09/07/16 18:33:05 uQW2CDDC0
髑髏への思い
ビアンキ
私は貴方に救われた。
何時だって貴方が居たから寂しくなかった。
何時だって貴方が居たから哀しくなかった。
私は貴方が居なければ生きていけない。
貴方こそが私の生きる意味。
貴方こそが私の生まれた意味。
貴方こそが私が
闇の世界に踏み込んだ意味だったの。
私は貴方の優しさや温かさを羨んでソレを求めた。
まるで甘えるように縋った私を貴方は理解ってくれた。
貴方は決して突き放そうと、鬱陶しく思うことすらしなかった
そんな貴方に出会ったとき、私は初めて生きる意味をもらった
クロームと出会うために生まれた。
そう思ってもきっとクロームは迷惑に思わない。
もしかしたら自惚れかもしれない。
けどきっとクロームはそういう人。
なのに、なのに・・・
私の生きる意味のクロームがそんなに悲しんだら、
私も悲しくなってしまう、私は貴方が居なければ生きていけない・・・
仲間の危機に泣きそうになりながらも助けようと冷静を保つ顔。
この子にとっての一番の恐怖は仲間を失うことなのね。
何時だってこの子は自分よりも仲間を大事にする
私には出来ないこと。
私はクロームが大事。
でもいざとなったら体が動かないわ。
あの時の、私が毒サソリになったときの恐怖がこの体に刻み込まれているから
クロームが居なければ私は誰にも分かってもらえなかった。
私を支えてくれたのはクロームだったのに
どうしてクロームはこんなにも傷ついて、
それでも私達が悲しまないようにさよならをしようとするの?
無理だよクローム・・・
貴方との別れが悲しくなくなることなんて絶対無い。
貴方と別れてしまったら、きっと私は壊れてしまうわ。
いえ、私だけじゃない。
どんなに強い彼等さえクロームを失う苦しみには耐えられない。