10/06/08 21:39:13 0
~>>177の続き~
ヴォイド「私が何の為に、王座から此処まで降りてきたと思っている?
狭い魔城では存分に楽しめんからだ。相応しい場所へと案内してやろォ。」
男はそう言った後、城の外へと行こうとし…ルフェルの側を通り抜ける。
額に冷汗を流しながらも、ルフェルはヴォイドの後を追う。隔たる実力差があろうとも。
~大魔城の周辺にある、コロシアム~
ルフェル「これ程の大規模な闘技場が、この地に建設されてたのですか。」
ヴォイド「優秀なハーフを生み出す為の一環として建てたんだがなァ。
ようやく完成したハーフも、天界の天使長風情に殺害される有様。」
ヴォイドの言う、完成されたハーフとは…「トゥーラズ」の事である。
男はルフェル達の動向を使い魔を通して、絶えず監視していたのであった。
ルフェル「ハーフ?貴方の言う新世界とは一体何なのです?」
ヴォイド「人間の成長性と魔力と英知、魔族の力と闘気と長寿。
これら全てを所有する混血種こそ、世界の頂点に立つ神と成り得る。
今迄、虐げられるだけだった「ハーフ」が・・・・・だ!」
ルフェル「・・・貴方も、ザイムさんと同じハーフなんですね。
ハーフは血の暴走と言う欠点があるはずです。貴方はどう克服を?」
ヴォイド「他の混血種は道具に頼るが、私は違う。荒ぶる血を屈服させたのだ。
血の暴走を戦闘手段として大いに利用。そうした新人種を「狂人族」。
それこそが至高のハーフであり、戦を支配するゥ。解るか、その意味が?」
ルフェル「解りませんし、解りたくも無いですね。貴方の狂言など。」
~続く~