09/10/31 11:31:40
もがけばもがく程背骨の痛みは激しくなり、動きを止めれば乳房と股間への攻めが激しくなる。
「いや…ああ…ッ…むぐ…んふ…ッ!」
恥も外聞もなく身をよじり悶えるセリス。大興奮の渦巻いた観客席からはイかせろコールが轟いていた。
彼女の口からはいつ「ギブアップ」の一言が発せられてもおかしくなかったが、大観衆の前で恥態を晒され、成り行きとは言え自ら挑んだ闘いにぶざまに負けるのは絶対に嫌だった。
「負けるな、セリス!」
「頑張れー!」
ティナ達も顔を真っ赤にしながら声を張り上げる。そして誰より、セリスが負ける事が許せない女がいた。
「セリスのバカ!何やられてんのよ!このヘタレ!」
絶叫するバルバリシア。その迫力にカインも一瞬たじろいだが、負けじとセリスに声援を送る。そして無二の親友にして宿敵の叫びは、セリスの耳にしっかり届いていた。
「む…ぐ……えーいッ!」
セリスは苦痛と恥辱に耐え右足を振り上げると、ポーランサリタの脳天に踵を叩き込んだ。
「いぎゃッ!」
ポーランサリタがダウンし、ジェミニスミーがバランスを崩した隙を狙いセリスは身を翻して脱出した。そして反動でよろめくジェミニスミーの腹にトーキックを食らわせると、前屈みになった相手の頭を脇に抱え両足を取り思い切り尻餅をつく。キン肉バスターだ。
「せゃあーッ!」
「うぎぇーッ!」
首、背骨、そして股間を一度に蹂躙され、股をおっ広げてKOされるジェミニスミー。セリスは踵蹴りのダメージによろめきながらも立ち上がろうとするポーランサリタの足を取ると、仕返しとばかりカメラの方へ向かって恥ずかし固めを極めた。
「いでゃああ゛~~!」
激痛に絶叫するポーランサリタ。セリスはこれまでの鬱憤を晴らすかのように絞り上げる。
「素人、素人って散々馬鹿にして!言っておくけど私は元将軍、れっきとした本当の戦いのプロよ!」
彼女はカメラに晒されたポーランサリタの股間に右手を伸ばすと、レオタードの上からその秘裂を思い切り抓り上げた。
「あ~ぎゃああ゛~!」
「よくも恥をかかせてくれたわね!真のプロをなめるんじゃないわ!」
怒りに燃えた彼女の前に、もはやポーランサリタの戦意は消え失せていた。
「ギ、ギブアップ~!」
412:以上、自作自演でした。
09/10/31 11:38:25
新たな女帝の誕生に、皆が熱狂する。
「すごーい!女子プロレスラーに勝っちゃった!」
リュックとユウナが興奮に満ちた顔で言う。ティナとティファは思わず抱き合った。
「やったー!さすがね!」
バルバリシアも、どさくさに紛れてしっかりとカインに抱きついていた。
顔を赤らめながら勝ち名乗りを受けるセリス。皆の興奮とは裏腹に、彼女は唇を尖らせていた。
(もう!こんなの嫌!)
彼女は大歓声の中をそそくさと引き上げる。そして観客は皆世紀の決戦に酔いしれながら家路に着いた。…ある大事な事をすっかり忘れて。
家に着いた一同。リュックがセリスの肩をバンバン叩いた。
「さっすが!強いねー!」
興奮に湧く一同。しかし当のセリスはお冠だった。
「もう!やめてよ、二度とあんなの嫌よ。…全く、マッシュったら…」
その言葉に、セリス本人は元より皆がある事に気付く。
「…あ…マッシュ…」
「…いっけなーい…」
闘志に燃え花道に現れたマッシュとエドガー、それに対戦相手のモヒカンに赤パン姿のレスラーが見た物は、無人の会場だった。
「…おいマッシュ、ラウンドガールのお姉さんはどこだ?観客のお嬢さんはどこだ?」
遠い目をするエドガー。マッシュは頭をかきながら対戦相手に言った。
「…悪いな、寒い所からはるばる来て貰ったってのに」
相手は胸毛の濃い筋肉の塊のような体を虚しさに縮めながらため息をつく。
「…とりあえずギャラだけはちゃんと払って貰うぞ」
「…参ったな、俺もギャラ貰いそこねで無一文なんだよ。体でじゃダメか?」
「…俺の祖国の大地をお前の血で染めてやろうか?」
413:以上、自作自演でした。
09/10/31 14:28:14
池沼スレ
414:以上、自作自演でした。
09/11/01 14:36:42
ザンギエフwwwwwwwwww次はポイズンか?
これは春麗キャミィ辺りが出るのも時間の問題w
415:以上、自作自演でした。
09/11/01 15:30:35
エロバトルに不覚にも勃起した
作者はキャットファイトが得意分野みたいだが、個人的にはミックスファイトも堪能したい
416:以上、自作自演でした。
09/11/02 20:35:34
>>414
さすがにそれはwww
でも今回みたく名前を伏せてのチョイ役としてならあるかもw
>>415
ミックスファイトもいけまっせ
見たい対戦があったら何なりと
417:以上、自作自演でした。
09/11/03 00:07:38
名前伏せてのチョイ役で十分ですぞ!w
春麗×キャミィVSセリス×ティナ
これですか!?
