10/06/03 01:49:33 0
(…………。)
(一人部屋の中、2月のお菓子のの余りを掌に載せて見つめている)
(……結局。何にも無かった)
(ベッドに横になり、天井を見つめる) (…………そうだよね。
あの人は───仕事も、地位も、…容姿も、完璧で……
私があげた事なんて……それどころか、私が軍部に居る事すら…私の事すら、覚えてないくらい。貰ったんだよね。)
(…………とっくに。
……とっくに、3月なんて過ぎた。……そう。過ぎた…終わった事)
お返しする日、なんて、もう誰も覚えてない、こんなに暑い季節になって。)
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…あ、おはようございます。…え?…お話、ですか? はい…後で伺います。
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…………え?
……え……でも…………
そん…な。…私…は…そんな、まだ、仕事も………………。そんな事ありません。私なんか……
……………………。
……解りました。
…しかし…少し、お時間を頂けないでしょうか。…はい。申し訳ありません。こんなもったいないお話…。
…………………………ありがとう…………ございます。
…失礼致します。
(───異動。
軍部の皆さんが…私の能力を買って下さっている…?)
(もっと上にいける、って…もっと大きい部署で働く……?)
…………。
(……こんなお話、もう無い事だ………。 そう、もう…
…………………………。
(ポケットに入れておいたチョコを出し、見つめる)
(こんな……勿体無いお話は。)
(でも……異動したら、もっと…………
…………もう……。)