09/07/24 17:25:41 4BK/oX1y0
>>783の続き
リトには御門先生の言わんとすることが理解できた。唯の優等生的気質は、基本的には元来の性格に由来するものであろうが
リトはそこに張り詰めた糸のような緊張と、一抹の危うさを感じていた
硬すぎる鋼は、弾力性の乏しさの故に、衝撃を分散できず容易に折れるという
リトは唯を見ていて、何となく無理して欲しくない、あるいはもっと積極的に、自分が守ってあげたいという感覚を抱くことがあった
転びかけた唯を受け止めた時に、抱き締めた腕をすぐには解くことが出来なかったのは、その感覚のせいだったのではないか
場面変わって夕暮れの教室。先程のことがあるので、口数が少なくなる
リト(と、とりあえず何か話さないと)「しかし、ホント古手川ってマジメだよなあ」
唯 「悪かったわね。融通が利かなくて」
リト「そ、そうじゃなくて、普通に感心してるんだよ」
唯 「…でも、疲れたって顔してるわよ。私と居て、疲れたんじゃない、身も…心も」
リト(なんか、いつもの古手川らしくない)「ひょっとして…猿山の言ってたこと、気にしてたりする?」
唯 (なっ、普段鈍いくせに、何でこんな時だけ鋭いのよ)
リト「古手川って、すごく真面目で頑張り屋で努力家で、しっかりしてて、まっ、ちょっと意地っ張りで素直じゃなくて他人に厳しいところあるけど」
唯 (うぅ)
リト「自分に対してもっと厳しいし、ホントは心の優しい女のコだって、分かってるし…」
リト「俺、古手川のそーゆーまっすぐなとこ、好きだけどな」
唯 「な、何言ってるのよ。わ、私が猿山君の言ったことなんて、気にしてるはずないでしょう!、もう」
リト(よかった、いつもの古手川に戻った)
唯「……でも、そんな風に言ってもらったの、初めてだし、…ちょっと、嬉しかった、かな」
段々と声量が小さくなっていって、最後はほとんど消え入りそうな声で。「…ありがと」
最後の一言は、なかなか素直になれない唯の、精一杯の感謝の表現だった
2人の物語が少しだけ動いた放課後の出来事
長く引っ張っといて悪いが、あんまり上手くまとめられんかったm(__)m