GS美神世界の、三流GSのスレat CHARANETA2
GS美神世界の、三流GSのスレ - 暇つぶし2ch2:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/08/26 22:55:58 0
ルールは以下の通りです

GM:(あり/依頼を提出した方がGMをやってください)
決定リール:(あり、後手キャンセルあり)
○日ルール:(あり/3日、ただし事前に報告があれば延長も可)
版権・越境:(キャラの直接の登場はなし、台詞の中(*1参照)や、どう見てもそれにしか見えないよーな物が出るのはあり。後者はほどほどに)
      (対艦超強力破邪札や見鬼君などのGS美神世界のオリジナル除霊具は直接の登場可。獣の槍や間流結界術等の他世界の版権除霊具や術は全て不可)
名無し参加:(あり・悪霊投下など)
敵役参加:(あり)
避難所の有無:(今の所なし)

キャラテンプレ
【名前】
漫画ちっくな名前全然OK 科学最 高(かがくさい こう)とか
【年齢】
最低でも中学生以上である事
【体格】
完璧な肉体を求めすぎない事
【容姿(霊衣)】
戦闘時等にしてる格好を書いてください
ちなみに特攻服だの化学特捜隊の制服だの除霊からかけ離れたものでも全然OK
世の中にはボディコンやセーラー服で除霊を行う人もいます
【属性】
仏教系、キリスト教系、精霊魔術系、魔法、等々
【霊圧】
GS試験の第一試験がこれの測定なので、あんまり低すぎても駄目、高すぎるのは勿論駄目
単純な力のぶつかり合いをした時に発揮されるパワーであり、技量や身体能力には一切関係なし

0~10・一般人 (原作で野球選手がここに属していました)
11~30・才能のある素人 (原作でごく普通の歌手がここに属していました、どうも若い女性は霊圧が高いようです)
31~70・訓練された霊能者 (原作で幼少の頃から霊能力者になるために鍛えられていた少女がここに属していました)
71~90・一流どころの霊能者
91~99・超一流の霊能者 (一流の霊能力者でも死ぬ様な修行を切り抜けた美神さんがここにいました)
100・人間の限界  
【特殊能力】
煩悩を霊力に変えられる、時間移動能力、念動発火、などなど
【装備】
GS美神世界の詳しい道具の説明や解説はウィキペギアを読んでくださいまし
【趣味】
ここは何書いてもいいです。ソックスハンター上等
【備考】
キャラクターのバックボーンなど。
こういうのをやると必ず複数種族の混血いいとこ取りをする人がいるのであらかじめ注意。
強くて格好いいキャラではなく、欠点がいい所を消してる位のキャラを書きましょう!

3:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/08/26 23:18:51 0
細かい原作知識、+このスレの知識

・GS資格習得試験は
1、最寄のGS事務所の中で研修先を見つけ、そこで研修を積み、そこから毎年行われている試験を受験させてもらう(個人で勝手に強くなって資格試験を受ける輩もいるかも知れないけれど一般的には)
2、霊圧をはかり、高いものが上から順に結構な数残される
3、全体で何人いたかわからないが、生き残った受験者同士でトーナメントを行い、2勝すれば資格習得、ただし、3回戦からギブアップができなくなる

と言う感じで、入手できます


・撤退、退却、敗走について

このスレは「悪霊を倒し、3流GS達が勝つまで物語が続く」分けではありません
「除霊に参加したGS全員が除霊を諦める」もしくは「参加者が全員戦闘不能になる」
等の理由で「悪霊に3流GS達が敗北」しても、物語は終了しますが、スレは続行し、新たな物語に続きます

「別に3流GS達が負けたからと言って、世界が滅びるわけではありません」

ので、「もう危ないと思い警察に後を任せて帰った」だとか「依頼主に仕事続行を断った」等の方法で、物語を終わらせる事もできます
ただそう言った「悪霊に負けたり、悪霊から逃げたり」する終わり方をした場合
後の展開に、「3流GS達の評価が下がっているため、ショボイ依頼しかこない」だとか「護衛を依頼した依頼主が無残な殺され方をした」
と言った影響を及ぼす…かも知れません

一応私がGMを今やらせていただいてますが、まだ経験未熟ゆえ、力加減がイマイチわかっておりません
ですから「これは変なパワーアップとかしなければ無理だろ」と思った時は、無理に倒そうとせず、戦闘放棄した方が、話が上手くまとまる可能性もあります
更に戦闘を放棄しても、必ずしも後の展開に悪い影響があるかと言うと、一概にそうとも言えないので
とりあえず

「勝てそうに無い敵が出てきたら、パワーアップより敗走を!」

と憶えておいてください

4:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/08/26 23:33:50 0
関連スレ

前スレが保存されている、TRPG系まとめサイト千夜万夜
URLリンク(verger.sakura.ne.jp)

なりきりネタ板総合避難所
(今は参加人数が少ないので、連絡その他はこのスレで行ってください)
スレリンク(charaneta2板)l50


≪前回までのあらすじ≫
解体間近の山奥の廃校に正体不明の悪霊が出現し、作業員が殺される事件が発生
ある2流GSが悪霊の殲滅に向かうが、胴体を両断された無残な遺体で発見された
事件が回ってきたこのスレのGS達は、仲間を集めるために

邪悪な悪霊を皆でフルボッコしないか?的な入口から始まり
随所に過激な文句や説明がうなりを上げ
ちーーーーさな字で「死んでも管理人は一切責任は持ちません」等と書かれ
そして「今回の獲物、勇士募集」などと書かれた欄に今回の仕事である

「旧、桜森小学校の悪霊除霊、報酬2500万、連絡先(桜森村役場の番号)」


などと言う内容のHPを製作、新たに現れる仲間を待ちつつ、現場へ向かうが、早速悪霊の襲撃に会うのだった
と言うのがこれまでのあらすじ……のはずです、えぇ

5:タロー ◆XvlzumbPfk
09/08/27 13:11:57 0
>>1-4 牧街さん
 何から何まで、おつかれさんっ! CM明けのBパート開始って感じか。
 とりあえず、こっちは牧街さんと神藤のターンが終わるまで待機だ。
 
 >○日ルール
 これまで通り一週間に一回程度の投下で大丈夫だろーか。
 もちろん、おれのターンは三日経過で飛ばしてくれていい】

6:名無しになりきれ
09/08/27 19:31:21 0
>>1
は?

糞スレは


立てんなって


言っただろうんこブルブル

7:名無しになりきれ
09/08/27 19:37:28 0
ポニョポニュがあらわれた!

8:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/08/27 22:59:49 0
>>5
了解っす
んでは俺から


>「えーと……警察に……等とは言ってられまい。こ、こういう悪霊を放って置くのは、
>世の為人の為に成らぬからな!そうだろう!?タローよ!!」
「神藤さん………」
ヘタレが格好いい事を言った時は、必ず下心がある
同類の牧街には、彼の台詞が本心からの物では無い事位、すぐに見抜けていた
では、何故彼はそれでなお妖怪退治に向かうのか?
牧街に食い物を恵んでくれと頼んできた事から、大方の予想はつく
よっぽど生活が苦しいんすね…そう言いかけて、傷つきやすい青少年の心を思い、とどまった
この仕事が終わって生きて帰れたら、彼に銭○金太郎への出演を進めよう
物溢れ日本で飢餓に苦しむ青年に遭遇し、牧街はそう、心に誓うのだった

>「おれは――自分自身の明日の為に戦う」
(要は、タローさんもこのまま進む派って事か)
多数決で不利になった牧街は、脳内でこのまま引き返した場合をシュミレートし始める

1、明日の朝二人がミンチにされて発見される
=二人のご両親に申し訳が立たない上に、年長者としての監督責任の義務を協会から問いただされ、挙句敵前逃亡で顧客の評価が激減、師匠がブチキレル
の方式と

1、二人だけで悪霊を倒してしまう
2、ひもじい二人は、当然分け前を減らしたくない
=俺だけ報酬が得られず、車のワイパー代が飛んでいき、人任せにしたために師匠に殺される

(い…いかん、このままでは進む事になってしまう…)

シュミレートの結果普通に彼等の意見を曲げない限り進めない事を察し、牧街の顔が思わず引きつってしまった
今回の相手は霊的防具を身につけた人間を両断する様な怪物である
対し自分の仲間と言ったら……
「能力不明の同属(ヘタレ)」と「すっぽんの怪物を苦も無く倒す勇s…」

牧街の顔が、ぱっと輝く

(そうか、僕等にはウル○ラマンタローがついてるんだ!)

「わかりました…お二人が行くのなら、年長者として、ついていかない分には行きますまい」
そう言って、牧街はさわやかな笑顔でタローに微笑みつつ、車の外へと出る
ヘタレが格好いい事を言った時は…以下略

9:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/08/28 23:08:05 0
保守代わりどうでもいい小ネタ第一弾
・牧街が着ているGS協会のジャケットについて
牧街が除霊の最中着ているGS協会のジャケットは、コミック7巻、リポート10で横島が着ている物と同じものです

10:神藤 巳粋 ◆b4a3D/j0cg
09/08/30 01:45:43 0

(うむ、流石は俺様。人心掌握に長けているではないか!)

各々の決意や打算やなんやかんやで、以外にもすんなりと任務続行は決まった。
直感的なもので牧街が拒否するのではないかと予想し、どう説得すべきかをそれ程優秀とは
言い難い頭で考えていた神藤だったが、牧街が意外にも爽やかな笑顔で

>「わかりました…お二人が行くのなら、年長者として、ついていかない分には行きますまい」

と言った事で、その心配も無くなった。
まあ、そんな感じで、全体のやる気は高まったのである。
後は、強力な悪霊に対しどの様にして立ち向かうか、綿密な作戦を立てt

「さあ、そうと決まれば早速行こうではないか!
 悪霊共め!この俺様の凄さを見せ付けてくれるわ!ハーッハッハッハッ!!

 あ、言っておくが、この俺様のポジションは安全地帯(タローの背後)だからなっ!?」

……綿密な作戦を立てて立ち向かう必要があるというのに、
この神藤という少年はGS試験の時と変わらずヘタレな上に馬鹿だった。

11:名無しになりきれ
09/08/31 18:27:23 0
保守

12:名無しになりきれ
09/08/31 21:18:01 0
どんへんがGSなのか分からんのだが、
要はスターダストと一緒よね

13:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/02 18:13:36 0
>>10
>あ、言っておくが、この俺様のポジションは安全地帯(タローの背後)だからなっ!?」
悪霊巣くう廃校への突入を前に、自分勝手な事を述べるタローに、牧街の額に多少しわがよった
これでも牧街はプロとしての経験が長い
こんな時、自分勝手な行動をとって皆の足を引っ張ってはろくな事にならない事位、いくらへタレでも知っている

「神藤さん」

真剣な表情と声音で神藤の名を呼んだ牧街は、神通棒を取り出すと
それで地面にがりがりと絵を書き始めた

前         タ
一列後ろ     俺 神

「学校の廊下は広いんです!タローさんの後ろに俺たち二人が並んで歩いても、全然問題ありません!この逆ブイの字陣形でいきましょう!」

牧街モリオ……長年培った物の結果が、コレである…

14:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/02 18:14:46 0
すみません、間違った箇所がありました

>自分勝手な事を述べるタロー×
>自分勝手な事を述べる神藤○

15:名無しになりきれ
09/09/02 18:17:57 0
だめだこの二人……早く何とかしないと……!

16:タロー ◆XvlzumbPfk
09/09/02 23:19:39 0

『わかりました…お二人が行くのなら、年長者として、ついていかない分には行きますまい』【>8】

「牧街さん、ナビを頼むぜ。校舎内の見取り図くらい持ってるんだろ?
 昇降口から行くか、職員玄関に回るか、適当な窓をブチ破るか…
 …どっから殴り込むのが一番手っ取り早そうか教えてくれ」

祓い屋は、深夜の校舎の窓ガラスを割り慣れた様な口調で問うた。

『―あ、言っておくが、この俺様のポジションは安全地帯(タローの背後)だからなっ!?』【>10】

「神藤、その位置取りをするにしても、せめて"背中は任せろ"くらい言えんのかっ!?
 こっちも言っとくぜ。今回はアルカナフィンガーもGSソードも使えない。
 あまり見せたくなかったんだが……試験翌日から、御覧の有様だ」

右手のグローブを外し、ヨレたジャケットの右袖を捲り上げる。
肩から手の甲にかけてが、テーピングの様に隙間無く覆われていた。
陰陽道―祓い屋のソレとは異なる能力系統―の心霊治療符だった。

「これでも、大分マシになったんだ。牌も掴めなかった当初に比べりゃ、な。
 いまメジャーアルカナで白兵戦なんてしたら法外な治療費がフイになっちまう。
 ついでに言えば、直衣のナースにどんな嫌味を言われるか、わかったもんじゃない」

おもむろに霊剣使いの背後に回り、どげしっ! っと靴裏で前衛に蹴り出す。

「…とゆーわけで、ロッドとソードを使うのは7番までで何とかしたい。
 おれの分まで悪霊共にお前の凄さを存分に見せ付けてやれ、神藤」


前列_____神_____
後列____牧タ_____


『学校の廊下は広いんです!タローさんの後ろに俺たち二人が並んで歩いても、
 全然問題ありません!この逆ブイの字陣形でいきましょう!』【>13】

「物理的要件を鑑みれば、牧街さん達のツートップでも全く問題なかろーがっ!」

やおら右前の半身の構えになり、どげんっ! っと左の回し蹴りで以下同文。


前列____牧_神_____
後列_____タ______


GSの戦いとは、直接戦闘以前の頭脳戦にて勝敗が決定される。即ち―
一流であれば、事前の適切な情報収集と除霊計画の履行によって。
三流の場合は、予め危険と責任を同行者に押し付ける事によって。
故に戦況は今、各々の生還分岐路の極点と言うべき局面にあった。

17:神藤 巳粋 ◆b4a3D/j0cg
09/09/05 14:02:04 0
>「学校の廊下は広いんです!タローさんの後ろに俺たち二人が並んで歩いても、全然問題ありません!この逆ブイの字陣形でいきましょう!」
そう言った牧街に対し、暫く考えていた神藤だったが、

「……まあ良い。俺様は心が広いかrぬおあっ!!?」

>「…とゆーわけで、ロッドとソードを使うのは7番までで何とかしたい。
 おれの分まで悪霊共にお前の凄さを存分に見せ付けてやれ、神藤」

タローに蹴り飛ばされ、牧街と共に無理矢理最前列に送り出された。
神藤は尻を押さえながら、タローの方へと振り返り抗議の声を挙げる。

「な、何をする!最前列で戦わされなどしたら、俺様が死んでしまうかもしれんだろうが!
 俺様は後列がいい!絶対に後列だ!悪霊に殺されたらどうするのだ!!」

ああ悲しいかな。この神藤と言う少年。
三流GSが生き残る条件たる危険と責任の押し付け合いでも弱かった。何故なら馬鹿だから。
そして、そんな神藤の無駄な抵抗を時間の彼方へぶっとばす台詞が告げられた。

>「神藤、その位置取りをするにしても、せめて"背中は任せろ"くらい言えんのかっ!?
 こっちも言っとくぜ。今回はアルカナフィンガーもGSソードも使えない。
 あまり見せたくなかったんだが……試験翌日から、御覧の有様だ」

「……へ?」
呆けた表情を見せる神藤。タローの台詞が、頭に浸透してこなかったのだ。
だが、その腕を見せられ徐々に状況を認識していくにつれて……

「ふ、ふふ……この俺様をたばかろうとは、やるではないかタローよ。
 そんな事言って、実は動くのだろう?どっきり的な奴なのだろう?
 嘘だと言うのだ!さあ!お願いしますからっ!?」

現実逃避の果てに、決定的に退けない理由(生活費的な意味で)を持つ
神藤はorzのポーズを取った。
こうして、ヘタレの片方。神藤の前列行きは決まってしまった。

18:名無しになりきれ
09/09/06 17:11:38 O
ヘタレ二名をさらに怯えさせるように、低く轟く悪霊の笑い声が聞こえた気がした…

保守


19:名無しになりきれ
09/09/07 22:02:35 0
/

20:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/08 00:14:10 0
>「牧街さん、ナビを~ …どっから殴り込むのが一番手っ取り早そうか教えてくれ」
学校の見取り図、どこから攻めるか
その台詞に、牧街は大きく後ずさり、愛車のドアに背中が当たった

あえて言おう、そんなもんは無い!
そして、考えてもいない!!!

