08/10/07 00:49:34 0
【前夜・街外れの森】
わ…私…私ね…フィルのこと…
>>73 フィル
【続きをいえないまま沈黙すると、ふと、温かい指が口に触れてドキリとする】
【それ以上は言葉を紡げない。】
【まるで、指から伝わった魔法で、サイレントの効果がかかったように口を動かせない】
【その手で僅かに顔を上に向けられ、フィルと目が合うと今度は体さえ動かせない】
(なんの魔法に掛かってしまったの…私…目も逸らせないなんて…)
【真っ赤になりながら、フィルの目を見つめる…その口から紡がれる言葉を一つ一つ、かみしめて…】
(わかった…フィル…)
【言葉で答える代わりに、彼の手に促されて瞳を閉じることで了承したことを現す】
【フィルの低くて心地よい精霊語の詠唱を聞きながら、暖かい風を感じる】
(どこかで感じた…この風…どこだった…かしら…)
【ふと、目を開けると、手には精霊銀のピアス…】
うん…街に…戻ります…
(私のやるべきこと…知るべきこと…きちんとしなきゃ…)
【ピアスを握り締め、フィルを気にしながらも、ベルゼヴラウドが待つであろう森の入口目指して帰る】
【森の入口付近】
>>84 ヴラウド
【前方から、ガサガサという音にビクリとして立ち止まる。が、そこから現れたのはヴラウドその人だった】
…ヴラウド!!
よかった!私…途中で貴方とはぐれてしまって…
ごめんなさい…
え…とフィルには会えたの。話をしたから…もう大丈夫…
付いてきてくれて、ありがとう…
私たちも…もう、帰りましょう?
【まるで兄弟に甘えるようにヴラウドの腕に掴まろうとする】