【らき☆すた】木冬かがみが大学でぼっちになっているようです 26at CCHARA
【らき☆すた】木冬かがみが大学でぼっちになっているようです 26 - 暇つぶし2ch142:寂寥の渦8
09/09/19 22:41:07 XX1K6Gog0
ふと2年前の出来事を思い出す。
っていうか何度目よ、これ。
さっさと忘れ去りたい過去なのに、ついついあの時の事が頭に浮かんでくる。
おかげで記憶から消えるどころか、繰り返し思い返しているために却って鮮明に残ってしまった。
なんであんな風になったのかは今でも分からない。
あいつらが言うように、心の中では私の口調に棘があると思っていたのだろうか。
そんなつもりは全然無かったのに。
漫才みたいなあいつらのボケに、私はただ冷静に突っ込み役をやっていただけだ。
白けるとか意味が分からない。
だったら私もあいつらに合わせていたらよかったのだろうか。
一緒におどけて、一緒にバカなこと言っていればよかったのだろうか。
自分が優等生だなんて思ったことは一度もない。
ただ妹がいる手前、頼りになるお姉さんでありたかったのは事実だ。
だから勉強もした。スポーツも日下部には及ばなくても平均以上の成績を維持した。
こなたや日下部の面倒を見たのもその延長だった。
優越感に浸りたかったわけでも、見下していたわけでもない。
だけどあいつらは私がそう思っている、と思っていた。

『グータラでどうしようもないあんたたちの面倒を見てあげてたのよ。そのおかげで無事に卒業できるんでしょうが』

なんであんなこと言ってしまったんだろう。
代わる代わるに責められて、つい弾みで出てしまった一言だ。
あの時、すぐに謝っていればこうはならなかったのかもしれない。
「………………」
似たようなことを大学に入ってしばらくしてから言われた。
どういうわけか私の周りにはとりあえず法学部を選んだ者ばかりいて、何を目指しているのか、
将来どうありたいのかというヴィジョンを何ひとつ持っていなかった。
それこそこなたや日下部みたいな。
その時はそういう人もいるんだという程度に考えていた。
人生は長い。
皆が皆、私と同じ歳で将来の夢を決められるわけじゃない。
私だって小学校時代には、総理大臣になりたい、なんて卒業文集に書いていた。
頭では分かっていた。
だけど……。
仮にも大学に入ってこれから専門分野を学ぶというのに、自分の進路が決まっていない連中が危機感も持たず、
サークル活動やらコンパやらに明け暮れているのが不愉快だった。
どうしてもっと真剣に考えないんだろう。
自分のことなのに?
そんな私の想いが知らないうちに言葉に出ていたのだろうか。

”柊さんと喋ってるとバカにされてる気がする”
”固いよね、あんたって。だったら私らなんか相手にしないで勉強してればいいでしょ”
”つまんねー奴”

席が近かったというキッカケだけで話すようになった友人たちは、次々に私から離れていった。
自業自得……なのだろうか。
私は何も間違っていないのに?
そんな彼女たちだって危ない時には私に試験の範囲を聞いてきたり、ノートを写させてくれと頼んできたのに。
どうして私がしてあげた事はいつもいつも仇で返されるんだろう?


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