しかし、それを今この場で言うと、タローがぶち切れ金剛となって牧街を殲滅しにかかるといけないので
ここで牧街が小学~高校までの短い期間に熟成させた自らのスキルの一つを役に立てる事にした
すなわち、「上手い言い訳」である

「えーと……元々壊れそうな建物なので、変なとこから入ると床が抜けたりとかして危険なので、『入るなら』比較的丈夫な作りの正門からしかないですね。
中については…あー取り壊しの最中だったのでしっちゃかめっちゃかになってて見取り図何かとても役に立ちませなんだ」

(ん?『入る』なら…)
ふと、割と自信作なうまい言い訳を述べた牧街は、自らの言葉の中に引っかかりを感じ、心の中でその部分を復唱してみた
が、その事を深く気にする間もなく、新たなる凶報が告げられる事となる

>「…とゆーわけで、ロッドとソードを使うのは7番までで何とかしたい。
>あまり見せたくなかったんだが……試験翌日から、御覧の有様だ」

どこからか悪霊の笑い声が聞こえた気がするほどに衝撃的なその事実に、神藤は崩れ落ち、牧街もまた…

また…

えー…

何か事態が読み込めない表情で人差し指くわえてぽかんとしている
そして次の瞬間、彼の口から出た言葉は…

「ロッドの7……って、どんなもんなんでしょうか?」

牧街はタローの能力が何かカード使った武器だという事は知っていた
だが、ブランク・タロットカードの詳しい設定までは理解していなかった!
この際だ!タローさん!ブランクタロットカードについて、熱く語ってやってくれ!

21:名無しになりきれ
09/09/09 20:09:02 0
保守

22:タロー ◆XvlzumbPfk
09/09/10 21:05:59 0
【……すまないっ! 次の投下は土曜日以降になる。
 週一ペースが、とんだ大嘘になっちまった。申し訳ない。
 おれを待たずに校舎へ突入しちまっても(帰る…だと?)おっけーだ。
 次回は"タロー先生の算数教室~アルカナ出力編~"をお送りする予定なんで、
 人によっては、計算ソフトとセクションペーパーを用意しておくと楽しめるかもしれない】

23:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/11 23:25:34 0
>>22
タローさん
【大体】でいいですから、【大体】で
下手に数値を表記して、大した事無いアイテムが化け物になった事が漫画やアニメの世界じゃバンバンあるから
だから説明ったって「ロッドの1が大体こんな事ができて、上に行くほど~」とかそういう説明でいいっすから

…いや、タローさんが数値化したのを俺の出す展開が程よく化け物化させそうだから言ってるわけで…

24:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/12 23:32:43 0
保守がてら牧街式GS美神本編登場アイテム一部紹介

・神通棍
本編劇中では美神令子が主に使っていた、先端が伸縮する特殊警棒の様なアイテム
牧街が同じ様な武器である神通杖を武器としているが、こちらは先端を伸縮でき無い
基本的に「霊力を流して悪霊をぶん殴る棒」である(はずだ)が、美神令子はこれで悪霊をぶった切っていた
まだGS見習いだった頃の横島が使用した際は、悪霊の体を素通りした事から、やはりある程度霊圧が高い人間で無ければ使えないようである

 ≪ 以下GS美神本編ネタバレ ≫
美神が妙神山で2度目の修行を行った後は伸縮自在の鞭の様なアイテムになり
劇場版GS美神極楽大作戦では、美神の正義の心に反応して、精霊石に変わるなどした事から、使い手次第では幾らでも化けるアイテムである事がわかる
(最も、ある話で未来から来た10年後の横島が「いい神通棍ですね」と言う言葉を使っていた事から、美神の使っているのは特別性の可能性もある)

25:名無しになりきれ
09/09/15 00:20:15 0
保守!

26:age
09/09/16 03:44:21 O
age

27:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/17 23:49:09 0
(何もせんで待ってるとどんどん荒みそうなので、ちょい進めていきませう)

タローのブランクカード教室はとりあえず次回に回すとして
厳正なる審議の結果、牧街の前列(弾除け)行きもまた、満場一致で決定
いよいよ、悪霊はびこる小学校への突入が決行される!

…される!

…っおい

「し…神藤さん、お先に踏み出してけっこーっすよ」
一歩でも悪霊から離れた位置にいたい
並んで歩くもう一方が、歩き出してから、ほんの少し斜め後ろを歩きたい
そんな切実な思いが篭められた、ほんとにプロかと疑いたくなる、それはそれはヘタレ全開な一言だった

28:名無しになりきれ
09/09/21 12:47:37 0
ほぅ

29:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/09/23 00:20:08 0
【時々ネカフェのマスターで茶々を入れてたんだけど参加してみる。
相変わらず原作知らないのであまり期待しないでください】

【名前】 カフェ(通称)
【年齢】 24 (見た目は中学生)
【体格】 小さくて華奢
【容姿(霊衣)】ロリータファッション
【属性】 秋葉系
【霊圧】 70
【装備】霊力付与された豪華な傘
【特殊能力】魅了の術(萌えヲタなどの属性がある悪霊相手に限る)
【備考】ネカフェのマスターの娘。ロリババアキャラというマニアックな路線の秋葉系。
聖地秋葉原で様々な修行を積んだ後、実家をロリババアネネカフェ化する野望と共に帰ってきたばかり。

>27
「苦労しているようじゃな、小僧ども。妾が力を貸してやろう!」
背後からいきなりロリババアキャラが現れた。
頭上に?マークを浮かべる牧街達に態度のでかさ無限大で自己紹介する。
「なんと……妾の名を知らぬか?一度しか言わぬから覚えておけ。
ネカフェのマスターの娘にして悪霊を壺に封印したすごい霊能力者の末裔カフェじゃ!
貴殿には父が色々と世話になったと聞いてはせ参じた。有り難く思え!」
そして当然のようにスタスタ歩き始め、後ろを振り返り二人に声をかける。
「何しとるんじゃ。早よ行くぞ!」
ヘタレとは対照的に勇敢……もとい、何も考えてないアホの命知らずであった。

30:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/23 22:37:17 0
>>29
「ネカフェ…ってあの…俺に金を恵んでくれようとした…」
突如として姿を現した正体不明のロリババアに、思考がついていけなかったのか。牧街はしばし硬直していたが
>「何しとるんじゃ。早よ行くぞ!」
「え!?あ、は、はぁ…」
ロリババアの命令に、間の抜けた返事で素直に返事をし、慌てて、彼女の後につき従い…
…途中で慌てて歩を止めた
「ま、タイム!ストップ!危ない!この中には腕利きのGSさえたやすく両断する化け物がいて、迂闊に進んだんじゃ即ミンチになってしまうんです!」
そこは一応プロのGS、場の雰囲気に思わず突入しそうになりながらも踏みとどまり、ロリババアに対して制止をかける
「えー…あのマスターの娘で俺達を助けに来てくれたのは嬉しいっすけど、殺されたら俺の責任も…じゃなくてあー…プロのGSでも無い子がどうにかできる相手じゃないので、危ないから帰ってください」
どうやら、牧街は見た目年齢そのまんまの彼女が、父から牧街等の話を聞き、生兵法な霊能力を頼りに面白半分に来たのではないかと思ったらしく
除霊に民間人が巻き込まれて死亡した際の自らの責任問題を恐れ、彼女に帰宅するように促した
なお、今回は相手をタローより年下だと思っているため、タローや神藤に対する口調より、若干厳しさを含んでいる

「そうやって先祖の力を頼りに実際に除霊の現場に出て口を裂かれた輩を俺は…」
説得がなんだか説教じみた物に変わろうとした時
突如牧街の後ろにピッケルを構えたタローの倒した物より一回り大柄な登山家の霊が現れ、手にしたピッケルを牧街へと振り下ろしてきた

31:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/23 22:43:31 0
>>29
ご参加ありがとうございます
大丈夫、最早原作からかけ離れた物になっている(主に俺のせいで)ので、原作知らなくても多分大丈夫です


【タローさんと神藤さんへ】
とりあえずお二方は体調不良か何かで車のところに残った事にしてカフェさんと話し進めてくんで、復活できるようでしたらいつでも復活してください
待ってます

32:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/09/24 00:06:22 0
>30
>「えー…あのマスターの娘で俺達を助けに来てくれたのは嬉しいっすけど、殺されたら俺の責任も…じゃなくてあー…プロのGSでも無い子がどうにかできる相手じゃないので、危ないから帰ってください」
「なんじゃ? せっかく手伝いにきてやったというのに」
>「そうやって先祖の力を頼りに実際に除霊の現場に出て口を裂かれた輩を俺は…」
「とお!!」
傘を片手にひらりと身を躍らせて跳躍する。
ギンッ!!
金属音が響き渡り、豪勢なロリータ傘の長い先端でピッケルを払いのける。
しゅたっと着地。邪魔をされた悪霊は激昂して襲いかかってくるそぶりを見せる。
そこですかさず魅了の術を発動。
「お兄ちゃん、もうやめて! こんな事をしても何も解決しない!!」
悪霊は一瞬戸惑った後徐々に殺気が抜けていく。
ついにはなぜか幸せそうな顔をして消えていった。
それを見てカフェは言った。
「ふむ。その手の属性があったようじゃ」

「危なかったな。ちなみにGS免許は持っとるぞ。ほれ。
それとこっちがかの霊験名高い聖地秋葉原で様々な修行を終えた証明書じゃ。
今の術もそこで習得した」
牧街にGS免許と秋葉原修行修了証書なるものを見せる。

33:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/24 23:44:26 0
>>32
突如として跳躍したカフェに、牧街は反射的に防御体制(びびって丸まる)をとったが
攻撃が自分の後ろで別の何かに炸裂した事で、始めて悪霊の存在に気づき
「ほっひゃ!?」
腰を抜かして驚いた

絶好のチャンスを逃した登山家の悪霊は、自分を邪魔した小娘に、これでもかと言う憤怒と憎悪を憶えた
この悪霊は女が大嫌いだった
生前、一回も女子にもてなくて、もてなくて、あんまりにももてなかった末に、体を動かしてやましい心を吹っ飛ばそうと登った山で事故で若い命を散らしているからである
つまり、自分がもてないのを女のせいにして、女を逆恨みしているのだ
そんな彼の怒りをこともあろうに女が邪魔したのだ、怒らんはずがない

が、その時、奇跡が起きた

>「お兄ちゃん、もうやめて! こんな事をしても何も解決しない!!」

(!?ミエコ)

突如、目の前に、彼の右手の恋人で、心の妹だった2次原人が具現化し、彼を制止してきたのである
もてない彼が「そういった物」に頼らないはずは無く、生前、彼にとって彼女だけが心のよりどころだったのだ

その心のよりどころの愛する妹に、面と向かって「やめて」と言われたのなら

「ミエコがそういうなら…仕方が無いなぁ…」

しばらく心の中で最後の思い出に浸っていたらしい彼は、最後にそれだけ言うと、静に、そして幸せそうに、天への階段を登っていった
そして…

「……」
その光景に、死んでもいないのに、成仏しそうになっとるヴァカが、ここにも約一名いた
>「危なかったな。~…
「チハル!お兄ちゃんが悪かったぁ!これからはずぅっと一緒にいてやるぅぅ!!」
チハ…もとい、カフェがGS免許を見せ、秋葉原修行修了証書を見せて、現実に戻ってきたにも関わらず
未だに魅了の術にとりつかれているらしい牧街はそれらに目もくれず、大きく手を広げると、ルパンダイブの様にカフェに飛びつきにかかっていった

ちなみに、チハルとはここ数年あってない牧街の実の妹の名前であり、牧街にそちら側の属性は無い
では何故術にかかったかと言うと、牧街には、その手の術に対する耐性が、人の数倍欠如しているからに、他ならないのだ
…マジで

34:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/09/25 23:31:58 0
>33
>「チハル!お兄ちゃんが悪かったぁ!これからはずぅっと一緒にいてやるぅぅ!!」
「なぬぅ!?」
まさか生きてる人間が飛びついてくるとは思わず、ルパンダイブでまともに抱きつかれた。
魅了の術が効くのは霊だけではないようだ。
「…………」
何しとるんじゃいと突き飛ばすのもいいが、もっといい事を考えつき思いとどまる。
ここまで術に完璧にかかっているとなると催眠術のようなことができるのだ。
(こやつもこの手の属性があったか!
おそらくチハルが電子の世界のもしくは想像上の妹の名前じゃの)
まさかリアル妹だとは思わないのであった。
「お兄ちゃん、チハル嬉しい! もう悪霊がでてきても怖くないよ! 
だってお兄ちゃんはすごーく強いんだもんね! だから一緒にお化け屋敷行こう?」
さりげなく牧街の後ろに回り背中を押してみる。

35:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/26 16:20:59 0
>>34
>「お兄ちゃん、チハル嬉しい!~
チハルの嬉しげな表情に、牧街は心から癒された様な幸福そうな表情を取ると
チハルの手をとり、車へと歩き出した
「あぁ、お化け屋敷でもどこでも、連れてってやるぞ。これからはGSじゃなくて、定期的にしっかりお金の入ってくる安全な仕事について、チハルにもバンバンうまいもん食わしてやるからな」

ここで、チハルの魅了した時の言葉を思い出してみよう
>「お兄ちゃん、もうやめて! こんな事をしても何も解決しない!!」
どうやら牧街は
もうやめて、を、もう辞めて
こんな事しても何も解決しない、を、牧街一人いなくても何とかなる
ととったらしく
彼は今、師匠に土下座してGSを辞め、実家に帰って就職する気で行動しているのだ

「チハルが言うんじゃ、しょうがないな…」
チハルの手を握り、車へと戻ろうとしている牧街の目から、一滴だけ涙が垂れた
ガムシャラに、人生の全てをかけて歩んできた道を、自ら断とうとしているのだ
涙の一滴くらい流れるだろう
だが、それでも断つしかない
目の中に入れても痛くない妹が、必死で頼んできたのだから

36:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/09/27 00:35:00 0
>35
「……なんでそーなる!?」
確かにGSの心得として「勝てそうに無い敵が出てきたら、パワーアップより敗走を!」
という精神があるが、敵が出ても無いのに敗走するのはさすがにまずいと思われる。
そこに便乗愉快犯の通りすがりの霊が「ゴーストスイーパー牧街 完!」と書いた看板を持ってくる。
「だまらっしゃーい!!」
傘を振りおろし看板を真っ二つにしたその時。
ビヨーン! という効果音と共に牧街の行く手は阻まれた。結界がはられたようだ。
さらに誰もいないはずの廃校のほうから校内放送が!
♪ピーンポーンパーンポーン♪
『残念だったな……貴様は妹の元には帰れん! 
なぜなら貴様らは俺を怒らせた……ここで恐怖と絶望をたっぷり味わった後に死んでもらおう!』
一連の妹騒ぎで悪霊がお怒りになったらしい。
「ふむ、放送設備がついておったのか」
校内放送は思い出したように付け加えた。
『ちなみに結界の外から中へ入る事は出来るから安心したまえ!』

37:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/28 19:46:50 0
>>36
>~なぜなら貴様らは俺を怒らせた……ここで恐怖と絶望をたっぷり味わった後に死んでもらおう!』
不気味な悪霊の怒りの台詞に、牧街はうつむいてしまい、黙ってしまった
どうしたのかと、カフェが覗き見ようとした、その時

「うっわああああああああああああああああああコーーーーーローーーーーさあああああれえええええるうううううう」

あたりの山にまで木霊する大絶叫と共に牧街は全力ダッシュで校門にぶちあたると、ガンガンガンガン結界を殴り始めた
「無理無理無理無理!悪霊さんごめんなさい!私がわるうございました!どーーーか許しておくれませヘルプミーーーー!あ!タローさんにしんどーさん!助けて!ヘルプ!S・O・S!」
そして、悪霊と、校門の外でこっちの様子を見ているタロー等に向かって、全力必死の命乞い&SOSを開始する

どうやら死への恐怖と生存本能の力で、催眠が吹き飛んでしまったらしい

38:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/09/28 23:37:25 0
>37
「うーむ、どうしたものか……」
これでも父親を2度も助けてくれたのだ、ヘタレの振りをしているだけではないか。
と思うカフェであった。
ちなみにネカフェのマスターは娘に牧街のことを多少かっこよく脚色して話していたりする。
例えばこんな風に→(華麗な棒さばきで悪霊をバッタバッタと……)

その時。近くに霊の気配を感じる。傘を持って花壇に歩み寄る。
「そこにおるのは分かっておる!」
霊をぶっ叩こうとして直前で手を止める。全く殺気が感じられないのだ。
そこにいたのは怯えきった幼い少女の霊だった。
「ご、ごめんなさい! お兄ちゃんのせいでこんな事になってしまって……」
ひどくとりみだした様子だ。
「驚かせてすまぬ。お兄ちゃんとはここで暴れておる霊のことかの?
詳しい事情をきかせてくれるかえ?」
少女はつっかえながらも話し始めた。
「私達は……昔ここの学校に通っていたの。
私は小さい時から病弱で……ここの小学校を皆と一緒に卒業するのが夢だったの。
でも卒業数カ月前に廃校になってしまって……遠い隣町の学校に行くこともできず……
小学校の卒業式にも出られないまま死んでしまった。それは仕方ないの。
最近ひょんな事で死んだお兄ちゃんがその事で悪霊になってしまったの!
取り壊しだけはさせるか―って。
そんな昔の事をまだ根に持ってたなんて……優しいお兄ちゃんだったのに……うぅ……」
泣き崩れていた霊だったが、やがてこっちを真っ直ぐにみつめて頼んできた。
「お願い、お兄ちゃんを止めて! 楽にさせてあげて。
成仏させてくれなんて贅沢は言わない……だから止めてあげて!」

ちなみにこの霊、妹属性という事でもしかしたら牧街にはチハルの姿に見えたりするかもしれない。

39:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/29 21:25:14 0
>「そこにおるのは分かっておる!」
カフェの突然発した声に、びくっとする牧街
「な…何か来るんすか!?」
慌ててカフェの後ろに隠れて、がたがたと震えだす
もう…マジで何しに来たのだろうかわからない有様だ

やがて現れた女の子の霊に、それでもびくびくがたがた震えていた牧街だったが
話が進むにつれて徐々に落ち着きを見せ、話が終わる頃には、真剣な顔つきで、少女の話しに聞き入ってしまっていた

「そうか……わかった!任せなさい!お兄さんは必ず、この俺が『妖怪の魔の手から』開放してあげよう」

やがて、話が終わった時、牧街の口からでた言葉に、その場にいた全員が驚愕した
ヘタレだった牧街が勇敢な事を言った事は勿論、少女の口から出ていない妖怪の存在に、話をした少女すら驚いてしまっている

「おかしいと思っていたんですよ、学校に生徒がいた頃は悪霊は出現せず、廃校になった途端、GSすら倒す様なのが現れるなんて」
「でも、それはお兄ちゃんが強いのかも…」
「それは…多分違うよ、サイコゴーストや、大悪霊ならともかく、ものの数年ぽっちやっていた程度の霊に、こんな結界は絶対に張れないし、GSを防具ごと引き裂く何てできない」
先ほどまでのびくびくとした態度はどこへやら、子供とは霊相手に、ぴしゃりと相手の意見を否定し、自分の意見を言い切った
「妖怪は恐らく、ずっと…君の学校に潜んでいたんだ、そして病弱な君に…いや、恐らく学校の子供達の負の感情から生まれるエネルギーを吸収し、成長していた」
「何か特撮物の様な展開だな」
先ほど看板持ってきた霊が余計な事を横から挟むが、一同ににらまれ、そそくさと退散する
「…しかし、学校が廃校になり、生徒が来なくなった事でエネルギー源が絶たれた妖怪は……」
そこで、牧街は言葉を止めた
一同が牧街の次の言葉を、固唾を呑んで待っていると、牧街はやおら校舎のほうを向き…
「でーエネルギー源絶たれてどーなったのでせうか?」
妖怪の方に直接質問し、全員をずっこけさせた

40:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/09/29 21:26:48 0
『………いい推理じゃねぇか…だが、色々たりねぇなぁ…』
牧街の声を聞いていたのだろう
放送機器からは、律儀に質問の答えが返ってくる
『俺は餓鬼って奴が大っ嫌いだったんだ。だってうるせぇじゃねぇか!この俺が床下でゆっくり寝てるっつーのにぎゃーぎゃーがーがーと糞五月蝿く騒ぎやがる!
だから、色々不幸を吹っかけてやったり、嫌な気分にさせたりして、何年もかけてやっと追っ払った
そんでやっと静になったと思ったらどうだよ?今度は取り壊しだ?おいおい、俺様の数年間は何だったんだって話しにならねぇか?
頭にきたから、俺様は暴れてやった。当然だ、自分の家を守る、正当防衛だよな?
そしたら今度は霊能力者何ぞ送ってきやがって…。てめぇらがわりぃんだぞ…てめぇらが!
ここは俺の物だ!俺の家を守るために、大勢助っ人や同士も集めた!後はてめぇらゴーストスイーパーを殺しまくれば、ここは誰もよりつかなくなって、俺様は平和を手に入れる事ができる!
だから死ねぇ!お前等は死ねぇ!!』
怒気を隠そうともせず、邪悪な気を放出させながら、悪霊は大声で一気に巻くし立ててきた
その余りにも恐ろしい声に………牧街は再びタローらの下へと突っ走っていってしまう
『無駄だ無駄だ無駄だぁ~、おめぇらはもう逃げられねえ!この結界は200マイト、人間には絶対に破れはしない』
背後からの悪霊の言葉に答えず、牧街はしばらく結界の向こうのタローらと会話し、やがて、タローが車へと戻っていって、何かを取り出し始めた
『往生際が悪いなぁ…早く来いよぉ~俺はイライラ…』
「入る必要は、ありませぬ」
悪霊の言葉に牧街が答えたのと同時に、タローが車から、予備の燃料として積まれていたガソリンの入ったポリタンクを持ってきた
『な…てめ…まさか…』
「良く考えてみりゃ狭いがっこの中で戦う必要何ざどこにも無いんすよね。っつーわけで、ここは一発火計で学校を…」
「ふざけんなああああああああああああああああああああああああああ」
牧街の言葉を先ほどとは違う謎の大声がさえぎり、それと同時に学校の正面玄関が吹き飛んだ
そして、もうもうと立ち込める土煙の中から、巨大なサソリと、それに同化した男の霊が姿を現す
「ごのがっごうはごわざぜねぇぞおおおおおおおおおおおおおおおお」
男の口から叫びながら、オオサソリは牧街目掛けて突っ込んで来た
「やばっ…」
突然の事に、牧街は慌てて飛びのくと、今まで牧街がいた場所に、サソリのはさみの一撃が炸裂し、地面に巨大な刃物の様に突き刺さった
「このっ!」
攻撃をかわした牧街はサソリ目掛けて50万円の破邪札をぶつけるが、悪霊はものともせず、再び攻撃の構えを取る

41:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/01 01:22:57 0
>39
「俗に言う覚醒タイプのヒーローか……」
いきなり勇気に満ち溢れた理想的主人公のようになった上に
コ○ン君ばりの推理まで披露する牧街に驚きながら呟いた。

>40
校舎内に入り色々調査をしつつラスボスのところにたどりつき……という展開を想像していたら。
なんとなんと火計を企て即悪霊登場という斬新な展開に!

聖地のGSマーケットで勝った特殊な破邪札を投げつけながら無謀な説得を試みる。
「悪霊よ! ここにおる限りこのような喧騒は絶えんぞ!
それにこんなところに引きこもっていても面白うないだろう。
これを機に移住してはどうかの!? 新しい発見があるかもしれんぞ!」
ちなみに特殊な破邪札のデザインはどうみてもトレーディングカードだ。
本当にトレーディングカードなのかは分からない。
「例えば住む場所によってはこのようなカードが買えるぞ!」
意味不明な説得を重ねながら次々とトレーディングカードを投げつける。

42:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/02 21:08:12 0
>>41
何とか妖怪の第二撃をかわす牧街だったが、持っている中で最強の破邪札が効果無く、妖怪の強力な鋏攻撃の前に迂闊に近づく事ができない現状では、どうする事もできない
(や…やっぱ駄目だぁあ~~~~~~~)
最初こそ格好良かったものの、明らかな実力差の前にあっという間にメッキがはがれ、再び彼の目からは滝の涙がながれ、腰が抜け、ぶるぶるがたがた震えだしてしまう
そこに、妖怪が再度攻撃を加えようとした所に

>「悪霊よ! ここにおる限りこのような喧騒は

真打登場とばかりに、数枚のトレカが飛んできた
トレカの効果は不明だが、次々飛んでくるトレカに、しかし妖怪は余裕である

『は!お前等人間と俺達妖怪の精神構造が違う事ぐらいわかるだろぉ?
てめぇらにこの紙切れがどんな価値があるかはしらねぇが、俺には何の価値もねぇ!そして、一千万の破邪札の攻撃にも耐える俺の装甲にゃ何ら痛くもかゆくもねぇ…』

そう言いながら、妖怪はその巨体でずんずんとカフェの方を向く

『俺的に価値があるのは……お前の生きた柔肉よぉおおおおおおおおお』

ありきたりな叫び声と共に、妖怪はハサミを構えて、カフェに攻撃せんと走りだそうとする

43:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/04 00:37:00 0
>42
「のわああああああああああ!! 妾はおいしゅうないぞ!!」
叫びながら走りだす。鋭いハサミをふりかざしたサソリに追いかけまわされる。
が、しばらく走りまわった後、石に躓いて転んだ。
「ひぃいいいいいいい!! お助けをおおおお!!」
その時! 少女の霊がカフェを庇うように妖怪との間に割って入った。
「お兄ちゃん、やめて! 一体どうしちゃったの!?」
『お兄ちゃんだと……!?』
一瞬戸惑ったようなそぶりをみせて動きを止める妖怪。
少女の霊はサソリの怪物にお兄ちゃんと呼びかけている。
いや、正確には同化した男の霊のほうに話しかけているようだ。
この怪物、そもそも妖怪なのだろうか、悪霊なのだろうか。
カフェはある事に思い至って動きを止めた妖怪に問いかけた。
妖怪が肉を欲しがっているということは……
「お主、腹が減っておるのか?」
『その通り! 飼育動物には毎日エサを与えるべきだろ? そうだろ!?
なのにこの学校の飼育委員と来たらしょっちゅうエサを忘れやがる!』
しんみりとした顔で答えるカフェ。
「ご悲愁お察しするぞ……。さぞひもじかったことだろう」
『う…う……』
妖怪は泣きだした。
「お主は餌を十分に貰えずひもじい思いをしていた飼育動物達の負の感情が妖怪となったものじゃな?
それで子どもを嫌うようになって嫌がらせを連発した。
学校を廃校に追い込み静かに暮らしていた所、校舎は取り壊されることになった」
『そうだ!! 取り壊す前に肉ぐらいお供えすればいいものを!!』
「そこで待っておれ、食べきれぬほどの肉を買ってくるぞ!」
『ありがとう、ありがとう!!』
校門のほうに向かいながら少女の霊に言う。
「おそらくお主の兄は思い出の校舎を取り壊されたくないという想いが仇になって
運悪く妖怪に取り込まれてしまったのであろう。
妖怪としても人間並みにペラペラ喋れた方が演出上便利だからな』
「そうだったんだ。そういえば……うちの学校色んな飼育動物飼っててサソリもいた」
と、少女の霊。

これにて一件落着、と思われたがそうは問屋がおろさない。
校門を出ようとした時、ビヨーン! という音と共に結界に阻まれた!
「結界を解いてくれぬか?」
『俺とした所が感動ムードに流されるところだったぜ!
お前らそのまま逃げるつもりだろう!!』
「断じてそんなことは……な、なにをするきさまー!」
気づいた時にはカフェの首をサソリのハサミがはさむ体勢になっていた。
平たく言えば人質である。その体勢のままで妖怪は牧街に命じた。
『そこのお前! 明日の日の出までに腹いっぱいの肉を買って来い!
間に合わなかったらこいつを食べるからな!』
走れメロス……じゃなくて走れ牧街!!

44:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/05 19:15:17 0
『あの…マジすいません、ちょっち間に合いそうに無いです』
カフェの携帯電話から、牧街の切羽詰まった声が聞こえてきたのは、牧街が出発して、しばらくしてからだった
己は何で麓のコンビニで肉を買って来るのにそんなに馬鹿みたいに時間がかかるんじゃいと突っ込もうとした矢先
今度は妙な事を抜かしてくる
『耳に携帯電話を当てて、絶対に妖怪…いえ、悪霊のほうに聞こえない様にしてください』
何の事だと思いつつも、実行すると、牧街は小声でボソリっと、とんでもない事を言った
『…その妖怪を成仏させる事はできません』
衝撃を受けるカフェに、牧街は語り始める
『いいですか?その悪霊は既に作業員数名と、GSを少なくとも3人、捕食しています。例えその悪霊が捕食していなかったとしても、校舎の中には別の妖怪が潜んでいるっつー事になります』
カフェの額に冷や汗が流れた
『これからオカルトGメンに連絡を取るので、何とか時間を…』

「肉、買って来たぜ」
『おお!ありがとう…ありがとう…』

タローの買ってきた肉を貰い、悪霊の兄さんの部分を残して妖怪は成仏していく

『ほへぇ!?どして?何で!?タローさん何キロ肉買って来たの!?』
電話の向こうから驚きの声を上げる牧街に
「君の言うとおりもう複数体妖怪いたんだけど、あらかた前のGSとの戦いで相打ちや死肉食って満足したとかで消えちゃっててね
それで」
『一番小食で頭の悪い奴が残った、と……、んなアホな!!!』
親切な悪霊の兄さんの説明に、思わず、牧街は全力で突っ込んでしまう

兎にも角にも、これで無事、残るは悪霊の兄を何とかするだけに相成った
「ちなみに、今牧街さんどこで何してるんすか?」
『え?いや…町役場の公衆電話で……』
「もう物語クライマックス何で、戻ってきてください」
『あ、はい』

45:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/06 00:13:29 0
>>44
一時はどうなる事かと思ったが結局タローが先に肉を買ってきた。
「ごめん、私も餌やり忘れたことあるんだ……」
と少女の霊。
『うん、もういいんだ。今日はこんなに皆に構ってもらって嬉しかった……』

こうして妖怪は感動的に成仏して行きましたとさ。

さて、あとは兄の霊をどうにかするだけなのだが。
「成仏してくれんか? 妹殿なんて心配して天国(?)から戻ってきてしまったぞ」
「それが……その~」
兄の霊は何か気にかかることがあるらしい。
と、さっきの戦闘の余波で地面がえぐれて何か出ているのに気づいた。
妹の霊の顔がぱっと輝く。
「あ! 昔お兄ちゃんと埋めたタイムカプセルだ! 私ったらすっかり忘れてた!
私達の変わりに開けてくれる?」
「これが気になっていたのだな? お安い御用じゃ!」
いそいそとタイムカプセルを取り出して開ける。
「そっ、それは! 開けないでー! 見ないでー!」
なぜか大慌ての兄の霊に、カフェは平然と答えた。
「もう開けたぞ」
少女の霊が駆け寄って声を弾ませる。
「あっ! お兄ちゃんの自由帳だ、懐かしいなー!」
手にとってパラパラとめくるカフェ。
「これかえ? ……む!?これは!」
「うわああああああああああ!!」
兄の霊は叫びながら地面を転げまわっていた。
そう、それは自分で考えた様々な設定などを書き連ね年月を経て謎の霊力みたいなものを発するようになった書物。
俗にいう黒歴史ノートだったのである。

46:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/07 18:31:18 0
「えーと…『神と悪魔のハーフ、惑星を一撃で破壊する能力が篭った指輪を両手足につけ…』」
「わぁああああああああああああわぁああああああああああごめんなさい!ごぉめんなさぁい!」
学校へと戻ってきた牧街は、カフェから黒歴史ノートについて聞くと、「殺された方々の恨みを晴らす儀式」と称し、お兄さんを呪縛ロープで拘束し、ノートの音読を行っていた
「『元宇宙大統領であり、次空間を自在にジャンプでき、DBのゴクウを一撃で…』」
「私がわるぅございましたぁあああああああああああああああ」

物が原因で現世にとどまっている悪霊にとって原因となっている恥ずかしいものを読解したりする事は
悪霊にどんなお経よりも強力なダメージとなって降り注ぐのだ
この方法で美神令子がヤクザの親分の霊を撃退した事は、まだ記憶に新しい(気がする)

「ちなみにこのノートは街の博物館に寄贈して展示しますので」
「おい!ちょ!やめて!お願いやめてぇええええええ」
「えー次、『超美人ヒロイン、雪村姫について、雪村姫はインド人であり』」
「わ~~~~~何で俺はこんな物を生きとるうちに排除しとかなかったんやあああああああああ」
真夜中の森林に、お兄さんの断末魔が木霊する

47:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/07 23:31:13 0
「もう、お兄ちゃんったら、私のために悪霊になったんじゃなかったの!?」
妹の霊は悪霊化の原因が自分ではなく黒歴史ノートだった事に憤慨した。
そして儀式を止めるどころがノリノリで煽っている。
「お兄ちゃんは神経図太いから全然大丈夫です。いいぞ、もっとやれー!」

やがて黒歴史ノートの朗読会は終了。
「ぜえはあ……断じてもう悪霊にはなりません! さいなら~~~!!」
兄の霊は相当なダメージを受け、肝心のノートの処理も忘れ、逃げるように昇天していくのであった。
「少しは懲りたみたいね。じゃあ私も行くね。みんな、ありがとう!」
こうして妹の霊も昇天していった。

さて、手元に残った一冊の黒歴史ノート。カフェは謎めいた事を言った。
「もしかしたら他愛の無い自作設定に混じってとんでもない暗号や秘宝の在り処が書かれていたりするかもしれぬ。
ネタ切れした時……じゃなくて依頼が来ない時にそなえて取っておくとしよう」

48:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/09 18:51:53 0
えーと
俺が話し終わらしていいんすかね?

49:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/09 23:22:43 0
「これにて一件落着。では帰るか」
(はーい、締めちゃってください)

50:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/10 17:49:14 0
こうして、桜森小学校は取り壊され、牧街等は無事、報酬を手に入れ、牧街の車にて帰路についていた

「いやぁ、一時はどうなる事かと思いましたが、助かりましたよ」
タロー、神藤をそれぞれの家に下ろし、信号待ちをしながら、後部座席のカフェに、牧街は話しかける
「あ、そういえばどこで降ろせばいいっすかね、まだ聞いて無かったっすけど」
そういえばワイパー直さなきゃだなぁとぼんやり考えながら、牧街は普通にカフェに尋ねてみた

51:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/10 23:12:53 0
「おおっ、そこじゃ。ん? 何を驚いておるのだ?」
なんと! そこは牧街と同じ安アパートだった!

喫茶店のマスターが玄関の前で手を振って出迎える。
「無事に帰ってきたか! 
牧街君、わざわざここまで送ってくれるとは……何? 隣の部屋?
それは奇遇ですなあ! 今まで気づかんかったわい!」

この一家、壺騒動の時に自宅兼店が壊滅状態になったため近くの安アパートに転がり込んでいたのだ。
「ほれ、報酬じゃ」
「ははーっ! ありがたやありがたや~! 店が復活するまではこれだけが命綱ですからなあ」
奥から幽霊のコスプレをした女性が出てきた。
「あら? 噂の牧街くん、隣だったのね~」
どうやらマスターの奥さんのようだ。
「これ? 今店の次の路線を練ってる最中でこれは冥土喫茶のコスチューム。
なかなかいいでしょ? でも羊の着ぐるみの羊喫茶も捨てがたいのよね~。
よければ上がって一緒にご飯でも食べていく?」

これから変な隣人一家に振りまわされそうな事は想像にかたくない。
と、しょうもないオチがついたところで第3話完!?

52:安アパートの住人
09/10/11 23:15:28 0
興味はあるしキャラも作ったが常駐スレが4つもあるから参加できないんだよなあ…

53:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/12 13:20:17 0
「ど、どうも、よろしくお願いいたします」
(師匠に貰った店の修理代、路線変更に費やしたんすね)
マスターらの雰囲気に圧倒されながらも、牧街は心の中で突っ込んだ後

「刺身何か久しぶりに食いましたよ、うん!上手い!ベリーナイスっす!」
普通にあがって晩御飯をご馳走になっていた

「いやぁ、マスター達が隣にいてくれると俺もネタにこまらな…じゃない。まぁとにかくアレですよ、あはははは」
やがて酒飲んでぱっぱらぱーになり、わけわかんない事言い始めた牧街は師匠への報告が遅れ
後に地雷原をダッシュで駆け抜ける特訓をさせられるのだが
刺身を食って幸せ一杯の今の彼には、知るよしも無いのだった

第3話完

>>52
マジで残念っす
んでは暇ができたら参加してみてくださいな


さて、4話っすけど
どうしやしょう
何かアイデアはありませんか?
無きゃまた俺が考えますが

54:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/12 23:18:03 0
>52
「おお、アパートの住人殿か。最近入居してきたカフェじゃ。よろしく頼む。
余裕が出来たら共に除霊できると嬉しいのう」

>53
原作の最初の方だけちょっと読みました。ちちしりふとももの元ネタが分かったw
ガチバトルというよりはいかに悪霊の正体を見抜くかが重要なんですね。

そうですねー。思いついたのは
・自分達が住む安アパートでお化け騒動勃発とか
・黒歴史ノートに実は重要な秘密が隠されていてそれを狙って敵(?)が来るとか
まあとりあえず始めてしまって後は一緒にどうにかしましょう!

第1話の最後を見ると裏で着々と壮大な陰謀が進んでいるらしいw
世界の危機はほっといても1流GSがどうにかしてくれるんだろうけど
機会があったらちらっと絡めてみても面白いかもしれません

55:名無しになりきれ
09/10/14 17:25:40 0
ホラー物は幽霊屋敷と何故その場所が幽霊屋敷になったかの理由を用意すれば
シナリオの半分以上完成したも同然って偉い人が言ってた

・政権が代わって中止される予定のアニメの殿堂(国立メディア芸術総合センター)
しかしどこからか集まった無数の霊たちが建設予定地のお台場に謎の巨大な建造物を完成させてしまった!
…とか

56:名無しになりきれ
09/10/14 22:26:16 0
>55
ん、いいかんじかも
途中で破棄されたアニメの殿堂。
日の目を見る事無くなったアニメキャラたちの怨念が渦巻き世界を構築する!
アニメの殿堂再開デモをしていたオタクたちがアニメの世界に取り込まれてしまった。
一時は大事件と騒がれたが、オタクたちはアニメの世界を満喫し、変えることを拒否。
一流GSたちはアニメの世界のデタラメさと救出対象のオタクたちのどっぷりはまり具合に馬鹿馬鹿しくなり手を引いてしまう。
最早アニメの世界を解消しオタクたちを三次元の世界に引き戻すのは仕事を選べない三流GSたちのみだった!

・・・しかし、これってアニメに詳しく無いと参加できないなorz

57:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/14 23:37:14 0
>55-56
ちょwwwなんて素敵なアイディアをwww
別にアニメに詳しくなくても大丈夫だと思いますよー。
誰でも知ってる超有名どころを元ネタに+勢いに任せて架空のアニメネタ製造 でいけば

牧街さん、せっかくだしこれでいってみます?

58:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/15 00:49:41 0
>>57
そらまたカフェさんの力が120%発揮されそうなシチュエーションですね

いいですよ^^

59:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/17 00:40:35 0
それでは第4話前置き
お台場では連日激しいデモが行われていた。
「アニメの殿堂中止はんた~い!!」
「わが国の素晴らしい文化をうんぬんかんぬん!」
「我らに萌えの自由を!!」
言うまでもなくアニメの殿堂(国立メディア芸術総合センター)建設中止反対デモである。

その中にさりげなくカフェをはじめとする聖地秋葉原の門下生仲間達も賑やかしに来ていたりする。
「おのれ、ポッポめ!」
「全くです、先輩!」
この後大事件が起ころうとはまだ誰も知る由もなかった……!!