んで、ローズが審判役で…
418:(´・ω・`)つ>>415さんミックスファイトドゾー
09/11/03 20:29:56
セリスの元に、奇妙な手紙が届いた。
ーこの間はありがとうございました。お陰で助かりました。心ばかりのお礼がしたいので是非いらして下さい。ミス・Yー
「…何かしら、これ…」
怪訝な顔をするセリス。ティファも眉間に皺を寄せながら呟いた。
「ミス・Yって、この前プロレスの試合をドタキャンしたミス・Yよね?…本物かしら?何かの勧誘とか悪徳商法じゃなきゃいいけど…」
バルバリシアは考えこみ、腕組みしながら言う。
「ま、いいんじゃない?折角お礼してくれるって言うんだから。心配なら私達も一緒に行ってあげようか?」
セリスは頷いた。
「そうね、ありがとう」
手紙に書かれた住所には、目を見張るような豪邸が建っていた。
「…すごい…さすが世界チャンピオンね」
門の前で三人が立ち尽くしていると、中から金髪お下げでメイド服に身を包み、赤いベレー帽を被った若い娘が出て来た。
「お待ちしておりました。中へどうぞ」
豪邸の中へ通された三人は、広々とした応接間に通される。程なくして扉が開き、スーツ姿で黒髪をシニョンに纏めた端正な顔立ちの女が入って来た。
「お待たせしました。ミス・Yはもうすぐ参ります」
やがて開いた扉から一人の女が現れた。バルバリシアを彷彿とさせる長身と豊満な肉体に、長く美しい青みがかった銀髪を靡かせ色っぽい黒ビキニを纏った妖艶な美女である。
「こんにちは、ようこそいらっしゃいました。ミス・Yことユウナレスカと申します。どうぞお掛け下さい」
挨拶を返し三人は大きなソファーに腰を下ろした。先程のメイドが茶と菓子を出す。ユウナレスカが静かに口を開いた。
「先日はありがとうございました。見事な試合を見せて下さったようで、お客さんも大変喜んでいたそうですね」
「いえ、こちらこそわざわざありがとうございます」
深々と頭を下げるユウナレスカとセリス。ユウナレスカは静かな口調のまま話を続けた。
「今日はその事のお礼と…実はあともう一つ、お願いがあって来て頂いたのです」
「お願い?」
セリスの問いに頷いたユウナレスカは、明快な口調で答える。
「単刀直入に申し上げます。私の後継者になって頂けませんか?」
「え?」
セリスは目を見開いた。
「私もデビューして早20年になります」
ユウナレスカは静かに立ち上がった。
419:ちなみに今回から長編に入りまつ
09/11/03 20:34:28
「来月には40歳、さすがに最近もう潮時かと思っていた所です。しかし男女共に強さとスター性を兼ね備えた後継者が現れず、今日まで無理を重ねてきました」
ユウナレスカは話し続けながら部屋の中を歩き始めた。
「自分で言うのも面映ゆいですが、私は『ガチで男子選手を倒せる美少女レスラー』としてデビューしました。
以降有能なマネージャー、そしてスポンサーだった恋人…後の夫の手腕もあって連勝街道を突き進み、男女のボーダレス化が進んだこの業界に君臨してきました。
しかし私をスターダムにのし上げる代わりに彼は10年前に過労死。私が女帝として君臨する影には、彼の犠牲があったのです。私は大変思い悩みました」
彼女は遠い目をして続ける。
「そこまでしても結局引退の日は誰にも訪れる。永遠の、絶対的スターなど存在しない。
でも絶対的スターと言う、例えまやかしではあっても心の拠り所となる者が無ければ業界は不安定となりファンは離れる。
私はそうなりうる存在を渇望していた。そこへ現れたのがセリスさん、貴女だったのです」
彼女は再び椅子に掛けると、セリスを見つめた。
「もう一度言います。私の後継者に…マット界の新たな希望になって下さい」
その言葉にセリスはやや困惑し、淋しげな微笑を浮かべながらもきっぱりと答えた。
「…ごめんなさい。私にはできません。そこまで私を買ってくれるのは光栄ですが、私には私の人生があるんです」
セリスの言葉にうつむくユウナレスカ。バルバリシアも口を開く。
「…それに、こんな事素人が言うのはおこがましいけど、あんた間違ってない?
確かに旦那さんの犠牲の上にスター選手であり続けるのは言葉に出来ないくらい辛かったでしょうけど、それをまやかしだなんて…
仮にも好きだからこの世界にいたんじゃないの?あんたの言葉は業界自体、更には旦那さんをおとしめてるように聞こえるわ」
ティファも頷いた。
「貴女が自分の業界の今後を憂いるのも、誰もがいつかは引退するのもわかります。
でもそんな事を言ったら必死に努力してる他の若手はどうなるんですか?
