10/02/28 22:31:09 0
~>>46の続き~
カレイド「神に弄ばれた命、ねー。同情すべき所も、無きにしも非ず。」
ザイム「確かにそうかもしれんが、奴は多くの魔族を私怨で殺したのだ。
その償いは絶対にすべきだ。・・奴はまだ生きてるだろうしな。」
カレイド「大呪文×2のエネルギーを一身に浴びて、生きてるって?
余の見解では、「肉片一つ残さず蒸発してる」だけどねー。」
まあ、普通に考えればそうかもしれんがな。ただ、何となく生きてるって思う。
・・奴がアレで死ぬ玉とは思えんからだ。・・・・ぐっ!?
俺の体に激痛が走り、そのまま倒れそうになる。このままでは大地に出来た溝に落ちる。
カレイド「ザイム!」
俺が倒れる瞬間に、カレイドが溝を氷系呪文で埋めて平らにしてくれた。
・・ドサッ。倒れてすぐに思った事は、・・凍傷する!ほ、頬っぺたがやばい!
~小一時間経過~
・・うぅ。俺は少しの間意識を失ってたようだな。
目を覚ますと、俺はカレイドに膝枕をして貰っていて、治療を施されている。
カレイド「後少し、治療が遅れてたら…死んでたねー。…もう大丈夫?」
ザイム「あ、ああ。ありがとな、カレイド。」
俺は少し照れながら、ゆっくり体を起こす。早く皆の元へ行かねばならん。
傷はほとんど治っているが、問題は・・魔力が底をついてる事だな。・・くぅ。
ザイム「カレイド、俺はもう行く。生きて帰れたら、また一緒に語り合おうな。」
・・死亡フラグ的な発言をついしてしまった。魔力が無い事による、不安の表れなのかもな。
・・・・!俺の体が、魔力で満ち溢れている!?・・まさか。
カレイド「余の魔力をザイムに送ったから。だから…必ず生きて帰ってきてね。」
ザイム「・・約束するぞ。こう見えても、俺の生命力は図太いのでな。」
俺の魔力は全快になっている。これで、足手纏いにはならない。立派な戦力になる筈だ。
俺はカレイドに「またな」と告げ、その場を後にして・・姉貴達を追う。
~続く~