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支配者を選ぶ際に忘れてはいけないのは、戦争こそが人生の縮図、
人生を最も雄弁に語る場なのだということだ。したがって、戦争で自らの有能さを証明した者のみが
支配者にふさわしいと余は思う。性格的には、意志の堅固さが何よりも重要だ。
意志堅固、すなわち堅固というのは、別の角度から見れば無知の人間の特徴でもあるだろう。
だが余の意見では、軍隊の頂点に立つべきは最高の勇猛で頑固でがんばり通す人間だ。
同じ種類の人間が国家の長としてもふさわしい。さもなくば、せっかく武力で手に入れたものを
政治が失うことになってしまうからだ。あえていうならば、政治家は軍人以上に勇猛果敢であってほしい。
現実に、一人の政治家の勇敢な決断が多数の兵士の命を救うことが往々にしてあるのだ。
だから余は、政治家の間にはびこる悲観主義は疫病だと常々いっているのだ。
悲観主義者を徹底的に追放しようじゃないか。決定的瞬間に悲観主義的躊躇が果敢な決断の
邪魔をすることがないように。
幸運は、人が断固たる決意を示す場合にあらわれるものなのである。