10/02/11 22:52:09 0
~>>43の続き~
ザイム&カレイド「!?」
闇の球体から現れたヤミリーダは、以前の「天使長ヤミリーダ」とは別人に見えた。
皮膚が緑色に染まっており、金眼は赤眼に、翼の色は黒色・・まるで「堕天使」!
ヤミ「驚いたかい?私にも汚物の血が流れているのさ。だからこそ、魔族が憎い。
今の私は「限りなく魔族」だ。苛立つが、天使の時の姿より遥かに強い。
この姿は使いたくなかったが、死ねば…私のやってきた事が無になるのでねぇ。」
や、奴もハーフとは。・・神に作られた「実験体」。本当にそうだとしたら。
ザイム「そうだとしたら、何故・・魔族だけを憎み、「神」を憎まない!」
ヤミ「最も敬愛し、最も憎むと言ったろう?私が神に反旗を翻さない理由は唯一つ。
貴様等魔族の処分に大いに貢献した時に、私の肉体から魔族の血を消してくれる、と。
その約束の為に、あの御方に絶対の忠誠を誓っている。私は天使で在りたいんだ。」
・・なるほど。神の実験として作られた身であっても、純なる天使を目指すのか。
その約束が嘘の可能性もあるのに。こいつは、こいつで・・一つの夢を持っている。
ザイム「だからと言って、俺等が殺されて良い訳がない!命は平等なのだ!」
ヤミ「言葉で諭そうとするな!貴様等は大人しく私に殺されろ!」
俺の言葉も空しく、ヤミリーダは両手の掌をこっちに向け・・呪文の詠唱に入る。
ヤミ「炎系の上位、爆炎系…それを凌駕する「閃光破壊系呪文」を浴びせてやるよ。
我が体内に巡りし邪光よ、彼の者を滅せ!スーパーノヴァ!」
ザイム「くっ、回避は出来ん!ならば迎え撃つまで!ファイナルバースト!」
・・・・な!?俺の呪文が発動しない!
ヤミ「アハハ!この姿の私のブラックエデンは効果がより上昇している。
魔力が下回っている貴様は最早無力。勝負あったねぇ!」
ズドォォォォォォォォォォォォオン!!!
奴の放った赤き閃光によって、俺の体が焼かれる。
しかし、俺は死んでいない。俺の立つ位置以外の地面が半径10m程消えてても。
ヤミ「…!耐えたのかい?魔力無効化領域の効果で「防御壁」も張れなかった癖に。
あの四魔神の女の仕業かい?…何にせよ、もう貴様は戦える体ではないよねぇ。」
~続く~