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洗礼のカーテンを突破し、間道に入ってどれだけたっただろうか?
いくつもの分岐を曲がり、潜行していく。
潜行しながら通信を交わしていく。
一つの目的の為集められた俺達はそれぞれが初対面に等しい。
馴れ合う必要はないが最低限のコミニュケーションは取って置かないとな。
それにしても気になるのはコウキだ。
戦闘開始前のあの声色が嘘だったかのように元に戻っている。
そしてもたらされる軍の動き。
どうやら遺跡探索に制限をかけていたとは。
カーテンの規模の大きさの謎が解けたが、思わず舌打ちせずにいられなかった。
こうして話しながら潜行する間に三回襲撃にあったが、何とか撃退し、更に進んでいく。
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そして俺達は不自然な空間へと辿り着いた。
放置された古い機材は発掘していた名残だろう。
そして四機の戦闘ロボの残骸。
不気味な空気漂う空間だが、ここが目的地の一つなのだ。
「よう、着いたぜ。
10年以上もゴルディアスが探索されているが、レベル4以下の階層は確認されていなかった。
他にも入り口があるかもしれんが、俺が発見した入り口は・・・ここだ。」
通信回線を開き、三人に伝える。
そう、この不気味な部屋だが、何か特別なものがあるわけではない。
が、ここの壁はあらゆるセンサーを通さぬ特殊合金で出来ている。
俺達はここを入念に調べ、この壁が【扉】である事を発見したのだ。
「ここから先が未到達域、レベル5だ。
今から全センサーを鍵開けに傾ける。
10分もあれば開けるから、その間周囲の警戒を頼むぜ?」
そう伝えるとディープシーカーは扉の済みに張り付く。
胴体部分から出てくるのは戦闘用のそれではないハッキング・解析用のマニピュレーターだ。
ただ見ているだけでは判別のつかないが、この部分が操作用のパネルになっているのだ。
扉の鍵は毎回変っており、入るたびにハッキング操作する必要がある。
その間ディープシーカーの全能力を傾ける必要がある。
戦闘行動だけでなく、各種センサー類も全て閉鎖。
全く無防備というわけだ。
三人に背中を任せ、不気味な空気の漂う中、俺は解析を開始する。