10/04/15 00:26:56 0
「えっアタシの名前ですかぁ……村野存美よぉ」
ゾンビ村の入口で受付のお姉さんが笑顔で答える。
「ありみちゃんって呼んでね」
そして、微かな腐臭を漂わせながら、一歩一歩近づいてくる。
「なんかぁ生きてる人間っておいしそぉ……」
320:名無しになりきれ
10/04/15 02:19:21 0
牧街さんのテンプレってないの?
321:桜井美月 ◆cVXjqnpUAQ
10/04/16 23:00:17 O
【単行本はもう手元にないけどウィキ見ながら参加してみます。よろしくお願いしまーす】
【名前】桜井美月(さくらいみづき)
【年齢】22
【体格】ちちしりふともも完備
【容姿(霊衣)】栗色のロングヘア、無駄に露出の高いワンピ姿
【属性】霊的格闘術
【霊圧】50
【装備】神通扇、破邪札
【趣味】輝かしい未来の妄想
【特殊能力】憑依(対象にある程度以上の霊力があると弾かれる場合あり)
【備考】見栄っ張り、目立ちたがり、ワガママとある意味で正統派女GS。
人よりやや高い程度の霊感を持って産まれ「私は天に選ばれたんだ!」と思い込み一途に修行しGSに。
業績はあまりパッとせず三流の例に漏れず金回りはよくない。
>>319
「おーっほほほほほっ!」
不意に牧街たちの背後から調子悪そうなエンジン音を轟かせたオープンカーが爆走してくる!
運転席にはやたら張った声の高笑いをあげるハデ目な若い女。
よほどドラテクに自信があるのか速度を緩めず、大仰なアクションでハンドルを切り車をスピンさせる。
タイヤが甲高い悲鳴をあげながら地面に黒い跡を刻みつけ、受け付けの存美ちゃんをあわやはねる寸前でビタッと停『ずどごぉぉっ!どんっ、がこっ!ずさー…』
―…停まらなかった。あろうことか思い切り存美ちゃんを跳ね飛ばした。紛うことなき人身事故の決定的瞬間だ。
「…あ…あぁ…あ…」
運転していた女性、桜井美月が真っ青な顔で降りて来る。
その表情を一言で表すなら『やってもうた』
みんなも無茶な運転はダメだぞ!法定速度は守ろうね!
「あぁ…あなたっ!大丈夫っ!?怪我はないっ?あぁ、どうしてこんなことに…」
どうしてもこうしても無いもんだが。哀れな被害者の存美ちゃんに駆け寄りペシペシ頬を叩く。
「…あぁうぅ…いた…くもないですけど…首がカクカクとぉ~」
「首っ?首ね?大丈夫…今こうして…ふんっ、ほっ…ほら、治ったわ」
「あら…?ありがとうございます。治りましたぁ」
「そお?それはよかったわ…それじゃあこれにて無事解決。怪我も治ったし事故はお互い様の5:5で円満和解としておきましょ。ね?」
プラモデルでもあるまいし、明らかに折れてカクンカクンしてた首の関節をごきごきハメる方もだが、それで治る人間もどうかしている。
いや、明らかに人間じゃない。
事故で気が動転でもしたのか、被害者の蘇生に疑問も抱かず喜ぶと勝手な言い分でシレッと事故を揉み消した。
「…さて。ゾンビ村…間違いなさそうね。改めて探索を……なあに?あなたたち?ここは今からプロのGSが調査するの。心霊スポット巡りならお断りよ」
事故騒ぎも一段落して、牧街たち一行にやっと気がつくと手に持った神通扇をシッシッと振った。
「あのぉ…入場料を~…」
322:百村犬 ◆BFRlXDTonc
10/04/17 16:09:02 0
>「入場券がいるのか、ちょいと待ってくれ……お主は誰じゃ!?」
>「ありみちゃんって呼んでね」
そして、微かな腐臭を漂わせながら、一歩一歩近づいてくる。
「わんわんわんわんわんわんわーん!!