60:名無しになりきれ
09/10/17 15:06:51 0
可愛らしい幼女がプリントされたTシャツを着ている中年がTVカメラを持った報道陣に叫ぶ。
Tシャツのキャラは最近アニメ化したエロゲーのキャラだ。

「我々は児童ポルノ規制法を2次元まで広げるのは断固として反対する!
そもそも日本には古来より幼女を愛する文化があるのだ!
貴公らは浦島太郎に出てくる乙姫は知っているか?
古語で弟姫(おとひめ)とも書き、姉妹における妹をさす。
姉は兄姫(えひめ)というのだが知名度も低く知る物はいまい…。
なぜなら!古来より女性は若くて幼い方が人気も知名度も高かったからなのだ!
もしアニメの登場人物が全員熟女で、ロリが無くなったら世界はどうなるかっ!どうなる!?考えた事があるのか!
そもそも幼女とは何か!ポルノか!いや違う!芸術だ!芸術として保存して後世に残すべきものだ!
我々は幼女を愛でる事を規制するなどといった愚行は絶対に許さん!許さんぞー!
いかなる手段を持ってしてでも抵抗して見せるわー!」

エキサイトし始めた中年は両腕を警備員に掴まれてどこかに連れて行かれていった。警備員GJ。

61:名無しになりきれ
09/10/17 21:10:27 0
おばちゃんA「ああいった輩が性犯罪に走るのよねー。」
おばちゃんB「性犯罪者予備軍は逮捕すればいいのよ。」
おばちゃんC「性犯罪を誘発するアニメは廃止すべきよ!」
ヲタク「ロリアニメが性犯罪を誘発するというのには異論があります。
    日本の性犯罪発生率を知っていますか?
    例えばあなた方の好きな韓流の韓国。
    あの国はAVは禁止されており、貞操を重んじる儒教の国です。
    あなた方の求めるモデル国家と言っていいでしょう。
    しかし、韓国の性犯罪はなんと日本の10倍!
    これは単純に性犯罪数であり、人口当たりに換算すれば更に多くなるでしょう。
    ちなみに被害者の年代別に見れば幼女と老婆の被害数が多いのも韓国の特徴です。
    エロアニメの氾濫する日本と禁止している韓国の性犯罪数を見てどのような感想を持ったか聞かせてください。」

62:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/17 22:12:38 0
(一方その頃、牧街は、自宅のアパートにて二度寝していた)

63:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/18 22:28:04 0
>60
中年ヲタクが警備員に連れて行かれたが、もちろんこれが大事件という訳ではない。
「ほほう、兄姫なんておったのか。素晴らしい豆知識じゃ!」
「そうですね、先輩!」

>61
―良い子のみんなが安心してエロアニメをどんどん見れるってことね!
もちろんこう答えたのはおばちゃんではない。
ヲタク「そうです、その通り!」
―でもさ、アニメじゃなくて現実にしたいって思わない?
ヲタクB「思います!」
ヲタクC「禿同!」
―よかろう、ならば……孤高の求道者達よ、我らと共に新世界の神となろう!
おばちゃんA「可哀想に、ついに頭がおかしくなったみたいだね」
おばちゃんB「あー、やだやだ」
こうして大事件は起こった。
おばちゃんには聞こえていないが、ヲタク達には謎の声が聞こえているのである。
そして辺り一帯で霊力だか何だかよく分からない力が渦巻き始めた!
「まずい、ここにいては取り込まれる! 逃げるぞ!」
「嫌です、先輩! こんなチャンス二度とないじゃないですか!」
「たわけ! ほら行くぞ……うわあああああああ!」
興奮状態に陥ったヲタクの流れによって後輩と引き離される。
そのまま成す術もなく一目散に逃げ帰ったのであった。

>62
寝ていると、何やら声が聞こえてくる。
『緊急速報です、連日デモが行われていたお台場に突如として謎の建造物が出現した模様です!
不思議な事にデモ中のヲタク達は一人残らず消えています!』
「まあ、大変!」
「前代未聞ですな!」
マスター夫妻がどこか楽しそうに話している。そこにカフェが入ってくる。
「やはりそこにおったか」
隣人は往々にして部屋に侵入してくるという安アパートコメディのお約束に倣い、マスター夫妻は牧街の部屋でテレビを見ていたのであった。

64:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/19 00:07:16 0
>>63
我が家の騒がしさに目を覚ました牧街が見たものは、普通なら「己等何やっとるんジャアアアア」と叫ばずにはいられない、侵入者達の姿であった
しかし、牧街は違った
騒がしい一同をぼけーっとした目で見渡すと
「……何だ夢か」
再び、寝床へとつくのだった

素早い現実からの逃避の様は、今までの彼の実績が成せる技である

65:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/19 22:59:04 0
すぐさまパソコンを開き秋葉原の師匠と通信する。
「師匠、お台場で大変な事が……!」
『もう知ってるにゃ。
おそらくアニメの殿堂が建設中止になったことによるアニメキャラの怨念と
デモに集まったヲタクの精神エネルギーが引きよせあい渾然一体となって力場を形成したんだにゃ。
おそらくあの建物の中は様々なアニメの世界が入り混じった混沌空間になっているにゃ。
このままだと……』
「このままだと?」
『混沌空間が外に侵食して……全世界がアニメの世界と化すかもしれないにゃ!』
「大変じゃ! すぐに手を打たねば……!」
『我らの出る幕はにゃい。世界の危機はそれ専門の人に任せるにゃ』
「あ、はい」

>64
素早い現実からの逃避という類まれなる技により、世界が危機に陥ってる事等露知らず。
もっとも世界の危機などと言っているのは秋葉原の師匠だけかもしれないが。
だがしかし、数日後。知らなければいけない時がやってきた。
『我こそはという勇猛果敢なGS達が向かったもののとみんな憔悴しきって帰ってきたそうにゃ……!
たまたま道ですれ違ったGS師匠と話し合った結果それぞれの一門から優秀な者を推薦することににゃった!
カフェ、我が一門でとびきり優秀なお前に頼む! 行ってくれるか?』
「もちろんじゃ、師匠!」

同じ頃、同じような言葉で牧街も自分の師匠から依頼を受けたと思われる。
もちろん選考基準は根気よくヲタクの相手を出来そうな者という基準である。

66:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/19 23:55:41 0
>>65
「へ?俺が例のあの…宇宙センターみたいなとこに突入するんですか?」
牧街GSオフィスの2階、応接セットで、牧街と師匠が向かい合っている
「そうだ、この間飲んだ帰りに秋葉原のGS道場の師匠とばったりあって、お前行かす事になってな。今日、例の建物の前であちらの代表と合流して、協力して例の建物を攻略する事になる」
師匠の事だ、どうせ飲んだ勢いで「娘さん一人で行かすわけには~」とか言って牧街を狩り出したのだろう
牧街にしてみればはなはだ迷惑であるが、逆らうと生活が絶たれるので、断るわけにもいかない

「で、報酬の方は?」
「道具は神通杖一本あれば十分だろう、あの程度。お前には私が授けた様々な修行が云々かんぬん」
(要するに、無償でやれと…)
「ちなみに、この仕事には貴様のこのオフィスがかかっている」
「ほへ!?」
唐突な失敗の代価の登場に、牧街は素晴らしい声を出して、うろたえた
「な!?何故!?」
頬が歪み、顔芸状態の牧街に、師匠は邪悪な笑みを浮かべてみせる
「ここ数日、貴様はほとんど仕事せずぐーすかぐーすかと寝てばかりで、役にたっとらん。そんな奴にいつまでもいられては迷惑だ」
「ううっ……」
実際は仕事の依頼がからっきし来ないので寝てるくらいしかやる事が無かったのであるが
師匠の言い分は最もである
牧街が仕事せずにだらけているという事は、恐山流除霊道場のイメージにも関わるのだ
ここらで戦って勝利した記録を作らねば、確実に道場にとってはマイナスである

オフィスが取られるという事実に、目を真っ白にして動揺し、動かない牧街に、師匠が急に真面目な顔になった
「今まであの建造物の攻略に向かったGS達は、余りの馬鹿馬鹿しさにやる気を無くし、他の仕事を取っていったというが、お前は違う」
牧街の喉元に、一瞬の内に師匠の杖が突きつけられた
息を呑む牧街
「背水の陣だ。逃げたら……死ぬ」
恐怖のあまりこくこく首を縦に振る牧街に、師匠は再度不気味に笑うと、オフィスの入口を指差し、一言だけ言った
「行け」
「イーーーーー!!」
動揺の余り「は」が抜け、戦闘員の様な雄叫びで返事した牧街は、全力で扉から駆け出ると、ワイパー修理した愛車に飛び乗り、一路、アニメの殿堂へと向かうのだった

今回の所持品 神通棒のみ

67:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/21 23:52:13 0
「なんといっても世界の命運をかけた戦い。
今回のミッションが成功すれば我が道場の評判もうなぎ上りにゃ!
そこでキミにこれを授けるにゃ。
専門の職人が精魂込めて霊力付与をした人形、霊験あらたかな絵が描かれた掛け軸」
秋葉原GS道場の専門用語で言うところのフィギュアとポスターである。
「有り難く使わせてもらうぞ、師匠!」

リュックに師匠からもらった秘密兵器を詰め、電車を乗り継いでアニメの殿堂に向かう。
「恐山流除霊道場で一番優秀なGSか……どんな者か楽しみじゃのう」

>>66
「先方はもう来ておるかの? おお、牧街殿ではないか! 奇遇じゃのう」
アニメの殿堂の前でばったり牧街とはち合わせる。
「……ん?」
よく考えるとこんな所で偶然会うのはおかしい。
「そうか、恐山流で一番優秀な者とはお主だったのか!」

68:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/22 18:59:16 0
>>67
そういえば余り知らない人と会話するのって得意じゃないなぁ…
と先の展開に不安を感じていた牧街の前に現れたのは、先日知り合った顔見知りだった
「どうも、本日はどうかよろしくお願いします」
少しほっとして挨拶すると共に、彼女の言葉に少し引っかかりを感じてしまう
(恐山流で一番優秀な門弟……?)
牧街のいる恐山流の道場の門弟で事務所を開いている中には、あの師匠の弟子だけに牧街より能力や経験があるのはごろごろいる
絶対間違いなく牧街など戦闘員的な物のはずだが、では何故師匠はその様な事を言ったのだろうか
ちなみに実は潜在能力が高いだとか、正義感が凄いだとか、そういう普通の主人公が持ち合わせているようなスキルは、牧街には無い
少し考えた結果、でた結論は
(……一番つかいっ走りに使いやすい)
ビンゴ大当たりでなんだか泣けてくるものだった

「と…とりあえず、さっさと片付けちゃいましょう」
これからもじゃんじゃんこうやって金にならない仕事をやらされるんだと思ってえっつりしながら、牧街は殿堂を指差し、今回の仕事の手順を確認してみる
「えーと…まず中に閉じ込められてる人達を救出して、その後、この建築物を作った妖怪を殲滅、建物が残るようだったら後は市役所に撤去してもらう形でいいですよね?」
こういう建物を妖怪が準備した場合、相手の土俵で戦うなどよっぽど強いGSのやる事なので、通常の場合外壁に火をつけるなり投石機で発射した岩を喰らわせるなりするのだが
中に人質がいる場合、残念ながらそれはできない
なので相手の土俵で、なおかつ相手に人質がいるかなり不利な状況で戦う事を強いられるわけであり
もっと大勢のGSで挑んだほうがいいんじゃないかって程のピンチ…なのだが
この時牧街は(カフェさんが何とかしてくれんだろ)と他力本願の軽い気持ちでいたのだった

69:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/23 23:37:42 0
>68
一番優秀な者と言ったら怪訝な顔をする牧街。
(はて。何か変な事を言ったかのう)
と思うもののそれ以上深くは考えない。

>「と…とりあえず、さっさと片付けちゃいましょう」
「えいえいおー!」
>「えーと…まず中に閉じ込められてる人達を救出して、その後、この建築物を作った妖怪を殲滅、建物が残るようだったら後は市役所に撤去してもらう形でいいですよね?」
「そうじゃな。しかし人質は本当に閉じ込められておるのだろうか。
これは憶測だがもしかすると……自らの意思で出てこないのかもしれぬ。
だとしたら話はもっとややこしくなる! とはいえここで話していても始まらぬ。突入するぞ!」
ドアの前に立つと、ドアはひとりでに開いた。
といってもゴゴゴゴ……といかにもラスボスのダンジョンっぽく重々しく開くわけではなく。
普通に横開きの自動ドアがウィーンと開いただけである。

【アニメの殿堂・1F】
目の前に広がるのは学園物の様な風景。
その中で、大勢のヲタク達が軽快に踊っていた! 曲目はアニメソングのアメアメ愉快である!
「どうやら我々は歓迎されているようじゃ……!」
朝礼台らしき物の上にダンス軍団を洗脳していると思われる妖怪が立っている!
「どこかで見た事があるぞ! お主は……鈴宮ナツヒ!?」
「そうよ。ただの人間には興味はありません! 
ヲタク、ヲタク、ヲタクならダンスに加わりなさい、以上!」
ダンスの軍団をよく見ると、なんとGSっぽい身なりの人も何人か含まれているようだ!
勇んで除霊に来たもののミイラ取りがミイラになった人達である。

70:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/24 01:56:28 0
>>69
>自らの意思で出てこないのかもしれぬ。
(…サキュバス?)
カフェの言葉を聞いた牧街の脳裏に、一つの妖怪の名前が浮かんだ
サキュバス、R18指定を受けて然るべきその妖怪の名を知る成人男性は、そこそこ多いことだろう
人間の性欲を刺激し、精気を吸う、恐るべき妖魔である
そして、サキュバスの中には、魅了した人間を自在に扱う種も、勿論存在し
…オマケに、サキュバスは普通に戦ってもかなり強い

「待って!タローさんとか神藤さんに応援を!」

オオサソリに武力で劣っていた(様に見えた)カフェでは駄目だと、手近な援軍に救援要請を出そうとしたがカフェが先に扉を開けてしまい…

牧街は一気に熱気に包まれた

学園らしきところで一様に同じ踊りを踊る、人、人、人、そしてそれらを先導するのは、一段上の台の上にいる、女の姿をした妖怪
汗臭い、男臭い、でも何か熱い、んで踊りが息があってるから見てて気持ちいい
>お主は……鈴宮ナツヒ!?
妙な熱気に牧街が多少興奮やら踊ってて疲れないのかとかと様々な思いに思考がついていかずに呆然としていた所で、カフェが妖怪に対して叫んだ
>「そうよ。ただの人間には興味はありません!~
妙に自信満々なその態度と、カフェの驚きの言葉、そして踊っている人達の中にいるGS達
それらの情報からある結論に至った牧街は、カフェを軽くひょいと持ち上げ、一目散に自動ドアから外へとかけ出た