そこへやる意思のない人間を無理矢理放り込んで、その上結局それもまやかしだなんて…貴女はセリスのみならず自分の業界や旦那さんも侮辱してますよ」
セリスは再び口を開いた。
「その通りです。申し訳ありませんが、受けられません」
420:以上、自作自演でした。
09/11/03 20:35:41
すると、ユウナレスカはため息をつきながらも静かにそして冷たく笑った。
「…そうですか。仕方ないですね。女子の方はまた捜すとしましょう。男子の方は数ヶ月前にいい候補が見つかった所ですから」
「?」
訝しがる三人をよそに、ユウナレスカはメイドに一枚のバンダナを持って来させた。それを見たセリスの顔色が一瞬で変わる。
「そ、そのバンダナは!?」
ユウナレスカは再び冷たく笑い、立ち上がった。
「…こちらへどうぞ」
セリス達は屋敷の中の専用道場に案内された。そしてその中央のリングに立っていたのは、忘れもしない彼だった。
「…ロック…!」
思わず感涙に咽ぶセリス。もうこの世にはいまいと覚悟していた恋人が目の前にいる。彼女の目からは涙がとめどなく溢れた。
「…久しぶりだな」
黒いプロレスパンツ姿のロックは静かに笑うと、リングから下りた。
「ロック…逢いたかった…!」
最愛の恋人に駆け寄るセリス。しかし次の瞬間彼女に突き付けられたのは、あまりに残酷な現実だった。
踵を返しユウナレスカの元へ歩み寄るロック。彼は冷ややかに言い放った。
「ユウさん、残念だな。こいつはモノに出来なかったのかい?」
ユウナレスカの腰に腕を回すロック。セリスの表情が瞬時に凍てついた。
「…ロッ…ク?…どういう事…?」
「…いや、フェニックスの洞窟でレッドドラゴンから命からがら逃げ回った後行き倒れ寸前になっちまってた所をユウさんに助けて貰ったのさ。
フェニックスもお前も見つからないし、もうこの稼業辞めて落ち着かなきゃと思ってた所、ユウさんは俺の事を高く買ってレスラーにならないかと勧めてくれた。
俺にしてみても衣食住に困らず、おまけにユウさんの寵愛を一身に受けられと良いことずくめで渡りに船だったもんでさ。
しかしこの間はお前がレスラーに勝ったって聞いてびっくりしたぜ。…もっとも今となっちゃ俺はユウさん一筋だから会いに行く気も起きなかったが」
ユウナレスカが続ける。
「私は長年この仕事を続けたせいで、行為はできても子を産めない体になってしまった。だからあなたのような素質のある女と彼を交わらせ、未来のスター候補を作らせようと思ったの。でも皮肉なものね、貴方達が実際に恋人同士だったなんて」
ロックが下品に笑う。
「おいおい、俺はユウさん一筋って言ったろ」
421:以上、自作自演でした。
09/11/03 20:38:23
ユウナレスカの豊満な乳房に頬ずりするロック。
「本当はマッシュも候補だったけど、彼はいかんせんそっちの気があるからね」
ロックが唇を尖らす。
「そりゃないだろ、俺はこの通りユウさんが大好きなんだぜ」
「ふふ、ごめんなさい」
ユウナレスカはロックを愛おしそうに抱きしめた。
セリスの頭は真っ白になった。彼女はがっくりと膝からくずおれる。しばらくしてようやく頭の中に画像が戻って来た。かつてのロックとの思い出の数々。…もう二度と戻って来ないあの日々。
そして…突然床に突っ伏したセリスはただ泣いた。泣き叫んだ。泣き続けた。痛々しい程に。声の限りに。…その涙が涸れるまで。
ティファとバルバリシアは、真っ赤になった目に涙を溜め二人を睨みつける。
「…あんた達…最低だわ…!この外道…!」
「…私…こんなに人を憎んだ事はないわ…愛を踏みにじり…命を弄ぶなんて…!」
ロックは意に介せずにやりと笑う。
「何だ、やろうってのか?何ならまとめて相手してやるぜ、綺麗なお姉さん方」
殺意すら感じる形相でロック達に詰め寄る二人。しかしそれをセリスが制した。
「…もう大丈夫よ。私がやるわ。ロック…リングに上がりなさい」
彼女の頬には、うっすらと流血の跡すらあった。しかしその流血の源である未だに真っ赤なその瞳に、もう迷いや動揺はなかった。
セリスの後を追い、冷ややかに笑いながらリングに上がるロック。二人は対角のコーナーで対峙する。
ユウナレスカが楽しげに笑う。
「…これは世紀のカードね。次世代の男女のスター候補、それもかつての恋人同士が激突なんて」
そんなユウナレスカを、バルバリシア達は再びきっと睨みつけた。
「…このクズ女。あんたの相手は私達よ」
「…最低。何がチャンピオンよ、この人でなし」
詰め寄る二人。ユウナレスカは不敵に笑った。
「…仕方ないわね」
