもらうことになった。
社を先に自宅に送り、だるまやまでの道中、沈黙を恐れたキョーコは他愛もない話題を振るのに懸命だった。
「最上さん、警戒してる?」
「あ、はい、いえ。その……」
「二度目のキスは本気だったんだけど、軽蔑した?」
「軽蔑はしてないんですが…………え、本気?」
キョーコはぐるぐる考えながら話していて、蓮が路肩に車を止めているのに気がつかなかった。
「本気……本気って、敦賀さんには好きな女子高生がいて」
「……どうして知っているの?」
「え、いや、風の噂で」
「そう、ならその高校生はね、君のことなんだけど。俺も石橋君みたいに失恋なのかな」
「いえ、あの……」
蓮は、恐れながらも頬を染めるキョーコに艶やかに笑って、三度目のキスをした。
433:マロン名無しさん
07/08/19 23:13:00
しえん有難うございます! 助かりました!
ラスト、ラブストーリーになってしまった……。
ただ怨キョ&大魔王VS幽霊を妄想したつもりが、おかしなことに。
長くなりましたが、以上です。本当、リーダーごめんよ。
434:マロン名無しさん
07/08/19 23:14:39
GJ!ワロタ。そして恩キョにハァハァした。
蓮、ちゃっかりww
435:マロン名無しさん
07/08/19 23:19:30
GJ!!怨キョ可愛いすぎ!
スタッフのコメントもワロスww
436:マロン名無しさん
07/08/20 00:17:33
GJ!おもしろかった。
怨キョかわいすぎ(*´Д`)モエー
キョーコ&怨キョ、蓮&魔王、女幽霊の戦いも見ものでした。
蓮キョが霊媒師にスカウトされるのにもワロタ。最強カップル
437:マロン名無しさん
07/08/20 15:26:01
萌えない話を投下逃げします
萌え話ラブな方はスルーしてください
438:マロン名無しさん
07/08/20 15:27:01
私がそれを知った時には声にならなかった
今にして思えばあれは久しぶりに飲みに行った帰りだった。
エレベータを待つこと数秒。
「こんばんは」
珍しく声をかけられた。
たかが挨拶だけど、この東京では珍しいことだ。
挨拶を返そうと、見た瞬間・・・・・デカっ!
何食ったらこんなにでかくなるのよ。って、どっかで見た顔だなぁ。
「こんばんは」
とりあえず挨拶を返す。
挨拶されたら挨拶を返すのは人としての基本。
同じエレベーターに乗り私は3階、彼は最上階へ。
最上階って1フロアに1室しかないところよね?
あの人っていい稼ぎしてるのね。
439:マロン名無しさん
07/08/20 15:28:21
~数日後~
「ねーねー。見た?昨日の蓮様がね、すっごく素敵だったの」
「はいはい。アンタの敦賀蓮話は聞き飽きた」
「話くらいきいてよー。」
「前に見せられたけど、アレくらいなら別にたいしたことないでしょ。
顔はともかく、演技に関しては可もなく不可もなくって感じじゃない」
「違うの!美月と嘉月が一緒にピアノ弾くシーンなんだけどね、いつもと違って無邪気でねー惚れ直しちゃったのー」
「はいはい」
まったく、よく飽きないものだ。
「ぜーったいに蓮様の魅力を解らせてやるんだから。この後ヒマだよね?ウチ来て見ない??」
「ケーキ付なら」
「じゃ、決まりね」
見ないで批判ばっかするとこの子怒り出すしね。ケーキもあるしいっか。
440:マロン名無しさん
07/08/20 15:32:16
~DVD再生中~
どっかで・・・・・・・・?
それよりも敦賀蓮ってこんな顔したっけ??
いつもはもっと澄ましたような・・・・・・・・・って、この間エレベーターであったヤツと似てるんじゃん。
世の中似た人っているものなんだね。
「前のよりはぜんぜんマシかな」って感想を言ったら、怒られた。
素直な感想を言っただけなのに。
441:マロン名無しさん
07/08/20 15:35:07
~さらに数日後~
「待ってくださーい!!!」
「何階ですか?」
「はぁはぁ。最上階お願いします」
最上階ってこの間の人と一緒?
ふーん。同棲してるんだ。こんな大荷物なら迎えに来てもらえばいいのに。
「荷物大変そうですね。手伝いましょうか?」
「いえ!このくらい大丈夫です。」
なにこの子。女の私ですらドキっとするくらい可愛い。
高校生くらいよね?よく親が同棲なんて認めたものだ。
ウチだったら絶対にありえないわ。
442:マロン名無しさん
07/08/20 15:37:04
翌朝、外の喧騒で目が覚めた。
閑静な住宅街が売りのこの辺りで喧騒で目が覚めるとはめずらしい。
うるさいのなんて選挙前くらいだ。
外の喧騒はほっといて、日課のテレビをつけた。
・・・・・・・・・・ウチのマンション?
なんで?
リポーター『えー実はですね、こちらのマンション最上階に俳優の敦賀蓮さんがお住まいになっています。
最近になってからでしょうか。ダークムーンで未緒役の京子さんが度々いらしていると言うことで、
真相を明らかにするために敦賀さんが出てこられるのを待っています。』
スタジオ『出てきそうな気配はありますか?』
リポーター『今のところ人影は見えません』
スタジオ『そうですか。何かありましたら連絡ください』
リポーター『はい。分かりました』
スタジオ『敦賀さんといえば女性関係の報道が1度もない俳優さんですので、同じ事務所の先輩後輩とはいえ
かなり親密な関係ではないかと思われますねぇ。所属されている事務所にも事実関係を確認している所ですが
今のところはっきりとした確認が取れておりませんので確認が取れ次第報道させていただきます。』
443:マロン名無しさん
07/08/20 15:39:05
なにコレ・・・・・・・・・・
もしかして昨日のエレベータにいたのって京子?この間のが敦賀蓮??
昨日って8時近かったような・・・・・ってことは泊まったのかしら?
それにしても知っている人にならすぐにわかるような映し方はしないでもらいたいわ。
しかし世の中広いようで狭いものだ。
似てるんじゃなくて本人だったとは。
エレベーターで会ったあの2人が敦賀蓮と京子だなんて、フツー思わないよね。
敦賀蓮なら背が高くて当たり前だし、京子も新人とはいえ芸能人なら可愛くても当たり前か。
444:マロン名無しさん
07/08/20 21:29:27
>>437
443で終わりなの?終わりなら宣言するのがマナーだと思うんだけど。
445:マロン名無しさん
07/08/20 21:58:26
連投規制?
446:マロン名無しさん
07/08/20 22:04:02
終わりかな?
確かに蓮の場合、実際に目の前に現れたら
まずかっこいいとかより「でかっ」と思うかもしれないw
447:マロン名無しさん
07/08/20 22:58:29
190㎝は確かにデカイ!エレベーターの天井スレスレ?
エレベーターで二人っきりはスゲェー怖い。後ろに立たれたら恐怖。
チョップされたら脳震盪起こすんだろうなぁって・・・・
448:マロン名無しさん
07/08/20 23:18:43
遅レスすみません。
心霊スポット編、面白かったです!!GJ!!
怨キョやスタッフの言い回しとか、笑わせていただきましたw
449:マロン名無しさん
07/08/21 11:00:53
いきなり投下します。2レス
テーマは暑い時。よく女の子がする仕草。
「モー子さ~ん!おはよう!」
「おはよう チョッとぉ~引っ付かないでよ暑苦しいでしょ。」
「えっー!久しぶりであったのに冷たい・・・・・・」
「それよりココも暑いわね!会社に来れば冷房ガンガン効いて涼しいと思ったのに!」
「あっー!それね!何か電力が不足してるから企業は節電を強いられてるみたい
その代わり電気代を安くしてくれるんだって。テレビで言ってた。」
「へぇ~!しかし暑いわねぇ~。」
「あたし、麦茶持って来たの!飲む?氷いっぱい入れたから冷たいよ。」
「もうらうわ。」
「あっ!どうせなら涼しい所で飲まない?いい場所見つけたの~」
そう言ってキョーコは屋上のへ続く階段の踊り場に奏江を連れて行った。
「確かに涼しいわね~」
「でしょう!人来ないし、穴場よ。」
キョーコは踊り場に腰掛、スカートをパタパタ扇ぐ。
「ちょっとぉ~止めなさいよぉ~パンツ丸見えよ~」
「大丈夫だってぇ~。こんな暑い日階段使う人いなし~それに見て!」
キョーコは立ち上がりスカートの後ろをめくり奏江に見せる。
「あんた!いきなり!何すんの!」
「可愛いでしょ!プリンセス・キティ」
「あんたさぁ~。16にもなってキティちゃんは止めなさいよ。ウチの妹と同じじゃない!
