07/11/04 20:24:41 mbGxZOAGO
何故値段が違うレンズがあるかと言えばそれはまずレンズを作る過程の違いがある。
レンズのガラスは削りだしてから研磨をすればするほど性能がよくなり
解像力が上がる。
機械で研けば大量に作れるがこれだと研磨精度が高く出来ない。
高級なレンズは人の手で一つ一つ丁寧に徹底的に研磨されている。
いわゆる研削研磨ガラスと呼ばれるそれは当然人件費などで制作コストが上がるし
大量生産も出来ないから高級レンズにだけ使用されているんだ。
高級なガラスを使ってるかそうでないかの違いがある。
レンズは複数枚の凹凸ガラスを組み合わせて作られているが、その中に高いガラスがあれば
反射屈折率や色分解能力、歪み補正力に強い能力を示し
それは写真の色バランスや歪みの少なさ、色滲みの少なさやシャープな画像さ、
ピント精度(ヌケとも言う)などに直接影響するんだ。
鏡胴(レンズを覆っている外殻の事)の材質の違いがある。
これが鋼鉄のものは高い防塵性や遮光性を誇っており、
日差しの強い場所など過酷な環境でも綺麗に撮れる。
安いプラスチックのものはそれなりに環境に左右された写りをしてしまう。
絞り羽(レンズの中ほどにあり、ボケや光の量を調節する、
数枚の羽を組み合わせて作られた開閉機構のある精密な丸い穴の事)の
枚数や形に違いがある。
一般に羽数が多く形が丸いほど綺麗なボケ像が得られて高級になるが製造コストも上がる。
あと最近ではてぶれ補正機構の有無やオートフォーカスの機械的な構造の性能が値段にも反映しているんだ。