サバイバルTRPG:寝台特急からの脱出at CHARANETA2
サバイバルTRPG:寝台特急からの脱出 - 暇つぶし2ch218:金髪ヤクザ ◆wRQwHnp5OOVI
10/06/19 00:47:18 0
> 「あの凄い刑事さんならこれを見たら何か分かるかもしれない。
> 非常食は非常時……すでに非常時だけどもっといざという時に取っておいた方がいい。
> こんな所に長く居ないでさっさと脱出しましょう!」

「そうか、まあいよいよヤバいって時に非常食の話をチラつかせりゃ、希望の繋ぎにも、ならぁな。
 とは言え、何で今まで黙ってたって反感買う事も、あり得るだろうがよ
 存在だけは明かすか、あの刑事共だけにでも明かすか、誰しもに黙っとくか、考えとくんだな」

金髪ヤクザは言いながら、客室のドアを無造作に、蹴る。
鈍い音を響き暗闇を揺らがせ、それを幾度か繰り返すと、
既に鍵が傷んでいたと思しきドアは一際大きな音を床と合唱し、倒れ伏した。

「……そんな目で見んな。ここは元々俺の部屋だ。なけなしの財産を、回収するだけだ」

幾つかの私物を持ち出し、彼は使命の続行を為し得なくなったドアを踏み、部屋を出る。
しかして引き続き奈緒子に付いて、刑事達の元へと歩み始めた。
彼の懐の僅かな膨らみは、彼の体に纏わり付く宵闇の贋作に覆われ、誰にも見えなかった。

【非常食に関して、いつ、誰に、明かすかの選択肢を振っといた
 金髪ヤクザが勝手に明かすかも知れないが、奈緒子さんが自由に明かしても構わない】



219:嘘つき ◆wRQwHnp5OOVI
10/06/19 00:48:26 0

> 「ああ、大きい蝋燭を持ってたんだった。そっちの方がいいですよね」
> 「崖の上のポ○ョの物真似しまーす。“ポ○ョ、これ大きくして!” “分かったそ○すけー”」
> 蝋燭を暫し布で隠してから外すと……
> 「おっきくなっちゃったー!」

幾分の空回り感が否めない手品師然のお姉さんが小芝居と共に、幾本もの蝋燭を灯す。
忽ち僕らの周囲を満たしていた冥夜は蒸発して跡形もなく、物陰や部屋の隅に残留するだけとなった。
普通の人は暗闇の中の、ただ一つの炎に脅える。
だけどまーちゃんは暗黒を背景に揺れる炎にも純粋な無明にも、どうしようもなく心を乱す。
だから僕は今まで何とかまーちゃんが怖がらないように傍に居て、
役者不足と知りながらも気を紛らわせて宥め続ける事くらいしか出来なかった。
それが燃え盛る業火にバケツで消火活動を敢行する事にも似た焼け石に水、
崩落への歩みを僅かに遅らせるだけの行為でしか無いと分かっていながらも。
けれどもこれだけ明るければ周りの人達は勿論、まーちゃんもいい塩梅に微睡み眠ってくれるんじゃないだろうか。
と言うか既にうつらうつらと宇宙を宿したような瞳を潤ませて、稚児の如く僕に体重を委ねつつある。
ぶっちゃけちょっと重いけど、そんな事を言おうものなら
僕の長い友達が最低二桁単位で殉職する事請け合いなので奥歯で噛み殺して胸中へと飲み下しておこう。

> 「お待たせしました。あんなので少しでも気が紛れてくれればいいんですけどねえ……」

十分です。本当にありがとうございました、名も知らぬお姉さん。
あなたのお陰で僕とまーちゃんは救われました。
後は平成の名探偵と名高いこの僕が列車の隅から隅までを隈なく網羅して見事脱出へと誘うだけです。

まあ言うまでもなく嘘だけど。
そもそも仮に僕が名探偵だったとしても、瓦礫や歪曲して開かずのドアだらけであろう車内では役立たず丸出しなんだろうなあ。

「……まーちゃん? ……寝ちゃったね。よし、そこのお姉さん。これ、僕らの部屋の鍵です。
 探索で差し当たったら使って下さい。特に盗む物はありませんけど、物色もご随意に。まあ、鍵と錠のどちらか歪んでたらアウトなんですけどね」


【鍵を手渡しました。カードキーかアナログな鍵かは御自由にどうぞ。そちらに合わせますので
 あとまーちゃんは暗闇に長居すると発狂しちゃうんです。
 蝋燭が燃え尽きたりしたら、大変な事になるかもしれません。嘘だったら良かったのに】

【バーテンダーに関しては……色男さんの投下を待ってから投下するとしようか
 あまり頻繁にレスをした所で、無闇に混乱させるばかりだろうからな
 ただでさえ酔っぱらいの相手で大変だろう。のんびりやってくれ】


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