リング上で対峙していたセリスとロック。二人はやがてどちらからともなく歩み寄る。
「…こんな形で再開するなら、一生会えないままで良かったわ」
呟くセリスの愛らしく端正なその顔に、普段の零れんばかりの輝きはない。その表情はただ冷たく、固く凍てついている。
ロックは鼻で笑った。
「全くだな。お前が遅すぎるんだよ。ま、これも運命って奴かな」
「…そうね」
422:以上、自作自演でした。
09/11/03 23:00:13
淋しげに微笑むセリス。そして彼女は消えた。
「!?」
次の瞬間、ロックは腹に突風が吹き付けたような錯覚に襲われた。
「…うぐッ…!」
矢のような胴タックルを決めたセリス。彼女は一瞬にしてテイクダウンを奪うと、ロックにのしかかり袖車絞めに捕えた。
「…うう…グっ…」
ロックはもがくが、セリスの体は自らの体に密着しており、ガッチリと決まった技は中々外れない。たちまち彼の意識が遠退く。
「…こいつ…め…!」
ロックは苦し紛れに、手を強引にセリスの喉元に捩込むと力一杯下から喉輪で押し上げた。
「…う…うッ…!」
今度はセリスの意識が遠退く。強引に技から脱出したロックはセリスの体を抱えるとそのまま自らの体を浴びせ掛けるようにしてマウントを奪った。
「やってくれたな…!」
ロックはセリスの長い髪を鷲掴みにし彼女の上体を引き起こすと、その頬を何度も張った。
「あう!うぐ!」
脳が揺れ、首の骨が激しく橈む。男の打撃は今まで散々喰らった女のそれとは威力の次元が違った。こんな事は地下室で裏切り者として折檻されて以来だ。しかもそれを愛した男にされる日が来るとは。
悲しみに震え奥歯を噛み締める彼女だが、感傷に浸っている場合ではない。彼を睨みつけるとその顎にカウンターでスナップの効いた裏拳を叩き込む。そして彼が怯み手を放した所で、顎に頭突きを見舞った。
「ぐあっ!」
仰向けに倒れ込むロック。セリスはすかさず彼の右腕を取ると丁度四つん這いになるような格好で、その首を両脚で上下から挟むように締め上げた。ストラングルホールドαである。
「うぐぐ…!」
再びロックの意識が遠退く。セリスは力の限り締め上げた。
もはや彼女にとってロックは愛しい恋人でも何でもない、憎らしく倒さなければならないただの最低な男のはずだった。彼女の脳裏には彼と愛し合った日々の事など既にないはずだった。
だが、その事が彼女の足元を掬う事になってしまった。
「…はうッ!」
内ももに走る電気のような快感に、彼女はつい技を解いてしまった。
技から脱出したロックが下卑た笑いを浮かべる。
「俺をなめるなよ。お前と長い間離れてたって、お前の感じる所くらいしっかり覚えてるさ」
彼はセリスに抱きついて押し倒すと、のしかかったまま彼女のうなじを撫で始めた。
423:以上、自作自演でした。
09/11/03 23:02:24
「あ…んあ…ッ…!」
セリスの口から、その意に反して荒い吐息が漏れる。ロックは下品に笑いながら彼女を攻め立てた。
「お前、うなじや太もも攻められるとすぐに感じてたよな」
彼はセリスの体にのしかかったまま、左右それぞれの手でその彼女の弱点をいたぶる。
「…いや…アっ…!」
ロックの下で悶えるセリス。彼女の理性は、もう好きでも何でもない男に体を弄ばれる事を必死に拒絶していた。しかし、本能はそうはいかなかった。
「…それにお前、気が強い風に見せ掛けて実はいじめられるのが大好きだったな」
ロックは舌なめずりをすると、彼女の上体を起こしストレッチプラムに捕える。彼女の頭を左脇に抱えねじり上げながら、その舌は首筋を責め、右手はレオタードの切れ込みからねじ込まれ彼女の花園を嬲っていた。
「…ああ…ッ…嫌…あっ…!やめ…て!」
必死に抵抗しようとするセリスだが、力が入らない。意に反して彼女の体は激しくうねり、腰が前後に波打つ。
「へへ、相変わらずだな。少しいたぶられただけでこんなに濡らしてさ」
ロックはセリスの蜜がたっぷり付いた指を、彼女の鼻面に擦りつけた。
「もうべちょべちょだぜ。どうだよ、自分のスケベなマ○コの匂いは」
セリスの鼻腔に、ほのかな甘みを含みつつも挑発的な酸味と刺激的なアンモニア臭の入り交じった卑猥な匂いが満ちる。
背骨に痛みを与えられ、下品な言葉で詰られ、自らの最も恥ずかしい部分の最も恥ずかしい状態の匂いを嗅がされ、この上ない屈辱にも関わらず彼女の体の芯は疼き、花園は更に蜜を溢れさせた。
「いや…あっ…ああ…んッ…!」
