10/06/13 13:48:36 O
「お話はすんだかしら?」
後ろから突然声が聞こえる
驚き後ろを見ると顔に異様な機械をとりつけた女性が立っていた
「異能値(オーラレベル)50に65……
さて、本当にこの数値の通りかどうか確かめなきゃね。
力を隠し持ってるなら出し惜しみはしない方がいい。実力を出し切れないまま死にたくないだろ?」
その言葉を聞きバッグの中に手を突っ込みナイフを二本つかむ
(戦わなきゃ……多分逃げられない……)
ナイフをバッグからだし太ももを切る
太ももには二本の平行な傷ができ、ナイフには哀の血液がつく
そしてそのナイフを後ろにいた女性に向けようとしたとき
「数値? 力? 私にはあなたが何を言ってるのか分かりませ……」
公園の周りのグリーンネットを張っている鉄の支柱が飛んできて後ろにいた女性のまわりにささる
「逃げてください。後で絶対に合流しますから」
先程まで横にいた女性がそう話し掛けてきたかと思うとベンチが動きだす
哀はそのベンチに乗り飛ばされる
(私を逃がすために……)
哀は自分の血液がついたナイフをベンチの元の位置の方に投げる
「使ってください」
そう叫ぶと哀はベンチとともに住宅の影にに消えていった
【阿合 哀:自分の血液のついたナイフを残し逃げる】