08/10/26 09:38:49 xOSVXHk80
大和田スレに携帯で打ったのをこっちにも転載しとく。
上のほうの変な書評は知らんかったが、このスレ的には別の意味でも面白いんかな。
麻生新内閣発足直後に議員引退を表明した小泉元総理。彼が推進した「聖域なき構造改革」については評価が分かれるものの、その特異なキャラクターはいまだ根強い人気を誇る。
そんな実在の元総理とは〈あまり関係ありません〉との注釈が入った本作の主人公は、第89代内閣総理大臣・小泉ジュンイチロー。
ライオンヘアをなびかせた小泉総理が、アメリカ大統領やロシア大統領、北朝鮮国家主席らと国益をかけて麻雀を打つ―という設定からしてトンでもないが、中身も相当イカれてる。
〈たとえ麻雀でも合衆国大統領とは―絶対不敗の存在でなければならんのだっ!!〉というブッシュ〈実在の人物とはあまり関係ない〉の力押しに、高度なイカサマ技〈技術立国ニッポン〉で対抗。
絶対絶命のピンチでは幻の大技〈轟盲牌〉を繰り出し大逆転。北の将軍様との対決では、外務大臣・麻生タローがゴルゴ13ばりの射撃の腕を披露したりもする。一応麻雀漫画だが麻雀知識は無用。
荒唐無稽すぎるほど荒唐無稽なギャグ&アクションに笑い、全部のコマが決めカットのような熱い筆致に震撼すればいい。
そして何より、文字通り命がけで戦う小泉&麻生がカッコよすぎ。私が麻生総理なら、今すぐ自分を主人公に続編をかいてくれるよう依頼する。
というか、現実の政治家たちもこれぐらいの覚悟で働いてくれればいいのだが、それこそ荒唐無稽な望みだろうか。
朝日新聞10月26日付け
読書欄より