彼女は、自分を捨てた男にイかされるなど絶対に嫌だった。しかし体の疼きとうねりは理性の必死の抵抗を嘲笑うように激しさを増すばかり。彼女は昇天寸前だった。しかし、皮肉にもその性欲と言うものがまた彼女を救う事となった。
「へへ、ダメだ、もう我慢できないや」
不意にロックがパンツを下ろす。セリスはその隙を見逃さず、膨張した彼の一物を渾身の力で握りしめた。
「ぎょええ~~っ!」
絶叫するロック。セリスは彼の背後に回り胴絞め片羽絞めに捕える。
「…ぐ…む…」
もはやロックに逃れる術は無かった。セリスは彼の耳元で囁く。
「…さよなら。私の大好きだった人」
ロックは、二度と感じる事の出来ない温もりの中で気を失った。
424:以上、自作自演でした。
09/11/03 23:05:36
勝負はついた。そしてその瞬間、セリスの瞳からは涸れたはずの涙がとめどなく溢れ出した。
だが、涙に霞むその瞳で彼女が見たものは、更に信じられない光景だった。
「…ティファ…!バルバリシア…!」
冷たい笑みを浮かべ勝ち誇るユウナレスカの足元には、無残な姿の二人が横たわっていた。
パンツとハーフトップを剥ぎ取られ、潮を撒き散らしてぐったりとするティファ。
左手でブラからはみ出た片乳を掴み、右手をびしょ濡れのパンツに突っ込み自らの股奥を愛撫した状態で伸びているバルバリシア。
セリスは、満足に動かせない体を引きずるようにして彼女達に駆け寄った。
「…ごめんね…負けちゃった…」
「…くやしい…こんな…クズ女に…」
泣きじゃくる二人。セリスは唇を噛み締めユウナレスカを睨みつけた。
「いやしくも最強の女帝と呼ばれたこの私よ。二人がかりだろうと素人には負けられないわ」
余裕の笑みを浮かべるユウナレスカ。セリスは一矢報いるべく必死に立とうとしたが、体が言う事を聞かない。
「無駄な事はやめなさい。…でもさすがね。あなたはむろん、この二人も大した者だわ」
ユウナレスカがそう言って手を二回叩くと、メイドと女執事が担架を担いで入って来た。そしてリング上で伸びているロックを乗せると部屋を出て行く。
ユウナレスカが再び口を開いた。
「こうなったら男女とも選び直しね。もうえり好みはしていられないわ。当然貴女方も候補よ。…私とまた闘いたければ、近々楽しい手紙が届くからそれを読むことね。とりあえず今日の所はお帰りなさい。外に飛竜が用意してあるわ」
部屋を出て行くユウナレスカ。悔しくてたまらなかったがどうする事もできなかった。
抱き合って泣きじゃくる三人。やがて彼女達は肩を寄せ合って庭へ出ると、未だ悔し涙の止まらぬ瞳でユウナレスカの屋敷を睨みつけ、飛竜に乗った。
425:何かありがちな展開ですんませんが(汗)
09/11/06 10:54:51
ー1ヶ月後、地下格闘トーナメント「Final Fantastic Fuckers」を開催する。同封したカードの色が同じ者同士三名でのチーム対抗とし、一人ずつ闘って先に相手を全員倒した方が勝ち抜きとする。
勝った者は二本目、三本目と連戦しても、次の者と交代しても良い。また当然、二本先取されたチームの最後の一人が三人抜きを果たした場合は逆転勝ちとする。つまり負けない限り選手は同一のチーム対戦において参戦権を失わないと言うことである。
基本的にルールはプロレスと同じだが、脳天や顔面から落とす等生命の危険を生じさせる技、武器や魔法、特殊能力、その他の道具の使用は禁止とする。
また、原則として女相手の顔面への打撃は禁止だがビンタは可。男相手の急所攻撃も同様だが障害を残さない程度に握る、揉む、しごく等は可。
優勝チームには私と闘ってもらい、勝てれば巨万の富と未来のスターの座を与える。
若く美しい、そして強い男女の熱い闘いを心待ちにしている。以上~Y-
あの日から三日。セリス達の元に更なる悪夢への招待状が届いた。セリスとティファ、バルバリシアの封筒には赤いカードが入っていた。
バルバリシアとティファが、手紙を握りしめ険しい顔で言う。
「…やってやろうじゃない。絶対優勝して、あの最低女をやっつけてやるのよ」
「今度こそは絶対負けないわ。それじゃ、早速特訓といきましょう。セリス、行くわよ」
あの屈辱を晴らすべく闘志に燃える二人。しかし、セリスはその言葉に頷きつつも表情は浮かなかった。
「…ええ」
地下室に下りる三人。気合い十分なスパーリングを繰り広げるティファとバルバリシアに対し、セリスは沈んだまま部屋の隅で膝を抱えて座り込むだけだった。
「セリス、一体どうしたの?」
ティファが心配そうに歩み寄る。
「練習しなきゃ勝てないよ。早くやりましょ」
バルバリシアがセリスの手を取ろうとする。しかしセリスは冷たくその手を振り払った。