(怪しいです!!カフェさん!臭います、カフェさんの腐臭とはまた違う臭いです!)」
と犬語で叫ぶ。
>「…さて。ゾンビ村…間違いなさそうね。改めて探索を…(中略…心霊スポット巡りならお断りよ」
「くーん…くーん…」
目がハートの百村はアフロ頭を美月の足首にすりすりする。
【美月さん。よろしくお願いしますw私も最近来ました。原作の詳しいことはわかりませんw】
323:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/18 11:34:03 0
>>317
>これも窓がないお陰ですね。ゾンビ村も春なのかな…」
顔にモロに風を受けない位置にいる百村が、とんでもない事をほざいてくる
無論、牧街は目は乾くわ風で運転に集中できないわでそんなノンキなことを考えている余裕は無い
(…弁償させよう、できないとか言ったら外国の外人部隊に売ろう)
眉間にしわをよせ、頬を引きつらしながら、牧街は後ろの席で勝手に人の書物を物色しだしている百村に密かな怒りを燃やす
そんな牧街の怒りを知ってかしらずか、百村は牧街が数ヶ月前に何かのついでに買った月刊ムーを引き釣りだし、読んでいる
(酔え!動く車の中で細かい字を読むことで車に酔え!そして苦しめ~)
この野郎人の気も知らずにと牧街の眉間に青筋まで立ちだした時、不意に、バックミラーに映る百村が何かムー以外の雑誌を取り出した
(!?何だアレ、あんな雑誌知らないぞ)
身に憶えの無い書物の出現に牧街が不思議がっている間に、百村青年は書物を元に戻してしまう
(…おかしい、小説すらまともに読まない俺があんな本持ってるわけ無いんだが……)
先程までの怒りも忘れて不思議がる牧街を他所に、百村は何だかしゅんとする
何にしても百村が大人しくなったので、まぁいいやと、牧街は雑誌の事を考えるのをやめた
さて、トップブリーダーとなったカフェと、名犬候補百村を乗せた牧街の車は、いよいよゾンビ村へと到着する
廃墟と化した遊園地に、カフェ、百村を伴い、入らんと、まず受付の姉ちゃんに入場券を払……
「どえぇえ!出た!出た出た早速出たぁ!」
やはりナチュラルに流されそうになった牧街もカフェと共に我に返り、慌てふためいて後ろに下がり、神通杖をへっぴり腰で構える
>「なんかぁ生きてる人間っておいしそぉ……」
(初っ端の雑魚に破邪札は使いたくないからここは神通杖だけで決めなけりゃならないんだろうけど…。最近まともに振り回した記憶が無いから大丈夫かな)
迫り来るありみゾンビにじりじり後ずさりながら、どう対処するか考えていると……
324:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/18 12:04:01 0
>「おーっほほほほほっ!」
どこからともなく高笑いがし、真っ赤なスポーツカーに乗ったセクシーな美女が現れた!
