08/07/20 15:06:43
今でも思い出す。あの日、あの時、あの時間。オレの人生を狂わせた惨劇。鼻につく血の臭い。仲間達の無残な亡骸が、今でも目に焼きついて離れない。ルクソ地方で慎ましやかに暮らすクルタの民に、奴等は一体何の恨みがあったというのだ。
同胞の無念を晴らす為に、オレはこれまで知識を蓄え、肉体を鍛錬し続けてきた。
そして、遂に奴等に匹敵する力を身に付けた。
オレが、敢えて蜘蛛を逃がしているわけではない。あっさり殺してしまっては復讐の意味をなさないからだ。
本心では奴等をもっと苦しめたい。肉体的にも精神的にも。
しかし、オレと行動を共にしている者達は、それを許しそうにない。また、彼らといると、俺の良心が過剰に反応してしまう。
だから一人でやるといったんだ、
巨大なボウリング場を建設して、蜘蛛の奴等をピン替りに並べてやる。1プレイで、投球数は最高11回。ストライクはださん。もちろんボーダーもだ。そんなにオレは甘くはない。やつらが恐怖に慄き、痛みに苦悩する回数は多いほうが良い。
何ゲームでもやってやる。オールスペアのスコアでな。