「…嫌よ。やめて。私…もう闘えない。闘いたくない」
「…セリス?」
ゆっくりと立ち上がるセリス。彼女は二人に背を向けると声を詰まらせながら続けた。
「…もうこれ以上関わりたくない…思い出したくない…嫌なの…お願いだからほっといてよ…」
ティファが静かに口を開く。
「…あの…元彼の事…?」
426:以上、自作自演でした。
09/11/06 11:10:25
バルバリシアもいつになく優しい口調で語りかける。
「…辛いよね…でも、あんたがいくら悩んだって、どうなる訳でもないのよ?それよりあんたの心を踏みにじったあの女を叩きのめす方が先じゃない?」
ティファも頷く。
「…ほんと、あなたが悲しむのはわかるわ。でもバルバリシアの言う通りよ。…結局はその程度の男だったって事だし、あの女は自分の勝手な欲望で人の想いを踏みにじる最低の奴だったって事よ」
バルバリシアがそっとセリスの肩に手を掛けた。
「さあ、やりましょ」
と、セリスはやおら振り向き、その手を振り払う。
「やめて!」
彼女の瞳には涙が溢れんばかりに溜まっていた。
「何よ…勝手な事ばかり言って…!私だってわかってる、あいつが所詮そんな男だったって事は!もうあんな奴大嫌いよ!…でも、踏みにじられた私の心はどうすればいいの!?」
彼女はなおもヒステリックに叫ぶ。
「貴女達にわかるの!?殆ど諦めてたとは言え、心のどこかでいつかは会えると思ってた人に、会えた瞬間心を引き裂かれた私の苦しみが!永遠に再会できなかったらこんなに苦しまずに済んだのに、何で面と向かってあんな仕打ちをされなきゃいけないのよ!」
唇を噛み締める二人。セリスは泣き濡れる瞳で二人を睨みつけながら叫び続けた。
「どうせ貴女達なんかにはわからないでしょ!素敵な彼氏がいる貴女達なんかに!幸せな貴女達なんかに、私の気持ちなんかわからないに決まってるわ!」
ティファとバルバリシアの顔が強張る。
「貴女達、心の中じゃ私よりも上だって安心してるんじゃない!?どうせ私なんか男に捨てられた惨めで哀れな女程度にしか思ってないんでしょ!」
「バカ!」
バルバリシアは目に涙を一杯に溜めながらセリスの頬を思い切り張った。うずくまるセリス。傍らのティファも、今にも泣き崩れんばかりの表情になっている。
「…ひどいよ…私達が…セリスの事そんな風に思ってるなんて…」
バルバリシアが叫ぶ。
「セリスのバカ!何で…何で私達があんたを…大切な友達を見下さなきゃいけないのよ!何でそんな言い方されなきゃいけないのよ!」
「…そうよ…あんまりだわ…ひどいよ…」
泣き崩れるティファ。セリスは無言のまま泣きながら部屋を飛び出した。
しばし立ち尽くしたバルバリシアは、やがてティファの横に崩れ落ちると声の限りに泣き叫んだ。
427:以上、自作自演でした。
09/11/06 14:56:12
家を飛び出したセリスはチョコボを走らせ、夕闇の浜辺に辿り着いた。白い砂浜に既に人気は無く、吹き付ける海風と波の音が響くだけだった。
砂の上にうずくまり啜り泣くセリス。ふと見上げると僅かに残照の残る水平線の上空に三日月と宵の明星が寄り添うようにして静かに輝いている。その光景に彼女は何とも言えず淋しくなり、涙が更にこぼれ落ちた。
と、その時、砂を踏み締める足音に彼女は顔を上げた。
「…ユウナ…」
ユウナはセリスの傍らに腰を下ろすと、静かに語りかけた。
「…聞いたよ、全部。…辛かったね…」
優しい言葉にもセリスは無言で涙を零すだけだったが、ユウナは構わず続けた。
「…あの人、まだ消えてなかったと思ったら実は世界チャンピオンだった上、裏でそんな事やってたなんて…でもほんとひど過ぎるよね…」
セリスは霞み行く水平線をぼんやりと見つめながら投げやりに言う。
「…もういいの。ほっといてよ…もう何もかも…みんな信じられない…大嫌い…」
「…セリス…」
ユウナはセリスの正面に回り、その顔をそっと覗き込んだ。と、次の瞬間。
ーベチャッー
「…う…!何するのよ!」
いきなりセリスの顔に唾を吐きかけたユウナ。立ち上がったセリスは怒りに顔を引き攣らせて彼女を睨みつけ、唾を拭う。
「何よ、弱虫。そんなだから彼に捨てられたのよ」
更にユウナはセリスの頬を思い切り張る。
「このサイテー女!一生そうやってうじうじしてなさいよ、蛆虫!」
「…!!」
さすがにセリスは完全に怒った。目の覚めるようなビンタをやり返すと、衝撃に膝をついたユウナのホットパンツを掴み、パワーと体格差に物を言わせ吊り落しで叩きつける。
「はう!」