「アレは!まさか!!」
亜麻色の髪、セクシーな服装、オープンカー
これら三要素を兼ね備えたGSと言えば、20世紀最高のGSと呼ばれる美…
>『ずどごぉぉっ!どんっ、がこっ!ずさー…』
「……えーと」
もしかして美神さんかなーと思っていた牧街の前で、美神らしき女性はゾンビありみにぶつかり、更に霊と気づかずに普通に焦って対処し始めた
しかも何か対応ずさんだし…
「…何か……違う人だったっぽいっすね、えぇ」
大粒の汗をたらーんと垂らしながら、目を点にしながら、ぽかーんと呆気にとられている牧街と仲間達に、そこでようやく桜井が気がつく
>なあに?あなたたち?ここは今からプロのGSが調査するの。心霊スポット巡りならお断りよ」
その言葉にはっとなった牧街は、懐からGS資格証明書を取り出し、桜井に示す
「えーと、はい、俺も仕事でここに来たものですあー…かぶ…ちゃいましたね、えぇ」
ぽりぽりと頭をかきながらどうすっぺかなといった感じでそう言った牧街の横を、目をハートにしたアフロ犬が駆け抜けていく
>「くーん…くーん…」
「あ!こら!カフェさん!早くあいつの頭に何かこう、お経を唱えると引き締まるわっかみたいなのをつけるとかして制御してください!」
警察に連れて行かれても文句の無い行動をする百村の無礼な行動に焦った牧街が、慌ててカフェにアフロ犬の鎮圧を要請する
「えーと、入場料を~」
325:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/18 12:06:24 0
>>320
そういや初代スレに張っていらいずっと出してなかったっすね
【名前】 牧街 モリオ
【年齢】 23
【体格】 中肉中背
【容姿】 ぼさっとした髪をした線目
【属性】 霊的格闘術
【霊圧】 60.39
【特殊能力】-
【装備】神通杖(形は六尺棒っぽい) 吸引札 破邪札
【趣味】寝る事、食べる事
【備考】GS試験には一発合格しているが、3回戦まで相手運に恵まれたためであり、実力は…
一応3回戦はいい勝負はしたものの、結果的には負けている
え?3回戦とかって何か、ですか?
GS試験はまず霊圧を計られて云百名まで絞られた後、更にその後受験者同士でトーナメントがあり、そのトーナメントで3回戦まで勝ち残らなければ、GSにはなれないんですよ、えぇ
受験者の組み合わせは絶対イカサマのありえないラプラスのダイズというもので決められ
運も実力の内とみなされるため、強くても1、2回戦で相手運に恵まれなければ、GSにはなれないという何といふとんでもない試験なのであります、えぇ
326:名無しになりきれ
10/04/18 12:21:26 O
>>325
まきまち?さん?
327:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/18 14:00:37 0
>>326
まきがいです
328:カフェ ◆YNbEhcUF/I
10/04/19 23:42:57 0
>319-324
>「わんわんわんわんわんわんわーん!!」
「女のオタクだからといって腐女子とは限らぬぞー!」
“限らない”とだけ言って否定しないところが疑惑を深めている。
>「なんかぁ生きてる人間っておいしそぉ……」
そこに颯爽と現れたオープンカーがありみちゃんを跳ね飛ばした!
「大丈夫か!?」
>「あら…?ありがとうございます。治りましたぁ」
「うむ。車には気をつけることじゃ」
>「…さて。ゾンビ村…間違いなさそうね。改めて探索を……なあに?あなたたち?ここは今からプロのGSが調査するの。心霊スポット巡りならお断りよ」
>「えーと、はい、俺も仕事でここに来たものですあー…かぶ…ちゃいましたね、えぇ」
「ここには間違いなく何かある! 一人で行っては危ないぞ。ここで会ったのも何かの縁ということで……」
>「くーん…くーん…」
アフロ犬が全身で友好の意思表示を示すが、残念ながら逆効果の可能性が高い。
>「あ!こら!カフェさん!早くあいつの頭に何かこう、お経を唱えると引き締まるわっかみたいなのをつけるとかして制御してください!」
「任せておけ。おすわり!」
これは犬○叉鎮圧の呪文だ! 作品が違うぞ!
>「えーと、入場料を~」
忘れられかけているありみちゃんが、改まった様子で告げた。
「いえ、皆さんにお願いがあります! お気づきかもしれませんが私はすでに死んだ人間です。
理由は分らないけどこの地に縛られて、来た人間を襲う生活を余議なくしていました
でも皆さんは私を怖がらずに人間として扱ってくれました……だから……
あなた達なら解放してくれそうな気がして……」
首の関節をハメた事が、なぜか琴線に触れてしまったらしい。
329:カフェ ◆YNbEhcUF/I
10/04/20 19:40:33 0
【ついでに妾もテンプレを出しとこうぞ】
【>321 昨日言い忘れたけど宜しく頼む! 正統派女GSキター!】
【名前】 カフェ(通称)
【年齢】 24 (見た目は中学生)
【体格】 小さくて華奢
【容姿(霊衣)】ロリータファッション
【属性】 秋葉系アイテム使い?