いいから!サッサとパンツ隠しなさい。誰かに見られても知らないわよ!もぉ~」
「だから誰も来ないって!」
ケラケラ笑うキョーコ。
450:マロン名無しさん
07/08/21 11:01:58
しかし階段を使っていた蓮と社が二人の話し声の大きさに
注意しようと直ぐ下まで来ていたのだが話の内容に出るに出られなくなった。
「どうしましょう・・・社さん・・・・・」
「馬鹿っ!今、出て行ったら覗いてたのがバレバレじゃないか!」
「何言ってるんですか!べっべつに覗いてたわけじゃ・・・・・・」
「いいか!蓮!この状態だと何を言っても言い訳にしかならない!だから。黙って立ち去る。」
男二人がボソボソと話しているのに気づかずに相変わらずスカートを扇いでるキョーコ。
釣られて奏江も扇ぎ始める。
「キティちゃん・・・・キティ・・・・ちゃん・・・」顔をまっかにして呪文のように繰り返す蓮。
「琴南さんは黒だったぞ・・・・・・」ボソッと社が呟く。
その後 暫くの間 蓮はキティちゃんを見ると固まっていた。
おわりです。
451:マロン名無しさん
07/08/21 17:40:15
<スカートをパタパタ
…orz
452:マロン名無しさん
07/08/21 18:00:52
ちょwwww
453:マロン名無しさん
07/08/21 20:26:21
暑い時によく女の子がする仕草なんだけど、
キョーコもモー子さんもやりそうにない気がするんだが…。
そんなみっともないことするかなぁ。
454:マロン名無しさん
07/08/22 00:28:01
女優としてのプライドが高いモー子さんと乙女脳のキョーコはしそうにないイメージだよね。
まあここは妄想、普通の女子高の生徒のモー子さんとキョーコ、教師の蓮と社さんだったらって事で
455:マロン名無しさん
07/08/22 02:38:36
モー子さんと蓮が共演。
打ち上げの日、キョーコが待ってる蓮のマンションで飲みなおそうということで早々に退出。
マンション前で盗撮されるが、社さんも居たのにまるで二人きりだったかのように雑誌に掲載。
後日誤解を解くため2組のカップルが発表されたが思わぬ事態になった3人に対して喜びを隠しきれぬ蓮。
456:マロン名無しさん
07/08/22 11:27:32
社さん×モー子さんはカモフラージュで
実はモー子さんのお相手はちょっと大人になった飛鷹くん、でもいいな。
457:マロン名無しさん
07/08/22 22:46:13
金髪に戻った蓮×モー子さん
黒髪に戻したキョーコ×尚
社×祥子さん
になったらココの人たち荒みまくるんだろうなぁ・・・・・
100%あり得ないけど
458:マロン名無しさん
07/08/22 23:12:47
めちゃワロタw
金髪蓮×マリアちゃんとか
黒髪キョーコ×飛鷹くんとかw
違うマンガが出来そう。
459:マロン名無しさん
07/08/22 23:43:42
>>457
間違いなく、スキビ関連スレすべて荒れるだろうね。それも凄まじく荒れる。
460:マロン名無しさん
07/08/23 00:31:05
荒れる以前にアリエネーよww
黒髪にしたクーとローリィの踊り子さん も追加してくれ。
461:マロン名無しさん
07/08/23 02:17:53
絶対にありえないよね。
462:マロン名無しさん
07/08/23 16:38:58
今、流れているCM、2○のジャック・バ○アーの
着うた(着ボイス?)をスキビ風に。
オレはローリィ宝田~
コスプレ大好き~
オレはローリィ宝田~
みんな、なぜかドン引き~
463:マロン名無しさん
07/08/24 21:38:22
スキビ風に続けます。
社のや~ やっと着いたのに~
社のし~ 照明故障!
社のろ~ ロケ中止~
でもそんなのかんけーねぇ!でもそんなのかんけーねぇ!
つぎ!富士テレビ。
レンウンテンシテ~。レンウンテンシテ~。
464:マロン名無しさん
07/08/26 00:25:09
「奥様は魔女」を蓮キョでやったらどんな感じになるかな?
465:マロン名無しさん
07/08/26 14:44:51
知るか
自分で妄想でもしてろ
466:マロン名無しさん
07/08/26 22:49:17 LS8DICXD
>465
生理?
467:466
07/08/26 22:50:55
ゴメン、アゲテモタ・・・
468:マロン名無しさん
07/08/27 01:10:17
いまドラマでやってるホタルノヒカリの雨宮と部長の素敵な同棲(?同居?)関係が、
代マネの時の蓮キョに見えてドキドキしちゃう♪♪
469:マロン名無しさん
07/08/29 11:37:18
蓮(クオン)はアメリカのどこの州出身なんだろう?
470:マロン名無しさん
07/08/29 12:28:47
そこまで掘り下げる必要はないでしょ。
471:マロン名無しさん
07/08/29 18:42:42
カリフォルニア州ロサンゼルス市じゃないの?
ハリウッドスターが全員ハリウッド近辺に住んでるかどうかは知らないが
ビバリーヒルズの豪邸に住んでるイメージを持ってた。
472:マロン名無しさん
07/08/29 21:03:53
湿地帯いっぱいで暑い地方じゃなくて
ちょっと涼しくて都会なほうがいい、などと思ってしまう身勝手な自分がいる。
空や海の遊びをするクオンがいまいち思い浮かばない。
しかし泳ぎもうまそうだな。
473:マロン名無しさん
07/08/30 17:50:57
私もカルフォルニアだとおもうw ジュリウェラさんに会いたいお
474:マロン名無しさん
07/09/01 11:31:42
空気読まずに3乗!
かなり昔だが、「いつか誰かが殺される」てカドカワ映画
ラストにキスシーンがあったんだがその身長差は約30センチ。
夕日のシルエットだけど男が頑張って背中まげて肩よじらせて・・・
がんばれ、蓮! キョーコちゃんの唇までもう少しだ!!
475:マロン名無しさん
07/09/01 11:45:49
>474
社さん、乙w
476:マロン名無しさん
07/09/02 22:08:24
投下します。
なかなか落ちてくれない鉄壁キョーコとヘタ蓮の「些細でちっぽけな進展」妄想です。
477:1/5
07/09/02 22:09:38
彼女は丁寧に俺の手のひらに絆創膏を貼りつけ、その部分をパンっ!と音を立てて叩いた。
「…つっ…痛いよ、最上さん…」
「当たり前です!だいたい、手のひらとおでこ、こんなかすり傷で済んだことが奇跡なんです!
ほんとに無茶ばかりして…監督だってスタントの方を用意してくださっていたのに……」
ロケバスの中。
彼女と共演中の2時間ドラマの撮影で、俺は軽い怪我をした。
怪我といっても、小さなかすり傷だ。
車の爆発から逃げるシーンで、少々爆発が大きかったために、身体を支えてアスファルトに手を突き、手のひらを擦り剥いた。
それから爆発の方向を振り向いたら小さな破片が飛んできて、額に小さな切り傷。
その程度のことなのに、社さんに手当てを任された彼女はなんだかピリピリと怒りを忍ばせている。
「あれくらいのアクションなら俺だって自分できるよ」
「その結果がこれじゃないですかっ!!」
…しまった。どうやら火に油を注いでしまったらしい。
「最上さん…どうしてそんなに怒ってる?」
「敦賀さんにはわかりません、私の気持ちなんて」
「言ってくれないと、わからないよ?」
478:2/5
07/09/02 22:10:39
救急箱に向かった背中から返ってくるそっけない彼女の返事。
でもどこか拗ねたような、戸惑っているような何かが含まれているような気がした。
問い詰めるべきだろうかと思案していると、彼女は搾り出すように言った。
「さっきのシーン…心臓が止まるかと思っ……っもう、あんな無茶なこと、しないでください…っ」
「もしかして……心配、した…?」
彼女は細い肩をぴくんと反応させたが質問には答えず、
もう一枚絆創膏を手に戻ってきて俺の正面に座った―瞳を涙でいっぱいに湛えさせて。
彼女が俺のことを心配するがあまりに怒っていることを知って、心が嬉しさで熱くなる。
嬉しいなんて言ったらきっとますます怒ってしまうだろうけれど、頬が思わず緩んでしまいそうだった。
おまけに彼女は泣き出しそうなのを必死に抑えて、唇を噛みしめながら手当てをしてくれる。
「つ、敦賀さん?離してくれないと、手当てできません」
「え?…あ、ごめん、つい…」
気付いたら彼女の手首を掴んで、その可愛らしい表情にぼんやりと見とれていた。
何をやっているんだ俺は…!