砂煙の中、短いホットパンツを食い込まされ尻肉をはみ出させてダウンするユウナ。セリスは彼女の腹をぐりぐりと踏みにじった。
「う…ぐぁぁ…!」
「誰が蛆虫よ!私に勝てっこない弱虫の癖に喧嘩売って、覚悟はできてるでしょうね!」
セリスは苦しむユウナに跨がると、彼女の顔面を左手で力一杯握り締め、こめかみに何度も拳骨を打ち付けた。
「…許さない!私の気も知らないで!ボコボコにしてやるから!」
パンチを喰らう度に脳が揺れ意識が遠退くユウナ。しかし彼女は不敵に笑った。
「…ふん、何よ、弱虫はあんたの方でしょ」
428:以上、自作自演でした。
09/11/06 14:58:40
その言葉にセリスは怒りを爆発させた。ユウナを引きずり起こし、いつかバルバリシアをKOした時のようなビンタを叩き込む。
「はぐっ!」
砂の上を転げるユウナ。セリスは彼女の股間と首に腕を回すとボディスラムの形で力任せに抱え上げ、海に向かって投げ捨てた。
ーバシャアッ!ー
飛沫を上げ波打際をびしょ濡れになり転げ回るユウナ。
「死んじゃえー!」
セリスは彼女に走り寄り、大きく足を振り上げ殺意の篭ったストンピングを放つ。
「…死ぬのはあんたよ!」
ユウナは転げて振り上げられたセリスの足の下に潜り込むと、片手で軸足を取りもう片方の手をセリスの尻に宛がい、彼女を前方に引きずり倒した。
「きゃあ!」
今度は自分が水面に叩き付けられ飛沫を上げるセリス。ユウナはそのまま彼女の両足を取り逆エビ固めに極める。
「…むぐぅ!がぼっ!げほっ!」
技自体の痛みまさることながら、波打際でこの技を掛けられたセリスは顔面を波飛沫に晒される事になった。目や口や鼻を容赦無く塩水が襲う。
「…友達を傷付けて、この最低女!溺れ死んじゃえ!」
渾身の力で絞り上げるユウナ。鯱の如く反り返らされたセリスの股間にはびしょ濡れのレオタードが張り付き、秘裂やその周りの茂みがくっきりと浮き上がっていた。
「…げぼっ…あなたなんかに…何がわかるのよ!」
セリスは砂地に手を着くと強靭な下半身のバネを使い、ユウナを後方に投げ倒した。
「きゃっ!」
顔面から砂浜に突っ込むユウナ。セリスはむせながら起き上がると、黒いホットパンツが張り付いたユウナの尻を思い切り蹴飛ばした。
「ふぐぅっ!」
のたうち回るユウナにセリスは再びのしかかり、両手で喉元を締め上げた。その目には完全に殺意が宿っている。だがユウナも負けてはいない。両足を振り上げ足でセリスの長い髪を挟むようにして彼女を後ろへ引きずり倒し、脱出する。
「こんにゃろう!」
セリスに組み付くユウナ。二人は全身砂塗れになりながらとっぷりと日の暮れた浜辺を縺れ合って転げ回った。
「生意気なのよ、このくそ女!死んじゃえ!」
「あんたこそ死んじゃえ!このサイテー女!」
セクシーな着衣を食い込ませて股を開き尻を突き上げ、絡み合いながら感情剥き出しに殴り合う二人。だがやはり二人には確たる実力差があった。
「…う…!」
「…とどめよ!」
429:以上、自作自演でした。
09/11/06 15:00:28
ダメージの蓄積したユウナをパワーボムに捕えるセリス。彼女は力任せに引っこ抜くと、ユウナの体を砂の上に叩き付けた。
「あうぅッ!」
砂煙が上がる中ユウナの意識は一瞬飛んだ。怒りの収まらないセリスはなおもユウナの体を持ち上げると、そのまま溜めを作る。
「これで終わりよ!」
勝利を確信したセリス。だがユウナの闘志はまだ消えていなかった。
「私…負けない…!友達を泣かすような奴に!」
朦朧としながらもユウナはセリスの長い髪を根元から掴むと、股間がセリスの顔面に密着しているのを利用し、最後の力を振り絞って彼女の頸動脈を太ももで締め上げた。
「…!…む…うぐ…ッ!」
後ろに倒れ込むセリス。彼女の呼吸器に満ちる磯臭い匂いは、海水に濡れそぼったホットパンツだけが原因ではなかった。
形勢逆転し、勝利目前のユウナ。だが彼女の目には涙が浮かんでいた。
「…セリスのバカ!ティファを…バルバリシアを傷付けるなんて…あなたそれでも友達なの!?…バカ!バカ!大っ嫌い!」
咽び泣きながら絞め上げるユウナ。やがて彼女のホットパンツは、海水と彼女の汗だけではなく、セリスの涙にも濡れ始めた。
セリスはもう耐えられなかった。技の苦しみよりも、心の痛みにである。
「…ごめんなさい…私の負けよ…放して…」
ユウナの太ももを数度叩くセリス。彼女が負けたのは、バルバリシアに一度苦杯を舐めさせられた時以来だった。
技を解くユウナ。暗い無人の浜辺で二人は抱き合い、声を上げて泣いた。