【霊圧】 70
【装備】神通ロリータ傘 トレカのような破邪札など
【趣味】当然ヲタだが腐属性があるかどうかは謎
【特殊能力】魅了の術(相手に萌えヲタなどの属性がある場合に限る)
【備考】秋葉原の冥土ネカフェのマスター夫妻の娘。事務所はその店のニ階である。
ロリババアキャラというマニアックな路線の秋葉系。
先祖にちょっとした(といっても文字通り“ちょっとした”かもしれない)霊能力者がいたらしい。
330:桜井美月 ◇cVXjqnpUAQ の代理
10/04/20 21:00:07 0
>「えーと、はい、俺も仕事でここに来たものですあー…かぶ…ちゃいましたね、えぇ」
>「ここには間違いなく何かある! 一人で行っては危ないぞ。ここで会ったのも何かの縁ということで……」
おもむろにGS資格証明書を取り出すと二人に見せて簡単に事情を説明する。
自分は某ゼネコンの孫請け業者に依頼されてここへ来た。
長らく放置されてきた土地ではあるが買い取って再利用しようと現地に作業員が下見にいったが得体の知れない化け物に襲われてまるで調査にもならずに逃げ帰ってきたらしい。
そこで自分に仕事が回ってきたのだ。ここに巣食う化け物だか霊だかを退治しろと。
「で、あなたたちは金持ちのボンボンの捜索…と。ま、そういうことなら臨時で共同作業も悪くないかしらね」
パム、と神通扇を閉じるとしばらく考えて答えを出す。これがまるっきり同じ依頼主からの多重依頼なら少々話がややこしくなるが、これならば問題はないだろう。
カフェの言うとおり戦力的に一人では心もとないのも事実ではある。決して口になど出さないけどな!
>「くーん…くーん…」
「ひいぃぃっ!?な、なによ、こいつ?都市伝説の人面アフロ犬?くっ、悪霊退散っ!」
ドスゥゥッ!とえぐい音を立てても百村のアフロに結構な長さのヒールが突き刺さった。あわれ、種族を越えた(?)愛情表現は伝わらなかったようである。
>「いえ、皆さんにお願いがあります! お気づきかもしれませんが私はすでに死んだ人間です。(な、なんだってー!!)
理由は分らないけどこの地に縛られて、来た人間を襲う生活を余議なくしていました
でも皆さんは私を怖がらずに人間として扱ってくれました……だから……
あなた達なら解放してくれそうな気がして……」
「うん、うん。やっぱり何事も誠意と真心が大事よね。さすがは私だわ…」
得意げに頷いちゃいるが車で跳ね飛ばして人間なら死んでもおかしくない怪我を負わせた張本人はこいつである。
首の関節をはめたのもそれがそもそも人間的扱いなのか?とか様々な疑問が渦巻くが、ありみちゃんが感動してるようなので触れないでおこう。
「この地に肉体も魂も囚われてるなら、なにか霊的な呪縛の原因があるってことよね。それを断ち切ればいいんだろうけど…」
牧街やカフェたちがどうするかは分からないが、自分の依頼を解決する足がかりとしてはありみちゃんを成仏させることは決して無駄ではないだろう。
同じ土地に霊障を引き起こす要因がそういくつもあるとも思えないのだ。彼女を救う方法=ゾンビ村全体の除霊方法…若干希望的な方程式が素早く頭の中で組み立てられた。
「…何か心当たりはないわけ?」
「さぁ…私にできるのはゾンビ村の案内ぐらいですけどぉ…」
そういってありみちゃんが配ったのはここがまだ営業していたころのパンフレット。
なんか血液らしき赤黒い染みがついているのはホラー的な演出であって、本物の返り血だとは思いたくないところだ。
331:百村犬 ◆BFRlXDTonc
10/04/21 10:35:53 0
>「あ!こら!カフェさん!早くあいつの頭に何かこう、
お経を唱えると引き締まるわっかみたいなのをつけるとかして制御してください!」
>「任せておけ。おすわり!」
「ぐわっ!てんめぇ~なにしやがるんでいっ!!」
犬○叉とは似ても似つかない姿の百村が見えない重石を乗せられたようにつぶれてみせる。
先輩のふりには絶対服従なのだ。