「指名手配中の大物妖怪なんですね、アイツ」
カフェを下ろし、自動ドアから離れた位置に来た牧街が、カフェが抗議する前に会話を切りだし
そして次に慌てて手を前に出して振る
「いや、…俺も指名手配中の妖怪のリストは一応憶えてたんすよ、けど…アレはちょい記憶してませんでした、すいません」
どうも牧街には相手がハーメルンの笛吹きの様な、相手を洗脳して操る能力に特化した妖怪の類に見えている様だ
インターネットは愚か携帯も無い世界の住人であり、テレビも電気代が勿体無いとか言ってほとんど見ない上、特訓だの何だのでド疲れた状態で毎日家に帰ってすぐ寝るだけの牧街には、現代のアニメキャラの容姿など知る由も無い
「それよか、あの人数で一斉に攻撃されては勝ち目はありません、ここは、ちょいと人質の皆さんには申し訳ありませんが、一度秋葉原あたりで護身用に売ってる催涙グレネードを何個か仕入れて来ましょう。
アレなら霊的防御を無視できるから、洗脳されてる人たちの動きを封じる事ができるはずです
その後はあの妖魔を2対1で攻撃して、殲滅する、これでどうでしょう」
催涙グレネードは精々数万、今牧街の家には100万以上の金銭があるし、防毒マスクは自前のがあるため、10、20個買っても、強力な破邪札一枚程度の値段もしない、安い…わけではないが、失敗できない今回の仕事を考えれば、安いもんである
しかし、敵に援軍が来たらどうするとか、ナツヒが結構強かったらどうするとか、問題点は山積みな上、人質のご家族に文句言われてもしかない人道に多少反した策である

71:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/25 23:01:34 0
>70
「こりゃ! まだ突入したばかりなのになぜ退却する!」
>「指名手配中の大物妖怪なんですね、アイツ」
「大物? 確かに大物ではあるが」

>「(前略)その後はあの妖魔を2対1で攻撃して、殲滅する、これでどうでしょう」
「常に最悪の事態を想定し念には念を入れる……見事な心がけじゃ!」
カフェは牧街の作戦に感心したようだ! 
牧街の事を優秀なGSだと思い込んでいるからである。先入観とは恐ろしいものだ。
「建物が出来かけた時に丁度現場にいたのだが様々な妖怪の声がしておった。
各フロアに妖怪がおるかもしれぬ
分かりやすい萌えヲタだけではなく様々な趣向を想定したアイテムを揃える必要があるだろう。
そうと決まれば早速秋葉原へ行くぞ!」

やってきました秋葉原。
待ちかまえていたかのように、猫耳をつけたロリショタ少年が現れた。
そう、秋葉原GS道場の師匠である!
正体不明、戦国時代から生きているとかいう噂もあるショタジジイである。
「むむ!? なぜにこんな所をうろうろしている。逃げ帰ってきたにょか?」
「よく言うわ、事前に察知して待ち構えていたであろう。
人質が思った以上に多く、念のためにもっと大量のアイテムを仕入れようと思うてな」
「危ないと思ったら一端退却して作戦を練り直す。良い心がけにゃ。付いてくるにゃ!」
二人を先導して店に入っていくロリショタ少年。
もちろん店は護身用具店……ではなくヲタクショップだった!
「おそらく霊力付与されていない普通のヲタクグッズでも効き目があるはずにゃ。
……何驚いてるにゃ、青年」
こうして話がかみ合っていなかった事にやっと気付く一同であった。

72:ヲタクショップ店長
09/10/25 23:54:26 0
「――やはり来たか。」
死を纏わせた囁きと共に天井から舞い降りる黒い影。
ヲタクショップでは全身から凄烈な殺気を放つ、忍びの者が待ち受けていた。
無論この男、忍者などでも霊的な物品を扱う人間でも武器屋でも無い。
只の忍者のコスプレをした男である。

「用向きは察している…拙者の配下の"草"たちは秋葉原の至る所に紛れているのだからな。
そうだな…今ならば、魔砲少女"リリカルなのか"の抱き枕が其処許らの目的に適おう。
他にも"うみうしの鳴く頃に"の限定版ポスターなど様々な物を取りそろえている…。」
漆黒の旋風が店内に生まれ、一陣の風となって吹き抜ける。
首筋に微風を感じた時には、すでに忍者店長は背後のカウンターのレジへと回っていた。

「ポイントカードはお作りになりますか…?」

73:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/27 20:39:55 0
>>71
>分かりやすい萌えヲタだけではなく様々な趣向を想定したアイテムを揃える必要があるだろう。
「まぁ…あーゆータイプの建物にゃ一階につき一匹化け物がいるのがふつーっすからねぇ」
【様々な趣向】とやらを武器のタイプの違いとでもとったのか
牧街もカフェの話しに納得し、二人は一路秋葉原へと向かい…

そこで待っていた奇妙な怪人に、牧街はある種の恐怖を覚えた
(こ…この人は一体どんな宗教のGSなんだろう)
自らの想像など及びもつかない奇妙で珍妙な格好をした親父の登場に、牧街は驚愕し硬直する
(じ…じさまが子供の格好をして…耳?耳が何故…ってかにょ?にょって何だ…?)
しばらく呆然としていた牧街だったが、まぁ、そういう人もいるだろうとあっさり許容してしまった
一々生きている人間で驚いていては、街中でバズーカ撃つ男の弟子は勤まらない
それに、この親父も一線級のGSなのだろう
恐らく強力な武器が売られている店へと、牧街を案内してくれた

そこは、今まで見た事も無い様なオカルトショップだった
アニメキャラの人形やら壁紙やらマネキンやら抱き枕やら布やらなにやらが所狭しと置かれ
何と看板にはオカルトショップではなくアニメショップと書かれている全く新しいタイプの……

「…すみません、俺、仕事中なので」
多少冷たい感じで、そう言って、牧街はさっさと店の出口へと向かった
ほいほい怪しい人についてったり、年下の中学生(カフェの事、未だに牧街は真実に気づいていない)の師を選ぶ能力を信頼したりした己の間抜けさに苛立ちながら牧街が外へ出ようとした、その時

そいつは現れた

>>72
天井から現れたすさまじい殺気を放つ謎の人物は牧街に一通り店の商品を説明し、ほらさっさと買いに来いと言わんばかりに次の瞬間レジに出現する
(こ…殺す気や…何か買わんかったら、俺を殺す気や…)
死の恐怖を感じた牧街は、やむなく程よく高い商品から何か買うべく選別し始める
(うう…知ってるアニメの商品が何も無いよぉ…)
牧街の知っているアニメで一番最新のものは、小学校の頃見ていた賢者指令タックオンと言う番組で
宇宙処刑場イヌダッソーから逃げ出した宇宙死刑囚達と、宇宙処刑場を管理していた宇宙科学パトロール防衛隊のサーガ星人が選抜した5人の超獣攻撃隊隊員が巨大ロボや強化スーツで戦うという「賢者シリーズ」の第7作目であり
違う路線のアニメの商品がメインのこのお店には売って無さそうだ
(……しかし、マジで見た事の無い奴ばっかだな……あ!)
困りながら陳列棚を見ていた牧街は、自分も知っているアニメ、奇行戦士ガルダムの女性兵士の人形の存在に気づく
奇行戦士ガルダムはお台場に像が建つ程の国民的アニメで、流石の牧街もこればっかりは知っていた
しかし、奇行戦士ガルダムの知らないシリーズ(ガルダムシューシやガルダム01、牧街は初代しか知らない)の知らない女性キャラや、機動スーツと人間を合体させた様な娘の人形等女性キャラの人形、しかも若い娘の物があるばかりで
ガルダム、ガルダタンクや、ガルダキャノン、ザイクなどのメカは見当たらない
(…?売り切れたのかな)
そういえば他にも男性キャラの人形もメカも無いなーとしばらく考えていた牧街だったが
(風水とかそういうのの関係なんだろ)
とオカルトちっくな結論で普通にまとめた

「オタク」と言う存在を知らないほど、牧街モリオは現代社会から隔離されていたのである

「ぇーと…んでは…これ…ください…、ポイントカードは結構です」
やがて牧街は12cm位で、ビニールに包まれた500円のガルダタンク娘の人形をおっかなびっくりレジへと持っていった

74:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/27 22:55:05 0
>73
牧街の心の声を聞いたのかは定かではないが、牧街の肩にぽんっと手を置く秋葉原の師匠。
「ボクちゃんが実はじさまだとよく分かったにゃ! なかなかやるにゃ!」
さて、ここで一つの疑問が浮上する。師匠は見抜けて弟子は見抜けないのか。
仮説を立てて検証してみよう。

仮説1:弟子の方は実年齢と外見が師匠ほどはかけ離れていないため逆に分からない
仮説2:師匠の場合は明らかにそれが霊的な力もしくはその類のよく分からない力によるもの
弟子は単なる童顔だから分からない。

>「…すみません、俺、仕事中なので」
地の文でどうでもいい検証をしている場合ではない。牧街が怒って帰ってしまう。

>72
が、いいタイミングで牧街の離脱を阻止する者が現れた!
秋葉原で修行をしたカフェはもちろんそれが店長だという事を知っている。
「ナイスじゃ、店長!」

「なかなか乙なチョイスじゃのう!」
ガルダタンク娘を恐る恐るレジに持って行った牧街に声をかけ、慣れた手つきでヲタクグッズをレジに持って行く。
「では店長お勧めの"リリカルなのか"の抱き枕と……ロボ路線には創聖のポカリスエットン
あとは少し懐かし路線でブレザー服美少女戦士ブレザームーンの人形をもらおう」
ちなみにポイントカードはもう作ってある。

75:牧街 ◆GwyfLokZWa7/
09/10/28 18:42:19 0
>>74
A、書いてる奴が「ロリショタ少年が現れた」と書かれていた事には気づいたが、まさか化けているとは気づかなかったから=ただのミス
……大変申し訳無い、以後気をつけます

「……あれ?」
牧街は目をこすった
今しがたまで爺様だと思っていた怪人が、ロリな服がよく似合う少年へと変わっていたのである
そういえば、何だか最初からじさまなどおらず、この子供が応対していたような気がしてきた…
(…とうとう無茶な特訓のツケが回ってきたか…)
牧街が頭を抱えた時
>「ボクちゃんが実はじさまだとよく分かったにゃ! なかなかやるにゃ!」
「へ?じさま何すか?」
カフェの師匠の方が正体をばらしてくれた
が、今度は牧街にはカフェの師は普通に少年に見えているため、牧街は何だか混乱してしまい
「まぁ、偶然って事で」
何が偶然なのかわからないが、とにかく「偶然」と言う言葉でその場はしめておいた
(この戦いが終わったら、脳外科へ行って精密検査受けよう…)
書いてる奴のミスのせいで、新たな決意が牧街の中で固められてしまう
ゴメンネ、牧街

まぁ、牧街が脳外科へ行くか否かなどどうでもいい
牧街と同じく店の商品を選別していたカフェは、どういう基準で選んでいるのかわからないが、慣れた手つきでいくつかの商品を選び、購入していく
(アレ、どうやって使うんだろ…)
カフェの真面目な表情からどうやらマジでそれらを除霊道具として活用するらしい事はわかった牧街だったが
どうやって使うかまで想像が行き届かない
所詮、コイツの想像力などネガティブな方にしか発揮されないのだ
(やっぱ投げるのかな…。じゃ、俺の買ったこれも投げつけるの?)
ガルダタンク娘のキーホルダーをちらっと見て、牧街は渋い顔になる
(車のキーにつけるのに丁度いいのになぁ、可愛いし。ガルダタンクギムの次に好きだし)
長年貧乏生活をしてきた牧街には、勿体無いお化けが何匹も取り付いていた
ちなみにギムとは、ガルダムの量産型機動スーツの事であり、機服娘シリーズにはまだラインナップされていない
(あ、これ正座してんのってキャタピラって事なのねぇ)
じろじろといちいち感心しながらガルダタンク娘を眺めている牧街は、既にカフェの買い物が済んでいる事に気づいていなかなかった

76:李珠 ◆rdfEGE/BGM
09/10/28 18:52:46 0
「ふふ…どうやら私の出番が来たようですね…主公。」
アニメートの奥に設けられたスタッフルームの扉が開く。
そこから店内に現れたのは中国風の白い漢服に葛巾を被った女性。手には白い扇。
顔は青褪めていて血色が悪く、口調は生気の無い棒読みの台詞口調だ。
昔の中国風の服を着た人物は、行列しているレジで商品を捌く忍者店長から牧街とカフェに視線を移す。

「これは失礼を…名乗るのが遅れました。
私は姓を李(リ)、名を珠(シュ)、字(あざな)は翠璧(スイヘキ)と申す者です。
我が師でもある丞相から江東で乱が起こった事は、すでに聞き及んでいます…。」
一礼して挨拶した李珠と名乗るこの人物の胸には"赤城 幸子"という名札が付いている。
無論の事だが、こちらが本名だ。

「天下統一の為にも江東の乱は鎮めねばなりませんね…私も一臂の力となるべく江東へと赴きましょう。」
手にした白羽扇を扇ぎながら李珠は店の外へと出る。
そして燦々と降り注ぐ日光を浴びた瞬間、その姿をぐらりと傾がせて地に倒れ伏す。

「どうやら私の命数もあと僅かで尽きようとしています…。
しかし、私は…志半ばにして倒れるわけにはいきません…丞相の意思を継がねば…。
丞相、この李珠を見守っていてください…。」
李珠は何とかコンクリートの床に膝をついて立ちあがるが、別に死病に取り憑かれているわけではない。
コスプレの為のダイエットで貧血気味なだけである。


【GSを見たのは遥か昔…なんとなくしか思い出せませんが御勘弁を。】


【名前】李珠 翠璧
【年齢】19
【体格】やや痩身、顔色は悪い
【容姿】諸葛孔明のコスプレ
【属性】道教系の道士
【霊圧】20
【装備】白羽扇
【趣味】三国志
【特殊能力】風変、火計など三国志に関係するもの
【備考】アニメートでバイトする歴女。諸葛孔明の弟子という自分設定。
三国志の登場人物、諸葛孔明への愛が高じてネットや書籍を漁り、その知識だけで方術を習得した。

77:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/10/28 23:19:17 0
>75
ガルダタンク娘を無心に眺める牧街を見てどこか満足げなカフェ。
(最初呆れていた割には満更でもない様子ではないか!
やはりこっちの素質はあるのじゃな、妹萌え属性もあるし)

