10/03/21 11:57:18 7WABTbe2P
自販機売りの雑誌は昔俺は躍起になっていた。
なんせ店頭で買えないし真昼間からは一目があってとても。
とくに気になっていたのは2000円と書かれていた文庫本サイズの謎の本と5000円とかかれてた辞書ほども厚みのある本で気になって仕方がなかった。
そこで俺は深夜0時に家を飛び出し、電車を乗り継ぎ人通りの無くなった自販機前へ。
千円札を、二枚投入。
ボタンを押す。
…
出ない!何度ボタンを押しても出ない!畜生!
仕方が無いので5000円の辞書サイズを買うべく一万円を投入。
ゆっくりと、一枚ずつ千円のおつりが吐き出されていく。
は…早くしろ。人が来たらどうする。
ふいに酔っ払ったアベックが前を通りすがる。
ひいっ!
まだお釣りは三枚しか出て来てない。
俺はニット帽を深く被り二人が通り過ぎるのを待って奮えていた。
お釣りがごまい吐き出されたらいよいよ商品ランプが。
押すと「ゴ…トン。」かなりの音で商品が取りだし口に落ちる。
やた…!俺はそれをわしづかみにして一目散に夜の闇に消えた。