10/04/25 16:51:06 0
~>>71の続き~
フィーン「フフン、テメェが風系呪文で助けなかったら―あの小僧死んでたぜ。
吹っ飛ばされた勢いで先にも進めた様だが、生き残るには儚い実力ってとこか。」
パラライド「君みたいな己惚れ屋がルフェルを蔑む資格なんて無いさ。
さっきの弧空撃っていう技…全力で放ってなかったよね。」
フィーン「雑魚の実力を「計る」のに丁度良い威力に抑えてやったんだぜ。
サァて―魔界の誰よりも速いオレとどう戦う?勝算はあるのか?」
パラライド「体が万全な時に万全な技を繰り出すだけさ!」
パラライドは両手に持つ刀を緩く握った後、全身を脱力させる。
パラライド「双天撃!」
激しく地面を蹴り、最高速度で敵の脳天を交差で斬りにかかるパラライド。
この技を防がれた事は過去に無く、使ったならば、例外無く相手を沈めてきた。
・・・・が。
ギィィィイイン!!!
パラライド「!?…交差する瞬間を!」
フィーンはパラライドの二つの刀の先端が「×点」になる瞬間に自分の刀で止める。
完全に防がれたかの様に思えたが、驚異的な速さから繰り出した刀技が、相手の刀を押し込む。
それにより、押された竜魔光刀がフィーンの仮面に当たり、仮面にヒビが入り砕ける。
中からは綺麗な銀色をした髪が舞い乱れ、後ろ髪は9つの尻尾状に括られている。
男の素顔は端正な顔立ちで、鋭い眼光でパラライドを睨みながらこう言う。
フィーン「―で?仮面が割られるのもオレの想定内だぜ、息苦しさから解放されてよ。」
そう言った後に、闘気を全開にして…パラライドを100m後方へと吹き飛ばす。
パラライド「…うぅ!」
パラライド(僕の双天撃が防がれるなんてさ。自信無くなっちゃうよね。
…まだ未完成だけど、「あの技」をこの土壇場で完成させるしかないね。)
~続く~