必殺道場破りR(リターンズ)at CHARANETA2
必殺道場破りR(リターンズ) - 暇つぶし2ch1:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 21:42:16 0
-昔々、あるところに武術の盛んな島国が存在してました。
 その国は各々の流派の武術家達に守られ、と~っても平和だったそうです。
 しかし。
 繁栄の裏側にある争いは生き物のサガなのか…人間はどうしようもなく愚かでした。
 ”どの武術が最強か”などとどうでもいい事をのたまい、道場間で道場の潰しあいが始まりました。
 そして。
 長きに渡った道場間戦争の末、今や国に残る武術は12の流派のみ。
 他国からの侵略があるかも知れないというのに、道場主達は悠長に鍛錬と道場経営と道場破りに
 心血を注ぐばかり。戦う力を持つ者達に国を守ろうという姿勢が全く見られず、弱者たる国の民は
 ただ恐怖に怯えながら今日の平穏と明日の安寧を祈る事しか出来ませんでした。

 思い切って誰かがこの国の全ての道場を統一してくれれば良いのだが。-

2:名無しになりきれ
09/04/19 21:44:46 0
銃器はないの?

3:名無しになりきれ
09/04/19 21:47:22 O
男は股間に強力な銃器をもっている

4:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 22:02:04 0
わしの名は龍(タツ)!この名門空手道場・龍冥館の二十二代目道場主である。
こう見えてもわしは若いころは熊殺しのタっちゃんなどと呼ばれたものよ!わっはっは!
…なぬ?今か?全盛期を過ぎた今、瓦を4、5枚割るのが精一杯でのう。
熊とタイマンなんぞしようものなら負けるに決まっておる!
だが心配はないぞ。我が道場で修業すれば、己の身を守る事くらいはできるようになる。

>>2
ないっ!!
いや、飛び道具を使う流派が一つあったのう…そう、手裏剣!
手裏剣道場・隠(なばり)の道場主、疾風(ハヤテ)の奴が唯一飛び道具使いの武術家として
知られておるわ。大体銃器なんぞは軍隊かなんかの戦闘を仕事にしている連中とは違うんだから、
武術家が使うわけなかろうが!バカモン!

>>3
ほう…そんな武術もあるのか?
少なくともこの国にそのような武術が伝わっているという話を聞いた事すらないがのう。
奥が深いものだ…。

5:名無しになりきれ
09/04/19 22:03:32 O
美少女空手家はマダですか?

6:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 22:18:04 0
道場主・龍「我が息子よ!そろそろお前がこの道場の道場主となり、この国の救国の志士となってはくれまいか」
虎示「そんな面倒ことしたくないよ。親父が勝手にやりゃいいだろ。俺はこの通り、ゲームに忙しいんだから
    とっとと道場にでも行ってろよ」

俺の名は虎示。名門だか何だか知らないが、ずいぶん古くからあるらしいこのオンボロ空手道場の一人息子だ。
つっても実は俺、養子なんだよな(親父が結婚できなかったせいだろ、どうせ)。
んな感じで道場の一人息子ときたら、まぁさせられる事は一つな訳だ。「道場を継げ」…と。
そう…俺は跡取りとして幼い頃、龍という空手家に引き取られ、今日まで最強の空手使いとして
育てられてきた。おかげで俺は、殺人機械(キリングマシーン)の名を欲しいままにする程の強さを得た。
が、俺は道場なんて継ぎたくない。そもそも武術なんか好きでもない、ただ強いられてきたから
仕方なくやってきただけなんだ。何がよくて殴るわ蹴るわをしなきゃいけない?
俺は…毎日ゲームをして生きていたい。そうすれば、争いごとなんかに関わらずに平和に生きていけるし
何より楽しい。でも、親父は俺にどうしても道場を継いでほしいらしい。
最近頻繁に「道場主になれ」と部屋に言いに来るようになったおかげで、ゲームもゆっくりやっていられない。

龍「ようし、ならばこうしよう。とりあえずこの道場主登録用紙に名前を書いて、名義上の道場主になれ!」

だから冗談じゃねえっつーの!

7:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 22:30:06 0
虎示「あーもーうっせえなあ。道場主になったら、なんか知らないけどこの国救わなきゃいけないんだろ。
   そんなの面倒くさくてやってられないよ」
龍「なんか知らないけど~ではないっ!虎示よ…お前はこの国の現状を見ておるか?平和を守る為に
  生まれた武術を偉大な先達から継承してきた筈の道場主達は、今や富や名声を得る為だけに
  他の道場を潰そうと泥沼の戦いをするだけの武術家崩れの衆と成り果てた!
  このままでは、愚かな闘いの末に国も数々の素晴らしき武術も全て滅び去ってしまうだろう…」
虎示「…ええと、今度の日曜に水族館に行かないか、っと…」
龍「コラーッッ!!こんな大事な話をしておるのに、何をお前は悠長にときメモなんかやっている場合では
  なかろうがーっ!!!」
虎示「(なんでときメモを知ってんだよ…)ああほんとうるさいなちくしょーが。そんなさあ、潰し合って
    滅ぶ程度の武術と国なら滅びた方がいいんじゃないのかぁ?」
龍「ばかものーっ!!お前がそれでよくても、良しとしない人間は他におるわ!!例えばわしがそうだ」


8:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 22:49:11 0
虎示「はいはい、100年以上の歴史があるウチの道場を潰したくないってんでしょ?そんなんいつも…」
龍「無論、それもある。だがな、わしは何よりもお前に最強になれる可能性があると思っているからだ」
虎示「いつも言うよな、俺に才能があるだの筋がいいだのってさ。誉めておだててもらったってこっちゃ嬉しくないのに」
龍「虎示、お前はこの熊殺しと呼ばれたわしをその若さで超えてしまっただけではない。
  お前が神から授かった武術の才は、まさに天賦の才!恐らく、龍冥館の空手の極意を習得するだけに
  留まるものではないだろう。お前ならば他の流派の武術すらをも習得できるに違いない!」
虎示「…はあ?何だよそれ、つまり俺に道場潰しの才能があるって言いたいの?」
龍「うむ!!いや正確にはな、ありとあらゆる全ての武術を…」
虎示「はあ…なんかもう疲れた。俺ちょっと出かけてくるわ」
龍「ん!修行か!気をつけてな!町の外には武術家崩れがおるからな、そいつらを手慣らしがてらに
  退治した後道場で修行に望むが良かろう」
虎示「違うっつーの」

9:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 23:05:37 0
道場から一歩外へ出ると、町が広がっている。この国では原則として町は武術道場を中心に
成り立っており、道場が町で一番偉い。つまり、道場の人間は普通の町の人達よりも位が上って事になるんだ。
だがその分道場の人間には、道場と町を預かり守る義務がある。
面倒な話だよな。確かに今はどこにでも武術家がうろうろしていて、そこらで闘いが繰り広げられている
ような物騒な時代だ。けど、町の人間は勝手に自分達で身を守ればいいだろうが。武器を持つなりして。
どうしてわざわざ道場が町全体を守らなくちゃいけないんだよ。

町娘A「ねえ、知ってる?東の荒野で暴れている流れ者の集団がフー・マンチューの味方についたんだって」
町娘B「無所属の武術家は嫌だね、そうやって強い方には平伏しちゃって。…ああ、流れ者だから武術家じゃないか」
珍しく、町の外に人がいた。この時代は物騒なせいか町中で人の姿を見かける機会などほとんどないに等しい。
おかげで、もう20歳になるのに町の人の顔を全然知らないんだよな。
まぁ俺が道場に引きこもってゲームと空手しかやってこなかったってのもあるけど。

10:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 23:33:04 0
町娘A「あ、こんにちは」
虎示「こんにちは」
町娘B「あのさ、君ひょっとしてよその町の人?見かけない顔だよね」
虎示「(そりゃこっちの台詞だよ)れっきとしたこの町の人間だよ。あんまり外に出ないだけ」
町娘A「ですよねー。普通は外に出ず、お買い物もお家のパソコンから注文が当たり前の世の中ですから」
町娘B「「だけど、いずれ町の人が大手を振って外を歩ける平和な日がまた来るよ」
虎示「?何でそう思うんだい?」
町娘B「龍冥館道場主の龍様がいつも言ってるんだ。『わしの息子が道場を継ぎ、この国の道場を統一する時は
     必ず来る!!』…ってね」
虎示「(あのバカ親父…!)は、はあ…そうなんだ。いつか来るといいね。じゃ」

