10/06/12 20:04:00 0
~>>178の続き~
敵の思想を否定したルフェルは、普段縮小させてある槍を元の大きさに戻す。
ヴォイド「ククッ、私の魔神槍「ラスタミリア」と比べると心許無い武器だなァ。」
「ラスタミリア」とは、番外編で出てきた魔王ゴールの領域内にある神聖地の名。
その地にある村の中央には祭壇があり、本来は…そこに魔神槍が祭られていた。
ヴォイドがそれを所持している。と言う事は、過去に村を訪れ、襲撃した証であろう。
ルフェル「やってみないと分かりませんよ。」
少年はヴォイドの顔面を狙って、凄まじい突きを高速で繰り出すが、当たらない。
ヴォイド「前方の攻撃はフェイク。頼みの綱は、私の背後で息を潜めてる奴かァ?」
ルフェル「・・・!」
銀髪の少年は特殊な魔族であり、「後ろ髪」が伸縮自在の生体武器でもある。
それを地面に潜らせ、ヴォイドの背後に忍ばせていたが、全てお見通しだった。
バレた以上、作戦を立て直す必要性を感じたルフェルはヴォイドとの距離を取る。
ルフェル「これなら、どうです。ソウルインヴォーク!(無数の追尾型闘気弾)」
リメンバルの一人を倒したルフェルの必殺技が、ヴォイドを襲う。
が、ヴォイドに届く前に…全弾が破裂する。
ヴォイド「子供騙しの技が、新世界の神に通用するとでも?
もう少し楽しませてくれると踏んでたが、期待外れだなァ。オイ。」
ルフェル(今のは、私の闘気弾に微量の闘気を瞬時にぶつけたのでしょうか?
予想以上の実力差ですね。ですが、私にはまだ切り札が)
・・・・ボキッ。
ルフェル「・・・つあっ!」
鈍い音と共に、少年は呻き声をあげる。見えない何かが、右腕を直撃したのだ。
~続く~