09/02/04 01:43:45 0
>>758 関係
《すみませんユカリ、少し時間をください。……コクト、こちらへ》
どうしたんだ?―ああ。平井さん、少し待っててくれ
《呆れました。あれだけ近くに居て気付かなかったのですか》
気付かなかったかって言われても、わからない
《鈍いですね。先程のユカリ―あれは恋する乙女の表情です》
何を言い出すかと思えば、そんなことか
平井さんは僕から見ても可愛い女の子だ……そういう相手が居たって不思議じゃない
だけど、そんなのは当事者同士の問題だろ。僕たちが気にする理由なんてあるのか?
《それは当事者だからです。ユカリは明らかに私を意識していました。
私も戸惑っているのですが、そういった恋愛の形が存在するのも確かです》
止すんだメイヤ。もし僕に感情が残ってたら怒ってる所だ
平井さんがそういう趣味の持ち主だなんて根拠もなしに言っていいのか?
《根拠ならあります。私が貴方を「運命の人」と称した時に警戒する気配を感じました。
私が宿る神器は特殊な宝具でもあり、その機能はほぼ武器としての性能に絞られています。
故に私が五感を得るためには貴方と同調せざるを得ないのですが、それはつまり―》
―他のフレイムヘイズと違って不便な上に、メイヤと僕の距離が近過ぎるってコトか
確かに、平井さんにとっては僕が恋敵みたいに見えても仕方ないかもしれない
そういえばさっき話を切り上げられたのも、そのくだりだった気がする
《現状が理解できたら行きましょう。ユカリが私を待っています》
>>平井さん
その、何て言ったらいいかわからないけど……今まで君の気持ちに気付けなくて、すまない
メイヤと僕は恋人ってわけじゃないから、これからは相方に遠慮しないで話してくれていい
プライベートなやりとりについては、できるだけ見たり聞いたりしなかったことにするから
……メイヤ、君も何とか言ってくれ
《ユカリのほっぺ以外の柔らかさが気になります。特に胸部の感触を確かめてほしいです》
……僕に一体何をさせようって言うんだ。まさかとは思うけど―
メイヤ、僕と平井さんをからかって楽しんでるんじゃないだろうな?
《……流石に露見してしまったでありますか。我が鈍感なる唐変木コクト?》
いや。もう―その台詞は何もかもが間違ってる
―今夜はここまでだ
《満身創痍ですね。貴方はまだ戦いの呼吸が掴めていません》
どういう意味だ。余計な動きを省くコツか?
《いいえ。注ぐ存在の力の割り振りを調整するコツです》
どっちにしろ、僕のキャパシティは無限じゃないんだ
できる範囲でやっていくしかない