【邪気眼】二つ名を持つ異能者達at CHARANETA2
【邪気眼】二つ名を持つ異能者達 - 暇つぶし2ch41:海部ヶ崎 綺咲 ◆3LPMHhiq9U
10/06/10 02:06:32 0
>>32
「逃げなかったのは……ただの好奇心です
あんなのを見るのは初めてでしたから
それにあなたたちが話していることに興味があって……」

(つまり、異能者じゃないってことですか。異能を知らず、しかも一般人の女の子があの光景を眺め続けていられたとは、
好奇心旺盛というか、怖いもの知らずというか……)

「教えてください
能力って何なんですか?
機関って何なんですか?」

「……ダメです。あなたには教えられません。」
少女の問いを、海部ヶ崎はハッキリと拒絶した。
それは海部ヶ崎と棗の出会い頭でのやり取りの様で不快な気持ちになったが、仕方が無いことだ。
ベンチから立ち上がって、彼女に背を向けると海部ヶ崎は拒絶の理由について説明していく。
「チカラも持たないあなたが、その二つを知るのは危険でしかありません。
 先ほどの光景を見ていたなら分かるでしょうけど、彼らは生半可な連中ではないのです。
 あなたが異能者だったのなら、教えることで身を守る手助けになりますけど、そうでないなら知らない方が確実に安全です。」

これは彼女の身を案じての事。それは彼女も分かってくれることだろう。
ただの女の子が興味本位で首を突っ込むには相手が悪過ぎる。不良やヤクザどころではない。
機関にとって殺しの一つや二つは、必要があれば即実行可能なことなのだ。
出会った間もないが、自分と同世代の少女が死ぬようなことは出来れば避けたい。
しかし…………

「……でも、己の命を危険に晒してでも知りたいという理由と覚悟があるのなら、私の知る範囲の事をお話します。」
振り返り、彼女の眼を真っ直ぐに見つめながらそう問いただした。
これはやはり甘さなのだろうか、と海部ヶ崎は考える。
しかし、何も知らないというのが辛い事だという事を自分は理解している。
何故なら、自分も無間刀と共に真実を求めにこの街に来たのだ。
『父の死』と、『父を殺した犯人』という真実を。

【海部ヶ崎:阿合 哀に問いかける】


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