10/06/13 01:30:16 0
>196
ヤクザ屋さんのような人が場をしきっている。
>「……何だ、ねーちゃん。アンタはやる気あんのか? だったら、あの刑事共とは反対方向を頼むぜ。
勿論従う必要はねえし、力仕事が必要だってなら付いてってやる。
……やましい腹積もりなんかはねえが、信用ならねえってなら、まあそりゃ当然だ。無理にゃ言わねえさ」
「脱出するにはやるしかないでしょう。さあ行きましょう!
へ、変な事考えないで下さいね!
……あれ? この机何だか怪しいですねー」
テーブルクロスを取っ払うが、特に何もない。
強いて言うならボロい紙切れがあるだけである。なんとなく拾って読んでみる。
「非常食 SSルーム……。何じゃこりゃ」
―シャワー車
またマジシャン的勘で何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「はっ。この辺に抜け道が……」
掃除道具入れ内のバケツを移動させるが、また紙切れがあるだけである。
「工具 コンバート……?」
―ロビー車
またまた何かに気付いたのか、はたと足を止める。
「むっ!? この辺に地下道への入口が……よっ」
ロビー車のカーペットをめくる。当然抜け道なんて無い。
「なーんてある訳無いよなあ。……ん?」
例によって紙切れが落ちていた。それに書かれている事を読み上げる。
「マスターキー 隠し部屋。隠し部屋……ってなんだ?」
出てきた紙切れを並べてミステリーっぽく考察する。
「これだけたくさん出てくるって事は……多分物がある場所のメモだな。
でもどうして積載物が幾つもの車両に散らばっている?
その上その場所のメモが一枚ずつ散らばっているんだろう……。
ツッコミ所満載だけどまずは隠し部屋を見つけよう」