09/11/29 02:40:08 0
---放課後---
高校初日は何かと忙しい。
入学式を終えた後もクラス担任からの様々な連絡事項やクラスメイトの自己紹介などがあった。
さらに、放課後も中学時代の友人や新しい子と話し込んだり、クラブ見学に誘われたりと忙しい。
それでも、憧れていた高校生活とクラブ活動の垣間見た憂は、久しぶりの充実感で一杯であった。楽しい時はあっという間に過ぎていく。
気が付いた時には既に夕方の4時を回っていた。
憂「(あ…、お姉ちゃんを迎えに行くのを忘れていた!)」
憂は急いで唯を迎えに行くために、なかよし学級のあるある校舎へ行く。
教室に入ると唯の声が聞こえた。
唯「わおー、うーうー(^p^)」
唯はなかよし学級にあるおもちゃで一人で遊んでいた。
憂「お姉ちゃん!遅くなってゴメン!」
唯「うーい!!」
唯は一人でずっと憂を待っていたのであった。
憂の姿を見るや直ぐに憂の所へすっ飛んでいった。
流石の池沼も初めての所で心細かったようである。
唯「うーい!うーい!(^p^)」
憂「お姉ちゃん、一人で待っていたの?」
唯「うん、まってたー」
憂「先生やお友達は一緒じゃないの?」
と言って教室を見たら先生が退屈そうに椅子に座っていた。
憂「どうも遅くなって済みません」
先生「あなたはこの子のお迎え係りなのですか?」
先生はムッとした様子で憂に言う。
憂「は、はい」
先生「なら、もっと早く来ないとダメじゃない!クラブ見学とか楽しいのは分かりますけど、初日なんですからこの子のことも考えてあげないとね」
憂「どうも済みません」
憂は謝る
先生「謝るのはいいんですけど、これからはあなたとここでは授業の終わる時間が違うから、一人で帰宅できるように、訓練しておいて下さい」
「親御さんとか他の方には頼めないのですか?」
憂「ええ…。両親とも仕事な物で…」
先生「う~ん、困ったわねー」
「確か、家は歩いて帰れるんでしたよね?」
憂「はい」
先生「なら、早く一人で帰れるようにすることね。そうしないと、あなた自身の勉強にも身が入らないし、生活も大変でしょうから」
憂「分かりました」
先生「大変でしょうけど、ここの子たちはみな自分で帰れますから、この子もできるでしょう」
憂「そうですね。姉のためにもそうさせます」
憂は最後にお礼を言って教室を出た。