08/12/10 15:48:25 0
≪ 大きな駅に着いた二人は、ちょうど側にいた駅員さんに切符を見せると、 ≫
乗り換え電車のホームを聞きました。
駅員さんから出発の時間も聞いたれんタンは乗り換えのホームに着くと、
電車が発車する前に売店で、お弁当を買う事にしました…。
ショーケースの中にはお弁当の見本が沢山あって、びんちょうタンは目移り
しながら、どれも美味しそうだなと思って見ていました…。
一方、手を頬に当てて集中しながら見ていたれんタンは、いつもの様に感を
利かせて美味しそうなお弁当を二種類選んで買うと、
『 半分ずつに分けて食べようね…。』と言いました。
ジリジリジリー!
すると発車のベルが鳴り始めました。びんちょうタンはちょっとビクッと
して慌てましたが、れんタンは落ち着いてお茶も買うと、ゆっくりと電車に
乗り込みました…。
車内は人が少なくゆったりしていたので、早速お弁当を広げて頂く事にしました…。
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≪ ≫
72:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/10 19:39:45 0
>>70
ふわぁぁぁ… おふね、たくさん……
「はし」って、かわだけじゃなくて、うみにも、かかってるんだね……
こんな、おおきなはし、つくれる、「ひとのちから」って…すごいなぁ……
>>71
…ひぅっ! (ベルに身をすくませる)
あ……う、うん!
ひはぁ~!
「ももたろう」の、おべんとう…きれい……!
こっちは…わぁ…おべんとうばこが、おしゃもじのかたち…
「かき」って、くだものじゃなくて、かいの、なまえなんだね……
――いただきます。
73:尾道駅
08/12/11 19:12:11 0
>>72
≪ お弁当を食べ終えてゆったりしていると、お使い先の ≫
神社がある駅に着きました…。
改札を出ると、この辺りの地図がありましたが、あまり
詳しく書かれていなかったので、とりあえず神社の
ある方向へ歩いて行く事にしました…。
――――――
この町は坂が多く、道も狭くて曲がりくねっているので、
びんちょうタンはおじいさんやおばあさんは、歩くのが
大変そうだなと思いました。でも……
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狭い通りを自由に歩く猫たちには、ステキな場所なんだ
≪ ろうな…、と思うのでした…。 ≫
74:来福神社
08/12/11 19:13:17 0
≪ 神社の近くまで来ると、すれ違う猫や犬に混じって、 ≫
二人に挨拶をして通り過ぎる色々な付喪神が現れる
様になりました。最初はちょっと驚いたびんちょうタン
でしたが、れんタンは落ち着いて返事をしているので、
びんちょうタンも習って、ご挨拶をしました…。
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石段を登りきると、境内をお掃除しているお姉さんに
出会いました…。
サッ サッ サッ サッ ニコニコ
みこ 『 …あっ、こんにちは…。……何か御用でしょうか…? 』
≪ ≫
75:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/11 20:49:27 0
>>73
えっと……
このみちで…いいのかな、れんタン?
(れんタン『………(コクリ)』
ふわぁ…!ねこさんが、いっぱいいる……
(れんタン『ここは、「ねこのまち」って、いわれてるから……』)
ふぇぇ…………ひゅふ♪ (猫の真似をして顔を洗う仕草)
>>74
………ひはっ……?
「げた」のかみさまに…「かさ」のかみさま…「おはりばこ」のかみさま…「どんぶり」のかみさま…
……こ、こんにちは! (あわてて挨拶)
――ふぁ……
《あのおねえさん……いま、はじめてあったのに…
なんか…ずっとまえから、しってたみたい……》
あ……こんにちは。
あの…「らいふくじんじゃ」は…こちらですか?
76:渡り廊下
08/12/12 19:43:42 0
>>75
≪ 物静かなみこお姉さんは、二人が遠くからお届け物を持って来た事を知ると、 ≫
本殿の方に案内してくれました…。
その道すがら、びんちょうタンがお姉さんと話しながら歩く様子を後に付いて
見ていたれんタンは小さな声で、
≪ 『 声… そっくり……。 』と、つぶやきました…。 ≫
77:本殿
08/12/12 19:44:15 0
≪ 本殿の入り口に近づくと、中からとても賑やかな声が響いて来ました…。 ≫
二人がみこお姉さんの後に付いて一緒に本殿に入るとそこには、書きかけの
おみくじや羽を着ける途中の破魔矢、更には付喪神たちであふれかえる中、
お正月の準備にてんてこ舞いで働いているお姉さん達がいました…。
みこお姉さんは二人の事をお姉さん達に紹介すると、お姉さん達も自己紹介を
してくれました…。
長い髪の祀お姉さんは、れんタンからのお届け物であるおみくじ用の和紙を
受け取ると、待ってましたとばかりにゆりえお姉さんに渡しました。
ゆりえお姉さんはとても疲れた様子でしたが、祀お姉さんに急き立てられると
仕方なさそうに、でも神々しい光を放ちながら筆を取り、占った言葉を一生
懸命に書き綴っていきました…。
その様子を不思議そうに見ていた二人でしたが、その内れんタンは書き終えた
おみくじを丁寧に折りたたむお手伝いを始めました。
びんちょうタンも何かお手伝いをしようと考えていると、眼鏡をかけた前掛け
姿の光恵お姉さんが、
『 夕食の準備を手伝ってくれるかな? 』 と訊いてきたので、
≪ びんちょうタンは台所のお手伝いをする事にしました。 ≫
78:台所
08/12/12 19:44:47 0
≪ 今夜は寒いので、体が温まるお雑煮の準備を光恵お姉さんはしていました。 ≫
中に入れる材料は既に用意が終わっていて、お姉さんはダシを効かせたお汁に
≪ 材料を入れて煮込み、びんちょうタンは火鉢でお餅を焼き始めました……。 ≫
79:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/12 23:35:19 0
>>76
みこおねえさん……はじめまして。
わたし、びんちょうタンです。
おともだちの、れんタンのおてつだいで…きました。
あ…はい。
しつれいします。
(念入りに足を拭き、れんタンと半分ずつ荷物を持って上がり、廊下を進む)
>>77
ふわぁぁぁ…… (見るもの全てが珍しく、目を輝かせて見回す)
まつりおねえさん…ゆりえおねえさん…みつえおねえさん…はじめまして。
おねえさんたちの、あかとしろのきもの……とってもきれい……
ふぁ……は、はい!
よろしくおねがいします。(一礼して台所へ)
>>78
ふわぁ…! (火鉢を見てやる気を奮い立たせる)
あ…はい!
さいしょに…あみを、よおくあっためて…
おもちは…こげすぎないように、よわびで、じっくり…… (火鉢に入り静かに燃え始める)
80:8
08/12/13 15:17:26 0
80
81:ちゅるや
08/12/13 18:43:57 0
やあ びんちょうタン、お勉強はがんばってるかい?
さんすうの問題をだすよっ ちょっとむずかしいぞぉ
りんご8個を5人でわけました
ひとり何個でしょう?
おともだちのれんタンといっしょに考えてもいいぞっ じゃあまたね~
82:火鉢の神様
08/12/13 20:48:43 0
>>79
おぉ~、久しぶりの出番じゃのう~。
しかも懐かしい炭の匂いがするわい……。
餅焼きかいな… ホッ ホッ ホー
お嬢ちゃん、随分と焼くのが上手いねぇ~。
わしらは、道具として使ってもらえる時が一番幸せなんだ。
思い出してもらえなくなると、この世から消えなきゃならなくなる…。
この古い神社でさえ、どれだけの仲間が消えてしまった事か……。
そうそう、この茶色い灰の下にはお嬢ちゃんと同じ所で生まれて
灰になった炭がいるんだ。
ちょっと掻き分けてくれんかの…?
…おう、おう、この白いやつがそうじゃ……
もう眠りについてどれだけ経ったか忘れてしもうたが、もし出来る
事なら一握りで構わんから、持ち帰ってコイツの生まれた故郷の
山に返してやってくれんかのう…?
83:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/13 22:04:15 0
>>81
あ……おひさしぶりです!
ふぁ…は、はいっ!
えっと…えっと…ひとり、いっこずつだと、ごこで、
さんこ、あまっちゃうから……えっと……
…………(悩んだ末)
れんタン……このもんだい、わかる?
>>82
ひはっ!?
――ふぁ…ひばちの、かみさま……
あの…あいさつしないで、なかに、はいっちゃって……ごめんなさい。
ふぁ…
かみさまって……わすれられると、きえちゃう……
わたしたちが…ここで「いきてる」っていうこと…しってるひとが、いる……
それって……すごく、しあわせなこと、なんですね………
…わたし…
わたし、かみさまのこと……ぜったい、ぜったい……わすれません。
ふわぁぁ……
わたしが、うまれる、ずっとまえから……
ここで、おしごとしてたんだ………
……は、はい!
(持ってきていたお弁当の包み紙で大先輩の炭を丁寧にくるみ、懐にしまう)
84:21
08/12/14 20:03:53 0
84
85:本殿
08/12/14 20:26:47 0
>>83
光恵 『 はいはい、お雑煮が出来たわよ。一息入れましょうよー。 』
URLリンク(aryarya.net)
光恵 『 お餅だけじゃ無くて穴子もびんちょうタンに炭で炙って
もらったから、とっても香ばしく出来たわ。牡蠣のダシも
文句なしに美味しいし、みんなドンドンおかわりしてねー。 』
机の上に置かれた大きなお鍋の前には、お姉さん達の手伝いをしていた
付喪神も仕事の手を休めて列を成して並び、自前の茶碗に雑煮を取って
口にしました。すると皆は歓声をあげて口々に、美味しいと言って喜んでいました…。
86:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/15 18:58:01 0
>>85
ひふぅ…
あ、はい。 (火鉢の神様の後に続いて本殿に向かい、神様たちの列の後ろに並ぶ)
ふわぁ……いいかおり……
「かき」と「あなご」が、はいってるんだ……
わたしのまちでは…「おみそ」のおつゆで、だいこんとか、あおのりが、はいってるけど…
「おぞうに」って、たくさん、しゅるいが、あるんですね。
ひはぁ…
《かみさまたちに…よろこんでもらえました。
これからも、がんばるので…みまもっていて、くださいね。》
(懐の中の「大先輩の炭」に手をあて、心の中でつぶやく)
――いただきます。
87:ゼニガメ
08/12/16 14:19:24 0
ゼニゼニ、ゼニィ。
(サングラスをかけたゼニガメがこのスレに興味を持ったようだ)
88:次の日…
08/12/16 18:12:25 0
>>86
≪ 昨日はお姉さんのお手伝いをしながら、そのまま来福神社に ≫
お泊りさせて頂いたびんちょうタン達は、今日も朝から忙しく
働くお姉さん達のお仕事を手伝っていました…。
お昼少し前になって、びんちょうタンは色々な願い事が楽しい
絵で書かれている絵馬を見ながら、その奉納場所から石段へと
掃き掃除をしていると、不意に強い風が吹き付けました。
ビュウッ! カラン カラン コロ コロ コロ…!
