09/01/12 19:06:12 0
働きマン
現代社会の存立構造。名著だと思うけど、資本主義でいいという立場
に変わってる(?)ので(現代社会の理論)、この本は絶版のままなのか
売れなくなったのかは分からないけど、資本論を、見事に圧縮してる。
気流の鳴る音は、ドンファンの教えを通じて、現代思想を、見事に圧縮してた
けどね。圧縮といっても、<物象化⇔疎外>というのが、関係の表裏として
出て来るという観点から(一読しただけなので、掴めてるかは分からない。)
であり、見事であります。
まあ、僕には、要約出来ないや。
感想だけ。どうも、労働は本当は楽しい、みたいなことを考えてるっぽい。
それが、「他者性の回路」を通じると、楽しくなくなってしまい、物象化に
巻き込まれて(?)どうしょもなく管理されてしまうところまで、行ってしまう。
でも、マルクスがミル補注あたりでいってるらしいんだけど、楽しい労働って
なんてあるのか。自然の中で、みんなと疎外しあわず、楽しく労働って…。
動物とかなら、狩りをしたりするわけだけど、楽しいのかな。
人間の労働は、それとは違い、言語を介してるわけだけど、その時点で意味への疎外
(見田用語でいえばだけど、)に陥っており、身体が純粋に喜ぶ、みたいなのは
あるのやら。ドイツの本で、社内ニート(?)とかいうのが出たらしいんだけど、
そこでも、仕事は本当は楽しいのだから、楽しくないとすれば、職場と「あなた」が
悪いんだ、みたいなことを書いてたけど、工場で、例えば、車を作るのが楽しいとでも。
近代の仕事というのは、みな取り替え可能で、「見えない人間」だといいたいのだ。
もちろん、狩りだって、別の人がやっていいんだけど、機械みたいなことをやらされ、
辛いだけ。職人でさえないのだ。だから、ちょっとでも楽しいところを見つけて、
楽しんだ方がいいというのはわかるけど、つまらん(!)と断定することも大切だ。