08/09/24 00:27:00 0
>>236>>239>>270>>272>>274>>276
「面白い、この人たち面白いわ。
すごくいいの。
なかなかしぶとく抵抗してくれるもの。」
久々に手応えのある獲物を前に、思わず胸の高鳴りを覚え喜んでしまう。
撃っても避ける、当たっても効率的に破損箇所を排除する。
こんな場慣れした連中は見たことがない。
おそらくは戦闘などに関してのプロフェッショナルなのだろう。
明らかに今までの調査部隊の連中とはワケが違う。
けれど、この人たちが私に気付くのはいつかしら?
ハリネズミさんの真上に陣取るように浮遊している私の位置に。
「でも、終わり・・・。
バイバイ。
アハハハハ!
…あれ、これは何かしら?」
最初の標的に選んだのは、ちょこまかと逃げ回ろうとする高機動機体。
ガンオーライフルを構え、動きの止まった瞬間を狙って的確に撃ち抜くの。
白色のビームが胴体を貫き、アンジールの機体は羽を撃たれた鳥のように地面に落下する。
メイアさんに止めを刺した時のことを思い出す。
今のシーンはあそこまでスプラッターではないけれど、十分見応えのある死に様よ。
まずは一人、お父さんたちへの手向けね。
けれど、このネットみたいなものは何かしら?
「ああもう、待ちきれない!
次はあなたに、決ぃめた♪」
アンジールを仕留め、次の獲物を仕留めたくてたまらない。
私は機体に纏わり付いた放射ネットのことなど気にせず、次の標的にライフルを向けた。
次は、下でかさこそとしているラティフの機体である。
ライフルを撃ち放ち、白いビームで再び貫こうとする。
面白かったけど、そろそろ終わりにしたいわ。