10/01/23 00:43:21 0
~>>17の続き~
~カレイド対ザイム戦の続き~
魔剣の力と最上級炎系呪文の力が組み合わさり、カレイドの作り出した氷を全て溶かす。
俺は魔力の放出で少し目眩をする。・・それが、油断大敵であった事はすぐに分かった。
ザイム「両手両足が鎖で縛られただと!?」
突如、地面を貫き昇ってきたきた四本の鎖によって、俺は身動きを奪われる。
強い力で縛られてるせいで、右手に持っていた炎の魔剣も地へと落ちる。
カレイド「余の服に巻いてる漆黒の鎖は、相手の自由を瞬時に奪う魔具だねー。
ザイムの醜き炎系呪文に頭きたから、お仕置きが必要だよねー?」
煙の中から出てきたカレイドは冷酷な笑みを浮かべて、こう言った。
さっきの呪文でダメージは・・負っている。が、少々の火傷を負っている程度だ。
ザイム「・・ぐっ、・・体中の魔力が鎖に吸い取られてる気分だ。」
カレイド「事実そうなんだから、もっと慌てて良いと思うねー。
体が大の字じゃ呪文も当てにならないよねー、嬲り殺しにされるのはお好き?」
ザイム「い、いや、嫌いにも程がある。」
カレイド「だよねー。余の美意識に反するからやめといてあげる。戻っておいで鎖達。」
・・ガシャッ。俺の両手両足を縛っていた鎖は外れ、カレイドの元へ戻る。
どういう事だ?最高の好機を自ら放棄するとは?奴は一体何のつもりなのだ?
カレイド「こんな子供騙しでザイムを殺しても、余の気分は一生曇り空。
最も美しき氷術で、最も醜き炎術を打ち破る!それこそ、余の美学。」
あ、遊びで言ってるわけでは無さそうだな。絶対の自信を守る為の状況作りでもあるのか。
だが、灼熱の炎で溶けない氷などある筈は無い。俺が絶対に有利な闘いだ。
カレイド「呪文による勝負に剣はいらないよね。」
ガキィィィン!!!・・・・俺の足元に落ちてあった炎の魔剣が粉々に砕けた。
・・おい(汗、どうやったのだ今のは(大汗。種も仕掛けもありません、ってか。
破壊対象を剣でなく、俺に設定してたら「ザイムの人生・完・!」間違い無いだろ。
カレイドは何時でも俺を殺そうと思えば殺せる。しかし、奴の美学に反するやり方。
・・つまり、俺にとっては呪文対決こそがラストチャンス。絶対にミスれない!
~続く~