>「ひいぃぃっ!?な、なによ、こいつ?都市伝説の人面アフロ犬?くっ、悪霊退散っ!」
突っ伏している百村の頭にさらにハイヒールが突き刺さる。
「ぎゃあああ!私…死んでしまいますよ。ありみちゃんと愉快な仲間たちになってしまいます」
百村の言ってる意味はわからない。
>「えーと、はい、俺も仕事でここに来たものですあー…かぶ…ちゃいましたね、えぇ」
>「ここには間違いなく何かある! 一人で行っては危ないぞ。ここで会ったのも何かの縁ということで……」
>「で、あなたたちは金持ちのボンボンの捜索…と。ま、そういうことなら臨時で共同作業も悪くないかしらね」
「そうですよ。私たちと一緒にがんばりましょう!こんな奴らでもいないよりはマシですからね」
牧街とカフェを指差しながら百村がとんでもない事をのたまう。
>「いえ、皆さんにお願いがあります! お気づきかもしれませんが私はすでに死んだ人間です。
(中略)…だから…あなた達なら解放してくれそうな気がして……」
>「この地に肉体も魂も囚われてるなら、なにか霊的な呪縛の原因があるってことよね。
それを断ち切ればいいんだろうけど…」
>「…何か心当たりはないわけ?」
>「さぁ…私にできるのはゾンビ村の案内ぐらいですけどぉ…」
「うう…私、怖いです。このゾンビ村のどこかに霊的な呪縛の原因…
もしかしたら化け物が潜んでいると思うと体がふるえだしますよ…」
とアフロの化け物みたいな百村が言う。
「…ぐ…ぐ…ぎ…」
百村の様子がおかしい。
いや、もともとおかしいのだが今は冷や汗をかき体をふるわせていた。
青年は自分の中の何かを抑制するかのように両腕で体を押さえつけている。
332:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/24 14:43:41 0
カフェと桜井の攻撃によって百村が鎮圧され、カフェの働きで無事、桜井との協力も決定
>「そうですよ。私たちと一緒にがんばりましょう!こんな奴らでもいないよりはマシですからね」
「カフェさん」
無理矢理ついてきた民間人で一番邪魔な奴の癖に失礼な事をほざく百村を、青筋立てた牧街が指差してカフェに何か罰を与えるように無言の要請をする
ありみちゃんも何か桜井の行動がいい方に働き、大人しくなり、皆にパンフレットを配ってくれた
「へー…えーと、中央にノスフェラトゥの館があって、その周りに各々2つづつ大きなアトラクションがあるエリアが5つ…
バスターエリア、風水エリア、スクールエリア……奥の2つのエリアが血で隠れてるのは自分で言ってみてくださいねって意味っすね
風水エリアに大回転元始風水盤…これはコーヒーカップみたいなもんなんですね…と、風水が完璧な家、スクールエリアは学校をモチーフにしたお化け屋が2つ、バスターエリアは悪霊との戦いをテーマにしていて
複数の悪霊を使役して襲ってくるメドーサと戦うメドーサバスターと……シャドウバトラー!!??」
説明文を読んでいた牧街は、そこに書かれていた一文に驚愕する
「シャドウって、あのシャドウですか?己の霊力を実体化させるって言う」
多少興奮しながら尋ねてくる牧街にありみちゃんははいと頷いた
「それはこの村のメインアトラクションの一つです、GS協会で用いられている霊圧測定器を応用して、測定された霊圧と、その波長を元に擬似シャドウを作り出して、それを動かす事ができるんです!」
「凄いじゃないですか!どんな風に凄いかはこの場で口にするのは難しいですけど、それなんで流行らなかったんです?」
自慢げにアトラクションの説明をしたありみだったが、牧街の言葉に、苦笑いを浮かべてしまう
「普通の人のシャドウが皆ありきたりな形だったり弱すぎたりして…その…」
「あー……そういや普通の人達が来る所でしたからねぇ…」
アイデアはいいのになぁと牧街もありみと一緒に嘆息し、とりあえずなかに入っていこうとした、矢先
>「…ぐ…ぐ…ぎ…」
突然、百村が自分を抑えて苦しみだした!