こんな密室で好きな彼女の腕を掴んで…
「重症だな……」
「なにおっしゃってるんですか?かすり傷ですよ」
ぷっと吹き出して、彼女はようやく笑顔を見せながら、目の端に溜まった涙をすくった。
彼女は俺のおでこにも絆創膏をぺたんと貼りつけ、
「日本一イイ男の敦賀蓮が台無しですね」
と言ってまた笑った。
479:3/5
07/09/02 22:11:58
「最上さん、今夜、空いてる?」
「どうしてですか?」
「その…食事でも、どうかと……ほら、これじゃコップも洗えないし」
「全国の敦賀さんのファンが聞いたらがっかりしますよ?そんな子供みたいな理由で」
「だってこうして無理にでも言い訳を作らないと、君はOKしてくれないだろう?」
最近毎日ロケ弁で。
ラブミー部が暇そうだと社長に言われて。
社さんに怒られるから…云々。
いつも必死に理由を考えて誘っている俺の身にもなってほしい。
俺だって必死なんだよ、と呟くと、彼女は意外そうに目を見開いた。
「敦賀さんが、ですか?」
まったく…頭を抱えてうずくまりたい気分だよ、最上さん…
何度好きだと伝えても、どんな役の練習ですかと誤魔化され、
本気だと力説すれば脅えた様子で脱兎のごとく逃げられる。
だから俺は仕方なく方向転換して、
そんな恋愛に臆病な君に合わせて、必死に抑制しながら距離を縮めているっていうのに。
俺はハァァァ、と大きな溜め息をついた。
480:4/5
07/09/02 22:13:22
「あの…でしたら、別に、次から理由はなくても、いいですよ…?」
「え?」
「ですからっ、りっ、理由なんかなくても、一緒にお食事っ」
「……本当に?」
「なっ、何度も言わせ…っ、つっ、敦賀さんのそういうところ、キライですっ!」
「あっ!ちょっと待っ…最上さんっ!」
相変わらずものすごい逃げ足の速さを発揮して、彼女は既にバスを降りようとしていた。
「今夜、事務所で待ってるから」
「しっ、知りませんっ…!!」
「来るまで、待ってる」
「い、行きませんからっ!!」
彼女が今夜現れることを確信して、顔が綻ぶ。
「最上さん、好きだよ」
「わ、私は敦賀さんなんてキライですっ!!」
振り向いて叫ぶ彼女は耳まで真っ赤になっていた。
あまりの可愛らしさに顔じゅうの肉が落ちそうなくらいに緩んでしまう俺に彼女はもう一度、
「本当ですよっ、大キライですからっ!!」
と捨て台詞を吐いて、
飛び降りるようにバスから去って走っていった。
481:5/5
07/09/02 22:14:24
「れーん、顔、顔」
休憩中、椅子に座ってぼんやりしていたら、社さんに声をかけられた。
「顔がなんですか?」
「ま、いいけどさー、どうせ些細でちっぽけな……」
途中で黙った社さんの視線の先には最上さんがいて、俺と目が合った彼女は慌てて視線を逸らしてしまった。
「あれ?あれれ?…―へえ、ふーん」
「なんなんですか、いったい」
「いやぁ、どうせ顔が緩んでるのはお前だけかと思ったもんだから…へえぇ、ほーん」
社さんはニヤニヤ顔でぽんっと肩に手を置き、
「ま、頑張れよ、お兄ちゃんは応援してるぞ!」
と言い残し、軽やかな足取りでどこかに消えて行ってしまったのだった。
『いったいどこへ…まさか最近社長や海の向こうのあの人になんでも筒抜けなのは…』と不安になった俺を残して―。
482:マロン名無しさん
07/09/02 22:16:56
以上です。
ふたりの絡みを早く本誌で見たいです・・・
483:マロン名無しさん
07/09/02 23:13:47
GJ!!!早くこんな展開にならんかねぇ(*´Д`)
484:マロン名無しさん
07/09/02 23:53:08
私の顔も緩んだままで直りませんw
485:マロン名無しさん
07/09/03 00:29:18
萌え・・w蓮キョ最高だ
486:マロン名無しさん
07/09/03 00:49:06
ああ~こっちもホントににやけちまうよ!!
こういうのいいなあ~vv
GJGJでした!!
487:マロン名無しさん
07/09/03 05:14:27
GJ!
かわいい触れあいだった!
488:マロン名無しさん
07/09/04 22:20:33
キョーコが泣く演技をする時に思い出すのは、
軽井沢の時に見た蓮に拒否される夢。
とかだったりして。
489:マロン名無しさん
07/09/05 10:22:17
ユ○クロのCMで、松○ケンイチがサ○エリのジーンズの
おしりのポケットに手を入れるシーンを蓮キョに変換して想像。
ただのセクハラにしか思えなかった。
490:489
07/09/05 11:31:55
CMをよく見たら、サ○エリが松○ケンイチの手首を掴んで、
その手を自分のジーンズのおしりのポケットに入れていた。
てっきり、松○ケンイチが自分の意思で手を入れたのかと思ってた。
491:マロン名無しさん
07/09/05 19:47:33
>>490
その場合動揺するのは蓮のほうかも。
飢えすぎて脳みそ沸いてきたのか激甘妄想ばかりしている。
甘々注意↓
蓮はようやくキョーコとの婚約会見にまでこじつけ、嬉しくてたまらず頬はゆるみっぱなし。
一方のキョーコは…
「どどどどうしましょうっ、なっなんであんなにマスコミが来てるんですか!テレビカメラなんて、ひとつの局に1台あれば、あんなに必要なわけないのにぃ…」
「キョーコ、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ?いつもどおりにしてれば。だいたい仕事でも緊張しないだろう?」
「しっ仕事じゃないから緊張してるんですっ…ああもう…」
「困ったね…だったらキョーコは黙ってても」
「いっ、いけませんそんなこと!ちゃんと敦賀さんのファンの方や、私を応援してくれている人たちに報告しわせdrftgyふじこpl;@」
「…そうだね、じゃあ行こうか―…って、わっ、ちょっ」
舞台の袖から一瞬蓮が現れ、マスコミ側からワァっと歓声があがりかけたのも束の間、次の瞬間には蓮は再び袖へと消える。
「ままままっ、待ってくださいっ!!こっ、心の準備がぁあああ」
「俺はもう待てないんだけど……(一体ここまで何年待たされたと…)」
というチラチラ見えるふたりのやり取りは傍から見たらただイチャついてるようにしか見えなかったり。
震えているキョーコの手を引いてそのまま座り、
「もしかしてテーブルの下では手を繋いでるんですか?」
という質問に真っ赤になって俯くキョーコ。
とか。
492:マロン名無しさん
07/09/05 22:52:51
>>491
婚約会見、目に浮かぶよ。きっと生中継で、視聴率すごいだろうな。
蓮とキョーコは交際宣言して、堂々とデートとかしてそう。
水族館でデート後にファミレスで食事。もちろん、目玉焼きハンバーグ。
493:マロン名無しさん
07/09/07 01:50:21
自分は恋人設定妄想も大好きだな。
酔っ払うとキョーコの隠し撮りやふたりで取ったツーショット写真を緩んだ頬の顔で披露する蓮。
ってそれじゃちょっとアホっぽいか。
あとちゅっちゅっキスしまくりの蓮とか。
キョーコバカな蓮しか浮かばなくてスマン。
494:マロン名無しさん
07/09/07 22:41:12
飢えてるので妄想。
蓮に会わせる前に、キョーコ久遠にばったり出会ってしまうジュリウェラ。
お互い「久遠!!?」「妖精さん!!?」(あんまり綺麗だったので)と、誤解しまくりつつ、なんだか気が合って仲良しになってる2人。
そこへ金髪にした蓮登場。
キョーコは迷うことなく大人になったコーンだと見抜き、女王様と王子様に会えて涙を流して喜ぶのであった。
当時、別人格を演じていた手前、嫌われたくないコーンは"敦賀蓮"だとも言えずやっぱりヘタ蓮なままでした。
あ、柱の陰からローリィとクーも覗いてたりw
495:マロン名無しさん
07/09/07 23:39:17
便乗妄想。
思わずコーンに飛びついちゃったキョーコ。
動揺する蓮。
しかしキョーコはその瞬間、蓮のいい香りと同じ、そして蓮に以前抱きしめられた時の安心感と同じだと気付き…
「コーンは…つるがさ…ん…なんですか…?」
そうだと言っていいものか混乱し、え、あ、う、などと動揺しまくりのヘタ蓮。
496:マロン名無しさん
07/09/08 11:40:28
キョーコ&レイノのコンビが好きだったりする。
メルへン思考の天然ボケキョーコに冷静なツッコミを入れるレイノ。
レイノの怨キョバージョンみたいなの出たらおもしろいかも。
怨キョと怨霊レイノ(略して怨レイ)が他人には見えないところでバトル。
これだとスタンドみたいになっちゃうか。
497:マロン名無しさん
07/09/08 22:02:28
>496の妄想に便乗
こんにちわ~。フェアリーズのキョーコです。」
「レイノです。」
「何でこんなコンビ名か?と言うと・・・見えるからなんです!」
「何が?・・・」
「何が・・って妖精ですよ!よ・う・せ・い!フェアリー!」
「いや・・・・オレそんな物見えないけど・・・・・って言うかそんなの居るか?」
「何いってやがるんですか!この人!居るから見えるんでしょ!」
「オレ今まで見たことないなぁ?霊はそこら辺にいるけど・・・それってあんたの思い込みじゃ?」
「居るんです!絶対!私、昔あった事あるもん。金色の髪をしたとっても綺麗な男の子で・・・」
「手のひらに乗る位の?」
「そうそう!手のひらサイズの・・って・・コラァ~違うわよ!私より背が高くてねぇ~それでぇ~」
「背 高い・・・それおかしくないか?そんなデカイ妖精居るか?」
「王子様だから!妖精国の王族はデカイのよ!」
「・・・・でそのデカイ妖精に羽あるの?」
「羽は・・・・まだ・・・だった。」
「ふ~ん。羽は無くて河原に出没・・・・それ。河童。お前が見たのは河童だ。妖怪の方だ。
妖怪は確かに居るぞ・・・・」
「何アホな事言うてんのや!あんたとは辞めさせて貰うわ!どうもありがとうございましたぁ~」
「(そういえばコーンって暑さに弱かったなぁ~・・・・もしかしてお皿の水が干上って・・・
・・・・コーンが河童なんて!イヤァァァァァ~!)」
498:マロン名無しさん
07/09/08 22:44:34
コンビ名のフェアリーズ、いいね。
あとはレイミエルズ(霊見えるず)とか。
499:マロン名無しさん
07/09/09 07:27:36
ごめん、わざわざ書くのもどうかと思ったけど………
寒い。
500:マロン名無しさん
07/09/09 21:35:40
軽井沢で襲われそうになった時、キョーコが思わず松を思い浮かべちゃったのは・・・
いつか窮地に追い込まれたとき、とっさに思い浮かべるのが気付けば蓮の顔になっていて、
『そういえば、いつも傍にいて助けてくれるのは……』
と、うっすら頬を染めるキョーコが描かれる伏線だと思うんだ。
501:マロン名無しさん
07/09/09 22:06:43
>>500
そんな展開禿しく見たい!