すると何処からか、置き忘れられていたジュースの空き缶が
勢い良く、びんちょうタンに向かって転がって来ました。
びんちょうタンは咄嗟に跳ねて、ひょいと避ける事が出来ましたが、
下りて足を着いた所が石段の縁だったので、ゆらゆらと体が
よろめいてしまいました。
ゆりえ 『 …あっ、あぶない! 』
ちょうど買い物に出掛けようとして、その様子を見ていたゆりえ
お姉さんは、石段から転がり落ちそうになっているびんちょうタンに
しがみ付いて止めようとしましたが、自分もつまずいてしまい、
一緒に抱き合って石段を転げ落ちてしまいました。
ズルッ! アーッ! ゴロン ゴロン カーン! カラン コロコロ……
キーン! ゴロゴロ… う~ん……
びんちょうタンはちょっとだけズキズキする腰をさすりながら
直ぐに、隣に倒れているお姉さんの様子を見ようとしました。
ですが覗き込んだそこには、お姉さんでは無くびんちょうタンが
≪ 目を回して倒れていたのでした……?? ≫
89:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/16 18:53:26 0
>>87
ふわぁ! かわいいかめさん…こんにちは!
あれ? でも…かめさんなのに、めがね、かけてるし…
しっぽのかたちも、なんか、ちがうみたい…
かめさんじゃ、ないのかな?
>>88
シャッ シャッ
ひふぅ…
ちょっと、さむいな……
わたしも…おしごとがおわったら、おねがいごと、かいてみようかな……
――ふぁ!
と、と、とっ………
ふぁ、ゆ、ゆりえおねえさ……わぁ!
ひ は ~~~~~~~~ ………
んっ…ぅうん……
あ、お、おねえさん、だいじょう………
……………………ふぇ???
わ、わた…し………?
90:石段
08/12/17 19:52:34 0
>>89
ゆりえ 『 …ぁいたた……。びんちょうタン大丈夫…!?
あーあぁ、また入れ替わっちゃんだ……。
ヨッコラショ…
あのね…、この石段から二人で転げ落ちると、
時々入れ替わっちゃう事があるんだ……。
私のお父さんが中学生の時のお友達は、同級生の
女の子と入れ替わっちゃって、ものすごく大変
だったんだって…。
私はついこの前も、家のタマが……、あっ、中身が
貧乏神さまの時ね……。
びんちゃんは二歩足で立って石段を登るもんだから、
やっぱり同じトコでひっくり返りそうになっちゃって、
慌てて助けてあげようとしたら、入れ替わっちゃたの…。
ちょっと驚いたけど、猫になるって滅多に無い事だから、
町のあちこちを歩き回ってみたの。そうしたら猫さん達と
仲良く慣れたし、日が沈む頃には自然に元に戻ったのよ…。
だから多分…。うん、うん…、大丈夫だから、元に戻るまで
町の中を案内してあげるわ。ちょうど、お札を書く為の墨を
買いに行かきゃならないし……。 』
91:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/17 21:16:52 0
>>90
……ふぇ…? ゆ、ゆりえおねえさん……?
わたしなのに…ゆりえおねえさん……
ふぁ! …わたしのこえが、おねえさんのこえ……???
「いれかわる」って……えっと、あの、えっと……?????
ふえぇ…ど、どうしよう……わたし…わたし…… (パニックを起こし泣き出しそうになる)
………ふ…ふぁ…… (自分の姿のお姉さんに手を優しく握られ、しだいに落ち着きを取り戻す)
そ、それじゃあ……もとに、もどれるん…ですか?
……は、はい。
おかいもの…おてつだい、します。
…ふわぁ…… (立ち上がり、いつもより高くなった目線に戸惑う)
92:名無しになりきれ
08/12/18 17:04:19 0
93:坂道の路地
08/12/18 20:29:51 0
>>91
≪ まだ少し落ち込んでいるびんちょうタンを慰める為に、 ≫
ゆりえお姉さんはお正月の準備で忙しくてゆっくりと話せて
無かった、お姉さんのお友だちの事や学校での出来事、
町に暮らしている神さま達の事を、商店街に向かう狭い坂道を
下りながら、びんちょうタンに色々とお話してくれました。
その道すがら、出会う見知らぬ人達は、ゆりえお姉さん姿の
びんちょうタンに、微笑みながら挨拶をしてくれました。
≪ そのせいか、少し不安だった気持ちが落ち着いてきました。 ≫
94:尾道 本通り商店街
08/12/18 20:30:30 0
ゆりえ 『 えーっと、先ずは文房具屋さんで墨を買うんだけど…、
この前行った時は、神様協会推奨のは売り切れちゃって
無かったんだよね…。祀ちゃんケチだから……あっ 、 アハハッ…
節約上手だから、同じお金で買える、出来るだけ良い墨を
買って来なさいよね、って言うんだけど……。 』
ガラガラー ピシャッ…
ゆりえ 『 こんにちはー。あのぅー、あそこのケースの墨を見せて
もらえませんか…? はい。固形の方ですぅ…。 』
(お店の人は木箱に納められた墨を幾つか持って来てくれました。)
ゆりえ 『 う~ん…。どれが良いのかなぁ…。松のすすとニカワで
作ったのが良いって言われてるけど……。
びんちょうタンならどれが良いと思う…? 』
95:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/18 22:06:07 0
>>93
ふぇぇ……
「かみさま」って、ふだんは、めにみえないけど……
いつも、わたしたちといっしょに、くらしてるんですね……
ふぁ……
こ…こんにちは!
《みんな、ゆりえおねえさんのこと…すきなんだ……》
>>94
ふぁ……
でも、わたし、じをかくほうの「すみ」って…あんまり、よく、しらないので……
あ…は、はい。
ん、っと……
これが…いいと、おもいます。 (直感で一つの墨を選んで指さす)
96:名無しになりきれ
08/12/18 23:18:00 0
まっ96にならないようにね
97:名無しになりきれ
08/12/19 13:00:34 0
誰が上手いこと言えと
98:尾道 本通り商店街
08/12/19 16:45:47 0
>>95
≪ びんちょうタンの選んだ墨を買ってお店を出た二人は、 ≫
また商店街の中を歩いていると、通りの角の向こうの
お店の前に、人が列をなしているのが見えました…。
するとお姉さんはびんちょうタンを誘って、そのお店に
≪ 連れて行ってくれました……。 ≫
99:朱華園
08/12/19 16:46:19 0
ゆりえ 『 ここのラーメンは美味しいんだよ…。色んな所から、
わざわざ食べに来る人いるぐらいなんだから。 』
オマチドウサマー
URLリンク(aryarya.net)
ゆりえ 『 この浮かんでいる脂身がコクを出しているんだよねー。
熱いから気をつけて食べてね…。 いただきまーす… 』
100:名無しになりきれ
08/12/19 19:02:48 0
>99のラーメンは100円ですか?
101:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/19 23:34:23 0
>>96>>97
えっと……
まっ…きゅうじゅう……ろく………?
>>98>>99
ひはぁ~! たくさん、ひとが、ならんでる……
すごく、おいしいらーめんやさんなんですね……
ふわぁ……おいしそう!
――いただきます。
チュルチュルッ ツーッ
ほゎあ…… (体が芯から温まっていく感覚に目を閉じる)
>>100
ひゃくげっと、おめでとうございます!
えっと…(壁のメニューを見て)
よんひゃく、ごじゅうえん……みたいですね。
…ふぁ…!?
(体がゆりえお姉さんと入れ替わっているのを忘れて、
がま口を出そうと懐に手を入れ、「お姉さん」の胸を触ってしまい狼狽する)
102:朱華園の前
08/12/20 19:02:58 0
>>101
≪ お姉さんはびんちょうタンにラーメンをご馳走すると、お会計の時に ≫
お店の人がくれた、年末セールの福引券をびんちょうタンに渡しました…。
ハイッ ワクワク!
ゆりえ 『 私の分もあげるよ。 早速、福引所に行ってみよーよ! 』
≪ ≫
103:商店会福引所
08/12/20 19:03:57 0
受付係 『 さぁ、さぁ、まだまだ一等、二等も有るよ~
今年最後の運試し~! さぁ、いらっしゃい~! 』
びんちょうタンは受付のおじさんに、お姉さんからもらった福引券を
2枚渡すと、ゆっくり深呼吸をして抽選器の取っ手を握りました……。
…ガラン ガラン! コトッ… コロコロ (白い球がお盆の上に転がる…)
受付係 『 はい、おめでとう! 商店会長賞のトイレットペーパーです! 』
ゆりえ 『 ………。大丈夫、大丈夫……。もう一回引けるし……。
じゃあ今度は心の中で、当たりの球が出る様に祈ってから、
【 かぁー、みぃー、ちゅーー!】 って最後に念じて見て…?
きっと大丈夫だから……ねっ! 』
104:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/20 19:27:56 0
>>102
おねえさん…ごちそうさまでした。
ふぁ…「ふくびき」……
えっ?おねえさんのぶんも…い、いいんですか?
あっ……は、はい!
>>103
ふぁ…
やっぱり…「あたり」って、なかなかでない…
れんタンが、いてくれたらな……
……えっ?
あ…えっと……はいっ!
あたりますように……あたりますように……
【 …かぁー… みぃー… ちゅー……!】 ガララン!
(お姉さんから教わった言葉を一心に心の中で念じつつ、思いきってハンドルを回す)
105:商店会福引所
08/12/21 19:18:12 0
>>104
…ガラン ガラン! コトッ… コロコロ (金色の球がお盆の上に転がる…)
カラン カラン~! カラン カラン~♪♪
受付係 『 ……! おめでとうございま~す! 一等が出ました~!!
【北海道雪まつり周遊招待券】と、副賞として新鮮なお魚を
ふんだんに使った【海の幸お鍋セット】が当たりましたー! 』
受付のおじさんがそう叫ぶと、二人は手を取り合って喜びました。
すると突然握り合っていた手がほわっと白く光り、びんちょうタンは
スゥーっと気が遠くなってしまいました……。
106:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/21 20:43:22 0
>>105
――ひは!? (けたたましいベルの音に一瞬固まる)
ふぁ………
………「いっとう」………
ほわぁ……!
ゆ、ゆりえおねえさん……すごい…
いっとう、あたっちゃいましたぁ……!
ギュッ… シュオオオオ
………ふぇ???
…………………ふぁ………んっ………ん……………
107:来福神社 石段下
08/12/22 01:38:54 0
>>106
夕暮れが迫る中、気が付くとびんちょうタンは元通りの自分の体に戻っていて、
お姉さんの背中に負われていました…。
ヨッコラショ…
ゆりえ 『 ……! あっ気が付いた…?
ゴメンね…。私が余計な力を使わせちゃったから…。
あのね…、実は私…神さまなんだ……。
何の神さまなのか未だ判らないんだけど…。
びんちょうタンには、私の神通力は強すぎたんだね…。 ハハ …
でも乱れた気が起きた御蔭で、元に戻れたんだから良かったよね。 』
( 『 ゆりえ~! 遅いじゃな~い! 何やってたのよ~~! 』 上から祀の声が掛かる )
ゆりえ 『 はーい! いま行くよー!
…祀ちゃんもこのお鍋セットを見れば、きっと帰るのが遅くなった
事も許してくれるよね。 フフッ
みんなで温かいお鍋を食べて元気をつけて、今晩もお正月準備の
支度をお手伝いしてね、びんちょうタン…! 』
色々な神さまに巡り合う旅になったびんちょうタンは、きっと故郷のお山にも
自分には見えないけれど、優しい神さま達がいつも側にいて、色々と助けて
くれているんだなぁと思うと、とても嬉しくなったのでした……。
『 神さまと出会ったびん 』 の巻き
─ おわり ─
108:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/22 19:44:16 0
>>107
………………………………………………………
ん…………
ふぁ…ゆりえおねえさん……!
ピトッ (自分の顔を手で触ってみる)
ふぁ……わたし…
もとに、もどれたんですね…!
ふわぁぁ…よかったぁ……
…ふぇ…
おねえさんも…「かみさま」……?
ギュッ
おねえさんの、せなか……
とっても、あったかい…………
《 「かみさま」でも、「ひと」でも……
おねえさんは、おねえさん…
わたしは、わたし………
おねえさんに、あえて……よかった……… 》
…は、はい!
よろしく、おねがいしますっ!
カァー カァー・・・
~ つづく ~
109:名無しになりきれ
08/12/22 23:35:09 0
( ;∀;)イイハナシダナー
110:鳥便からのお知らせ
08/12/23 17:50:12 0
『 』
いつも鳥便をご利用頂き、ありがとうございます。
年末はお届けものが集中する為、下記のご住所に
お住まいなられているお子様宛の贈り物は、弊社が
委託しております、(社)赤帽子会が担当となります。
≪ 東町 竹町 山の中 ≫
クリスマス向けの集荷もまだ承っておりますので、
弊社宛にご連絡を頂ければ、迅速に集荷に伺います。
その際は、
品物 :
受取人 :
差出人 :
を、ご明記下さる様、お願い致します。 (*・e・*)
『 』
111:名無しになりきれ
08/12/23 17:51:20 0
>>110
品物 : URLリンク(aryarya.net)
受取人 : びんちょうタン
差出人 : あかり
『 手作りケーキを贈ります。お友達と食べてね ♪ 』
112:名無しになりきれ
08/12/23 17:54:38 0
>>110
品物 : URLリンク(aryarya.net)
受取人 : びんちょうタン
差出人 : めぐみ
『 ☆ メリークリスマス!☆ うちの子にそっくりなぬいぐるみが
あったのでプレゼントします。可愛がってくれると嬉しいな~ 』
113:おねえタン
08/12/23 18:46:01 0
>>108
尾道から帰って数日が経ち、今日は畑のおばあさんの家に寄って、
秋に植えたジャガイモを頂いて来ました。
あの時植えた一袋のジャガイモは、15袋もの実に生りました。
お芋は結構重いものなので、おばあさんはびんちょうタンに少しずつ
食べる分だけ運ぶ様に勧めてくれました。
でも本当は、何度もびんちょうタンに会える事が出来るから、
おばあさんはそう言ったのかもしれませんね…。
おばあさんは、
『 ゴザに包んで雪に埋めておくと、腐らずに保存が出来るし、
甘く美味しくなるんだよ…。』
と教えてくれたので、びんちょうタンは持ち帰って取って置く分のお芋は、
必ず埋めて保存するようにしているのでした…。
114:びんちょうタンの家
08/12/23 18:46:32 0
今日も日が暮れ始める中、びんちょうタンはお家の側に用意した、
お芋を埋める根雪からゴザを取り出していました…。
URLリンク(aryarya.net)
URLリンク(aryarya.net)
…… ヒュー
ポスッ … (お手紙が落とされる)
URLリンク(aryarya.net)
URLリンク(aryarya.net)
115:名無しになりきれ
08/12/23 19:05:13 0
>>110
品物 : URLリンク(thumbnail.image.rakuten.co.jp)
受取人 : ちくタン
差出人 : 道具屋 兼岳
『 先日ご応募いただいた懸賞セールに御当選されたので、商品をお送りします。今後も当店を御贔屓下さいませ。 』
116:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/23 20:10:00 0
>>110
んっ…ひふぅ…… (白い息を吐き、雪景色に装いを変えつつある山々に向かい大きく深呼吸)
ヒラヒラ
…あ。
(軒先に落ちてきたお知らせを拾い上げて読む)
もうすぐ……「くりすます」………
ドサ ドサッ
…ふぇ!? (立て続けに降ってくる小包に驚く)
>>111
ひはぁ! ……あかりおねえさんからだ…!
くりすますけーき…おねえさんが、つくってくれたんだ……
>>112
こっちは……ふわぁ、めぐみおねえさん……!
うしさんの、ぬいぐるみ…かわいい……! (哺乳瓶でミルクをあげた子牛のことを思い出し、ぬいぐるみを抱きしめる))
おねえさんたち……わたしのこと、おぼえててくれた……
なにか…おれいに、おくらなくちゃ………
…………でも………… (ガランとした家の中を見回す)
117:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/23 20:26:12 0
>>113->>114
………はい。 ……ありがとうございます!
ん、しょ…… (おばあさんに深く一礼し、お芋の袋を背負って家路につく)
………んっ… (あかぎれの痛みをこらえながら、手で雪を掘り起こしていく)
―――ひは!? (落ちてきた小包みに手を伸ばしたとたん、音楽が聞こえてきてびっくり)
………ふぁ……
たーにゃおねえさんの、こえ………!
おねえさんも……このやまより、さむい、ほっかいどうで…がんばってる……
わたしも……がんばらなくちゃ……!
おねえさん……ありがとうございます。 (遠い北の空を見上げる)
>>115
ふぁ……あれ…?
これ、あてさきが、ちくタン……
はいたつのひとが…まちがえちゃったのかな……?
……もっていってあげなくちゃ。
あかりおねえさんの、けーきも…みんなに、おすそわけしよう。
(手拭いをマフラー代わりに首に巻き、
ちくタン宛の小包みとお姉さんが送ってくれたケーキを持ってバス停へ向かう)
118:名無しになりきれ
08/12/23 23:46:44 0
119:赤帽子会の配達人
08/12/24 01:35:40 0
>>117
シャンシャン シャンシャン …
…オーイ、マッテェー!
フゥ…
『 良かった追いついた~~。 エヘヘ
その色の包み、さっき間違えて落としちゃったんだ。
ゴメンネ、返してくれるかい…?
…ん? その子に渡しに行く所だったって?
それじゃ、家まで送ってあげるから乗って行きなよ~。』
120:お山から里へ…
08/12/24 01:36:38 0
/. ヽ
|. |
l ;;,-~""";;;'''-;;;;__
ヽ (,.,;.,~-ー''''~ ̄
\ /
` ー ─ '
∩ ∩
い,,c'_ノ / ̄`>O __l>o<l__ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
c/・ ・`っ {,,,,,,,,,,,,,,,,,} _|__〈ハ〉__|_ < 狭くてゴメンねー。しっかり掴まっててねー!
(''● ''' ) (^ω^ ) |///| |///| \__________________
O┬Oノ )∽[ ̄てノ ̄]∽[ ̄ ̄ ̄ ̄]
◎┴し'◎ ◎─‐◎ ◎──◎ =3 =3 。 。・。・ ゜ ゜゜。 ・。゜.゜::.゜ ゜ ゜゜。 ・ 。 ゜ .。
゜。 ゜・。゜ ゜.゜・。゜゜. . .☆ 。。. ゚。 ・。゜ 。
゚. ゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. + 。
。 o °o 。 o ° o 。 。 。 o ° o 。
__ _ 。 __ _ o o__ _ ° __ _ 。
__ .|ロロ|/ \ ____..|ロロ|/ \ __ |ロロ| __. / \ . |ロロ|/ \ ____. /~~\
_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_|田|._| ロロ|__|ロロ|_| ロロ|_|田|.,,傘傘傘::::::::傘傘傘..,,,,傘傘...........
121:11
08/12/24 07:16:44 0
121
122:名無しになりきれ
08/12/24 16:29:42 0
びんぼうたん!!
123:名無しになりきれ
08/12/24 21:44:32 0
>>82の大先輩の炭、ウバメガシの根元に埋めたらいいと思うんだ。
そうすればまた炭に生まれ変われると思うし。(・∀・)
124:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/24 21:56:43 0
>>119
……ふぁ……! (鈴の音に振り向き、見慣れない赤い鼻の鹿と白い髭のおじいさんに驚く)
はいたつのひと…ですか?
あ、はい…
この、あてさき、おともだちのうちなので、もっていこうとおもって……
ふぇ…い、いいんですか?
は、はい。 …ありがとうございます!
>>120
――ひはっ!? (風を切り走っていたソリが、いつの間にか空を飛んでいるのに目を丸くする)
ふわぁぁぁ……きれい………!
(鳥バスの運行時間には見られない、夜の町の灯りに見とれる)
……ふぁ、と、とっ… (崩れそうになる包みの山を懸命に押さえる)
…は、はい!
125:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/24 22:01:19 0
>>123
ふぁ……
…そう、ですね。
おしょうがつになったら……
ゆめにでてきた、あのきのところにいって……うめてあげたいな……
126:名無しになりきれ
08/12/25 11:17:10 0
品物 :千葉ロッテマリーンズ レプリカキャップ(いい画像探したんだけど・・)
受取人 :びんちょうタン
差出人 : 匿 名
『 千葉ロッテの野球帽をあげよう。だから千葉にもいつか遊びに来ておくれ。』
127:名無しになりきれ
08/12/25 16:00:49 0
>>110
品物 : URLリンク(ise-miyachu.net)
受取人 : ちくリン
差出人 : 竹町敬老会
『 マダケさんからお話聞いてるわ。ケガしないように使ってね。 』
128:ちくタン家
08/12/25 19:47:34 0
>>124
びんちょうタンがちくタンの家に近づくと、小さな灯が見えました。
その灯はソリの鈴の音に気が付くと、驚いた様に動きました。
びんちょうタンはその灯が、ちくタンが持っている電灯だと解ると、
手を振ってちくタンに声を掛けました…。
フゥ~
ちくタン 『 …! なんだぁ、びんちょうタンだったのか…。
急に空から音や声がするからビックリしたよ~!
あのねー、今びんちょうタンを呼びに行くところ
だったんだよ~。じいちゃんが、今夜は鳥鍋に
するから一緒に食べようってさー…… あっ…… 』
配達の人 『 マダケさん家だね? ちくタンとちくリン宛に
お届け物があるよ~。
っ >>127 えっーと、もう一つはこの子が……
…おっと、君にももう一つあったよ…。 ゴソゴソ
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
それから…、これは君達に協会からプレゼントするよ。
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
楽しい夜になるといいね~。
じゃあ~ね~~! シャンシャン シャンシャン …… 』
129:家の中
08/12/25 19:48:11 0
食卓に置かれた七輪の上には、マダケじいちゃん特製のお鍋が
用意されていて、お豆腐やネギ、キノコに大きなお肉が、白く濁った
お汁の中でふつふつと美味しそうに煮えています。
びんちょうタンはその横に持って来たケーキを広げると、みんなは
艶やかな盛り付けに、とても感心して目を見張りました…。
ちくタンはケーキと一緒に入っていた小さなローソク立てて火を
点けると、みんな何かお願い事をしようよと言ったので、
びんちょうタンもお願い事を心の中でつぶやきました……。
そしてみんなは一緒に火を吹き消すと、手を叩いて喜びました──。
食事が終わり、みんなで頂いたゲームを夜遅くまでしていたので、
びんちょうタンは泊めてもらう事になりました。
お布団に入ってからも楽しくて落ち着け無いみんなは、いつまでも
お喋りをして過ごすのでした……。
130:名無しになりきれ
08/12/26 17:35:10 0
昨日は楽しかったかい?
131:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/26 20:33:26 0
>>126-129
ふぁ……!
…ちくタ~ン!
ふぇ…そうだったんだ…!
ちくタンあての、こづつみ、ひろったから、とどけにいこうとおもって…
とちゅうで、はいたつのおじさんにあって、おくってもらったんだ。
……はい。(>>115さんからの小包みをちくタンに)
ふぇ? わたしにも……
ふわぁ…かっこいいぼうし……!
>>126さん…ありがとうございます! (帽子をかぶり、その上から炭を結ぶ)
「ちば」って…とおいのかな…?
もし、おしごとで、よんでもらえたら…ぜひ、いきたいです!
ふぁ…あ、ありがとうございます!
えっと…「ひと…なま……げーむ」……?
―――ありがとうございましたぁーーー! (去っていく配達員さんに大きく手を振る)
ひはぁ……! おなべ、おいしそう…!
あ…あの、これ、
まえに、おしごとで、おせわになったひとが、おくってくれたんですけど…みんなで、たべたいなと、おもって…
シュボッ
ふぁあ……きれい…!
……うん! (目を閉じる)
《 らいねんも… みんなが えがおで すごせますように…… 》
――― ――― ―――
……ふぁ…
じゃあ…いっしょに、いってくれるの…?
ありがとう…ちくタン!
こんどは…かぜひかないように、きをつけるね。
クヌギたんと、>>15さんのおかげで、
きょねんより、いっぱい、じも、おぼえたから…
おてがみ…また、いっぱい、かこうね。
ちくリンとも…そりすべり、たくさん、しようね。
おしょうがつ…いいおてんきに、なるといいな……
…………おやすみなさい。
>>130
はい。……すごく、たのしかったです!
ちくタンのうちの、おなべも、あかりおねえさんの、けーきも、すごくおいしかった…
なんだか、まだ、からだが、ぽかぽかしてます。
みなさんのおかげで……ことしは、げんきに、おしょうがつを、むかえられそうです。
132:名無しになりきれ
08/12/27 19:15:49 0
>>131
今年の役場の仕事は今日で終わりなので、びんちょうタンは
早めにちくリンの家を出て、お仕事を探し行きました…。
掲示板の前には、体を小刻みに動かしながら寒そうにお仕事を
探す人が何人もいました。
びんちょうタンもその輪に入って掲示板を見上げていると、
お正月の飾りの絵が描いてあるビラに目が留まりました。
幸い他の人は興味が無さそうでしたので、びんちょうタンは
ビラをはがして、受付の寝グセおじさんの所に行きました──。
受付 『 ……はい次の人。
はい、えぇーっとこれは、商店会のお手伝いだね…。
具体的には…、露店でお正月用品を売る人のお世話って
書いてあるね。それから夜も、寄り合い所に詰めて歳末警備を
する人のお世話もお願いします、か……。
泊まり込みで、ちゃんと食事も出るようだけど、大丈夫かな…?
……そう、じゃあ商店会長の酒屋さんの所に行ってみてね…。 』
133:酒乃枡屋
08/12/27 19:16:41 0
URLリンク(aryarya.net)
134:名無しになりきれ
08/12/27 20:08:42 0
135:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/27 20:17:59 0
>>132
……うん。
じゃあ…またね、ちくタン!
…! ピョンッ ビリッ
ドチッ (いたっ…) コロコロコロ・・・
………ふみゅ
…おねがい、します。
…はい。 だいじょうぶです。
……はい。「ますや」さん…ですね?
…ありがとうございます。
>>133
(ビラの地図を見ながら) えっと……
ふぁ…このおみせ…かな?
ごめんください。 ……おしごとにきました。
136:寄合所
08/12/27 23:44:52 0
>>135
びんちょうタンが役場の紹介でやって来た事を告げると、
会長さんは、ほわ~っとお酒の香りのする包みを持って、
びんちょうタンを寄合所へと案内してくれました…。
会長 『 ……ってな具合で、露店や夜警のおじさん達が風邪を
引かない様に火鉢の面倒を見たり、この甘酒を配ったり…。
お餅を焼いてあげたりして欲しいんだよ……。 』
会長さんは寄り合い所の台所に用意した大きなお鍋で甘酒を
作りながら、びんちょうタンにそう言いました…。
137:露店
08/12/27 23:46:08 0
びんちょうタンは、出来立ての甘酒を移し変えた魔法瓶を持って、
寄合所の向かいでお店を出しているおじさんの所に行きました…。
火鉢を覗いてみると炭が切れかかっていたので、びんちょうタンは
置いてあった炭袋から炭を足しました…。
そして程なくすると、赤くなった炭の上でお餅を焼き始めました…。
o__ノ
|| ..彡
|| 松..彡
|| か..彡
|| ざ...彡
∧,,_∧ ∬∬ || り..彡
(´・ω・`) (福)゛...|| 彡 < あっ、君がお手伝いさんか………!
┌─┴―┴─┐||""" おっ、甘酒か~ 嬉しいね~♪
| しめ縄 |..||
| 【 あり枡 】 |..|| お餅も良く焼けてて美味しいよ~♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さぁさぁ、君も一緒に食べようよ~。
138:名無しになりきれ
08/12/28 16:58:34 0
139:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/28 21:49:27 0
>>136
…しつれいします。
ふ…ほぁあ…… (お酒の香りに一瞬トロンとなり足元がふらつく)
……ふぁ! ペチペチ (ほっぺを軽く叩いて気持ちを引き締め、会長さんのお話に耳を傾ける)
はい。 ………はい。
よろしく、おねがいします! (一礼)
>>137
ひふぅ… (夜風に体を震わせつつ、火の粉や灰が舞い立たないよう慎重に炭をくべていく)
…こんばんは。
あまざけです。 …どうぞ。
(湯呑みに注いだ甘酒を持ってお店の人たちを回る)
パチパチ パチパチ
ふひゅぅ~~………ぷぅ!
(お餅がふくらむのにつられてほっぺに息を吸い込み、割れるのと同時に息を吐く)
あ……は、はい!
ありがとうございます。 (焼けたお餅をお皿によそうのを手伝った後、自分のお餅をもらう)
――いただきます。
140:露店
08/12/29 17:46:48 0
>>139
びんちょうタンは、さとう醤油をつけた甘くて香ばしいお餅を
ハフハフしながら美味しく頂いていると、遠くから犬の鳴き声が
聞こえて来ました…。
ちくタン 『 ……ぉ~い びんちょうータ~ン~! ハァハァ…
もうさじったら、急に駆け出すんだもん……
あのねー、さっき酒屋さんにさじを連れてじいちゃんの
お酒を買いに行ったらおじさんがさじを見て、番犬代わりに
なるなら、今晩夜回りの仕事をしないか?って言うから
来ちゃったよー──。 』
びんちょうタンはそれならと、大事に懐にしまっておいた、クヌギたん
のお母さんが編んでくれた桜色の片方だけの手袋を、片方だけ手袋を
していたちくタンに貸してあげました…。
ちくタンは温かそうな両手をびんちょうタンに振りながら、さじを先頭に
夜警の人達と一緒に町中を見回りに行きました…。
141:寄合所
08/12/29 17:47:21 0
びんちょうタンは寒い夜回りから帰ってくるちくタン達の為に、
台所でお蕎麦を作っていました。温かいおつゆも出来上がり、
丼の準備をしている所に丁度みんなが戻って来ました…。
ちくタンにも手伝ってもらい、みなさんにお蕎麦が行き渡った所で、
びんちょうタンたちも頂く事にしました…。
URLリンク(aryarya.net)
お蕎麦を頂きながらちくタンは、夜道はちょっと怖かったけど
さじがいたから少しは安心出来た事など、夜回りでの色々な事を
びんちょうタンに話してくれました──。
夜警の人達を見送ったあとは、寄合所の温かいコタツに入って横に
なりながら、今夜も楽しいお話をして眠りに就くふたりでした……。
142:ちゅるや
08/12/29 19:53:16 0
>>83
おぉう、びんちょうタンたちの年では「小数」ってまだ習ってないか。
「1.6」だけど、まあ「1あまり3」でもいいぞっ。
おそいクリスマスプレゼントだけどピンクのくつしたをあげようね。
じゃあよいお年を~。
143:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/29 23:35:29 0
>>140
……あれ? さじのこえ……
ふぁ……ちくタン! さじ!
じゃあ…こんやは、ちくタンと、さじも、いっしょに、おしごと……
ふわぁ……!
…はい。これ… (手袋と、焼きたてのお餅をちくタンに、さじにも自分のお餅を半分)
ふぁ…… (空を見上げる)
ゆき、ふってきたから…ころばないように、きをつけてね。
…うん!
>>141
コトコトコト (鍋のおつゆをよくかき混ぜる)
ふぁ…ちくタン、おかえり!
みなさん…おつかれさまです。
(茹であがったお蕎麦におつゆを注ぎ、天ぷらを乗せていく)
――いただきます。
ふぁ…さじも、しっかり、おてつだい、してくれたんだね…
ありがとう…さじ…… (感謝の思いをこめてさじをぎゅっと抱きしめる)
(ちくタン『今、ちくリンと乗る新しいソリ作ってるんだ。
お正月までに完成するようにがんばるよ!』)
ふわぁ… わたしも、のってみたいな……
う、うん。 …ありがとう!
……おやすみなさい。 (ちくタンと寄り添い、枕になってくれたさじとともに夢の中へ)
144:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/29 23:38:29 0
>>142
「いってん…ろく」……は、はい!
さんすうって…むずかしいですね。
らいねんは、もっとがんばって、べんきょうします。
ふわぁ…ありがとうございます! (くつしたを履く)
…あったかい……
らいねんも…よろしく、おねがいします!
145:大晦日の日に…
08/12/30 16:13:11 0
>>143
今日はもう大晦日…。
びんちょうタンは、しょうが神社にお手伝いにやって来ました。
境内にはいろんな出店が来ていて、赤い袴姿のびんちょうタンは
社務所で縁起物の準備をしながら、時々外の様子を眺めては、
お仕事が終わったらお友だちと一緒にいっぱいお店をまわって、
何を買おうかなーっと考えています─。
その横ではれんタンが達筆な筆遣いで 『 家内安全 』 と、沢山の
お札に書いています…。
時々、『 わたあめ 』 とか、『 かるめやき 』 とか書いているので、
れんタンもきっと、早く出店でお買い物をしたいのでしょうね─。
来年は奇数の年なので、もみ寺の境内では大道具市の出店の準備が
始まっていて、ちくタンはちくリンを連れて知り合いのおじさんの
お店を手伝っています─。
商店街ではあろえが寒そうに背中を丸めながら、お買い物のお手伝いに
来ています。……あっ、そこはお肉屋さんですよ。昆布は乾物屋さんで
買いましょうね─。
オークさんのお屋敷では年越しパーティーの準備が始まっていて、
クヌギたんは沢山のテーブルを飾るお花を活けるのに大忙しです…。
お花を手にした時、水仕事で少しカサついた自分の手に気が付いた
クヌギたんは手を擦りながら、びんちょうタンたちは今頃何をして
いるのかなぁ……? っと想いをめぐらしていました─。
冬晴れの明るい日差しの中、みんなの年越し準備が始まっていました……。
146:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
08/12/30 21:10:37 0
>>145
…………… (鮮やかな朱色の破魔矢に、絵馬、鈴、俵などを結びつけていく)
(神職さん『お、たくさん出来たね。…そろそろ休憩してきなさい』)
あ…はい。 しつれいします。
(ガラス戸に自分の巫女姿を映し、くるりと回ってみる)
……ゆりえおねえさんや、みこおねえさんみたいに、みえるかな……ひゅふ♪
…ふぁ…(隅のほうの畳の上で、腕立て伏せをしているれんタンを見る)
れんタン…これから、「じょやのかね」、たくさん、つくんだよね……
わたしも…がんばらなくちゃ…! (決意をこめて空を見上げる)
147:名無しになりきれ
08/12/31 14:09:55 0
∧_____
_─ ̄ ̄─_E ̄/ | \
_─ ̄ _─<Eニ|. | ( ^ω^ ) | <来年もこのスレに遊びに来るNE!
─ニ三 <<Eニ| \| ( っ¶¶o) |
 ̄─_  ̄─<Eニ|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄─__─ ̄E_\______/
∨
148:鐘撞堂
08/12/31 16:14:38 0
>>146
ゴ~ン …… ゴ~ン ……
夜も更けて来ると、もみ寺の境内の方も賑わって来ました…。
神社のお手伝いを終えたびんちょうタンとれんタンは、鐘撞き堂の周りで
除夜の鐘を撞く順番待ちをしているみなさんの案内していました…。
100打目の人たちが終わり、残りはれんタンが撞いて行事をしめます…。
ゴ~ン …… ゴ~ン ……
106回… 107回…。これで今年の分は終わりです。
そして……
…チッ チッ チ ポーン!
遠くでラジオの時報が鳴りました…。
れんタン 『 最後の一つ… いっしょに撞こう…。』
そう言って撞き棒から下がっている紅白二つの組み紐のうち白い方を持つと、
赤い方をびんちょうタンに渡しました……。
びんちょうタンはゆっくりと深呼吸をすると、れんタンと目で合図をして
撞き棒を引っ張り、そしてサッと紐を持つ手を緩めました…。
ゴ~ン ~~ ……
その場にいた皆が手を合わせて、新しい一年を迎えていました……。
149:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/01 00:34:52 0
>>みなさんへ
あけまして、おめでとうございます。
ことしも、みなさんの、おやくにたてるように、
いっしょうけんめい、がんばります。
どうぞ、よろしく、おねがいします!
>>147
……ひはぁ!
は、はい! いつでも、おまちしてます!
ありがとうございまぁぁーーーーす! (すごいスピードで飛び去るロケットに驚きつつ手を振る)
>>148
ひふぅ…
こちらが…れつの、うしろでぇーす!
おさないで、ならんでくださぁーい…… (「最後尾」と書かれた札を持ち、初詣での人たちに呼びかける)
ふぁ…れんタン…!
え……わたしも…いいの?
あ……う、うん!
すぅぅぅぅ…………
――ふぁっ
>ゴ~ン ~~ ……
………………………… (ー人ー)
【 ことしも、みなさんが しあわせなとしで ありますように ……… 】
150: 【1661円】 【大凶】
09/01/01 00:36:21 0
>>148-149から察するにカウントダウンは見届けたようですね。
151: 【大吉】 【1940円】
09/01/01 01:16:58 0
少ないけど、びんちょうタンにお年玉をあげるよ
152:名無しになりきれ
09/01/01 01:18:20 0
↑
おぉ! 今年は良い年になりそうだ~ ( ̄▽ ̄*)
153: 【豚】 【1516円】
09/01/01 01:45:03 0
明けましておめでとう!
154:名無しになりきれ
09/01/01 10:33:28 0
おめでとう
今年も頑張れびんちょうタン
155:名無しになりきれ
09/01/01 15:27:59 0
/\⌒ヽペタン
/ /⌒)ノ ペタン
∧_∧ \ (( ∧_∧
(; ´Д`))' ))(・∀・ ;) びんちょうタン!あけましてめでとう!
/ ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ もうすぐおもちがつきあがるよ!
.(O ノ ) ̄ ̄ ̄()__ )
)_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
156: 【だん吉】 【719円】
09/01/01 15:52:36 0
オイラもびんちょにお年玉をあげよう
157:名無しになりきれ
09/01/01 17:15:19 0
>>149
鐘撞きが済んで、みなさんと振る舞いのお汁粉を頂いた二人は、
元日に備えて先に寝床に就かせてもらいました。
そして──
…ツンツン
まだ薄暗い部屋の中、れんタンは寝ているびんちょうタンを起こしました。
そして、眠そうに目をこすっているびんちょうタンに綿入れを着せると、
手を引いて廊下にびんちょうタンを連れ出しました…。
チュン チュン
廊下に出るとれんタンは、スッと山の方を指差しました。びんちょうタンは
ぼんやりとしながらその方向を見てみると、お日様がちょうど山の端から
顔を出そうとしているところでした……。
れんタン 『 初日の出… 見られたね…。』
そう言いながら手を合わすれんタンに習って手を合わせ、お日様にことし
初めての御挨拶をするびんちょうタンでした……。
158:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/01 20:14:01 0
>>150-156
おめでとうございます!
おしょうがつから、こんなにおおぜいのみなさんに、きてもらえるなんて……
ほんとに…うれしいです!
ひはぁ! おとしだま、こんなに……
>>151さん、>>156さん…ありがとうございます!
ふわぁ…>>155さんのおもち、おいしいです!
みなさんも……どうぞ!
>>157
…………ん……ふ……
…ふぁ……れんタン……おはよう……
ん…う、うん……
…………………………………………ふわあぁぁぁぁぁ………!
パ ァ ァ ァ
……うん。
れんタン……ありがとう。
ことしも……よろしくね。
あけまして―――おめでとうございます。
159: 【小吉】 【448円】
09/01/01 20:30:03 0
びんへのお年玉はどうだ?
160:ウメばあちゃん
09/01/02 16:56:57 0
びんちょ、あけましておめでとう。
161:名無しになりきれ
09/01/02 20:08:03 0
>>158
びんちょうタンとれんタンは朝食を済ませると、夜中から社務所に
詰めていたお姉さん達と交代して、お守りや破魔矢を求める皆さんの
接待につきました…。
ワイワイ ガヤガヤ オーイ コッチコッチ
畑のおばあさん 『 …すみません。このお札を下さいな…。 ニコニコ
…おやおや、びんちょうタンじゃないの…。
明けましておめでとう…。
今日は神社でお手伝いなのね…。お正月からご苦労様…。
そうそう、お仕事が終わって時間が出来たら家に遊びに来てね…。
うん、れんタンも他のお友だちも一緒においでなさいな……。 』
162:名無しになりきれ
09/01/02 21:19:45 0
163:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/03 01:05:44 0
>>159
…………ありがとうございます!
>>160
―――ふぁ……………
ばあちゃん………!
(俯いていた顔を上げ、青空を見上げる)
おばあちゃんのこえ……ちゃんと、きこえたよ。
わたし…もう、ころんでも、なかない……
おそらのうえから……わたしのこと、みててね。
>>161
…………どうぞ、ごゆっくり、ごさんぱいください。
はい。 ななひゃくえんになり――ふぁ!
…あ…あけまして、おめでとうございます!
きょねんは…おせわになりました。
(れんタンの手書きのお札を選び、おばあさんに)
え…い、いいんですか?
……………はい!
おともだちと、いっしょに……おうかがいします!
《きゅうけいのじかんになったら…すぐ、れんタンに、しらせなくちゃ……》
164:休憩所
09/01/03 20:22:21 0
>>163
お休み時間、温かいお雑煮を頂きながらびんちょうタンはれんタンに、
おばあさんの家に遊びに行こうと誘いました。
れんタン 『 …うん、三ヶ日が過ぎたら忙しく無くなるから…。 』
それからびんちょうタンは隣のもみ寺の境内に行き、大道具市の
お店を手伝っているちくタンにも声を掛けました──。
165:もみ寺 大道具市
09/01/03 20:22:53 0
ワタシモ イクー
ちくタン 『 …ホント?! 誘ってくれてありがとうー!
びんちょうタンも日曜日まで忙しいでしょう?
行くならそれからにしようよー? 』
びんちょうタンはそれなら時間があるから、あろえやクヌギたんも
誘える事が出来るなぁと思いました…。
そんな事を考えながら、ふとちくタンのお店で売っている物に目が
とまりました。
《 処分品 どれでも100円 》
そう店先の端に立てられた、ちく姉妹お手製の雪だるまの看板の
前には、色々な雑貨が置いて有りました…。
クッキーの焼き型5個セット
星の型をした小さなのカウベル
雪の結晶の形をしたルーペ
びんちょうタンはふと、クリスマスにプレゼントをしてくれた
お姉さん達の事を思い出しました。そして、お給金を頂いたら
これを買ってお礼のお手紙と一緒に送ろうと思いました……。
166:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/03 21:45:49 0
>>164->>165
ふわぁ! れんタン…ありがとう!
じゃあ…ちくタンたちにも、しらせてくるね。
―― ―― ――
うん! …ちくリンも、いっしょにいこうね。
ちくタンも、いそがしいから、
あろえちゃんと、クヌギたんには、わたしから、しらせておくね。
あろえちゃん…まいとし、れんタンのおみせで、うらないしてもらってるって、いってたから…
ことしも、きっと、おまいりにくるよね。
クヌギたんのおうちは、ちょっと、とおいから、
さじに、おつかいしてもらわなきゃ、いけないかも…
さじ……よろしくね。
ふぁ……
あの、ちくタン…
これと、これと、これ…
おきゅうきん、もらったあとで、かいに、きたいんだけど…
とっておいてもらっても…いい?
167:名無しになりきれ
09/01/04 18:05:28 0
いいスレだな
168:名無しになりきれ
09/01/04 19:45:20 0
∧_∧
( ´・ω・)「あ、びんちょうタンお正月の饅頭が余ったんでびんちょうタンにあげるよ。」
/ つとl
確かにおめでたそうな重箱に詰められた饅頭ですが何やら動いているような…?
URLリンク(sakuratan.ddo.jp)
169:鳥居の下で…
09/01/04 21:20:06 0
>>166
ちくタンにお取り置きのお願いを済ませたびんちょうタンは、
また神社へと戻って行きました…。
石段を登り終えて鳥居をくぐったびんちょうタンは、いつもの場所で
れんタンが占いをしているのが見えました…。
れんタン 『 …あなたの去年はフツーでした…。
今年もフツーの一年でしょう………おわり。 』
ちょうど今年の運勢を占ってもらって、ガックリ肩を落としていた
あろえがいました。びんちょうタンは優しく励ましてあげると、
おばあさんの家に誘いました…。
するとあろえは少し元気になったようで、二人に手を振りながら
出店を見に行きました…。
170:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/04 22:35:28 0
>>167
…ありがとうございます!
>>168
ふぁ…いいんですか? ごちそうさまです!
ひはぁ…かわいいおまんじゅう……!
なんか、たべちゃうのが、もったいないみたい……
あ…おちゃ、いれてきます。
>>167さんも…よかったら、このすれで、ゆっくりしていってくださいね!
>>169
…ありがとう。
じゃあ…またね、ちくタン!
ふぁ…あろえちゃん!
あけまして、おめでとう!
そうなんだ…
でも…「ふつう」って、すごいことだよね…
「わるいこと」が、おきないって、いうことだから……
ふぇ…あろえちゃんも、きてくれるの?
ありがとう!
うん。 …じゃあ、またね!
(れんタンに筆を借りて、クヌギたんに知らせるためのお手紙を書き、さじの首輪に結びつける)
さじ…さむいのに、ごめんね。
わたし、これからまた、おしごとだから…
おつかい、よろしくね。
(さじ、一声吠えると元気に駆けていく)
―きをつけてねー! (手を振って見送り、社務所に戻る)
171:日が暮れて…
09/01/05 09:51:03 0
>>170
日がすっかり落ちてからも境内は、お参りや出店に立ち寄る人で賑わっています。
びんちょうタンは、お仕事をお姉さん達と交代すると、さじが帰って来ているか
様子を見に行きました……。
/三三 三 三三\
/三三三三三三三三\
/三三三三三三三三三三\
, lllll、| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
l三三l | | | | |
|三三|__|__|__|__|__|\l
ヽ三ノ .|| ∧_∧ || .| ニコニコ
||( ・∀・ ) || おやっ、君はあの時の…
||O オデン つ || 今日は巫女さんのお仕事かい? 感心だねー。
{二二二二二二二二二二二二二二二二二〕 寒いから、コレでも食べて温まりなよー。
| ____________| っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
.-| | ヽ;;;;::::::::::;;;ノ | | おじさんからのお年玉だよ…。 アハハ
172:名無しになりきれ
09/01/05 09:51:37 0
びんちょうタンは頂いたおでんを抱えながら鳥居の方に向かっていると、
其処へさじが石段を駆け上がってきました…。
白い息を吐きながら甘えるさじの首輪には、花模様の千代紙で書かれた
クヌギたんからのお手紙がつけてありました……。
≪ びんちょうタンへ。 ≫
明けましておめでとうございます。
ことしもなかよくしてくださいね。
秋にみんなであそびに行った、おばあさんのところに
また行けるんですね。 すごく楽しみにしています。
お家から出かけるのはたいへんですけど、なんとか
スダじいにてつだってもらって、行きたいとおもいます。
≪ クヌギより ≫
173:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/05 21:40:35 0
>>171
あ…はい。
おつかれさまです。 …しつれいします。
ふぁ! こないだの…おでんやさん!
あけまして、おめでとうございます。
ふぇ…あ、ありがとうございます!
いつも、ごちそうになっちゃって……ごめんなさい。
………は、はい!
>>172
あ…さじ、おかえり!
おつかい、ありがとう。
…はい。 …あったかいよ。 (ちくわをさじにあげる)
――ふわぁ!
クヌギたんも、きてくれるんだ……!
(星がまたたき始める空を見上げる)
みんな…ありがとう……
ことしは、なんだか、いいとしに、なりそう………
さじ…さむかったでしょ?
なかで…あったまらせてもらおうね。 (さじを連れて休憩所へ)
174:もみ寺 大道具市
09/01/05 23:18:23 0
>>173
慌しい三ヶ日が過ぎ、今日の午前中で神社のお仕事は終わりです。
お昼ご飯を頂いた後、神主さんからお給金を頂いたびんちょうタンは、
早速、ちくタンのいる大道具市に向かいました…。
ちくタンのお店でお取り置きをお願いしておいた品物を買うと、
お給金を頂いてホクホク顔のちくタンの案内で、大道具市をまわって
みる事になりました…。
ちくタン 『 …あそこは畑に使う道具。こっちはお裁縫の道具だよ。
そうだ…。おばあちゃんの家に行く時に何か役に立つ
ものをおみやげに持っていった方が良いと思わない?
いつもお世話になってるしね~。なにが良いかな……。
びんちょうタンはどんなのが良いと思う…? 』
175:ちゅるやとゼニガメ
09/01/06 09:53:24 0
やあびんちょうタン、あけましておめでと~!
おもしろい亀さんとなかよくなったから
いっしょに新年のお祝い芸をするよっ!
そう言うとちゅるやさんは傘でコマを回し、
ゼニガメは手から水芸を披露するのだった。
ゼニゼニゼニィ(たのしんでもらえた?)
176:名無しになりきれ
09/01/06 18:08:46 0
>>73
>>75
岡山駅から乗車して尾道駅で下車したということは
この列車を利用したのかな?
URLリンク(www6.airnet.ne.jp)
この車両の座席は転換クロスシートだから乗り心地がとても良いんだよ。
177:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/06 22:12:46 0
>>174
――ありがとうございました。
ちくタン…とっておいてくれて、ありがとう! っ【300円】
これは…あかりおねえさんに…
これは…めぐみおねえさん…
これは…たーにゃおねえさん…
おねえさんたち…よろこんでくれるかな……
―― ―― ――
ふわぁぁ……いろんなどうぐ、たくさん………
……う、うん。 そうだね……
えっ、と………
ふぁ! これ…… 《 URLリンク(www.nippon-aim.co.jp) 》
おばあさん…ときどき、こしが、いたくなるって、いってたから…
この「ざぶとん」…かっていってあげたいな…
ちょっと、たかいけど…おきゅうきん、おもってたより、たくさん、もらえたし…
どうかな…ちくタン?
>>175
ふわぁ…ちゅるやさん!かめさん!
あけまして、おめでとうございます。
ことしは…もっと、さんすう、できるように、がんばります。
ひはぁ~~~……! すごぉぉい……!
パチパチパチパチ
あ、じゃあ…おれいに、わたしも……
ポッ♪ カン♪ ピン♪ (頭の炭琴を叩きつつ踊る)
>>176
あっ…はい!
この、しろいでんしゃでした。
いすが、ふかふかで…すわりごこちが、すごく、よかったです。
ふわぁ…
せもたれを、うごかすと、いすのむきが、ぎゃくになるなんて…おもしろいですね。
178:もみ寺 大道具市
09/01/07 08:34:19 0
>>177
ポフッ ポフ オモシロ~イ ♪
ちくタン 『 …うん! 良いんじゃない…。
きっと、おばあさん喜んでくれるよ~! アハハ
あっ、でも…少し工夫をしてみようよ… エート…
例えばししゅうとかさー あとは…… 』
れんタン 『 …これでカバーを作ったら…? 』
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
後から大道具市にやって来て、あちこちのお店を覗いている内に、
二人のやり取りを見ていたれんタンが、裁縫道具のお店で買った
生地を差し出して言いました…。
ちくタン 『 それは良いアイデアだね~ れんタン!
じゃあさぁ、今晩家に集まって一緒に作ろうよ~ 』
179:ちくタンの家
09/01/07 08:35:10 0
みんなは楽しくおしゃべりしながらお食事を頂いた後、早速
座布団カバー作りにかかりました…。
シャーー チョキン!
ちくタンは定規で座布団の大きさを測って生地を切ると、
れんタンが器用な手さばきで縫い合わせていきます…。 チクチク チクチク
ちくリンは刺繍を付ける生地に絵を描くと、その線に添って
びんちょうタンが糸で縫っていきました…。 チク… チク……
最後に、ちくタンがデザインしたアップリケを付け終わった
びんちょうタンは、大きく息をついて出来上がったカバーを
床に広げました…。
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
デキター!
ちくタン .『 できたねー! 』
ポッ…
れんタン 『 良い感じ……。 』
( 『 おーい、もうそろそろ寝る時間じゃぞー 』 と、マダケじいちゃん )
みんなはキラキラした顔で座布団カバーを見ながら、おばあさんの
喜ぶ笑顔を想像して、お布団に潜り込むのでした……。
180:名無しになりきれ
09/01/07 17:39:42 0
七草粥を食べたかい?
181:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/07 21:26:41 0
>>178
…うん。 そうだよね…!
ふぁ……れんタン!
これ…つかっても、いいの?
あ、ありがとう!
…うん。
じゃあ、こんや、おじゃまするね。
>>179
ちくタンのおじいちゃん…あけまして、おめでとうございます。
ふわぁ…
ちくタンも、れんタンも、おさいほう、すごくじょうず……
チクッ
―いたっ!
……わたしも、もっとがんばって、じょうずにならなくちゃ……
ふわぁぁぁ………! かわいい……!
(カバーを座布団につけ、手触りを確かめてみる)
……ふわぁ……なんだか、きもちいい……
ふぁ…は、はい!
ちくタン…ちくリン…れんタン…ほんとに、ありがとう……
……うん。
じゃあ……おやすみなさい。
>>180
あ…はい。
きょう、ゆうごはんのとき、ちくタンのおじいちゃんに、ごちそうになりました。
このおかゆを、たべると…ことしいちねん、びょうきをしないで、げんきにすごせるって…おそわりました。
あしたも…げんきで、がんばります!
182:名無しになりきれ
09/01/08 19:56:13 0
びんちょうタンは産まれたときから
お父さんお母さんいないの?
