10/03/22 19:44:14 XcO9O7/UP
>>340
ようやく中を開けると中には文庫本程の厚さの黒い小冊子と何か肌色の肉感溢れる物体が詰め込まれていた。
小冊子には「SEXTECNIC」と書かれており中身は人間の女性の膣や子宮の断面図や詳細図、裸の女性の各部に説明文等が添えてあり、
愛撫の際の部位による匂いや味覚、舌で感じる温度など詳細に説明されたものなど
関心深い内容が詰め込まれていた。
肉感溢れる物体は空気を注入すると人間の女そっくりのサイボーグが誕生した。
俺は、この冊子はサイボーグの説明書で、俺が買ったものは遥か未来の世界のエロ雑誌「人造サイボーグ女体付録付き書籍」だと
瞬時に理解した。
そう、俺は時を越えた自販機に出会い、遥か未来の世界から闇の商品を買ってしまったのだ。
お釣りに時間がかかったのもうなづける。
タイムリープは危険を伴う技術なのは今も昔も変わらないから。
やおら、サイボーグがふわりと動いた気がした。
時間はもう午前4時。
>>341
翌日昼間に店主に事情を話して二千円返し、もとい商品を渡して貰おうと再び店を訪れた。
自販機は忽然と消えていた。
店も、固くシャッターが降ろされ、閉店の貼紙が貼られ、まるで悠久の時を過ごしているかのように朽ちていた。
全ては幻だったのか…