>76
と、あらぬ誤解が発生したところで新たな仲間が登場。
なぜ見た瞬間に新たな仲間と分かるかというと
仲間になる人はなんとなくそれっぽいオーラを放っているというRPG的なヲタクの勘である。
>「これは失礼を…名乗るのが遅れました。
私は姓を李(リ)、名を珠(シュ)、字(あざな)は翠璧(スイヘキ)と申す者です。
我が師でもある丞相から江東で乱が起こった事は、すでに聞き及んでいます…。」
「これはこれは、李珠殿というのか。
妾はカフェ、この者は牧街、この度江東の乱鎮圧に派遣された者じゃ。
だが敵は思った以上に強大、新たな戦力が加わればそれ程有り難い事は無い」
もちろん名札の名前と違う事を突っ込むなんていう無粋な事はしない。それがヲタクのジャスティス。
>「天下統一の為にも江東の乱は鎮めねばなりませんね…私も一臂の力となるべく江東へと赴きましょう。」
「うむ、よろしく頼む!」
常識的に考えると唐突も唐突だが勝手にとんとん拍子に話を進めてしまうカフェ。
が、外に出たとたんにいきなり倒れる李珠。
「お主、どうした!?」
>「どうやら私の命数もあと僅かで尽きようとしています…。
しかし、私は…志半ばにして倒れるわけにはいきません…丞相の意思を継がねば…。
丞相、この李珠を見守っていてください…。」
駆け寄って抱え起こしながら感動的なシーンを演出する。
「そうじゃ! 師の願いを叶えるまでは死んではいかん!
まずはその一歩として江東の乱を共に鎮めようぞ!」
どこまで本気でどこからが冗談なのかをあえて明確にしない、それがヲタククオリティ。

78:牧街 ◇0GgFQdrqrk の代理投稿
09/10/29 21:34:09 0
>>76
いらっしゃいませ
どうぞよろしくお願いします

突如現れた白装束に、牧街は数歩後ずさる
衣装や表情や雰囲気が尋常じゃ無いというのもあるが
(…ま、まさか…買った商品が安いから俺に呪いをかける気じゃ…)
同じく尋常じゃ無い雰囲気の上に殺気びんびんな店長に言った「私の出番」の意味を誤解したからだ

>「これは失礼~すでに聞き及んでいます…。」
正体不明の白装束に狼狽する牧街に、白装束は名乗りを上げたが…
(…いかん、どうやら俺に害なす存在じゃないらしいが、言ってる言葉がよくわからん)
三国志等の歴史系の物に強くない牧街には、赤城幸子の言っている事は、半分も理解できていなかった…
(とりあえず名をシュって言ってたから名前はシュって言うんだろう、んで、中国系の妖怪人間か何かで、こっちでは赤城幸子って名乗ってるんだな)
そして、恐ろしい誤解を抱いてしまう
どうやら牧街には赤城幸子が「シュと言う本名を持つ妖怪だが、わけあって人間界にとどまり、赤城幸子と名乗っている」様に見えているようである

>「天下統一の為にも江東の乱は鎮めねばなりませんね
まだまだ亜人種って世間的に認識されていないから大変なんだろうなぁと思ってた牧街は、幸子の次の言葉で更に困惑する
(…?妖怪怪の世界で戦争でも起きてるのか?)
牧街に江東の乱の意味を理解できるほどの想像力は無かったのだ
(いちいち俺達にそんなどこかの戦争鎮圧する宣言するって事はよっぽど律儀な人なんだなぁ…)
そんなこんなで妙に感心していたところで、赤城幸子は倒れ付した
びびって半歩後ずさる牧街
>「どうやら私の命数もあと僅かで尽きようとしています…。
苦しげにそう言って、命からがらといった調子で起き上がる赤城…いや、李珠に、カフェが駆け寄る
>「そうじゃ! 師の願いを叶えるまでは死んではいかん!
何だか感動的な雰囲気を醸し出す二人を、じーっと見ていた牧街は、やがてぽんっと手を叩くと
「殿堂の方は、俺に任しといて、カフェさんはその方と江東に向かってください!」
こっちは俺が何とかしとくから、お友達を助けに行っていいですよと親切心を見せるのだった

79:名無しになりきれ
09/10/30 23:17:32 0
ほしゅ

80:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/10/30 23:55:08 0
【Σ(゚Д゚ )さ、参戦数時間で大規模全鯖規制だってー!
…誠に心苦しいのですが影響の少ない内に一旦退場させて貰って構わないでしょうか?
代行依頼スレッドでは最低でも10回に分けないと本文投下できそうにないので本文投下は諦め。
ぼったくり冥土カフェで軍議とも思いましたが、体調不良で倒れた事にして進めてください。】

81:名無しになりきれ
09/10/30 23:59:26 0
つか規制がなくても10レスにわたるレス投下ってどうよ?
参加スタイルやレス内容見直してみたらどうだ?
消えるよりもスタイル変更して代理投稿で参加継続の方が同僚も喜ぶと思う。

82:カフェ ◇YNbEhcUF/I
09/10/31 19:31:38 O
どうやら全員規制にかかったようじゃ……。

>李珠殿
早まるな! 
退場するぐらいなら規制中はどこか外部で進めて規制が終わったらなな板に戻ってくる方法もあるぞ!
多分牧街殿も同じような考えだと思う。
特に今回は参加者全員規制+乱立が同時に勃発した特殊事情であるしな。
千夜万夜の代理投稿スレには見当たらなかったが他の代理投稿を使ったのかな?

いちいち代理投稿で相談するのも冗長になるんで
とりあえずの相談の場として千夜のこのスレ(TRPG系雑談所)をお借りしてはどうかと思っておる。
URLリンク(yy44.kakiko.com)

83:カフェ ◇YNbEhcUF/Iの代理投稿
09/11/02 23:17:17 0
>78 >80
>「殿堂の方は、俺に任しといて、カフェさんはその方と江東に向かってください!」
「お心遣い大変ありがたいが殿堂は江東にあるのじゃ」
誤解を解こうとしたときだった。ロリショタ少年が衝撃の事実を告げる。
「牧街くん、急用があるそうで向こうでキミの師匠が呼んでるにゃ」
牧街は大慌てで急用とやらに行ってしまった。
「ちょいと待ってくれ! 妾は原作をほとんど知らぬのだ、牧街殿無しでは困る!」
そんなカフェに、ロリショタ少年が他人事感全開で励ます。
「まあどうにかなるさ!」
「うむ、どうにかなるか」
納得することにしたカフェであった。
一方、担架を持った運搬係が出てきて李珠を奥の部屋へ運び込む。
「規制が終わるまで、もとい体調が良くなるまで休ませるので先に行っててください」
「はあ」

そんなこんなで一人でアニメの殿堂に再潜入。
ヲタク達は相変わらずアメアメ愉快を踊っていた。
妖怪鈴宮ナツヒがこっちをにらみつける。
「また来たの!? 踊らないなら帰りなさい!」
「残念だがそれはならんぞ! ヲタクグッズの真価を試す時が来た!
まずはこれじゃ、とお!」
ヲタク達の真っただ中に店長お勧めのリリカルなのかの抱き枕を投げた!

84:カフェ ◇YNbEhcUF/I
09/11/06 22:32:14 0
「むお? これは……!」
抱き枕の周囲のヲタク達は抱き枕の争奪戦を始めた。
当然、それまでの一糸乱れぬダンスが乱れる。
それを見たナツヒは当然ご立腹である。
「ちょっとアンタ、何てことしてくれるの!?
私が不機嫌になるとどうなるか分かってんの!?」
「知っておるぞ。お主が不機嫌になると世界が崩壊するのじゃ。
しかしこの世界を全世界に侵食させるのが目的なのであろう。崩壊させていいのか?」
「う……」
それもそうだと思い言葉に詰まるナツヒだが、すぐに攻撃に出た。
「ええい、ポルターガイストお!!」
カフェに向かってチョークや黒板消し等の学園物の定番アイテムが超スピードで飛来する!
ロリータ傘を開いて防御するカフェだが、霊力を相殺しきれずに後ろに吹っ飛ばされる。
「きゃあ!」
それを見て勝ち誇った顔のナツヒ。カフェが弱弱しく呟く。
「お兄ちゃん、助けて……」
その時、ヲタク達に変化が起こった!
「はっ、ヴォクは今まで何をしていたんだ!」
「ヴォク達の妹をいじめる奴は許さないぞー!」
すかさず号令を出すカフェ。
「お兄ちゃん……嬉しい! お兄ちゃんはすごく強いんだもんね、あいつをやっつけちゃって!」
大量のヲタク達がナツヒに飛びかかる!
「アンタ達、私を誰だと思って……ちょっと、趣味じゃないんだけど!
ぎにゃあああああああああ!!」
ヲタク達にもみくちゃにされるナツヒを見ながらカフェは言った。
「萌えヲタを大量に動員していてくれて感謝するぞ。
1階だけあってそれ程強く無かったが……次はこう簡単には行かぬだろうな」
【1F 鈴宮ナツヒ撃破】

85:李珠 ◆rdfEGE/BGM
09/11/07 19:03:24 0
映画やゲームで見知っている人も多かろうが、彼女が敬愛する諸葛孔明について少々解説しよう…べベンベン!
舞台は中国!遥か昔の後漢時代、俗に三国志と呼ばれるこの時代は多数の英傑や軍師を輩出していた。
諸葛亮はその一人で性を諸葛、名を亮、字を孔明といった。
劉備に仕えた諸葛亮は蜀という小国の丞相(宰相)として政治や軍事で国を支えたが、志半ばにして倒れてしまう。
しかし死後、その至誠溢れる生き様によって次第に神格化。
後世の小説や民話では風を起こしたり、地雷を作ったりと半分仙人みたいな扱いを受けるのであった…べベンベン!

>83
アニメの殿堂二階は学園風の一階とは全く異なり、ノスタルジーを感じさせる町並みが再現されていた。
町の入口に置かれている案内板に書かれていたのは、不吉な文体で書かれた〈不死子・F・不死雄町へようこそ〉という文字。
案内板の前に佇む李珠は、階段を上ってきた人物の気配を感じると振り返って声を掛ける。
「無事に一階を突破しましたか…見事なお手並みです。
フフ…少々予定外の事が起きましたが、私も縮地の法とタクシーでここまで追いつく事が出来ました。
先程はカフェ殿の師匠に介抱されねば命が危うかった所…後で答礼に伺わねなりませんね。
それにしても…アレには…癒されたものです…まさかあのような事まで…。」
ロリショタ少年の介抱を思い返した李珠の口元が緩む。

「それはさて置き…この謎の建造物出現に関しては根本の原因が分からねば、真の解決はありえません。
現在、間諜のキバヤシに調べさせておりますので、何か分かれば私に連絡が来るで…。」
李珠の声を遮るように突然、民家の屋根の上から黒い影が降って来る。
ブンッ!という風切り音に転げるように李珠が伏せると背後では町の案内板がスッパリ切断されてパタンと倒れた。
襲撃してきたのは、おそらくこの階の守護者だろう。
各階ごとに守護者がいるのは少年漫画のお約束である。

「何者ですか…?」
李珠が問うまでも無く、襲撃者の正体は郷愁を感じさせる夕映えが明らかにしていた。
それは髷の付いたゴムまりの頭部に体は風呂桶、掃除機のホースの腕の先に小さなゴムまりの手という人形らしき物体。
頭部に付けられた焦点の定まらない目でこちらを見上げたカラクリ人形は、可愛らしい声で名乗りを上げる。

『吾輩は殺助(ころすけ)ナリ! ここは通さないナリよ!』
手に持った長大な刀を引き摺りながら50cm程のカラクリ人形がこちらににじり寄ってくる。
有名なアニメの愛らしいキャラクターのはずなのだが、足が凍る程の圧倒的な剣気を発している様は年を経た剣豪そのもの。
カラクリ人形の腕が微かに動くと左右のブロック塀は倒れて辺りに土埃を巻き上げた。斬撃は全く見えないという絶望感。

「――気の盛んな敵と正面から戦うのは自殺行為。まずは兵法三十六計の一つ、走為上を持ちいるとしましょう…。
案ずる事はありません…まだ策はあります。私の勘が正しければ、この近くに土管が三つ置かれた空き地が有るはず。
そこまで誘い込めれば、敵は我が掌にありと言うものです…。」
と言いつつ、李珠は背を見せてダッシュで走り始める。
走為上とは逃げるのが最善の策という意味なのだ。


【どうやら予定より早く戻れたようですね…カフェ殿、牧街殿、色々御迷惑をお掛けしました】

86:カフェ ◇YNbEhcUF/Iの代理投稿
09/11/09 19:04:40 0
>85
さりげなく抱き枕を回収してから2Fに上がると、なんと李珠が先にいた!
「おお! もう規制解除……じゃなくて良くなったのか!
なるほど、師匠の介抱で。
我が師匠はああ見えていろいろな術を隠し持っておるからのう」

>「現在、間諜のキバヤシに調べさせておりますので、何か分かれば私に連絡が来るで…。」
「それは心強い……ほわあああああああああ!?」
>「何者ですか…?」
>『吾輩は殺助(ころすけ)ナリ! ここは通さないナリよ!』
「直接攻撃系じゃと!? ヲタク系アイテムが役に立たんではないか!」

>「私の勘が正しければ、この近くに土管が三つ置かれた空き地が有るはず。
そこまで誘い込めれば、敵は我が掌にありと言うものです…。」
「何か良く分からんがすごそうじゃ! ではそれで……てええええええ!?
普通に逃げるだけ!?」
案の定、すごい勢いで道を破壊しながら迫ってくる!
このままだと数十秒で追いつかれそうだ。
「ぎやあああああ!? 無理無理!!」
カフェは必死で走りながらトレカーケース、もとい破邪札ケースを取りだす。
「あれでもない、これでもない……あった!
破邪札“フードバトラー”シリーズ、“コロッケ”!」
コロッケの絵が描かれたカードを投げる。
それはボンッという効果音と共にコロッケになり、殺助は急ブレーキをかけてそれを拾う。
「今のうちじゃ! むむ!? そこに見えるは空き地!」
土管の3つある空き地に滑り込んだ!

