09/03/16 22:40:58 0
>>841 平井さん
《駆け出しのコクトは、まだ自分の身を守ることすらままなりません》
だからこれまで僕は、時間が許す限りこの"力"と向き合ってきた
これからは、それだけじゃダメだってことだよな
《はい。戦いにおいては頭脳を含めた総合力の差が優劣を決めるのです》
時間を割いて学校に通う以上は、学べる内容はきちんと修めるつもりだ
……平井さん、試験が不安だったら僕と一緒に勉強会でもしようか?
【学校にて】
(昼休み、本来立ち入り禁止になっている体育館の屋上)
(味気ないパンを口に運びながら周囲を一通り確認して)
―メイヤ、ここなら大丈夫みたいだ
《予想外です。人前で話せないことがこれほどつらいとは思いませんでした……》
だろうな。おかげでこっちは普段より快適に過ごせたけど
《今から私たちの間だけで話ができる自在式を書きますから、少し時間をください》
後にしよう。そろそろ予鈴が鳴るから教室に戻らないと
《……いやです。まだ戻りたくありません》
わがままを言うんじゃない
《コクトは、私と授業どっちが大切なんですか!》
そんなの……メイヤに決まってる
《も、もう一度言ってください。その気持ちは、まさしく愛―》
―だけど、それとこれとは話が別だ。僕は本鈴の前に教室に戻る。いいな?
《よくありません。愛を超越して別な何かに変わりそうな予感がしてきました》