09/08/07 04:23:10 RmoUWnCX
ヒトの入植前に火星に放たれた実験動物の内の一つに猫がいた。
社長は元・地球猫で、その実験で送り込まれた最初の団の中の一匹であった。
火星猫がヒト並みの知能を獲得したのは何故だろう?
もしかすると実験動物たちの中で猫が一際火星に適応し、進化し、
火星における知的動物としての地位もほぼ手中に収めていたのかもしれない。
しかしヒトの(猫達にとっては)あまりにも突然な大量入植に
その自然秩序は乱され、淘汰された。
そうつまりアクアの人間は近い内、火星猫と知的動物の席をかけて衝突する。
知的動物の席はアクアにもまた、一つしかないのだ。
火星猫はヒトの本格的な入植以来、自分達の縄張りを荒らされたことを忘れてはいない。
そして自らがアクアの主であると信じ続けている。
今日も彼らはその時を待ち続ける。
そして今晩も彼らの悲しい鳴き声がアクアいっぱいにこだまする
『もう少しだったのにゅ…───』