それを見た牧街は、すぐさま百村の背中をなで、木陰へと連れて行く
「…言わないこっちゃ無い、次から車の中で本なんか読んじゃ駄目ですよ。ったく…」
どうやら車酔いだと思ったらしい
333:カフェ ◆YNbEhcUF/I
10/04/26 00:05:17 0
>330-332
>「ぐわっ!てんめぇ~なにしやがるんでいっ!!」
「なぬ!? 効いた!」
>「カフェさん」
牧街から再び鎮圧要請が出た。
「うむ。こやつはあらゆる振りに対応する適応能力の持ち主。
きっと輪っかも効果があるに違いない」
そう言ってフリフリのヘッドギアのようなものをアフロに装着。
>「…ぐ…ぐ…ぎ…」
「なんじゃ!? まだお経はとなえておらぬぞ!」
>「…言わないこっちゃ無い、次から車の中で本なんか読んじゃ駄目ですよ。ったく…」
「成程、車酔いか」
納得してしまった。
「これを飲むがよい。とっておきの霊力茶じゃ」
水筒からお茶をついで飲ませる。
【秋葉原の霊力茶……昔は霊原だった秋葉原でとれたお茶。退魔などの効果がある。詳しくは>>270を参照】
――――
一方その頃秋葉原師範は……
「だ、誰か止めてにゃ~~~~~~~~~~」
こちらは本当に車酔い、否、コーヒーカップ酔いしていた。
何らかの理由によって動きだし且つ止まらなくなったらしい大回転原始風水盤に乗って、高速回転している。
こんなアホな事をやって本当に師範なのかというツッコミが入りそうだが
某大作RPG5作目でも偉いドラゴンの化身が止まらないトロッコに乗って
主人公達に救出されるまで同じ場所を回り続けていたものである。
334:百村 ◆BFRlXDTonc
10/04/26 02:41:38 O
牧街に介抱されながら木陰で横になる百村はカフェに霊力茶を飲ませてもらった。
「ふんぎゃあああああああ~!!!!」
突然お茶を吐き出しトリケラトプスの出産のような声をあげる百村。
いや、自分と同じくらいの大きさの赤ちゃんを産むくらいの叫び声をあげている。
「…ぐふっ…」
ぴくぴくと痙攣をしながら白目をむく百村。ゾンビ村に隠されている何かしらの力に呼応して
邪悪な力を発動しかけた百村であったがカフェの迅速な処置によってその力は打ち消されたようだった。
白目をむきながら百村は語った。
「私は百の村を統べる者でした。でも統べれませんでした。あいつが邪魔したからです。あいつをやっつけて下さい。あいつが…あい…つ…が…あいつを…あいつに…あいつの…」
白目からは大量の涙が流れている。記憶が戻っているようだった。
さらに百村は声を絞り出すように語った。
「……」
いや語らなかった…。
百村はスクッと立ち上がると無言でゾンビ村をあとにした。
その後…彼の姿を見た者は結構いた…コンビニなどでよくフラフラしていた。
【携帯から失礼いたします。今まで私のような素人をスレの一員に加えていただいて、まことにありがとうございました。そして話を掻き回してしまってホントにごめんなさい。さようなら】
335:名無しになりきれ
10/04/27 06:22:01 0
魔族の攻撃
336:桜井美月 ◆cVXjqnpUAQ
10/04/27 12:23:49 O
【不覚にも風邪で体調を崩してしまいました…治り次第復帰いたしますので私の扱いは適当にうっちゃっといてくださーい】
【百村さんお疲れ様でしたー。いい意味で掻き回してくれてとても楽しかったですよ。また帰ってきたら是非ご一緒できることをーノシ】
