09/04/21 22:52:05 O
夏も終わりかけたある日、僕と岡崎は町で噂の心霊スポットに出かけた。
そこは現在も人が住んでいて、一見してなんの変哲もない12階建てのマンションだった。
そこの屋上には以前飛び降り自殺した男の霊がいると言われていて
そして、そのマンションの屋上から1階までジャンプしたら呪い殺されるとも…
僕も岡崎も霊の存在は信じていなくて
案の定、岡崎は言った。
「呪いなんてあるわけないだろ。春原、一緒にジャンプしようぜ」
いつもなら二つ返事で「ＯＫ♪」と言う僕だったが、その日はなんか嫌な予感がした。
今にして思えば、それがシックスセンスというものだったのかもしれない…。
僕が返事に戸惑っていると、岡崎が
「お前ホントにヘタレだな。今から呪いなんてないってところ、見せてやるよ！」
そう言うやいなや岡崎は屋上から飛びだした。
「岡崎、最高！」
「おっ、岡崎っ！」
僕は身を乗り出して上から見守っていたけど、岡崎が地面に着地した瞬間、脳みそや内臓が飛び出て、岡崎がただの赤い塊になっちまったんだ。
「やっぱ呪いって存在したんだっ…岡崎、止められなくてごめんよ…！」
僕は屋上でいつまでも小刻みに震えていた
そして…世界が真っ暗になった