町娘A「ところで龍様の跡取りで龍冥館の次期道場主の息子さん、見た事ある?」
町娘B「いや…。全く違う場所か時間に修行しているのか、道場で一度も会ってないんだ」
町娘A「町の皆が噂してるわよ、龍様に実は息子さんなんかいない、とか。私のおばあちゃんに言わせれば
     龍冥館はすっかり衰えちゃったらしいし。あの道場、門下生は少ない上に女子供年寄りだけだものねえ。
     町を守ってくれる筈の道場があんなんじゃ、ここもいつか他の道場の手に落ちてしまうかも…」
町娘B「情けない事言うなよ。あの龍様がああまで自分の子に期待しているんだから。
     龍様の跡を継いだ次の道場主が、かつての龍冥館にしてくれるさ」

11:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/19 23:58:37 0
ネットでの情報によれば西の町にだけ最新の恋愛アドベンチャーゲームの限定BOXが今日入荷されるらしい。
俺はそれを手に入れるべく、わざわざ町を出て西の町のゲームショップへ徒歩で向かっていた。
いくらゲーム+フィギュアと書き下ろしイラストのテレカの為とは言え、よその町に行くのは可能な限り
やめておいた方がいいという事は俺も知っていた。何故なら…

流れ者・農民「おう兄ちゃん、有り金全部置いてきな。オウ早くしろよ」
こんな風に通行人から金品の略奪を狙う流れ者が街道に出没するからだ。こいつらは町にまで入り込んでは
こないが、人気のない場所に潜伏している。おかげでか弱い平凡な町の住民は全く外に出られない。
虎示「ふざけんな。お前なんかに渡すくらいだったらパチンコにつぎ込んでやるぜ」
流れ者・農民「ほお…久しぶりに威勢がいい奴が出てきたもんだ。聞いて驚くがよい!
         我が流派は”裏少林寺”!」
いかにも農民崩れという格好の男は何やら大きな声を張り上げ、身構えた。
こいつは間違いなく敵。倒すべき敵だ。そう思った俺は…
流れ者・農民「少林寺の使い手・翔竜とは一味も二味も違う少林寺の技の冴えを見せて」
とりあえず相手の顔面めがけて飛び込み、そのまま前蹴りをくれてやった。
流れ者・農民「やるから覚悟し…ってあれ?なんでおれ倒れて…??」

12:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/20 00:13:43 0
虎示「おい、コラ。まだやるのか?」
流れ者・農民「そ…そんな!?おれが、このおれが何も出来ないままやられたのか!?
         嘘だ、これは夢だ!現にアゴがメチャクチャ痛いが、こんなものはただの思い過ごしでおれは…」
虎示「そこで寝てろバァカ。お前ごときザコは大人しく畑でも耕してればいいんだよ」
流れ者・農民「あ…あうあう…」
俺がとっとと立ち去ろうと、踵を返した時。流れ者が俺を呼び止めた。
流れ者・農民「ど、どうかお情けを…金で許していただけるなら、もう…」
そう言って、俺に金を手渡すとそそくさと去っていった。手のひらを見ると決して多くはないが確かに金がある。
金を取られるところを逆に金を奪うような形になってしまった感がある…。
でもまぁ、いいか。この金で飯でも食おう。
改めて考えると、それだけの金額をたったの飛び蹴り一発でもらえたのだからあまりにもおいしすぎる。
…うーん、町の外で流れ者をいじめ…いやさ退治するのはとってもよい事なんじゃあないか!?

俺はこの時、不埒な理由だが初めて俺自身が身に付けた空手を使ってみたいと少しだけ思った。
道場破りの物語はまだ続くぜ。

13:空手道場主 ◆rh2c4g265A
09/04/20 00:23:47 0
アレ?何で俺の名前空手道場主になってるわけ?
だから俺は道場主なんかにゃならねーって!

>>5
知るかそんなの。
道場っつーとさ、むさっ苦しくて強面の男達が汗水流しながら稽古に励む姿を想像しちまうよな。
そんな汗臭そうなのよりはやっぱり可愛い女の子がいた方がいいに決まってるよ!
萌えっ娘クラスにまで行かなくていいけど、清涼剤感覚で女の子がいてくれりゃあ空気も違うしさ。
汗をこう、ふわっと宙に舞わせながら一生懸命正拳突きとかしてると…癒されるね。うんうん。
うちの道場に女の子がいたら少しは道場主になってもいいかなぁ、はっは。


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch