08/12/14 09:21:04 0
>>223
「オヤ、やはり貴方からすれば遊んでいるつもりだったのでしょうカ?
まあかまいマセン。私は貴方のような機関の方と戦う時、いちいち名前を聞く習慣は無いのでわかりませんガ…
箱を出す異能者の少女の事ならここには来ないと言ったはずデス。まああの辺りで待機していた方達と違って確認はしてませんガネ」
そう言って>>172のズボンやら靴やらが落ちてた場所を示す。
そこに注意が行く間に、先程のように再び手刀とナイフを構えると恋島に一気に距離を詰める。
「貴方はちゃんと埋葬してあげマスヨ」
そして腰を悪くして反応の追いつかない恋島の胸を手刀で刺し、首をナイフで切り裂く。
―その未来は寸での所で止められた。手刀は恋島の服を貫通して胸に爪が食い込み、ナイフは首元に刃先を付きつけ血玉を浮かばせている。
その体勢のままクロノは恋島の顔から目を背けずに、一瞬の間を置いて口を開いた。
「…何かありましたカ?」
顔は恋島に向けたまま。しかしこの問いはこの場に現われた第三者に向けられたものだった。
しばらくの静寂の後、電柱の影から黒いコートとサングラスを装着した長身の青年がぬっと現れた。
「ふふふ……この俺『闇の解析者』に気付くとは、中々やるようですねぇ」
「用件があるのなら早めにお願いしますネ」
『闇の解析者』と名乗ったその男は口を開こうとするが、恋島に視線を向けると話しずらそうにしている。
「かまいマセン」
「…ヤハウェケース1、コードネーム『火炎歌劇(クリムゾンラビリンス)』が機関に囚われている情報入手。
これを使い例の計画を明日には行われる模様。指令はこの計画の阻止。場所はナガツカインテリジェンスビル」
「"計画の阻止"デスネ?」
クロノに話をせがまれると、闇の解析者はすぐ用件を伝え、簡潔な確認にもすぐ頷いた。
やりとりから二人が知り合いである事が伺える。
「判りマシタ。この機関の方を片付けたら一緒に行きまショウ」
「機関の方?…ふふふ!クロノ、闇の解析者の俺には判る。その男はまだ正式な機関の人間じゃない。まあ既に入るつもりでいるようだが」
「オヤ…貴方がそう言うのなら間違いないのでしょうネ。臭いが微妙だったのでそんな気もしていてましたガ」
両手はそのままの体勢でクロノは顔を俯け、肩を落とす。しばしの沈黙。そして再び顔を上げて恋島に向き直る。
恋島に向き直ったそのニヤケ面は、今まで以上に嬉しそうな様相をしていた。
「達哉サン、今から私達は機関と戦いマス。このまま敵になるならこの場で殺さなければなりマセン。
ただのジャーナリストを続けるか今死ぬか選んでくだサイ」
【闇の解析者:電柱から現われ>>155の情報を伝え、恋島がまだ機関の人間でない事を証明する】
【クロノ:現われた闇の解析者と知り合いの様子。手刀とナイフを突きつけた状態で恋島に選択を差し迫る】
【虐殺部隊以外の機関の者にナガツカインテリジェンスビルの警護をするように通達が来る】
【廻間統時をこの件に連れて行く目的で国崎薬局に『廻間幻十』がやって来る】