183:名無しになりきれ
09/01/08 20:08:21 0
そんなかわいそうな事聞くな
184:ヾ(^_^;
09/01/08 21:29:24 O
185:名無しになりきれ
09/01/08 23:18:39 0
186:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/09 19:59:52 0
>>182
…………
あったことは……ゆめのなかでしか、ないです。
でも……
おばあちゃんみたいに…きっと…どこかで……
わたしのこと、みまもってくれてるって………しんじてます。
>>183
……ううん。
わたし…ぜんぜん、さびしくないです。
ちくタン、クヌギたん、れんタン、ちくリン、
あろえちゃん、アベマキちゃん、コルクくん……
みんな、わたしの、たいせつな、おともだち………
それに…みなさんと、こうして、たのしいおはなし、たくさん、できるから………
>>184
はい。…おまちしてます。
いつも、すてきなおはなし……ありがとうございます。
187:名無しになりきれ
09/01/09 23:06:31 0
188:名無しになりきれ
09/01/09 23:07:43 0
俺達はびんちょうタンの家族だよ!
189:名無しになりきれ
09/01/09 23:34:18 0
190:道草をしながら…
09/01/10 01:07:07 0
>>186
次の日、少し遅く起きたみんなは、そろって畑のおばあさんの
家に出掛けました…。
夜から朝にかけて雪が降り、根雪の上に真っ白な雪がほわっと
積もって道が少し歩きにくかったので、ちくタンはソリを持って
出掛ける事にしました…。
みんなは、座布団を抱えたちくリンを乗せたソリを引っ張りながら、
行き先の途中で少し立ち止まっては、降ったばかりの白い雪で
おだんごやうさぎを作って、楽しく遊びながら歩いて行きました…。
四辻に差し掛かると、町に向かう通りの方からあろえが風呂敷を
下げてやって来ました…。
ヨイショ…
あろえ 『 お母さんが、持って行けってくれたんだ…
田作りと、黒豆なんだよ。 』
191:畑のおばあさんの家
09/01/10 01:07:48 0
_,,,...:-‐‐=-..,,,_
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|; :;: ;:;: ;:;;;; ;| ;;:; :; ;| |;:;:;;:;:;:;:│ │ i 目 ;:;;; ;; ;:;;:;:;; :;;:;|
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i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄||,illllllllllllllllllllllli,,,,;;;;;;;;;;;;;;|| ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄||
i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄||,, || ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄i ̄||
"""""""""""""""""""""""""""""""゙ヽ, ~"""""""""""""""""""""
゚. ゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. + 。 ヽ、 `~''-、,,_ ゚. ゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. + 。
ヽ. `゜ ゚. ゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. + 。
゜。 ゜・。゜ ゜.゜・。゜゜. . .☆ 。。. ゚。 ・。゜ 。
゚. ゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. 。 ゚., ,+ 。 ゚゜ ゜. 。 ゚., ,+ 。 ゚. + 。
192:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/10 22:03:31 0
>>188
………………ありがとうございます。
すごく………
すごく、うれしいです!
>>190
―ひはぁ!
ちくリンの、あたらしいそり…かっこいい……
ふわぁ…… (瞳を輝かせ、真っ白な雪を見つめる)
サクッ キュッ
サクッ キュッ
コロコロコロ
………ひはっ!? (ちくタンが坂道を転がした雪のお団子が、どんどん大きくなっていくのに驚く)
……ひゅふ♪
ふぁ……あろえちゃん、おはよう!
ふわぁ…おいしそう…
「たづくり」って…おさかなで、つくるんだね。
おばあさん…よろこんでくれるといいね。
>>191
…………
ドキドキ (座布団を見たときのおばあさんの表情を思い浮かべ、期待と不安が入り混じる)
……………うん! (3人と顔を見合わせて)
ピンポーン
――ごめんください。
193:畑のおばあさんの家
09/01/11 07:40:50 0
>>192
…… ハーイ
ガラガラ …
ニコニコ
…おやおや、みんないらっしゃい。
寒かったでしょう…?
さあ、早くお上がりなさい……。
194:名無しになりきれ
09/01/11 07:41:42 0
―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || |
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―┼―┼―┼―┤ | ├―┼―┼―┼―┤ |┼―┤ | ││ | || |
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―┴―┴―┴―┘ | └―┴―┴―┴―┘ |┴―┘ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || |
―───┐ | ┌―───┐ |─┐ | | || |
_______,,| | l_________,| |__,,| |_____| || |
_________|___________|____l==========\|| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ URLリンク(aryarya.net) \ みんな…、改めて明けましておめでとう…。
/ URLリンク(aryarya.net) \ さぁ、お雑煮を食べて温まってね…。
/ \ ニコニコ
l二二二二二二二二二二二二二ニ二二二二二二二二二二二l あろえちゃんの黒豆も美味しそうね~
| |l l | |
|_,,ソ !,|_,ン
195:名無しになりきれ
09/01/11 07:42:17 0
そうそう… みんなにコレを渡さなきゃね……。
ゴソゴソ
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
ニコニコ
今年一年、苦労が無く(不苦労)過ごせます様に……。
えっ… おやおや……。 これを私に?
みんなでカバーも作ってくれたのかい…。
ヨッコラショ…
…うん、とっても座り心地が良いこと~♪
寒くなると腰の痺れも出るから助かるわ…。
みんな本当にありがとうね……。
ニコニコ
196:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/11 20:05:43 0
>>193-194
おはようございます。
はい……しつれいします。 (雪で濡れた帯の端を絞ってから玄関の中へ)
《ふぁ…
れんタンの、きもの…ゆきのなか、あるいたのに、すそが、ぬれてない…
どうしてだろう……?》
―― ―― ――
(ちくタン、ちくリン、れんタン、あろえと並んで畳に正座)
あけまして…おめでとうございます。 (深々とお辞儀)
プシュッ
………ふぇ…
だいじょうぶ、あろえちゃん? (髪の先が畳に刺さってしまい、顔を上げられないあろえを助ける)
ひはぁぁぁ…! (豪華なおせち料理に目が真ん丸に)
―いただきます。 (ー人ー)
………ふわぁ………おいしいです!
>>195
ふぁ……おとしだま……
あ、で、でも、あの……
……は、はい。
どうも、ありがとうございます!
ふわぁ……ふくろうさん、かわいい…… (北海道でお土産屋さんにもらったふくろうの置物を思い出す)
(ちくタンと顔を見合わせ) ……うん。
あ、あの…これ……
いつも、おせわに、なってる、おれいです。
もし、よかったら……つかってください。
……………! パァァ (おばあさんの笑顔を見て自分も顔を輝かせる)
(ちくタン『よかったね、びんちょうタン!』
ちくリン『ヨカッター!』)
……………………う…うん!
197:みんなそろって…
09/01/12 08:10:22 0
>>196
ピンポーン ♪
みんなが美味しくおせち料理を頂いていると玄関のチャイムが
鳴ったので、おばあさんはゆっくりと玄関に向かいました……。
そして程なく戻って来るとその側には、鉢植えのお花を抱えた
クヌギたんが一緒でした…。
ニコニコ
クヌギたん 『 …みんな、明けましておめでとう…。
遅くなってごめんなさい……。
(おばあさんに…) スッ…
あっ…、これはお家の温室で咲いたお花です…。
お部屋にかざって楽しんでください…… 』
モジモジ…
おばあさん 『 あらあら、綺麗な桜だこと。 ありがとうね~♪
さっそく床の間に飾らしてもらおうかしら…。 』
【 URLリンク(aryarya.net) 】
"
ガラス越しに見えるお外は小雪が降っているのに、みんなが楽しく
過ごしているこのお部屋には、ほんのりと春の香りが漂っているなんて、
ちょっと不思議で、とっても嬉しく感じたびんちょうタンでした……。
"
198:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/12 19:13:38 0
>>197
…ひはぁ… (お雑煮の温かさに大きくため息)
(ちくリン『オイシーイ!』)
…うん! おいしいね!
ふぁ……クヌギたん!
あけまして、おめでとう!
ふわぁ……!
こんな、ちっちゃくて、かわいい「さくらのき」…はじめて……!
《 おばあさんのおかげで…
おしょうがつから、こうして、みんなといっしょに、すごせました。
……ありがとうございます。 》 (心の中で改めておばあさんに感謝)
199:名無しになりきれ
09/01/12 22:12:05 0
↓200ゲットおめでとう!
200:しょうが神社では…
09/01/13 10:02:43 0
>>198
お正月の賑やかさも過ぎて、町中ではいつもと同じ風景が
戻って来ました。
もみ寺の大道具市も今日で終わりなので、毎日の様に
通っていたちくタンは、ちょっと残念そうにしています…。
それでも今日は何故だか、ほわほわの襟巻きをした振袖姿の
お姉さん達が、金の付いた草履をカラカラと石畳に響かせて、
しょうが神社にお参りに来ていました……。
そんなお姉さん達を、社務所のお掃除しながら見ていた
びんちょうタンは、ふと北海道のお姉さん達の事を思い出し、
今日のお仕事が終わったら、大道具市で買ったプレゼントに
手紙を添えて、送ろうと思いました……。
201:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/13 21:09:43 0
>>200
シャッ シャッ
ほわぁ………
おねえさんたち……みんな、すごくきれい………
……ふぁ!
すっかり、おそくなっちゃった…
ぷれぜんと、おくらなくちゃ…!
…そうだ。
まえに、クヌギたんにもらった、えんぴつ……みじかくて、かけなくなっちゃったから…
きょう、おきゅうきんもらったら、
あたらしいえんぴつと、おてがみかく、かみ…かってかえろう。
202:名無しになりきれ
09/01/14 07:07:50 0
203:名無しになりきれ
09/01/14 18:57:20 0
>>201
今日のお仕事を終えたびんちょうタンは、おばさん達が夕飯の
買出しで賑わう、商店街に向かいました……。
204:名無しになりきれ
09/01/14 18:57:52 0
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| | | | トンボ鉛筆 サクラクレパス 製図用品 .| | | | 鈴 屋 金 物 店
| | | | 竹 町 文 具 | | | |________
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205:名無しになりきれ
09/01/14 18:58:44 0
びんちょうタンはお店に入ると先ず、便箋を探す事にしました…。
辺りを見回しながらお店の奥に行くとそこには、色々な柄の便箋が
置いてありました。どれにしようか少し迷ったびんちょうタンでしたが、
いくつか気に入った中から、一番安い便箋にを手に取りました…。
その隣には万年筆や鉛筆が置いてあり、鉛筆は箱に入っているものと、
バラ売りしているものがありました。
びんちょうタンは、小豆色と緑色のバラ売りの鉛筆を見比べると、
可愛らしい小さなトンボの絵が書いてある緑色の鉛筆を買う事にしました。
店主 『 …はい、いらっしゃいませ。 』
店のおじさんは書き物の手を止めて、びんちょうタンに返事をしました…。
ふと視線をおじさんの手元に落としたびんちょうタンは、ピカピカ光る
鉛筆に目を奪われました…。
店主 『 うん…? あぁ、コレは短くなって使いにくくなった鉛筆にはめる軸だよ。
こんな古いので良ければあげるから使ってみるかい? 』
っ 【 URLリンク(aryarya.net) 】
びんちょうタンは、鉛筆と便箋と景品の消しゴム。そして頂いた鉛筆の補助軸を
入れた袋を大事に抱えて、暗くなり始めた道をちょっとだけ急いでお家に帰るのでした…。
206:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/15 01:25:36 0
>>204-205
……うん。
これにしよう。
あの…おねがいします。
ふぁ……
《かっこいい、えんぴつ……》
ふぇ…で、でも…いいんですか?
