10/02/11 23:40:33 0
~>>45の続き~
カレイド(…余の呪文は間に合ってないねー。…ザイムはあの呪文を正面から。)
・・俺は全身が蒸発するかの様な痛みに襲われている。だが、悟った。勝てると。
ヤミ「私は今の呪文を少量の魔力で放てるのだよねぇ。何十発でもねぇ。アハハハハ!」
ザイム「・・何十発でも?なら、俺は「一発」だけでいい。」
奴の能力でも抑えれないであろう呪文が、一つだけある。全魔力を放出する事になるがな。
皆の為にも魔力は温存しておきたかったが、この姿のヤミリーダ相手にはこれしかない。
ヤミ「…ハーフはねぇ、どの世界でも忌み嫌われるんだ。貴様達も知ってるだろう?
純血に迫害され、住む世界が無い。そんな一生が何が楽しいのかい?
私もハーフだが…貴様等とは違うね。私には神から救いの手が差し伸べられている。」
ザイム「お前の様な考えの者が世界をつまらなくしているのだろ。
俺の生きる意味は既に見つけている。それがあれば、何だって乗り越えられる。」
俺は姉貴と出会って、強く「生きたい」と思い、魔王になる夢を見つけた。
種族による分け隔てが無く、誰もが笑って暮らせる世界。それを作りたい。
だから、俺はここで負ける訳にはいかない。・・父さん、母さん、俺に力を!
ヤミ「さぁ、くだらない妄想と共に果てなよ!スーパーノヴァ!」
ザイム「エンド・オブ・セレス!!!」
ヤミリーダが放った赤き閃光と、俺の放った蒼き閃光が衝突する。
ヤミ「魔力無効化領域を打ち破る呪文を!?私と同様の閃光呪文を使うとはねぇ!」
奴のとは違う!俺のは魔族と人間の血を受け入れ一つにさせ、編み出した呪文だ。
ハーフと言っても、奴は片方の血を押し殺し、もう片方の血の力で戦ってるに過ぎん。
その明確な「違い」が俺の背中を一押ししてくれる!
カレイド「う、美しい。」
ヤミ「神の家畜である人間と、失敗作の魔族のハーフ如きに私が押され…」
ザイム「お前が例え純血の天使であっても、お前を認める者などいない!
空の彼方へと消えろ!そして、生きていたのなら、自分を見つめ直せ!」
俺はさらに呪文の出力を上げる。それにより、赤き閃光は蒼き閃光に押し込まれる。
そして、両方のエネルギーを全身に受ける事になった天使は・・空の彼方へと消えた。
ザイム「俺の勝ちだ、ヤミリーダ。」
~続く~