08/08/19 19:22:49 0
《 いよいよお祭りの朝です。昨日もちくタンの家にお泊りしたびんちょうタンは、 》
ちくタン、ちくリン、さじと一緒に朝の涼しい風を受けながら、おばあさんの
家に向かいました。そして町へ向かう四辻の所には、待ち合わせをしていた
れんタンとあろえが先に着いていて、びんちょうタンたちを待っていました。
みんなで楽しくおしゃべりをしながら進んで行くと、遠くにおばあさんの家と
畑が見えました。家の前には馬車が止まっていて、窓の中からクヌギたんが手を
振っています。みんなは答えて手を振ると、急いで家へと向かいました。
おばあさんに御挨拶をして畑に向かい、先ずは根っ子ごと枝豆を引き抜きに
かかります。おばあさんはニコニコしながらみんなに可愛い刺繍の入った
軍手を渡すと、抜き方を教えてくれました。
そしてみんなは畑の四隅に別れると、ちくタンの号令で刈り取りを始めました。
朝露に濡れて光る緑色の枝豆は次々に刈り取られ、あっと言う間にキレイに
無くなってしまいました。最後に掘り返した畑のお掃除が済むと緑の畑は、
ほっこりとした茶色の地面になりました。
一段落した様子を見たおばあさんは、みんなに手を洗って座敷の方に上がる
ように言うと、食卓に海苔を巻いて色々な具が入ったおにぎりと、具沢山の
豚汁をいっぱい用意してくれました。みんなは、おばあさんの心尽くしの
朝食に感謝しながら手を合わせて「いただきます!」と言い、御馳走になりました。
びんちょうタンは、沢山のお友だちと一緒にご飯を食べる事は初めてだったので、
《 なんだかチョット塩っぱいけど、こんなに楽しい食事を又したいなと思いました。 》