闇に包まれ、月と星だけが照らす中、ユウナは笑みを浮かべながら口を開いた。
「…どう?目が覚めた?」
苦笑しながら答えるセリス。
「…うん。ありがとう。私…本当にひどい女ね…」
「…あなたの気持ちもわかるわ。愛する人に裏切られ、想いを踏みにじられたんだから…愛する人がいなくなっちゃったんだから…」
その言葉にある事を思い出すセリス。
「ユウナ…そう言えばあなた…」
ユウナは淋しげに苦笑した。
「…好きな人に裏切られるのも辛いだろうけど、お互い好きなのに引き裂かれちゃうのも辛いものよ」
うつむくセリス。ユウナが続ける。
「でもだからって、人の幸せを妬んで拗ねたからって何になるの?ましてや自分を大切に思ってくれてる人を…それってカッコ悪すぎない?…そんなのセリスじゃないよ」
430:以上、自作自演でした。
09/11/06 17:04:31
セリスの目に再び涙が浮かぶ。
「…ありがとうユウナ…私…本当にひどい事を…」
以前パルマーに嵌められた時彼女からされたように、ユウナは啜り泣くセリスをそっと抱きしめた。
「ティファとバルバリシアだって、きっと貴女を待ってるよ。私も一緒に謝りに行ってあげるね」
「その必要はないわよ」
不意に響く声に振り返る二人。そこに立っていたのは、優しい笑みを浮かべたティファとバルバリシアだった。
「…ティファ…バルバリシア…ごめんなさい…私…何て事を…」
二人の姿を見たセリスは堪らなくなり泣き崩れた。二人は彼女を優しく抱きしめる。
「もういいのよ、貴女がどんなに苦しんだかはわかってるから。貴女だって、私達が本当に憎くてあんな事言ったんじゃないでしょ」
バルバリシアがセリスの髪を撫でた。
「私達はあんたの事が大好きよ。だから、そんなカッコ悪い真似はしないでね。いくら私だって、あんな事言われりゃ傷付くんだから」
セリスは溢れる思いを言おうとしたが、涙で言葉にはならなかった。そして二人は、彼女が泣き止むまでその体を抱きしめていた。
月が水平線にかかる頃、セリスの顔にようやく笑顔が戻った。
「ありがとう、みんな。大切な事を思い出させてくれて」
微笑む四人。と、ユウナが思い出したように傍らのバッグから一枚の青いカードを取り出した。
「それは!?」
「私はリュックとルールーと組むの。いい試合をしようね」
「そう言うこと」
皆が振り返ると、リュックとルールーが楽しげに笑って立っていた。更に声が響く。
「私もね」
声の方に立っていたのはティナ、そしてマッシュだった。その手には黄色いカードが握られている。
「うわ、マッシュ!?…強敵ね…」
顔をしかめるセリス。と、ティファが首を傾げた。
「あら?もう一人は?」
ティナは頭を掻いて答える。
「それが、ちょっと遠くの人らしくて、私達もまだ会ってないの」
「ま、とにかくいい試合しようぜ」
握手をかわす一同。更に声が続く。
「私達も忘れないでね」
セシル、ローザ、そして腰に手を当て自信ありげに立つリディア。その手には白いカードが見える。
431:以上、自作自演でした。
09/11/06 17:07:11
バルバリシアが顔をしかめた。
「えー、あんた達も…?」
リディアがにやにやと笑う。
「またボコってあげるわ」
しかしバルバリシアもふてぶてしく言い返す。
「ふん、今回は負い目も何もないもの、あんた達には負けないわ」
笑い合う二人。ティナが駆け寄ってきた。
「まだまだ他にもチームはいるらしいわ。腕が鳴るわね」
「そ、ここにもね」
声の方には月の女神姉妹が立っていた。しかし…
「あら、あんた達、カードは?」
バルバリシアの言葉に笑う二人。彼女達はやがて懐に手を突っ込むと、泣きながらただの道具屋のポイントカードを取り出した。
吹き出す一同。バルバリシアが手を叩いて笑う。
「あはは、何やってんのよ、この落選姉妹!」
「何でなのよー!」
「ひどーい!」
泣きじゃくる姉妹を見て、申し訳ないとは思いつつも一同は笑い声を上げた。リュックがセリス達に駆け寄る。
「ねえねえ、せっかくみんないるんだし浜辺だし、お互い頑張ろうって事でバーベキューでもやんない?」
「賛成ー!」
「んじゃ野郎二人は買い出しよろしく」
バルバリシアの言葉に舌打ちするマッシュとセシル。
「ちぇ、何だよ~」
「…全く、僕は一応王様だぞ」
「文句言わないの。さっさと行ってらっしゃい」
「へいへい、わかりましたよ」
そそくさと浜辺を後にする男二人。セリスが声を上げた。
「それじゃ、一ヶ月後はみんないい試合をしましょう!必ずユウナレスカを倒すのよ!」
「おー!」
満天の星の下、闘志に燃える者達の宴は始まった。