あ、ありがとうございます!
《これなら…クヌギたんのえんぴつ…
さいごまで、だいじに、つかえる……》
―ありがとうございました。
………ふみゅ! ポテッ (凍りかけた道に足を滑らせ転んでしまう)
……ふぁ……!
よかった…「びんせん」、ぬれてない……
(袋の雪を払いつつバス停にたどり着き、山の中ゆきの最終バスを待つ)
207:名無しになりきれ
09/01/15 16:02:00 0
208:びんちょうタンの家
09/01/15 21:36:37 0
>>206
晩御飯を済ませた後びんちょうタンは、囲炉裏の側に寝そべりながら
ちくタンお手製のランプを手元に寄せると、、お姉さん達へのお手紙を
書き始めました…。
時々急に木枯らしが強く吹いて壁を震わせますが、今年は隙間風が
吹き込まない様に、畑のおばあさんのお家で知り合った農家のおじさんが
修理をしてくれたので、囲炉裏の辺りはそれほど寒くない様ですね……。
209:名無しになりきれ
09/01/16 18:32:37 0
210:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/16 20:10:46 0
>>208
――ごちそうさまでした。
カサ…
ふぁ……やもりさん! …こんばんは。
まいとし、さむくなると、でてきてくれなくなっちゃうのに…
ことしは……おうちのなか、あったかい……やもりさんも、げんき……
キュッ (おじさんからもらった補助軸をクヌギたんの鉛筆にはめる)
………ひゅふ♪ (囲炉裏の炎にあたって光る鉛筆を見つめる)
211:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/16 20:12:15 0
>>208
【 あかりおねえさんへ
くりすますけーき、ありがとうございました。
おともだちといっしょに、いただきました。
とっても、とってもおいしかったです。
わたしも、おおきくなったら、
おねえさんみたいに、おいしいおかし、つくれるようになりたいです。
また、おてがみかきます。
びんちょうタン 】
【 めぐみおねえさんへ
うしさんのぬいぐるみ、ありがとうございました。
おふとんのなかで、いっしょにねています。
とってもあったかくて、おねえさんと、いっしょにいるような、きもちになります。
いつか、またおねえさんに、あいにいけるように、おしごと、がんばります。
うしさんたちに、よろしく。
また、おてがみかきます。 びんちょうタン 】
【 たーにゃおねえさんへ
とってもすてきな、こえのおてがみ、ありがとうございました。
おねえさんのこえが、いつでもきけて、
とおくにいても、おねえさんが、いつも、
わたしのこと、みまもってくれるって…げんきが、わいてきます。
いつかまた、おねえさんのさくひん、みにいけるように、おしごと、がんばります。
また、おてがみかきます。
びんちょうタン 】
――― ――― ――― ―――
ポフッ (お姉さん達へのお手紙を封筒に入れ、さじに足形を押してもらう)
…………できた!
ありがとう、さじ。
こんやは、かぜがつよくて、さむいから、
うちに、とまっていってね。
212:かみちゅ!
09/01/16 21:08:08 0
URLリンク(www.sonymusic.co.jp)
213:名無しになりきれ
09/01/17 13:18:05 0
>>211
次の日びんちょうタンは、お姉さん達に送るお手紙とプレゼントを持って、
町の郵便局に行きました──。
ちょっと重たい手提げカゴを手に郵便局に着いたびんちょうタンは、
鳥便の受付窓口に行ってジャガイモと木の実を支払い、お手紙と
プレゼントを北海道に送ってもらうように頼みました……。
214:ノシバ電気
09/01/17 13:18:37 0
_____________ ____________________________
/|:: ┌───┐ ::| / …続いて天気予報です。 大陸からの強い寒気が流れ込むため、
/. |:: | ∧_∧ │ ::| < 東北・北海道方面は、風をともなった雪に注意して下さい。
|.... |:: | .(´・ω・`) │ ::| \ また、関東・東海地方の太平洋側は……
|.... |:: |__(_<ヽi/>_)__| ::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|.... |:: └───┘ ::|
\_| ┌──┐ .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
215:名無しになりきれ
09/01/17 15:59:07 0
216:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/17 19:49:50 0
>>213
あの……おねがい、します。
(お手紙の封筒とプレゼントを丁寧に包んだ3つの小包みを窓口に)
>>214
…ふぁ…
ほっかいどう…これから、ふぶきになるのかな……?
とりびんさんも、おしごと、たいへんなんだなぁ……
ぶじに…ぷれぜんと、とどきますように……… (道端のお地蔵様に木の実をお供えし、手を合わせる)
217:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/17 19:57:13 0
キーン コーン カーン コーン
ふぁ…… (チャイムを聞き、学校のほうに目をやる)
カサッ (懐の「大先輩の炭」に軽く触れる)
らいしゅうから、がっこうのおしごと、はじまるから…
にちようび…おてんき、よくなったら、
あのきのねもとに、この「すみ」さん…うめてあげたいな……
218:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/18 01:55:34 0
>>212
ふわぁ……!
ゆりえおねえさんたちも…あにめに、でてるんだ…!
みてみたいなぁ………
219:名無しになりきれ
09/01/18 16:08:46 0
220:冬晴れの日に…
09/01/18 17:57:40 0
>>217
今朝、温かい日差しで目覚めたびんちょうタンは、
お家の中から外の様子を覗うと、昨日の夜の様な
風も無く、穏やかな日和だったので、お山の奥に在る
ばあちゃんの木の所へ出掛ける事にしました…。
びんちょうタンは、囲炉裏の中に埋めて置いた石を
幾つか注意深く取り出すと、布で巻いてカイロ(温石)
を作り、腹巻の背中とお腹にしまいました。
もちろん一緒にお出かけする、さじのふわふわの
お腹にも巻きつけてあげました。
そして、昨日たらやで買ったおだんごを持って、
お家を出発しました──。
221:ばあちゃんの木
09/01/18 17:58:28 0
_ 丶ヽ _,.`ヽ` `、 ....._ : `´ . .: ゙..: .:.:` `ヽ...:.:ヽ:.`.:''´ ;.ニ
ヽ;゙ '' ヽ`´` ー='´,. '´ 、ヽ .:: :. .:: ‐ ;; : . :.:. ゙:.;.:.:.:;.:'.:.: ;:'... _,:`
...._ ト.. ゙ ...ゞ´ゝ,. ''´ :'⌒ヽ ヾ..:;:゙゙ヽ:. .. ..ゞ、:..:.:.::: :゙:.:´.:::.:; '..;'´;;..::'_,,.. -
`ヽ.: .':、 丶..i ,' ,:' i,. =、..ゝ、ヾ,,;:゙ゞ::;';゙ ;'゙ゝ::''゙; ;;.:.:::;ニ.:_;;..-''.:=':;.:'::ニ´__
ゞ,.: .:.. ゙:.:.:...';. ::{ i''、ノ:::;;:'""ヾ;:`ヾヾ:;;::ゞ=''::i::;;'':::ソ;゙:.:.:;゙:'´ノ.:.;.:':;.:'´_::`;,´_;,,..ニ::‐
丶.._,:'': :.ゝ、ゞ;;ゝ、_i.ゝ;;(゙ヾヾ;;::=、::;;;,,_`ヾ::゙ゝ:゙::/;':::ノ;i:シ:;:'":::;'´::.<:.:_::.`ニ::ー..::´...,, __..
、ヽ,''::ー ;;ー-.:.゙:;;ゝゝ:::''::;;.:.:ヽ;::\_ー‐-::、}:、{:{;;'//イ::シ;;:ゾi::ソ::ノ:: .:、ヽ`ニ、:.´ ̄ヽ:<´
;:゙ヾ..二フ.:¬;;='':ゞ;;.゙:;;:゙.:`ゞ、_ヾ;`ヾニヽ、\;>';∠=-‐…'∠;;ヾヾ丶,:: :゙:、`::,,ヽ:. :. ::..:゙、`:..
`;;.:.: .:,,:''ヽ.:.::、`=-::ニ:::ゞ::(_::゙:、:`¨¨¨);r=、ヾ::::::{':::/ア´ヾ゙:;ヾヾ:、::゙.:.ヽ::.;;.ヽ:.ヽ::´`゙ ゙ `ヽ
;''=''"::,, .:.:、、::ゞ,,.:.::=;;..''´..'';;_ヾ::''=、゙..::` }::}:.:.::!:/:;ノ:;':ソ:;'.:.;.';;_';:゙;;`丶;;:`ヾ;.:.、:.`::、._
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゜.゜・。゜゜. . .☆ 。゚., ,+ 。 ゚. + ゚., ,+ 。 ゚. + .☆ 。゚., . 。゚., ゜.゜・。゜゜
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+ .☆ 。゚., . ゚., ,+ 。 ゚.+ 。 ゚. + ,+ ,+ 。 ゚. + .☆ 。 ,+ 。 ゚.
222:2
09/01/18 20:24:08 0
>22 2
223:びんちょうタン ◆GfPleUYn2s
09/01/18 20:28:10 0
>>220
……んっ……… (朝陽に向かって大きく伸び)
ひはぁ……
さじ…おはよう!
ちょっと、じっとしててね。
シュルッ
………あったかい?
(さじ『ワン!』)
よかった………
じゃあ、いこうか。
キュッ キュッ
>>221
キラ キラ
ふわぁ…… (木の枝越しに差し込む木漏れ日に目を細める)
ばあちゃん………
ことしは……「おのみち」で、あった、「せんぱいのすみ」さんと、いっしょに…きたよ。
(木の根元に歩み寄り、手で雪と土を掘り、懐から大先輩の炭を取り出してそっと穴の中に置く)
………おつかれさまでした。
わたしも…すこしでも、ながいあいだ、みなさんの、おやくにたてるように……がんばります。
ばあちゃんといっしょに…みまもっていてくださいね。 (土をかぶせる)
…………………!
(木の幹を見上げ、かつて鉄の棒が刺さっていた穴が少しずつ塞がってきていることに気づく)
―――このきも……「いきてる」………
ばあちゃんの、「おもい」も……きっと…………
わたしも……「いきてる」………
みんなの「おもい」が、ちからを、くれるから………!
(落ちていた枝を拾い、雪の上に、大きな字でお手紙を書く)
【 ばあちゃん
これからも いろんなところへいって
たくさんのひとと おともだちになれるように
がんばります びんちょ 】