09/10/19 14:35:57 wRVCAdBCO
「おんしら、未だ仲違いしとるのか?さっさと仲直りしたらどうじゃ。」
「仲直りだと?ふざけるな。アイツがわからず屋なのだ。俺が親切にも出向いてやったというのに。」
桂は少々声を荒げた。
「ハァー、相変わらずじゃのう。」
坂本は快晴の夜空を見、息を吐いた。
「…貴様、今も高杉と連絡を取り合っているのか?」
「金時には大工、おんしにはエリザベス、高杉には三味線を送ったぜよ。」
「フッ、坂本、お前は俺を一番の友だと思っていたのだな。」
坂本は皆目検討もつかないという様子で桂を見た。
「何故そうなる?」
「桂小太郎はいずれはこの日本大国を変える男だ。その桂の手となり足となり、支えとなるエリザベスは日本を変えるペットとも言えよう。大工や三味線に日本を変える事が出来るか?いや出来まい。
エリザベスを俺に預けるという事はお前は俺を一番信用し、尚且つ、この日本を俺に預けたという事でもあるわけだ。」
桂は勝ち誇ったようにフフッと笑う。
「いやー、そんなに喜んで貰えたとはわしも送った甲斐があったぜよー!アッハッハ!」
坂本は何かを誤魔化すように笑ったが桂はそれに気がつかなかった。