08/06/02 23:55:47
>>529
…それは俺にもわからない。
俺は自分がどんな母親から這い出たのか知らない。
そういう話を他所でした事はある…だがそいつは、口から出まかせだ。
俺は自分が自分である必然性を掴んでいない。
『おまえはスパイク・スピーゲルという男だ』 …そう言ったのは、マオだ。
俺はマオを信頼していた、だからマオの言葉を信じた。
赤龍に所属して、マオの為に働いていれば、俺はスパイクでいられたのさ。
赤龍と縁を切って、ひとりになった俺には、スパイクである必然性がないんだよ。
俺は俺の人生を生きる理由がない。
だが、名前を持っているという事実は、便利なものだ。
ジュリアは永遠に失われた。
俺がスパイク・スピーゲルである意味はどこにある?
探すべきなのか、そんなもんどうでもいいのか。
俺は惰眠を貪りながら、今でも夢の中で自問自答しているのさ…。
>>530
ま、どうでもいいんじゃないか?
>>531
ぐはっ!
…おいあんた…見かけによらずなかなかやるじゃないか…。
人類最強はエドの親父だと思ってたんだがな…ここにもいたっていうわけかい。
しかも、わかるぜ…おまえさんの動きは師匠に通じるものがある。
真正面から受けずに相手の力を受け流す…いい動きだ、なにより熟練した凄みがある。
だがどうだい爺さん、ガニメデの重力にその身体がついてこれるかい?
いいじゃないか、邪魔が入るまでやりあうぜ…。