10/05/25 08:43:36 0
>>106
「だぁあ畜生重てえ! オイそこのヒラヒラワインレッド! 手ェ貸せ!」
食堂車の隅に置かれていたタンスの下敷きにされた金髪チンピラは、御剣を怒鳴りつける。
けれども彼は何の反応も示さず、旧態依然とテーブルの下で震えていた。
「クソッタレ、ビビってんじゃねえよ! 誰でもいいから手を貸しやがれ!
つーか何でこんな所にタンスがあんだよクソが! っざけやがって!」
タンスは異様に重く、また引き出しの面が下になっている為、
持ち上げれば内容物が金髪に降り注ぐ事もあり得るだろう。
そうなれば彼は勿論、彼の激昂を買った君達も危険に違いない。
小さく持ち上げて彼を引きずり出すくらいなら、大丈夫かもしれない。
とは言え先述の通りタンスは重い。
それなりに力のある男性ならともかく、女性や非力な部類に含まれる男性では持ち上げられない事もあり得る。
周りには運良く割れなかったワインボトルが二本と、丈夫そうな椅子が幾つも転がっている。
何とか彼を助けられないものか。
【頭のいい、回転の早い方、どうにか彼を助けてあげてください
助けて良い事があるかと言うと微妙かもしれませんが、災害と言えばモブお助けイベントかなあと】