荒んだ自分の考えでは、あれは仲村さんの松キョへのサービスだったと
考える。
前日に蓮に思わず電話しちゃった後にこのエピだもんね。
502:マロン名無しさん
07/09/09 22:20:35
キョーコの部屋に貼ってあるポスター、今は松の方が大きいけど
いつか蓮の方が大きくなる日が来るはず。その日を楽しみにしている。
キョーコの中では、恋愛より復讐のほうが大事なんだろうね。
503:マロン名無しさん
07/09/10 11:50:37
この気持ちは尊敬なのだと自分に言い聞かせていたキョーコが
ある日蓮を好きだと気づいてしまい
うろたえながら慌ててポスターを剥がすのも見てみたい。
504:マロン名無しさん
07/09/10 17:23:42
>>500 そうか 伏線か!あのとき何で松??(怒)って
オモタけど…それなら安心。
505:マロン名無しさん
07/09/10 17:30:30
またへんな夢観た レイノがマリリ○マンソンと組んで激しく唄ってた
NYに行ってビジュアル系に磨きがかかったってかんじだった
506:マロン名無しさん
07/09/10 18:47:38
日本のヴィジュアル系バンドって海外で人気あるらしいね。
以前、テレビで海外ツアーやってるバンドの密着取材した番組を見た。
ビーグルが海外進出して人気爆発っていう展開ありかもしれない。
507:マロン名無しさん
07/09/10 18:59:56
>>506
そんな超蛇足展開いらない。
もうビーグルの仕事は終っただろ。
508:マロン名無しさん
07/09/10 21:07:32
>>505 マンソンwwww
509:マロン名無しさん
07/09/11 06:48:41
マリリンマンソンて・・・
510:マロン名無しさん
07/09/11 20:47:20
突然ですが、蓮キョ結婚設定で投下します。
キョーコ強気、蓮がかなり情けないです。
本誌発売までのつなぎに。全4レスです。お目汚し御免!
511:1/4
07/09/11 20:48:23
『躾はとても大事です。叱るときは厳しく!逆に褒めるときは思いっきり可愛がってあげる。要はアメとムチです』
バラエティ番組のペット特集で誰かがこんなことを言っていた。
・・・・でもこれって人間にも当てはまると思うのよ。
3日間のロケから帰ってきた旦那様は出迎えた私を見て少し気まずそうな顔をした。
更にいうと、どこかソワソワしている。・・・すぐにピンときた。
(・・・・ハハ~ン、なるほどね。やっぱりね、そうなのね。)
どうやら風邪をひいたらしい。相手も私が気付いた事がわかったのだろう。
私と目を合わさないように明後日の方向を向いている。
おそらくは目が潤んでいるに違いない。そっぽを向いている横顔もほんのり赤い。熱がある証拠だ。
わかっているけど、意地悪に聞いてみる。全て彼が悪い。
「おかえりなさい、なんで目を逸らしてるんです?」
「た、ただいま。なんでって・・・・わかってるくせに・・」
「何を?あらあら、久遠たら。なんだかお顔赤いんじゃありません?もしかして熱があるのかしら。
まさか風邪ひいたなんて言いませんよね?だって出発前に聞いたら必死になって否定したもの」
「・・・・・・・・・・・・・えっと」
「あらぁ、声も掠れてますねぇ。どうしてかしらホホホ」
「・・・ごめんなさい。風邪ひきました」
512:2/4
07/09/11 20:49:27
初めから素直に言えばいいものを!下手にごまかすから!あぁ、腹が立つ!!
「へぇ~あんなに否定してましたよね?喉に手を当てたり咳き込んだりしてたにもかかわらず!」
「だって・・・・違うと思って・・」
「まったく!風邪はひき始めが肝心なんです!だから社さんに薬も渡したのに。
どうせ『俺は風邪をひいてない、大丈夫だ』とか言って飲まなかったんでしょう?!」
「その通りです・・・。面目ない・・・・」
心底反省しているというか、情けない顔をした彼をそれ以上責めるのも気が咎めた。
第一、病人をずっと立たせているわけにもいかない。しかもロケから帰ってきたばかりで余計に疲れているはず。
「まぁ、前ほどひどくはなさそうですし。明日から2日間オフですからゆっくり治しましょう。
何か軽い食事作りますから、その間にパジャマに着替えてきてください」
叱られてショボンとしている彼を促してキッチンに入り、お粥とスープを作る。
あと『アレ』もミキサーにかける。嫌だって言っても飲んでもらいますからね。
手早く終わらせてリビングに戻ると彼が神妙な面持ちで座っていた。
・・・・まだ私が怒っていると思っているらしい。
料理をテーブルに並べて隣に座る。途端にそろそろと顔を上げて、こちらを伺う久遠。
・・・・なんか犬飼ってるみたい。
513:3/4
07/09/11 20:51:17
はぁ~~と溜息をついてみる。ビクッとする彼。なんか楽しくなってきたわ。
が、まずは食事させないと。ニッコリと笑顔を作る。
「もう、怒ってませんよ?だから食べてください。スープが冷めちゃいます」
途端にホッとする彼。結婚してからホントわかりやすくなったわ。
付き合う前までは訳の分からない、つかめない人だったのに。
黙々と食事をする彼を眺めながら、つらつらと昔の事を思い浮かべていたら
食べ終わったらしい。
「ごちそうさま。・・・どうしたのぼーっとして?」
「いえ、なんでも。あ、お薬飲む前にコレ飲んでください」
キッチンから現れた『アレ』を見てウッと顔をしかめる。
「それって・・・・・・」
「『一度で何粒もおいしいスタミナジュース』です♪」
ニッコリと微笑む私を恨めしそうに見つめてくる久遠。
そんな顔しても無駄ですよ。
514:4/4
07/09/11 20:52:22
「もう怒ってないって言ったじゃないか・・・」
切ない縋るような目を向けて哀願する。
「怒ってませんよ?腹は立ってますけど」
「やっぱり、怒って--」
「貴方の日頃の食生活の杜撰さにです。今のうちにしっかり栄養摂ってもらいます!」
飲みなさい!と強くいうと、渋々といった感じで飲もうとコップを口に運ぶ久遠。が-----
「キョーコ、コレなんか前よりもすごい臭いがする・・・・」
そりゃそうでしょうとも!前のに比べて+30%増だもの!(何を入れたかは思い出したくない)
色も前のが濁った緑だったのに対し、今度はどことなく赤黒い。
飲むのを躊躇う彼に溜息を一つ。しょうがない、アメを与えるか。
「・・・ソレ飲んだら久遠が眠るまで添い寝してあげます。なんだったらほっぺにキスも付け----」
途端にモノスゴイ勢いで飲み干し、キュラキュラ笑顔で「・・飲んだよ?」と問いかけてくる彼。
ペットの躾はアメ(褒めて)とムチ(叱る)。夫の躾もアメ(ご褒美)とムチ(説教)。
・・・握ったコップにひびが入って(というか殆ど割れて)るのはこのさい見なかったことにしよう。
515:マロン名無しさん
07/09/11 20:53:44
以上です。
この場合ムチとアメになってますが細かいツッコミはナシで頼む。
516:マロン名無しさん
07/09/11 20:56:35
キョーコ視点て書くの忘れてました・・・
何回もすいません。
517:マロン名無しさん
07/09/11 21:11:47
GJ!久遠犬ww
518:マロン名無しさん
07/09/11 21:31:00
GJ!(´・ω・`)⇒( `・ω・´)な蓮が想像できたw
519:マロン名無しさん
07/09/11 22:06:30
GJです。
蓮がキョーコのペットになってる。夜は逆転するんだろうな。
520:マロン名無しさん
07/09/11 22:46:15
可愛い~久遠犬vv
ものすごい勢いでしっぽ振ってそうだ>>添い寝にちゅー
521:マロン名無しさん
07/09/12 20:51:03
,r=''""゙゙゙li,
_,、r=====、、,,_ ,r!' ...::;il!
,r!'゙゙´ `'ヾ;、, ..::::;r!'゙
,i{゙‐'_,,_ :l}..::;r!゙
. ,r!'゙´ ´-ー‐‐==、;;;:.... :;l!:;r゙
,rジ `~''=;;:;il!::'li
. ill゙ .... .:;ll:::: ゙li
..il' ' ' '‐‐===、;;;;;;;:.... .;;il!:: ,il!