87:李珠 ◆rdfEGE/BGM
09/11/09 22:06:59 0
『待つナリ~!』
足を漫画の様に回転させながら、刀を振り回すカラクリ人形が追ってくる。
必死に走るも運動不足と貧血の上に動き難い漢服という三重苦、早くも息が切れてきた。
「待てと言われて待つ者はいませんが…このままでは追いつかれてしまいますね…。」

>カフェ「あれでもない、これでもない……あった! 破邪札“フードバトラー”シリーズ、“コロッケ”!」
迫りくるカラクリ人形はカフェの破邪札に動きを止めて出現したコロッケに食い付き始めた。
その間に愛らしい殺人マシーンとの距離を取って一気に引き離す。
何とはなしに三枚のお札やイザナギの逸話を彷彿とさせる。
「好餌を蒔いて敵の足を鈍らせる……見事な兵法です。」

>カフェ「今のうちじゃ! むむ!? そこに見えるは空き地!」
「やはり空き地がありましたか…ここは火計こそが上策。」
空き地では土管の上に立つ、いかにもガキ大将という少年が人を集めてコンサートを開いている最中だった。
しかし李珠はそれに構わず、袂から透明な液体の詰まった数個のビニール袋を取り出して辺りに投げつける。
ビニール袋が割れて漏れた液体が地面に広がると周囲からはガソリン臭が漂う。

『追いふいふぁナリ! もう逃わふぁあいナリよ!』
コロッケを口に入れたままの殺助が空き地に足を踏み入れる。
「もう来ましたか…ですがここは貴方にとっての死地となりましょう。」
李珠はガソリンで出来た水溜まりに足を踏み入れた殺助を目がけて最後のビニール袋を投げつけた!
殺助が神速の切り返しでビニール袋を切り刻むが、宙に四散したガソリンは余す所なく殺助の体を包む。

「今です…炎よ、龍となって赤壁の戦いの如く燃え上がりなさい……ファイアー!」
三国志と関係無い掛け声とともに点火したライターを投げつけると紅蓮の炎が殺助を燃え上がらせた。
ごおっと迸る火焔は瞬時にガソリン溜まりを駆け、周囲の芝生にまで延焼を始める。
一瞬にして黒焦げになった人形は炎の中でバッタリと大の字になって倒れた。
誤解するといけないが、一般的に除霊や退魔の際にはガソリンは使わない事が多い。
ついでにいえば、この火攻めも術ですらない。

『キテー!』
謎の悲鳴を上げながら燃え尽きた殺助の残骸は、煙を吹き上げて消滅。
仮初めの肉体を失ってエクトプラズムか、或いは何か他のものに戻ったのかもしれない。
それを見て李珠は満足そうに頷いた。
周囲の炎の勢いはますます盛んになり、火の粉がバチバチと散る。
その時、李珠の袂の中の携帯電話がプルルルルという電子音を鳴らす。
「キバヤシから連絡が来たようです…何か分かったのかもしれません。
もしもし李珠です………(中略)………な、なんだってー!!!」

88:カフェ ◇YNbEhcUF/Iの代理投稿
09/11/11 07:11:03 0
>87
「?」
李珠の不思議な行動を見守る。
>「今です…炎よ、龍となって赤壁の戦いの如く燃え上がりなさい……ファイアー!」
「何いいいいいいいいいい!? 何と画期的な除霊方法!」
カフェは21世紀の科学を使った斬新な除霊方法に感動した。

>『キテー!』
「やったな! 2階のガーディアン撃破じゃ!」

>「キバヤシから連絡が来たようです…何か分かったのかもしれません。
もしもし李珠です………(中略)………な、なんだってー!!!」
その時カフェは大変な事に気づいた。
火の勢いは収まる所を知らず辺りが火事になっている!
ジリリリリリリ!! 火災警報器まで鳴り始めた!
妖怪の霊力によって出来た建物にそんなものがあるのか甚だ疑問だが
鳴ってしまったのだから仕方がない。

キバヤシの言った事はこうだ!
世界には不思議な力を持つノートが数冊あり、その中の一つレスノートがこの怪異の鍵になっている!
何らかの妖怪、恐らく最上階のボスが所有していると思われるので、それを奪取せよとのこと。

もしかしたらカフェが第三話で手に入れた黒歴史ノートもその中の一つなのかもしれないが、今は関係ないので話を本筋に戻そう。

「火事ではないか! 逃げるぞ!! 
ああっ! その前に人質を救出せねば! 一体どこじゃ!?」
「その必要はない……人質は1階にいたので全てだ!」
そう答えたのは……青年の姿をした妖怪だった。
整った顔立ちで、頭はピカピカに輝いている。
「本当は信者を動員するつもりだったのに誰も集まらなかった……なぜなら僕がハゲだからだ!
僕は夜髪ライト……またの名をピカ! 新世界の髪になる!!
本当は最上階で待っているはずだったのに火事が起こったから慌てて来てやったぞ!」
そして、ピカは一冊のノートを取り出した。そう、レスノートだ!
「安心しろ、このノートに名前を書かれても死にはしない……。
ただ髪がlessになるだけだ!」
要するにノートに名前を書かれるとハゲてしまうらしい!

89:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/11/11 19:39:35 0
「レスノート…要するに太平要術の書の様な奇書ですか。」
キバヤシの説明が怪異の原因を知らせる。
「カフェ殿…まずは、こちらの名前を知られないようにしないといけませんね。」
カフェに注意を促す。
『ほう!そちらは、カフェ君というのかね?』
耳聡く聞きつけたライトが口角を歪めてスラスラとノートにペンを走らせる。
「いけません…敵に名を知られてしまったようです。急いで阻止しなければ。」
李珠は袂から取り出した元戎(同時に複数の矢を放てる多発式クロスボウ)に銀の矢を装填する。
ギリギリと引き絞った弦を離すと短く太い矢が一斉に宙を躍り、ライトにドスドスドスと刺さった。

【またもや規制発動…風呂敷を広げるのは無理そうです…】

90:カフェ ◇YNbEhcUF/Iの代理投稿
09/11/12 23:02:59 0
「ぐわあああああ!? おのれ、ハゲにしてやる!! 40秒たったらお前もハゲだ!」
ライトは銀の矢に悶絶しながらも根性でノートにカフェと書いた。
「ウボアアアアアアアアア!!」
カフェは断末魔の叫びをあげながら転げまわる。
が、40秒たっても何も起こらない事に気づき、勝ち誇った顔で言い放つ。
「……そうじゃ! そういえばカフェは通称で本名は明かしておらぬのだった!
李珠も通称だからお主に勝ち目はない!」
その時のライトの絶望の表情と言ったら無い。
「くそお……こうなったら……死髪の目発動!! 当たると髪がコゲて無くなるぞ!」
ライトは目から縦横無尽にビームを出し始めた!
当たると髪以外も普通にダメージを受けそうだ!

【他板から代理投稿乙です。
こっちも一瞬だけ解除されて再規制~。スレが落ちない程度に焦らず進めましょう】

91:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/11/14 20:44:10 0
乱射されるビームに李珠は防御の陣形を敷く事を考えた。
「ここは鉄壁の防御陣で敵の猛攻を凌ぎましょう。」
カフェをサッと掴んで盾にする。
何気に非人道的と思った人もいるかも知れないが、これは戦。
指揮官が倒れれば総崩れとなる以上は多少の犠牲が出るのは致し方ない。致し方ないのだ!!
「カフェ殿…後で立派な碑を建てます故、どうか化けて出ぬように。」

李珠は力を使い果たして倒れたライトに近寄り、その手に握るノートを掴む。
「おそらくこのノートが怪異の核になっていたのでしょう。
ノートの後ろに名前が書いてあるようですが持ち主の名前でしょうか。
所々焦げていますが辛うじて読めそうですね…何々、■生太郎…なまたろう?」

92:カフェ ◇YNbEhcUF/Iの代理投稿
09/11/15 23:08:34 0
「鉄壁の防御陣!? あぁああああああああああ!!」
抗議する間もなく目から放たれたビームが飛んでくる!
師匠からもらった霊力付与された掛け軸、専門用語で言うとポスターをとっさに広げる!

さて、この掛け軸、巻物状に巻いてあってもらう時に中身を確認していない訳だが……
髪が必要以上にフサフサな幸せそうな家族のイラスト。
“髪様家族”というアニメのポスターだった。
ちなみに アニメ 神 で検索したら似たようなアニメのサイトが出てきたぞ!

それを見てライトは激昂した。
「許さん……フサフサなど許さん!!」
ポスターに向かって集中砲火する!
髪様家族の髪が少しずく削られていくが、そのフサフサは尋常ではなくついにライトが力尽きた。

>「所々焦げていますが辛うじて読めそうですね…何々、■生太郎…なまたろう?」
「もしや……阿蘇 生太郎!?」
ライトが言った。
「嫌だ。死にたくない!
僕たちは政権交代で潰えた彼の想いに応えたかった……それだけなんだ……」
それにしては髪だけにこだわっていたような気がするが気にしてはいけない。
「お主ら……ふぎゃ!」
しんみりした雰囲気はぶっかけられた大量の水によって遮られた。

いつの間にやら入ってきていた消防隊員達が消火活動をしている!
「はて、なぜ国家機関が介入しておるのじゃ?」
「困りますよ、火事なんか起こされちゃあ!
今さっき国会通過したんですけど、建物が出来てしまったのだからということで
ポッポが開き直ったのか知らないけどそのままアニメの殿堂にすることになったんですから!」
と、消防隊員が丁寧に説明してくれた。

「そうなのか……! それなら心残りはありません。
僕たちはみんなの心の中に帰ります。ありがとう……」
ライトをはじめとする妖怪たちは消えて行った。本来あるべき場所へ帰ったのだ。
そしてまたもや手元には霊験あらたかなノートが一冊残ってしまったのである。


93:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/11/17 23:02:44 0
「お見事です…カフェ殿なら必ずや敵の攻撃を防ぐと信じておりました…。
事前に防御陣の構築を知らせないのも実は計画のうちです。
前もって攻撃を知っていては、あの死髪の目の発射速度に反応すらできません。
何かを考えてしまっては、どうしても脳のインパルスが筋肉に到達するまでに一瞬の遅れがあるでのです。
ですが死と隣り合わせの危機が、先程の神がかった反応速度での緊急回避を成し遂げさせた…。
要するに…全ては私の綿密な計画の通りだったのです。」
と、したり顔でカフェの瞳をじっと見つめながら嘘だかホントだか分からない解説を始める。
どうでも良い事だが、人は嘘をつく時には饒舌になるという。
「それにしても怪異の原因は元宰相の所持していたノートでしたか。
いえ…それが本当かどうかを検証するためにも試しに何か書き込んでみましょう。」
李珠は書き込んだ事が現実に起きるノートなのかと期待しつつ、筆ペンを走らせる。
ノートに『平成の世に戦国の乱世を再び』と書き込もうとするものの、
『ERROR:アクセス規制中です!!』と言う文字が浮かび上がってインクを弾き、何も書き込めない。
「…書けませんね。とりあえず書き込めるようになるまで待つしかありませんか…。
これは危険な力を秘めているようなので私が管理しておきましょう。」
何食わぬ顔でそのままノートを懐に仕舞い込む。
ちなみに霊的な物品の収集は、悪用を防ぐためにそれなりの資格が必要だ。
そして誰からも突っ込まれなかったが、李珠は普通にGS免許は取得していない。
「では、後は国家機関に任せて私たちは戻って戦勝の祝杯を上げましょう…。
秋葉原に新しく開店した冥土喫茶とやらに宴席を設けておきました。」

94:カフェ ◆YNbEhcUF/I
09/11/18 23:37:08 0
>「お見事です…カフェ殿なら必ずや敵の攻撃を防ぐと信じておりました…。
(中略)要するに…全ては私の綿密な計画の通りだったのです。」
「なるほど……そこまで信頼してくれて感謝するぞ。
出会ったばかりなのにまるで長年組んだ相棒のようじゃ!」

>「…書けませんね。とりあえず書き込めるようになるまで待つしかありませんか…。
これは危険な力を秘めているようなので私が管理しておきましょう。」
「ご愁傷様じゃ。これは憶測だがもう少し待てば書けるようになるであろう」
ノートをしまいこむ李珠に何の疑問も持たないカフェ。
それもそのはず、まさかGS免許を持っていないなんて思っていない。

「なぬ!? 新しく開店した冥土喫茶!?」

―そして冥土喫茶

「お帰りなさいませ、お嬢様方!」
幽霊のコスプレをしたマスターとマスターの奥さん、つまりカフェの両親が出迎える!
「やはりお主らか! 元の店と場所が違う気がするのは気のせいか?
それにやたらと計画から完成までの期間が早かったような……」
「気のせいにゃ!」
師匠がすでに奥でくつろいでいた!
「二人とも、よくやったにゃ!」
続いてマスターが店の解説をする。
「ここはただの喫茶店ではないぞ。
冥土喫茶+GSが集って情報交換をする場+お前の事務所の3つの機能を備えておる。
どうだ、素晴らしいだろう!」
つまりRPGでいうところの冒険者の酒場みたいな店だ!

95:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/11/19 22:24:40 0
>カフェ「なるほど…(中略)…まるで長年組んだ相棒のようじゃ!」
「まさしく水魚の交わりですね……水魚の交わりとは、まるで水と魚の様に相性が良いという意味です。」
とりあえず三国志に纏わる小ネタを挟む。
そして相棒と聞いて何故か頭によぎる刑事ドラマ。
「では、私がウキョーさんですね。」

―そして冥土喫茶

入口をくぐると目に映るのは荒涼とした地獄のレイアウト。
店の全体からは不気味な霊気が漂い、寂れた雰囲気を醸し出す。
金棒を持って店内をうろつく牛頭馬頭の鬼たちは背中にチャックが無いが、バイトなのだろうか。
気のせいか、外から見た敷地面積よりも店舗内が広く感じられる。

96:李珠 ◇rdfEGE/BGM
09/11/19 22:25:24 0
「ここは、カフェ殿の御尊父と御母堂の経営されている店なのですか?
この世のものとは思えない斬新な店……いわゆるこれが現実を忘れての別世界気分というものでしょう。
さっそくですがランチに段ボール入りの饅頭を一つ頂きましょうか。」
椅子に座り、場を和ませる冗談を交えて注文を述べるとマスターから店の説明を聞く。
※ ※ ※
「“二兎を追う者は執念深く追えば三兎を得る”と中国の古い故事にもあります…多機能万歳ですね。」
『まあ、フロアの半分は別の経営者の事務所だけどね…閻魔さんっていったっけな』
『1ま~い、2ま~い、3ま~い…あれ?7枚も足りな~い…うらめしや~』
李珠は今回の件でICPOの超常犯罪課から要注意人物としてマークされるのだが、それも今は知らぬ事。
次のコスプレの武将を誰にするかに心を馳せながら饅頭に口を運ぶ。

レポート4.アニメの殿堂 END


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