337:カフェ ◆YNbEhcUF/I
10/04/27 23:01:56 0
【>334 お疲れ様ですた。いいキャラしてましたよ~w 気が向いたらまたいつでもどうぞ】
【>336 あらら。お大事になさってください】
338:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
10/04/30 23:32:26 0
カフェからお茶を受け取り、飲んだ百村は、とんでもない雄叫びを上げ、白目をむいてなにやら語り始めた
>「私は百の村を統べる者でした。でも統べれませんでした。あいつが邪魔したからです。あいつをやっつけて下さい。あいつが…あい…つ…が…あいつを…あいつに…あいつの…」
(村とかを守る守り神的な何かが百村に取り付いたのか?……いや…でもここってそんな歴史ある村じゃないだろうし……。
…あいつとやらが百村を妨害したんかな?あいつ…やっぱまたテロ魔族による攻撃なんだろうなぁ……えぇ…)
不思議がりつつテロ魔族の影に怯え始めた牧街の前で、百村はふらふらとどこかへ歩み去っていく
すっかり彼が歩み去った後で、牧街はあっと声を上げた
「く…車に引かれますよ!あんな調子じゃ!すぐ止めてくださいよカフェさん!」
突然の懇願に困惑して呆然としていたが、はっと我に返って百村を追ってみるも、既に彼の姿は無く
残された牧街には、最早彼の無事を祈るより他無かった
探しに行ってて日が暮れてそのせいで突入が遅れて要救助者が死んだら大変だからだ
「まぁ……とりあえず、入ってみませう」
そう言って、牧街は入口のゲートの脇に立った
…さりげなく、最初に入るのを拒んでいる
>>334
うぇ!?いなくなっちゃうんすか!?
なんかこう、いい受け返しができなくて申し訳無いっす、はい
掻き回してしまって申し訳が無い…うっ…それを言ったら双神山編の俺なんか……
またいつでももどってきてくださいね
>>336
スレの事は気にせず、お大事になすってください
でも、復帰は心待ちにしておりますゆえに、早く元気になってくださいね
339:カフェ ◆YNbEhcUF/I
10/05/02 20:51:18 0
>334 >338
>「私は百の村を統べる者でした。でも統べれませんでした。あいつが邪魔したからです。あいつをやっつけて下さい。あいつが…あい…つ…が…あいつを…あいつに…あいつの…」
「あいつとは誰じゃ!?」
が、多くは語らずに去っていく百村。
>「く…車に引かれますよ!あんな調子じゃ!すぐ止めてくださいよカフェさん!」
「待つのじゃ! 妾と共に犬コンテストで優勝すると約束したではないかー!
なぬ? どこに消えよった!? 瞬間移動したか!?」
追いかけても見つからない事は確実である。
百村は最初に会った時も侵入経路不明だったから本当に瞬間移動したのかもしれないし
そうでなくても車と同じ速度で走る事が出来るのだ。
こうなったら無事を祈って本来の目的を続行するしかない。
>「まぁ……とりあえず、入ってみませう」
「うむ……」
恐る恐る入っていく御一行。恐怖を煽るかのようにありみちゃんが忠告する。
「そうそう、なぜかアトラクションが勝手に動き出すことがあるので気を付けてくださいね」
「廃園のはずなのに勝手に動き出すだと!?」
「例えばあんな風に」
ありみが指差した先には、異様に早いスピードで回り続けている大回転原始風水盤なるものがあった。