..ll `"゙''l{::: ,,;r'゙
..'l! . . . . . . ::l}::;rll(,
'i, ' ' -=====‐ー《:::il::゙ヾ;、
゙i、 ::li:il:: ゙'\ >>510
゙li、 ..........,,ノ;i!:.... `' 、
`'=、:::::;;、:、===''ジ゙'==-、、,,,__ `' (・∀・) グッジョブ!!
`~''''===''"゙´ ~`''ー( ))
u~u
522:マロン名無しさん
07/09/14 10:51:55
作中は12月中旬だから、そのうちクリスマスイベントやるかな?
と思っていたら、マリアちゃんの誕生日が近いことに気付いた。
そして、マリアちゃんのママの命日が近いことも。
523:マロン名無しさん
07/09/14 18:16:19
もし作中ですっ飛ばされてないなら、キョーコの誕生日ももうすぐなんだよな。
2月に16歳で話が始まって、作中11月の現在も誕生日話なし。
もしスルーされてたとしても、少なくとも蓮自覚編時は16歳。
(ちなみに松は軽井沢編時点で17歳)
松の次回CD発売日が12月23日って日付がハッキリ出てたから、
キョーコ誕生日に合わせてる伏線かと思った事があったが、
その後全く出て来ないんだよなー。
どんな形であれ、誕生日話は是非やって欲しい。
524:マロン名無しさん
07/09/14 19:42:43
密かにキョーコの誕生日は蓮の誕生日と一緒かも?と思っている。
キョーコが松と一緒にいた時の蓮はまだ十代。見えない。
525:マロン名無しさん
07/09/14 22:17:01
ちょいとネタを思いついたので投下します。
俺様のところに謎の鏡がやってきたのはつい昨日のことだった
一緒に添えられた手紙には
『この鏡は魔法の鏡です
きっとあなたにふさわしい女性の姿を映し出すことでしょう』
と書かれていた
どうせ俺様の熱狂的ファンが送り付けてきたんだろう
『尚に相応しい女性は私に違いない!だからこの鏡には――!!』とかそういうことを思って。
その鏡に顔を向けてみた
鏡に映った自分の顔に酔いしれる
やっぱり俺様が一番格好いいに違いない!
冗談混じりで鏡に尋ねてみた
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番俺にふさわしい女は誰ですか?」
鏡の面に映る俺の顔がグニャリと歪んでマーブルのように溶けていった
『あなたにふさわしい女性は最上キョーコです』
鏡に映し出されたのは嬉しそうに踊っているキョーコの姿だった
鏡が応えたという事実に対する驚きに絶句していたが、俺はとりあえず苦し紛れに鏡に映るキョーコに向かって言ってやった
「この俺様にふさわしい女が地味で色気のないお前っていうのは気に入らねぇな」
クククと一人でにやけていると突然鏡がしゃべりだした
526:マロン名無しさん
07/09/14 22:18:18
『それならよかったです
実はあなたにふさわしい女性は最上キョーコですが、最上キョーコにふさわしい男性は敦賀蓮なのです』
キョーコの姿がグニャリと歪みだした
鏡に映し出されたのは車を運転している敦賀蓮の姿だった
『そして――』
鏡は続けた
『敦賀蓮にとってふさわしい女性は最上キョーコなのです』
突然鏡の中の敦賀蓮が歪み、キョーコの姿ヘと変わった
鏡の中のキョーコは突然驚いた表情になり踊りをストップしていた
嬉しそうなアイツの顔が見える
アイツの目の先には敦賀蓮の車があった
敦賀蓮が車から降りて助手席のドアを開けた
少し照れ臭そうな表情のキョーコが映っている
なんだなんなんだこれは!
「オイ!このクソ鏡!これはどういうことだ!」
『そんなことを言われても…私はただ真実を映し出す鏡でして…』
不破尚は鏡に向かって怒鳴リ散らしていた………
――さて、その頃とても孫がいるようには見えない男と、人形のように美しい娘が嬉しそうにお喋りをしていましたとさ
527:鏡の中の人
07/09/14 22:20:03
以上です
12月は色んなイベントがあってwktkです
528:マロン名無しさん
07/09/15 01:08:57
GJ!!
おもしろかったです。
529:マロン名無しさん
07/09/16 19:23:45
ちょっと妄想。
バーテンダー役を演じることになった蓮とキョーコ。
カクテルの作り方をプロに教えてもらった後、
蓮の部屋にあるバーカウンターで練習する二人。
カクテルをひと舐めしただけでキョーコは酔っぱらてしまう。
蓮は酔ったキョーコに絡まれ、どうしていいのか途方に暮れる。
530:マロン名無しさん
07/09/18 08:31:52
難民板にバレ。注意。
531:マロン名無しさん
07/09/18 18:02:25
17巻の表紙が楽しみ。
18巻はキャラコンの時のイラストだと思うけど、17巻はどれだろう。
532:マロン名無しさん
07/09/18 18:54:32
17巻表紙は16巻表紙の10分後
だったらいいのに
533:マロン名無しさん
07/09/18 22:01:27
今テレビの日本史サスペンス見てたら
大奥の絵島・生島事件が脳内で勝手に蓮キョに変換される。
もう末期(´Д`*)
534:マロン名無しさん
07/09/19 12:32:09
長年仲村作品を読んできたが、
最近になって妄想パロがここまで盛んなことを知ってビクーリ。
やっぱスキビはオーソドックスな萌え作品なんだなー。
あの距離感はサイコーに萌える・・・
535:マロン名無しさん
07/09/19 18:15:56
>>534
ようこそ妄想の世界へ。
ちなみにエロパロ板にもスレあるよ。
536:マロン名無しさん
07/09/19 18:22:37
534ス。みたみた。萌え放題w
537:マロン名無しさん
07/09/20 13:56:44
沢○エリカの熱愛報道、車が赤信号で停まるたびにキス。
蓮キョに変換。
538:マロン名無しさん
07/09/20 18:17:08 1hS9kNm4
ドラマ化してくれたらキョーコは沢尻エリカにやっていただきたい、
蓮は玉木宏で・・・。でも外人にはなれないかぁ。
539:マロン名無しさん
07/09/20 18:49:52
蓮がアメリカ人と確定したって事は、持ってるパスポートは
当然アメリカのものだから、海外ロケの時は別便で現地集合するのかな
あと外国人登録証も当然持ってるんだろうし、そのあたりのものを
キョーコに見られてしまい・・・なんて展開はこないかな
つうかあれか、「敦賀蓮」の顔では出入国審査通れないから
渡航のたびにクオンに変装(?)する必要があるのか
キョーコにクオンバレしないと、お忍び海外デートは出来ないって事か・・・
540:マロン名無しさん
07/09/20 19:19:01
今号の「名前を呼び捨てさせたい蓮」のあたりから、ベタだけど、
人目のあるところで突然キョーコの手を握って(しかも指を絡めて)、
真っ赤になって「離してください」と言うキョーコに、キラキラスマイルを向けて
「名前を呼んだら離してあげる」とのたまう蓮。
「敦賀さん…?」
「名字じゃなくて、下の名前」
「……(更に赤くなって)れ、蓮、さん…・・・」
「そうじゃなくて、ね?」
「れ、蓮様?」
「(ぷっと小さく噴出して)敬称は要らないよ」
「……(小さな声で)蓮……」
「うーん、声が小さいけど、まあ及第点かな」
そう呟きながら、今度はキョーコの体をギュッと抱きしめる蓮。
離してくれるんじゃなかったんですかー!?というキョーコの抗議に
「手は離したよ?」としれっと微笑む。
一気にここまで妄想したんだけど、早く本誌でこういうラヴラヴ見せて
くれないかなぁ。そろそろチューのひとつでも見せて欲しいよ(つД`)テンテー オナガイ
541:マロン名無しさん
07/09/20 19:45:47
>>540
ハゲ萌えたんですがどうしてくれる
542:マロン名無しさん
07/09/20 19:51:16
>>540
(´Д`*)モエッ
543:マロン名無しさん
07/09/20 19:53:16
今号を読んで、クオンに戻った蓮にキョーコが遭遇してくれたら、と沸き起こった妄想を投下します。
クオンに戻る=金髪 という設定で。
全6レス。
544:1/6(R)
07/09/20 19:54:21
蓮はすっぽり腕の中に収まってしまう彼女の温もりにうっとりと目を閉じ、そっと髪に指を差し入れる。
あまりの愛おしさに、抱く腕に力がこもる。
そしてかがむようにしてその髪に唇を落と…――そうとして、ハッと我に返った。
―な…にをやっているんだ俺は…っ…こんな風に酔いしれている場合じゃないだろうっ…!!
幸せを噛みしめるこの数分前。
両親へのビデオレターを撮影し、蓮はひと時のこの扮装、いや、真の姿から、再び『敦賀蓮』に戻るべく、ジュリーウッズの待つ部屋へと戻ろうとしていた。
敦賀蓮としての俳優人生が軌道に乗り始め、少しずつではあるが自分自身を冷静に、そして自虐的ではなく振り返ることができるようになってきた今、
蓮は自分を溺愛し、恐らく今も待ち続けているであろう両親のことが気になり始めていた。
アメリカから飛び出すようにして日本に来て、ひたすらがむしゃらに『クオン』を捨てようとしていた時には、両親の気持ちなど考えもしなかった。
いや、考えないように目を逸らしていた。
考えてしまうと、自分の弱さを露呈させるようで―怖かった。
だから昨日、父クオンの頼みをあっさりと承諾したことに、蓮は自分自身驚いていた。
―俺は自分のことを許し始めているのだろうか…それは許されることなのか……?
