【月面遺跡】クロス・エイジ【ロボバトル】 at CHARANETA2
【月面遺跡】クロス・エイジ【ロボバトル】 - 暇つぶし2ch66: ◆AGE0/R6Aiw
08/09/14 23:38:59 0
>42
「それは何よりだ。では、明日。存分に暴れてくれたまえ。」
上機嫌になったゲイザムを満足気に眺め、男は席を立つ。
役目を終えたといわんばかりに早々にこの場を去るつもりなのだ。
が、それとは裏腹に男が進んでいくのは人ごみの方向。
男は一つの確信を持ってその中へと進んでいく。

>44>50
人垣を掻き分け最前列に辿り着くと、倒れたチンピラと介抱するメイド。
そしてそれを見守る少年。
>「僕の搭乗機、AKB-MOEです!」
実にシュールな絵だ。
目の当たりにしたメイドの怪力もヒーリング能力も驚きに値するものではある。
が、如何に超古代兵器ロボとしても、一般には等身大の姿では説得力がない。
>「こ、これはどうなってるんですか!?」
男の隣で巨漢の少年が誰に聞くともなく呟く。
それに応えるケイ。そしてそれに便乗するユーリ。

人込みが消え、日常に戻っていく中、男は確信が事実に変ったと笑みを浮かべていた。
男には真実の姿が見えていたのだから。
「運命、という奴だよ。レイ・アーノルド君・・・。」
相変わらず人のごった返す中、既に目当ての四人はテーブルへと移動している。
誰に言うわけでもなく、その姿を見ながらボソリと呟くのであった。

>45
「なかなか面白いものを見せてもらったよ。」
四人の座るテーブルに男が歩み寄った途端、違和感を覚えるだろう。
まるで酒場であって別の場所に来たような。
周囲の喧騒が酷く遠く感じられる。
「戸惑うだろうが気にしないでくれたまえ。なに、知覚障害の障壁を張っただけだから。」
そう告げる男の顔が人のそれから水晶の髑髏へと変った。
言葉とその姿が告げる通り、男は人間ではなかったのだ。
水晶の髑髏の力で光の屈折を操り、姿も自由に変えていると説明を付け加えた。

「私は見ての通り人間ではない。ホムンクルスという奴でね、超古代文明の遺産だよ。
もっとも、今は軍のエージェントもしているわけだが・・・。
君達に声をかけたのは私と同じホムンクルスであり、君は阿修羅に選ばれた者だからだよ。」
この酒場には他にも超古代文明ロボ乗りははいる。
なのになぜユーリとレイ、そしてケイとモエのテーブルを選んだのか。その理由は語らない。
もっとも、敢えて「阿修羅」の名前を出すことが理由となるのだが、それ以上の事は語りはしなかった。

そして四人にゴルディアス最深部へ行くチームが編成される旨を伝え、それに参加するように勧めた。
強制ではないが、断れないことを男は知っている。
それぞれの目的を達成する為にこの話を断れないことを知っているのだから。

明日の正午、月面軍第4基地へ来るように、と。
そして去り際にこう加える。
「レイ君、コックピットにお菓子を持ち込みすぎるのは感心しないな。」
レイは三歳で超古代文明ロボに選ばれたアル意味有名人である。
が、それも地元での事。
この月で、しかもレイ以外は入れえぬコックピットの内情すらも言い当てて男は雑踏の中へ消えていった。


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