10/03/28 01:55:31 hP7/cqDy
劇中での“日常”なるモノを、「単にダラダラ漫然とした描写」とスリ換え、
既にお答えがあった通りそれをモエ美少女キャラクターの媚びで水増し
した、という様な不実な作風の安普請アニメが多いからでしょう。
「マッタリ」だか「ノホホン」だか称すれば、作品造形という物に於ける
劇性や緩急といった事を放棄するのを正当化出来るとでも思っている様で。
例えば「アルプスの少女ハイジ」('74)などでしたら、日々の生活描写に
於いて、日常のささやかな中に生じうる劇性というモノを描破し、作品世界
を生き生きと立ち上げる事に成功していました。
ほのかな緩急を伴った劇性を作品に盛り込んで描き上げるのと、ダラダラと
モエ美少女がだべって時折サービスショットで媚びて終わり、というのと
では、全く違います。
「抑えた上品な表現」と、「盛り上がらない文芸を上っ面でごまかす」の
とは、天と地ほども別だと思うのです。