545:2/6(R)
07/09/20 19:55:29
心の隅に未だ燻るものがあるのは事実。
しかしこうした心の変化すら抵抗なく受け止めている自分がいる。
そして決してそれが悪い気分ではないことに、蓮は安堵を覚えて笑みを浮かべる。
一度捨てたはずの『クオン』をすんなりと受け入れることができたこと。
その一方で、確かな愛着を覚え始めている『敦賀蓮』としての自分。
どちらの人生で得たものも、どちらの人生で出会った大事な人たちも、それぞれに手離すことのできない、大切な存在。
二つは別々の人格だといきり立っていた青い少年時代が終わり、ようやく大人になれたようなくすぐったさを覚え……
後から思えばこの時の蓮は、こうした自分の変化に高揚していたのだろう。
だから数メートル先に突然ひょいっと現れた彼女の姿を見た時も、自分が『クオン』なのか『敦賀蓮』なのかなどということは考えもしなかった。
しかもその彼女は『クオン』にとっても、そして『敦賀蓮』にとっても大切な人であったがために…
その瞬間―彼の中でその"ふたり"は完全に"ひとり"になっていた。
ただ自分は"自分"であると、それだけで……
「…キョーコちゃん」
ふわりと微笑んだ『彼』にしばし呆然と固まっていたその少女は、みるみるうちにその瞳に涙を湛えさせた。
「コーン!!!」
546:3/6(R)
07/09/20 19:56:31
―そして現在。
蓮は駆け寄ってきたキョーコを受け止め抱きしめること数十秒…いや、数分か。
顔を上げしっかりと目を覗き込まれたら、いくら容姿が『クオン』だからと言ってもさすがに『敦賀蓮』だとバレてしまうかもしれない。
そう思うと腕を緩めることもできず途方に暮れる。
なにしろキョーコの知る『クオン』は少年時代。
今、目の前にいる自分は完全な大人なのだ。
「コーン?ほんとにコーンなの…?」
「…ん……そう…だよ…」
「嬉しいっ、会いたかっ…た…っ…」
泣きながら自分に会えて嬉しいと泣くキョーコに、蓮の中で喜びが沸き起こる。
―…いや…?会えて嬉しいのは俺じゃない…のか…?いや確かに俺だけど今の『俺』じゃなくて……って自分に嫉妬してる場合か…っ!
547:4/6(K)
07/09/20 19:57:32
―コーン…会えるなんて…まさかこんなところで……
キョーコはクーを探してここに来たのだが、大邸宅に足を踏み入れたお決まり展開で迷子になり―そして、コーンに再会した。
「コーン?ほんとにコーンなの…?」
「そう…だよ…」
「嬉しいっ、会いたかっ…た……会いたかったよぉ…コーン…」
ふぇっ、と身体を震わせると、慰めるように強く抱きしめられる。
―コーンの身体、大きい…そうだよね…コーンだって大人になって……でも私を慰めてくれる温かさはそのまま……
とくん…とくん……心臓の音がキョーコに伝わる。
―温かくて…いい香り………………香り…… … ‥ ‥ ?
とても・・・いい香りがして・・・・・・
「キョーコちゃん……」
―あ……れ…?…知ってる…私……この温もり…前に……どこかで……‥
あたたかくて・・・・・・
「……コちゃん……俺……実は…俺…は……」
―すごく……
すごく・・・気持ち良くて・・・安心・・・できて・・・ ・ ・
548:5/6
07/09/20 19:58:34
「……がみ……みくん………おーい最上くん!!」
「ふぁああいいっ!?」
叫ばれた驚きで飛び起きると、ソファに身体を預けていたキョーコの目の前には、いつもどおりの派手派手しい扮装をまとった社長がいた。
「いつまで寝てるつもりだ?まあ泊まっていってもらっても俺は構わんが、どうせクーの野郎の朝飯の用意に早く起きるんだろうから帰ったほうがいいんじゃないのか?」
「……え?」
「なんだ寝ぼけてるのか?よっぽど疲れてるんだな、お前さん玄関で俺を待ちくたびれて寝てたらしいぞ?」
「あ…れ……そうですか…?…すみません、ご迷惑をおかけして…」
「クーの居場所を知りたいらしいが、あいつは今日はここには」
「あっ、あの社長っ!」
「ん?」
「こっ、ここに今日…妖精…じゃなくてっ、金色の髪をした男の人……いません…か…?」
返答を待つキョーコを、ローリィ宝田はじっと探るような瞳で覗き込む。
「…いるぞ」
「本当ですか?!」
「最上くんもよく見てるだろう、俺んとこには常時いろんな国のダンサーが待機しているんだ!
一緒に踊りたくなったのか?早く言ってくれればいつだって、そうだ、なんなら今呼んでやろう」
「ちっ違います結構です!!」
「そうか?残念だなあ、いや確かに着替えたり踊ったりで不眠のまま朝を迎えてクーの食事の世話は不憫だしな」
「あ…あの……じゃあ…」
「ん…なんだ?」
「……敦賀さん…は……?」
「蓮がどうかしたか?」
「…あ…いえ……な、なんでもありませんっ、今日はもう失礼しますっ」
パタパタと慌てて帰っていくキョーコを見送り、ローリィはふぅ、とひとつ、大きな溜め息をついた。
549:6/6
07/09/20 19:59:36
----おまけ----
時は再び遡り、この数十分前―
「蓮、おまえまだクオンのまま…ってそりゃ最上君じゃねーかっ!!」
「しっ…眠っているんで……すみませんが、あとよろしくお願いします」
必要以上にきらびやかなソファの上に、蓮はふわりとキョーコを降ろした。
「見られたのか?」
「…いえ…見られたような…見られてないような…多分大丈夫だと…」
「なんだそりゃ。しかしどこでも眠れるとは聞いていたが…気持ち良さそうに眠ってるなあ」
すぅすぅと気持ち良さそうに寝息を立てる無邪気なキョーコにすっかり呆れ果てたローリィは
同意を求めようと蓮の方を見て……ニヤりと妙な笑みを浮かべた。
「蓮…お前帰る前にその緩みきった顔をどうにかしろよ」
「……っっ!」
550:マロン名無しさん
07/09/20 20:00:38
以上です。
バレたかバレてないか、微妙な按配のままになってしまいましたが
妄想肥大の手助けになれば、ということでお許しください。
551:550
07/09/20 20:02:40
訂正をひとつ
×ジュリーウッズ
○ジェリーウッズ
でした
552:マロン名無しさん
07/09/20 20:17:46
あぁあぁ禿萌えをありがとうぅ!!!!
私も絶対どこかでコーンとキョーコが逢うと思う。
願望を叶えてくれてうれしー\(^_^)/
553:マロン名無しさん
07/09/20 22:26:17
>>548
社長宅からの帰り道。
社長のお宅で寝込んでしまうなんてなんて失態…!!
だけどなんてリアルな夢!!
あの香りも抱きしめられた時と同じみたいだっ…
はっっ!!
“夢”に見ただけですら思考が停止して意識を失うなんて、恐るべし敦賀テラピー!!!!
これはもう不用意に敦賀さんには近づかないのが一番かしら!!?
……などと考え込むキョーコであった。
…哀れ、蓮。
横レス妄想失礼しましたw
554:マロン名無しさん
07/09/20 22:58:36
>546
自分に嫉妬する連に禿ワラw
や~(・∀・)モエッ
555:マロン名無しさん
07/09/21 19:17:09
ジュリになじられるクー、見てみたい。
困った顔のクーに萌えそうな予感。
以下和訳ということで。
「あなたはいいわよっ、最後にクオンに会ったんですものっ」
「すまない……」
「…っ、なんでそう簡単に謝るのよ!あなたは悪くないのに!」
「すまん」
で結局謝りながら抱きしめてあげるクー。
556:マロン名無しさん
07/09/21 22:50:45
言ってくれないとなると余計に名前を呼んで欲しくなった蓮。
「ねえ…俺の下の名前ってなんだっけ」
「記憶喪失の役でもするんですか?」
「蓮…おまえ虚しくならないか?」
成功例:
「クー氏の息子さんの名前ってなんだっけ」
「クオンです」
「え?なに?」
「クオン!」
じーん、とひとり喜びを噛みしめる蓮。
557:マロン名無しさん
07/09/21 23:09:21
蓮・・・オマイという奴は・・・・(つД`)
558:マロン名無しさん
07/09/22 01:34:39
ふと思いついたんだが
クオンの姿に戻って金髪になった蓮と
プロモ編のキョーコが並んだら
さぞ美男美女なんだろうな。
あぁ・・・・脳内でスヤスヤと眠る天使キョーコと
キョーコを抱えて神々スマイルの蓮が浮かぶ・・(*´Д`)
559:マロン名無しさん
07/09/22 08:59:51
>544
禿萌え!禿萌え!!
それ、そのまま先生採用してくれないかなあ!
