09/06/26 18:02:22
はぁい。連日泊まり歩いてて銀楼閣に帰るの忘れてた探偵さんだよん。
皆息災のようで何より。…あ、ゴウトも雷堂君も、お疲れさ~んっ!
……んで、何で焦げた空豆と酒瓶が転がっているの?
>>3
散華と……か。
ふぅん。「散華」…ねぇ─……。
そんな言葉は生きている人間に、相応しくないぜぇ?
散るような花を抱えて生きるのが昨今流行の日本人論なのかもしれないが、俺はどうかと思うねェ……。
本当に大切でかけがえのないものなら、けして散らせはしない筈。…─そうでしょ?
誰の心にも花は咲くが、己の花は己だけのものだ。
その意味を、本質を知ったら、けして散らせようと思わないだろうに。
死んで、散って、それで花実が咲くものかよ。 …ったく。…
死人に口なしとはよく言うが、本当に、……そうなんだからな……
手を延ばしても追いつかない場所に勝手に逝ってしまう人ってのは……俺は卑怯だと思うよ。
死ぬ気になる気持ちは理解できなくもないのが、でも……それでもさぁ……。
─畜生。
ってその、なーに。
雷堂君の言ってることを聞いたら、俺、殆ど同じこと言ってるじゃないっ。うああぁぁああ。
うん、これぞ偶然の一致ってやつぅ?
最先端の心理学で表される「集合的無意識」だっけ~? あはは!
欧米の學会で発表されたとかされてないとか聞いたけれど、なぁんかあれよね、眉唾だよねー。
Dr.ヴィクトルの御高説でも仰ぎに行くかな。俺には相対性理論と言い、サッパリだよ~。
大衆に潜在する意識という名の冥い河…、解き明かしたら、さて、この大正二十年の世では何が現れるのやら。
ライドウと雷堂君はそんな明暗眩しき世の中に降りたる名役者……。
そんなふうに考えるのも、なまじ間違いでもないのかもな。
ああ、勿論、ゴウトと業斗ちゃんも。