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さてと、次は何の話をして、どんな電波を飛ばそうかな。
実は、キハ40でさえも、出だし時の曲線は一時的にサザンクロス号を上回っていると言えます。
それは何故なら、高回転で回るディーゼル機関のトルクが液体変速機を通じてかかるためです。
しかし、動き始めると、急激にトルクが下がり、曲線はサザンクロス号と比較して下回る事になります。
※3段6要素型トルクコンバータを備えているキハ35系なら、それよりももっと上の方に曲線があります。
しかし、少し動き出したときの落ちではキハ40より激しく、急激に加速力が落ちる事になります。
キハ40は、最初の起動時にはトルクコンバータの滑り損失と重すぎる車体と相まって、
起動直後の特性では非常に不利ですが、少し動き出したときの特性では、
私の経験では急激に加速が良くなる感じと、中高速域での効率を重視した特性です。
よく言われている「気動車の起動加速度は電車を上回る」は、まさにそれです。
高回転で回るエンジンのトルクが一気に伝わるために起きた現象です。
だが、回転数が乗ると、トルクコンバータのトルクの効率は急激に下がる。
このため、今の気動車では、別途に歯車式変速機を設けて、直結多段化で、
より大きな減速比を取るように工夫されている。
昔の気動車では、変速1段、直結1段と、1対1のギア運転しかありませんでしたので、
直結段用の減速歯車は備えられていませんでした。※キハ40系では、逆転機を
変速機に内蔵しているため、逆転機用の歯車と湿式多板クラッチ機構があります。