560:マロン名無しさん
07/09/22 20:34:03
>>558
気付いたら蓮の膝の上で眠っていたキョーコ。
「ん…コーン…?」
「いいよ、眠ってて」
優しく髪をナデナデされて再び安眠(*´Д`)モハァ
561:マロン名無しさん
07/09/22 22:47:02
クーがだるまやに行って、大将の料理食べるところ見たい。
大将とおかみさんは、どんな反応するのかな。
562:マロン名無しさん
07/09/22 23:32:50
改めて考えてみると、宣伝ついでとはいえ、
愛するジュリのために決死の覚悟で蓮に頼みに来たクー…なんかかわいいなオイ
蓮がキョーコの涙目に動揺するように
クーもジュリの「余命~」発言にオロオロする図が浮かぶ。
563:マロン名無しさん
07/09/23 02:06:12
あ…あの…私、コミックス派なので分からないのですが
クオンって…蓮?!
知らないで息子にクオンってつけちゃったよー!!
564:マロン名無しさん
07/09/23 06:14:47
>>563
クオン(久遠)→コーン
565:マロン名無しさん
07/09/23 07:04:09
↑で浮かんだ妄想。
「絶対クオン少年はバカがつくほどお父さんっ子だったはずです!」
「そうだね」
クスりと笑い、穏やかな表情で見守る蓮。
「きっと親子ふたりで親バカ子バカだったに違いないです!」
「そうだね」
「私ペットを飼ったらクオンって名前にします!」
「ちょっと待って!」
「へ?」
子供を産んだら、にしようにもキョーコは恋愛拒否だからな…
566:マロン名無しさん
07/09/23 08:57:22
>>563
蓮の本名の話は来年2月発売の18巻に載るよ。
本スレのテンプレ読めば、蓮の本名のことや父親のことが分かる。
母親のことはこの間分かったばかりだから、テンプレには書いてない。
567:566
07/09/23 09:04:43
>>563
ごめん。本スレのテンプレじゃなくて、FAQだった。
568:マロン名無しさん
07/09/23 10:09:01 uBxk8vbv
>>562
各々の夫婦喧嘩を妄想
蓮キョの場合
「バカバカ!クオンなんか大っっ嫌いっ!当分口聞いてあげないんだからぁぁあ~」
「ちょっ・・・落ち着いて、キョーコ。深呼吸して、ね?」
「もう、知らないっ(号泣)」必死でなだめる蓮。
クージュリの場合
「バカバカバカ貴方なんてもう知らないわっ!当分口聞いてあげないから!!」
「頼むよ・・・ジュリ、機嫌直してくれ」
「私、余命あと一分なの!」
「それ、あまりにも短いだろ・・・」
クーもクオンも愛妻バカww
569:マロン名無しさん
07/09/23 12:15:07
>>566
詳しく教えてくれてありがとう。
あまりの衝撃に書き込んでしまったけど、スレチでしたね。
ごめんなさい 。
570:マロン名無しさん
07/09/23 22:53:45
偶然だとそれは衝撃でしょうね・・・
そんな名付けあたりの上の流れから浮かんだ妄想落とします。
お子様とか全然関係ないですが。
蓮+キョーコ。
全4レス。
571:教育的指導! 1/4
07/09/23 22:55:01
俺と社さんのいる楽屋に遠慮気味に足を踏み入れた彼女―最上キョーコは、
畳の上にきっちりと正座し背筋を伸ばしたまま黙り込んでしまった。
「どうした?なにかあった?」
「あの、それが…大変申し上げにくいのですがお願いがありまして……」
よほど言いにくいことなのだろうか、再び黙ってしまった彼女。
俺と社さんは不思議に思って顔を見合わせた。
「言ってごらん、俺でできることなら力になるよ?」
「そそ、キョーコちゃん、なんでも言ってみなよ、悩むのは良くないよ?」
「その、持ってきた大きな荷物に関すること?」
言いづらそうなので助け舟を出してみる。
彼女は布のかぶせられた大きな何かを手に楽屋に入ってきた。
高さ50センチほどはありそうな四角いそれは彼女の脇に置かれており、手荷物にしてはやたら大きな存在感を放っている。
「はい…実はこれを一週間ほど預かって欲しいんです。
琴南さんは一緒にCMのロケに行くし、下宿先や事務所の方といった事情を知らない人には頼めなくて…
それで敦賀さんしか思い当たらなくて……」
「いいよ」
「えっ本当ですかっ!!」
「…蓮、お前それが何なのかも聞かずに無責任な…どうせ"敦賀さんしか"のフレーズにノックダウnせdrftgyふじこlp;@モガガガガ」
「だって他にいないんだろう? 俺で…大丈夫なのかな? 取扱いに困るものじゃなければいいんだけど」
「大丈夫ですっ!!お仕事から帰ったら水と新聞紙を換えていただければそれだけで!」
「水???」
「新聞紙???」
572:教育的指導! 2/4
07/09/23 22:56:10
「これは…確かに他の人には預けられないよな」
帰宅後、シャワーを浴びてリビングに戻った俺は、そこでようやくその理由を理解した。
「ショータロー…コロス…ショータロー…ニクイ…コロス…ノロイコロス」
いかにも彼女が好みそうな可愛らしい色の組み合わせを体にまとったその鳥は、その見た目とは裏腹に毒々しい言葉を吐いている。
しかも声色も真似るものらしく、憎憎しく毒を吐く声は彼女の声そのもので。
それにしても…不破の名前は「ショウタロウ」なのか。
次に会ったら、こんにちわ、不破ショウタロウくん、とでも言ってみるか。
アイツの歪んだ顔が浮かんで思わずぷっと笑いがこぼれた。
573:教育的指導! 3/4
07/09/23 22:57:23
「コーン…ゲンキ…?……アイタイナ」
「え……?」
「コーン……コロス…コロス…ショータロー」
「いや、そこは繋げないで欲しいんだけど…」
布をかぶせて暗くすれば眠るとは言っていたが、これではこの鳥の言葉が延々気になってしまいそうで。
どうしたものかと思案を始めた時、鳥は再び小さく呟いた。
「ツル…」
「……つる?」
「……ツル…」
「つる?」
「・・・ツ」
「つる、の続きは? 彼女はどんな風に…呼んだ?」
つぶらな瞳を見据えて続きを乞うと、鳥はまるで飼い主と同じようにカチンと固まったまま黙り込んでしまった。
「……しょうがないな。一週間みっちり特訓、だ」
にっこりと微笑むとその鳥は、キキ、と悲鳴にも似た妙な声をあげ、ヒクヒクと頬をひきつらせた…ような気がした。
574:教育的指導! 4/4
07/09/23 22:58:27
「敦賀さぁんっっ!」
「やあ最上さん、あの鳥は元気?」
「元…一体なんの恨みがあってあんな…っ…ひどいですっ、あんな嫌がらせ!」
鳥を返してから数日後、ダークムーンの撮影所。
涙目プラス握りこぶしでなにやら抗議する様子にすら、可愛いな、なんて思ってしまうのだから、これはもう重症というほかないのかもしれない。
「嫌がらせって? 何のこと?」
「キョーコちゃん、蓮のヤツが何かしたの?」
「社さんっ、敦賀さんひどいんです、私のプリンスに…あんなこと言わせ…っ」
「プリ…」
「あんなことって?」
「だっ、だからっ!」
「俺、なにかしたかな?」
次第に顔を赤らめていく様子がなんだか可笑しくて、気付けばこちらが追及していた。
「ですからっ、変な言葉、覚えちゃってるんですっ、しかも敦賀さんの声で!」
「なんて言ってるの?」
「………って……」
「なに?聞こえないな」
「…っ…も……っ、最上さん、好きだよ、って……」
「るぇええええんん?」
「へえ、賢い鳥だね。俺が毎晩呟いてるから覚えちゃったのかな」
「つ、敦賀さんっ、からかわないでください!!」
真っ赤になって怒っている彼女はやっぱりたまらなく可愛くて、
俺は次に預かったら何を教えようかと、その日から愛の台詞リストを作成し始めたのだった。
社さんの憐れみの視線を感じるのは、この際もう気のせいということにして……。
575:マロン名無しさん
07/09/23 22:59:41
もう二度と敦賀さんには預けないんだからっ!
と決意したキョーコだったが、モー子さんに拒否されれば他に預けるアテはなく。
こっそり社さんに頼めば蓮が目ざとく強奪。
キョーコが家を開ける度に愛の囁きは徐々に増えていくのでした。
ということで以上です。
キョーコがペット飼うとしたら何か…と考えるうちに浮かんだのですが、
猫or犬を拾ってきて途方に暮れているキョーコ、
俺が飼ってあげるよ、とひきとり毎晩のようにキョーコを自分のもとに通わせる計算高い蓮、もアリかと。
ジュリは勝手な妄想だと白い高級猫が似合いそうな。
576:マロン名無しさん
07/09/24 09:28:19
GJ!!!!!!!!!!!!すっごく面白かったですww
「コーン……コロス…コロス…ショータロー」
「いや、そこは繋げないで欲しいんだけど…」 ってところウケタw
577:マロン名無しさん
07/09/26 00:28:25
GJ!おもしろかった。私も
「コーン……コロス…コロス…ショータロー」
にウケた。なんか、このトリ、怨キョと似た感じのかわいさ。
578:マロン名無しさん
07/09/27 17:03:29
久遠の初恋ってキョーコだと思うんだよね。
で、今、またキョーコを好きになった。
2度目の初恋って感じかな。
579:マロン名無しさん
07/09/27 17:55:30
>>578
オイオイ、萌える事言うなよ。
発売日まで待てなくなるジャマイカ(*´Д`)
580:マロン名無しさん
07/09/27 18:35:15
そんな事言ったらキョーコも本当の意味での初恋はまだなんじゃないかな…萌
松のとは“恋”と言えるのかな?
