10/03/22 22:30:57 0
~>>70の続き~
ルフェル「・・・パラライドさん。」
フィーンの相手をするパラライドの決意と、彼でしか対抗できない事を悟るルフェル。
傷ついた体のレフィアルナを召喚石に戻し終え、先を一人で進もうとする。…が。
フィーン「フフン、そのルフェルって魔族が最終地点へ行き着いた所で何になる?
ヴォイド―否、「四魔神」を軽く見すぎだぜテメェ等。
オレ達は、魔界を牛耳る最上級の魔王ですら手が出せない存在なんだぜ。」
銀髪の少年ルフェルは、フィーンの言葉と威圧感により冷や汗を垂れ流す。
そう、先に一人で行っても、ルフェルがヴォイドに勝てる確率など雀の涙程も無い。
呆然と立ち尽くすルフェルに、パラライドは声を荒げて言う。
パラライド「君一人で四魔神の親玉と戦わせるわけないさ。僕達を信じてよ!
ザイムとおばちゃんだって先の二人を倒してすぐに駆け付けてくれるよ。
…僕も、この過去の産物を斬り殺したらすぐに助けに行ってあげるから!」
ルフェル「・・・!はい!」
情け無い顔をしていたルフェルは、パラライドの言葉で目が覚め…顔と気持ちを引き締める。
フィーン「プッ、チーん。誰が過去の産物だって?まァ、いいや。
そこの死亡確定の銀髪小僧を先に行かせたいのなら、行かせてやるぜ。
た・だ・し、これを避けれたらの話だけどな!」
そう言って、数十メートル離れたルフェルの方に竜魔光刀の先を向け、突きの構えに入る。
フィーン「―孤空撃!」
パラライド「…!…ギガウインド(中級風系呪文)!」
フィーンの超速によって放たれた突きは、凄まじい衝撃波を生み出し…ルフェルを襲う。
が、技の危険性を逸早く察したパラライドが「風系呪文」の力でルフェルを吹っ飛ばす。
これによって、最悪の事態は免れ、四魔神の放ったレーザーの様な衝撃波は命中せずに終わる。
~続く~