581:マロン名無しさん
07/09/27 21:30:42
>>580
〉松のとは“恋”と言えるのかな?
キョーコの境遇を考えると難しいね。
582:マロン名無しさん
07/09/27 22:32:17
依存じゃない?
側にいて必要としてくれるなら誰でも良かったと思う
583:580
07/09/27 22:52:17
じゃあやっぱりキョーコが自覚さえすれば蓮と“初恋同士”になるのかな!?
なんか(´∀`)萌ぇ~
584:マロン名無しさん
07/09/28 00:36:50
>>582
王子様に一番ぴったりなのが尚だっただけで、尚から必要とされてたって場面はないと思う
だからキョーコは必要とされるように頑張ってたわけで
585:マロン名無しさん
07/09/28 02:47:24
本誌の続きの予想(というより妄想)を投下します。
586:ACT.111続き妄想 1
07/09/28 02:49:10
睨みあう二人の間に長い沈黙が下りる。
憎しみの感情を隠そうともせず交わる強い視線。
………しかし数秒後、その二組の瞳に戸惑いの色が浮かぶ。
(監督……?)
いつまでもかかることのないカットの声に疑問を抱き、蓮とキョーコはセット上から緒方へと目を向ける。
あろうことか若い監督は演技をしている二人を見ておらず、反対方向へと顔を向け身体を硬直させていた。
いや、それは彼ばかりでなく待機していた俳優やスタッフ達も同様であり、何があったのかと疑問に思った
キョーコは彼らが注視している人物に気付く。
壁を背に、腕を組んでスタジオ内を見ていたのは日本の誇るハリウッドスター。
「せ、先生……?」
(どうしてここに!?1時間後にサンライTVで合流する予定だったのに)
クーはスッと足を踏み出すと優雅に歩を進め、固まっている緒方へと右手を差し出した。
「初めまして、クー・ヒズリです。緒方監督ですね?いきなり見学をさせて頂いて申し訳ありません」
穏やかな笑顔で話しかけるクーに緒方はぶるりと身震いをし、彼の手を慌てて握り返す。
「は、初めまして、緒方です。お会いできて光栄です……まさかこちらにいらしてくださるとは……っ」
「ダークムーン、第一話から拝見させて頂いていますよ。原作ともかつて私が主役を演じたドラマとも違う、
新しい月籠りを」
「あ……っ、ありがとうございます」
(うわー、緒方監督が緊張してるっっ。はかなげでかよわげな人だけど、例えどんな大物俳優でも芸能社の
社長さんでも意外としっかり渡り合う人なのに。それだけ先生が凄い人だということね!さすが先生っ)
その『凄い』俳優と壮絶な口喧嘩をし、壮大にいがみあったことはキョーコの中では既に記憶の彼方である。
587:ACT.111続き妄想 2
07/09/28 02:50:39
「嘉月と美月がピアノで遊ぶシーン……あれは面白かったですね。新しい月籠りの方向性を位置づけたと言っても
いいでしょう。嘉月といい、未緒といい、登場人物の一人一人に新しい味付けがしてあってとても興味深い」
(ピアノのシーンって、敦賀さんが社長さんの前で演じたアドリブをそのままドラマに挿入したあれよね。
確かにあの「猫踏んじゃった」には、こういう演じ方もあるのかと目から鱗だったわ)
ピアノによる『追いかけっこ』を終えた後、いつも真面目な嘉月が美月をからかう場面が微笑ましく、
キョーコも思わず噴出したことを思い出す。
――クス……君を表現した曲だから
(ん……?)
キョーコは頭の片隅に小さな引っ掛かりを感じ、小首をかしげる。
(あれ、何だろう………?)
「おい!」
かけられた声にキョーコが条件反射で顔を上げると、目の前には腰に手を当て仁王立ち状態のクーがいた。
「何度呼べば気がつくんだ、お前は」
そう言うなり彼はキョーコの額に軽くデコピンをする。
――ふふん、ウソだ、バーカ
額に二本の指が弾けた瞬間、眼前の彼と記憶の中の嘉月のイメージが重なり、キョーコは頭の中の霧が一気に
晴れわたるような感覚に襲われた。
(そうよ、あの時の先生のあの顔!!敦賀さんの嘉月の表情にそっくりだったんだ!)
588:ACT.111続き妄想 3
07/09/28 02:52:48
「こら」
頭の毛をぐしゃりとかき回され、キョーコは軽く前へとのめりそうになる。
「何をボーーッとしているんだ。こっちの収録が早めに終わったから次の現場への行きがけにわざわざお前を
迎えに来てやったというのに。未緒の収録はここまでという話だから、そろそろ行くぞ」
「は、はい、先生!」
頭に置かれた大きな手、その温もりにキョーコは首をすくめ照れくさそうに頬を染める。
ようやくまともに返事をしたキョーコに微笑むと、クーはセットの奥にある窓際に立っている蓮に顔を向け
……その瞬間、背中に一筋の汗が流れるのを感じた。
無表情にこちらを見つめる彼から、怒りの波動を感じるのは気のせいだろうか。
(私が予告もなくいきなりスタジオ見学に来たから彼は不機嫌なのか!?しかし生クオン・100%に
会えない以上、せめて演技をしている彼を直接見てみたいと思っても無理はないだろう!?)
酷く焦り、言い訳たらたらの内心を得意の演技で隠しこんだ世界のトップスターは、主演俳優に爽やかに声をかけた。
「敦賀君、昨日会ったときに既に感想は述べさせてもらったが、ラストに向けて君が嘉月をどう演じていくのか
楽しみにしているよ」
「ありがとうございます。必ずご期待に応えてみせます」
「ああ」
蓮はにこやかに答えているものの、そのきらめく笑顔の裏に明らかな棘を感じる。
(他人が見たところで分かるはずもないだろうが……)
密やかに肩を落とすクーの横では、キョーコが顔を青ざめさせていた。
(おや……分かるのか、この子には。彼の些細な感情の波が)
キョーコの様子に気付いたクーは彼女をセットを降りるように促しつつ、彼にささやかな理解者がいたことに
笑みを浮かべる。
………もっともそれが彼女にとって幸か不幸かはまた別の話ではあるが。
589:ACT.111続き妄想 4
07/09/28 02:55:20
スタジオには成り行きを見守っていた人々によって大きな輪ができており、彼はキョーコを伴いその中心に立つ。
「私が来たことにより、撮影を中断させてしまったようで失礼しました。それでは皆さん、最終話まで頑張って
ください。期待しています」
「お先に失礼します」
クーとキョーコは出口へと向かい、親しげに会話を交わす様子が後姿からでも察せられる。
そんな二人をダークムーン関係者一同は呆然と見つめていた。
「ちょ……ちょっと、何で……?」
「どうしてクーが京子ちゃんを迎えに!?あの雰囲気は一体……」
「京子ちゃんってクーとどういう関係なんだ?」
「不破尚でも驚いたのに、まさかクーとも知り合いだなんて!」
口々に驚きの声を発しているのを見て、事情を知っている蓮が彼らの元へ歩み説明をする。
「最上さんは彼が日本に滞在している間のお世話係をしているそうですよ。主に食事の用意がメインらしいですが」
「ど、どうしてまた京子さんが……」
「彼女がクーと同じ京都出身で料理が美味いからというのが理由だそうです」
何も素人のタレントなど使わなくても専門の料理人なり、世話係なりがいくらでもいるのでは?ともっともな
質問も出たが「うちの社長の鶴の一声で決まったらしいですから」という蓮の回答に皆、一様に納得する。
かつて現場に現れた外見も内面も一筋縄ではいかないLMEの名物社長。
彼に常識などというものが通用するわけがないのだと。
590:ACT.111続き妄想 5
07/09/28 02:57:28
「よし、これでOKだ」
ビデオレターの撮影が終わり、LME社長はソファに座っている碧眼の青年を振り返る。
穏やかな眼差しの青年は、見事な金の髪を黒に染めることを決意した当時とは別人のような落ち着きを見せている。
それはローリーに流れた月日の長さを感じさせた。
「しかし……よく決心してくれたな」
「え…?」
「正直なところ、お前を再びクオンの姿にさせるためにはもう一押しいるのではないかと思っていたんでな。
お前の決心が固いことは良く知っていたし」
「そうですね……」
クオンは4年前、ローリーに連れられて日本に来た日のことを思い出す。
(生きることすら望まないほどに壊れかけていた俺は、その暗闇から脱するために自分自身を封印した。
敦賀蓮という新しい生を生きていくために、そして父を超える実力を身につけるために。
それが実現したとき初めてクオンに戻る、そうあの時決意した。だが……)
「4年前の俺は、本当に自分のことだけで精一杯で、周りを見る余裕がなかったんです。でも今は……」
――私………
「あの頃、苦しんでいたのは俺だけではないということに気付いたんです」
――もっとコーンの話を聞いてあげれば良かった
「俺を助けることができなかったと、苦しんでいる人がいたことを」
――ごめん、ごめんね、コーン……っ
「俺は……失念していました」
蓮はふわりと、愛おしそうな笑みを浮かべた。